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9 ごみ屑になるまで殴ります
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こちらの準備は難しくはなかった。剣はすでに持っていたし、あとは拳闘用の手袋をするだけである。
その手袋もミワに持っていてもらったのですぐに準備ができた。
一方ラルフのほうもすぐに庭に出てきた。
準備を特にした様子はない。油断だろうか。
お互い向き合う。戦いの準備は整った。あとは試合開始の合図だけだ。
剣を構え、決闘の宣誓を行う。
「アカイア伯令嬢ユウナは、神に誓い、正々堂々闘うことを誓いっ!?」
剣を目の前にして宣誓を行っている途中にラルフが切りかかってきた。
こいつ、最低限の儀礼すら忘れてるのか!? ユウナは驚いた。
決闘の作法は貴族子息なら当然教えられる礼儀作法の一つだし、貴族令嬢も騎士道の物語などで知っている基本的な礼儀作法のの一つだ。
それすら守らずに攻撃をしてきたラルフに、見学をしている貴族も騒然とする。
「魔女が! 二度とみられない顔にしてやる!!」
興奮しながら剣を振り回すラルフ。
力任せのそれは大振りで、剣筋が読みやすい。
今のユウナなら躱すのは難しくない。
テンポよくかわしながら、ひときわ大きく振った一撃を見切る。
大振りな横薙ぎの一撃を受け止めると、そのまま……
「しっ!!!」
「なっ!?」
スナップを使って剣を巻き取り、そのまま跳ね飛ばした。
握りが甘すぎる。腕で無理に振っていて、腕にばかり集中しているせいだ。
勢いを一度止めて、そのままひねりを加えれば簡単に剣ははね飛んだ。
「せいっ!!!」
「ふごっ!!!」
そうして腕を思いっきり振りかぶり、ボケッと驚いているラルフの顔面に、こぶしを叩き込んだ。
頬にこぶしを受け、膝をつくラルフ。
弱すぎる。弱すぎるが手加減するつもりはない。
ショックを受けながらもふらふらと立ち上がるラルフに、教えてもらった重力魔法を使い重力を軽くする。
その上で、その顎をアッパーで思いっきりカチあげた。
重力がほとんどなくなっている状態ゆえに上に思いっきり浮き上がるラルフ。
ユウナはそのみぞおちに、さらに追撃のアッパーを叩き込む。
ふわり、とラルフの体は水平に浮いた。
そのまま魔法を維持しながら、顔面を、腹を、リズムよく殴り始めた。
まるでサンドバッグのようにボスッ! ボスッ! と殴られ続ける。
下から上へと重力に逆らう方向で殴っているので、見た目ほどダメージは多くないだろう。
しかし、抵抗できない攻撃が絶えず行われ、逃げることも防ぐこともできない状況にラルフの心は完全に折れていた。
このままユウナが満足するまで殴り続けるかと思ったが、水を差すものが現れた。
「もうやめてください! なんでこんなひどいことするのですか!!!」
不貞相手のレイだ。こいつも常識を知らないのだろうか。
決闘している場所に降りてきて、二人の間に割って入った。
ユウナが殴るのが止まり、ラルフはそのまま地面に落ちた。
うつぶせで倒れ伏した彼は、すでに気絶していた。
「婚約破棄したからってこんなのひどすぎぶへえええ!?」
そうしてユウナは、決闘を邪魔した阿婆擦れの顎をかちあげた。
決闘の邪魔をしてはならず、邪魔をしたものを排除する権利を決闘者は持っている。
たとえ不殺を誓った決闘でも、邪魔したものは殺されても文句は言えない。そういう常識すら、この阿婆擦れは知らなかったらしい。さすが婚約者にすり寄る礼儀知らずなだけある。
宙に浮いた阿婆擦れの鼻頭、みぞおち、腹を一瞬にして殴る。
瞬間三撃をくらった阿婆擦れはそのまま吹っ飛んでいき、気絶した。
二人ともズタボロである。
勝敗は決した。
立ち合い人がアカイア伯令嬢ユウナの勝利を告げる。
こうして決闘騒ぎは終わり、決闘のうわさが世間に回るのであった。
その手袋もミワに持っていてもらったのですぐに準備ができた。
一方ラルフのほうもすぐに庭に出てきた。
準備を特にした様子はない。油断だろうか。
お互い向き合う。戦いの準備は整った。あとは試合開始の合図だけだ。
剣を構え、決闘の宣誓を行う。
「アカイア伯令嬢ユウナは、神に誓い、正々堂々闘うことを誓いっ!?」
剣を目の前にして宣誓を行っている途中にラルフが切りかかってきた。
こいつ、最低限の儀礼すら忘れてるのか!? ユウナは驚いた。
決闘の作法は貴族子息なら当然教えられる礼儀作法の一つだし、貴族令嬢も騎士道の物語などで知っている基本的な礼儀作法のの一つだ。
それすら守らずに攻撃をしてきたラルフに、見学をしている貴族も騒然とする。
「魔女が! 二度とみられない顔にしてやる!!」
興奮しながら剣を振り回すラルフ。
力任せのそれは大振りで、剣筋が読みやすい。
今のユウナなら躱すのは難しくない。
テンポよくかわしながら、ひときわ大きく振った一撃を見切る。
大振りな横薙ぎの一撃を受け止めると、そのまま……
「しっ!!!」
「なっ!?」
スナップを使って剣を巻き取り、そのまま跳ね飛ばした。
握りが甘すぎる。腕で無理に振っていて、腕にばかり集中しているせいだ。
勢いを一度止めて、そのままひねりを加えれば簡単に剣ははね飛んだ。
「せいっ!!!」
「ふごっ!!!」
そうして腕を思いっきり振りかぶり、ボケッと驚いているラルフの顔面に、こぶしを叩き込んだ。
頬にこぶしを受け、膝をつくラルフ。
弱すぎる。弱すぎるが手加減するつもりはない。
ショックを受けながらもふらふらと立ち上がるラルフに、教えてもらった重力魔法を使い重力を軽くする。
その上で、その顎をアッパーで思いっきりカチあげた。
重力がほとんどなくなっている状態ゆえに上に思いっきり浮き上がるラルフ。
ユウナはそのみぞおちに、さらに追撃のアッパーを叩き込む。
ふわり、とラルフの体は水平に浮いた。
そのまま魔法を維持しながら、顔面を、腹を、リズムよく殴り始めた。
まるでサンドバッグのようにボスッ! ボスッ! と殴られ続ける。
下から上へと重力に逆らう方向で殴っているので、見た目ほどダメージは多くないだろう。
しかし、抵抗できない攻撃が絶えず行われ、逃げることも防ぐこともできない状況にラルフの心は完全に折れていた。
このままユウナが満足するまで殴り続けるかと思ったが、水を差すものが現れた。
「もうやめてください! なんでこんなひどいことするのですか!!!」
不貞相手のレイだ。こいつも常識を知らないのだろうか。
決闘している場所に降りてきて、二人の間に割って入った。
ユウナが殴るのが止まり、ラルフはそのまま地面に落ちた。
うつぶせで倒れ伏した彼は、すでに気絶していた。
「婚約破棄したからってこんなのひどすぎぶへえええ!?」
そうしてユウナは、決闘を邪魔した阿婆擦れの顎をかちあげた。
決闘の邪魔をしてはならず、邪魔をしたものを排除する権利を決闘者は持っている。
たとえ不殺を誓った決闘でも、邪魔したものは殺されても文句は言えない。そういう常識すら、この阿婆擦れは知らなかったらしい。さすが婚約者にすり寄る礼儀知らずなだけある。
宙に浮いた阿婆擦れの鼻頭、みぞおち、腹を一瞬にして殴る。
瞬間三撃をくらった阿婆擦れはそのまま吹っ飛んでいき、気絶した。
二人ともズタボロである。
勝敗は決した。
立ち合い人がアカイア伯令嬢ユウナの勝利を告げる。
こうして決闘騒ぎは終わり、決闘のうわさが世間に回るのであった。
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