婚約破棄されたから殴りたい~裏切り者の元婚約者を筋肉でごみ屑にするまで~

みやび

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7 トレーニングの成果が出ました

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トレーニング三昧の生活をして、20日ほどたった。

一週間も経てば庭を走って何周もできるようになり。
二週間も経てば剣もかなりきれいに振れるようになった。
ただ、一番得意なのは格闘技だった。
殴るときの感覚がいいのだ。
剣を持ったミワにも、10回に1回ぐらいは格闘技で勝てるようになった。

「これならあの馬鹿に負けることは万が一もないだろう」

ミワもそう太鼓判を押してくれた。
これならきっと大丈夫だろう。そもそもあの貧弱な馬鹿に今なら負ける気が全くしないし。

ということで夜会に向けて準備をしないといけない。
まずは服だ。
ドレスは持っているが、ドレス姿で決闘するのはさすがに難しい。
というか、鍛えたせいで既存の服がきつくなっているものが多い。
試しにドレスを着たが、腕が入らない

「ああ、鍛えたからたぶん、腕と脚が少し太くなってるんだろ」
「ふとった!?」
「いや、前が細すぎただけだろ。ちょうどよくなっただけだよ」
「うう、そうかなぁ」

腰は太くなってないようだが、胸やら尻やらも引っかかるし、服が着れなくなっている。

「前よりきれいになってるって」
「お世辞はいいですよ」

ミワもミナもほかの従者たちも、そう褒めてくれるが、あまり信用できなかった。

なんにしろ服であるが、着れる者が減って困っていたところ、なんと、お母様が張り切って作ってくれていた。
騎士服風の服だ。お父様の昔の礼服を直したものらしい。
着るとサイズはちょうどよかったがどう見ても男装だ。あまり可愛くないが……

「お嬢様、麗しすぎる……」

ミナが鼻血を出して倒れた。
メイドたちもキャーキャー騒いで大興奮だ。
騒いでもらってちょっとうれしい。

「けど男っぽいのはちょっとなぁ……」
「いや、その胸と尻で男は無理だろ」

ミワがセクハラをしてきたので思いっきり顔面を殴った。
思いっきり殴ったら半月前と違ってミワは受け流せずに思いっきり顔面に突き刺さり吹っ飛んだ。
トレーニングの成果だろう。ちょっと気持ちよかった。

なんにしろ普段から着るような服ではないが、動きやすいし、当日はこれを着ることにした。

あとは武器である。
剣はお父様から借りたものがある。
丈夫で実用的、あまり重くない護身用のものだ。
あとはガントレットぐらいあればいいか、と思っていたが、ミワに止められた。

「お嬢。それで殴ったら相手を一撃で殺しちまうかもしれんよ」
「何か問題でも?」

一撃で殺ってしまってもいいのではないだろうかと思っていたのだが、ミワは意見があるらしい。

「お嬢、一発殴るだけで満足するのか?」
「……」

確かに、一発殴って終わりでは不完全燃焼だろう。
悩むとミワがすごく良い笑顔で手袋を差し出した。
拳の外側に、柔らかいクッションがついている、かわった手袋だ。

「拳闘用の手袋だ。衝撃は伝わるが、威力は多少落ちる。お嬢にちょうどいいだろう。剣も持てるし」

受け取って手に付けてみる。サイズもちょうどいい。
試しにミワにパンチをしてみる。掌で受け止めてくれるミワ。
当たった感じから行って、衝撃を減らす効果はないが、接触範囲を増やしてダメージを分散させる効果があるのだろう。
確かにこれなら、馬鹿もなかなか倒れないだろう。

「いい感じね」
「思う存分殴ってやれ」
「いわれなくても」

こうして準備が整った私は、ミワにエスコートされ、おぜん立てされた戦場である夜会へと足を運ぶのであった。
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