引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由

ジャンマル

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勇者覚醒

心理を知るために

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 話を整理すると、こうだ。僕と木山春斗は実は血縁のある親子で、突如姿を消した理由は不明、と.....

「本当なのか?それは」
「はい。本当です」
「.....そうか」

 正直、尚更彼がわからなくなった。なんのために.....ほんとになんのために.....
 僕を困らせたいのか、それとも.....

「春斗さんは世界を救うための手段なら汚いことでも平然とやってのける人です。だから、きっと.....」
「自分の妻を殺すこともか?」
「それは.....!」
「わからないんだよ.....!! 世界を救いたいだとか、才能だとか!! わからない!! なにもかも!!」

 つい、本音が出てしまうが、美雨さんの顔も俯いて見えなかったが、きっとあまり人前に見せれるような表情じゃなかっただろう。何故こんなことになったのかはほんとうにわからない。
 どこかで間違えたのか。.....それはきっと違う。間違えたのではない。過ちを犯して間違えたのなら、彼はこんなことをするはずがなかった。

「.....あの人は信用ならない.....だけど、彼の真意だけは知らなくちゃいけない。ダメなんだよ、僕は知らないと」

 きっと、それが僕の役目であり、できること。再び彼に会い、今度は面と向かって会話を交わす。それで全てを終わらせる。今度こそ。
 だが、そのためには彼女らが邪魔だ。どうにかして、単独で行動せねば.....

「.....言ってください。私からエルザさん達をはぐらかすので」
「ありがとう.....この恩はいつか」

 そして僕は単独で木山春斗との邂逅を試みるべく、1人で彼の元へ向かう。当然、七瀬さんも居るだろう。だが、手は出さないーーそう信じている。

ーー

「おい、やれることはやったぞ」
「そうだな.....」
「報酬はちゃんとくれるんだよな?」
「もちろん.....」

 彼女は知らない。この計画の裏には、世界のあり方そのものを動かしかねない大きなものが渦巻いていることに。それを止めるために彼が「死にたがっている」事を。

(すまない.....君を殺すことになる)
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