引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。メモリーズ

ジャンマル

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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。(アルファ)

フランスを愛する男

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 って、そうじゃねえ。というと、大事な話。と、改まって真面目に話してきた。
『お前、ハルトさんに言われたんだろ?』
「え?」
 何を? という顔をしている(というのを分かっている前庭の)と、彼女は、お前なぁ……と言ってきたが、本気でわからない。何のことだろうか。
『聞いてないか? ジャンヌの遺産のありか』
 ジャンヌの遺産……あっ。思い出した。確か、あの時――

「慎二、ジャンヌの遺産は、すべての始まりの場所にある」
「……?」
 と、言っていたのを思いだす。それを話すと、彼女は、「なんだそれ」というのを5回繰り返した。いや、確認にしては多いぞ。一回でOKだぞ。あえて声に出して突っ込まない。
『んで、今何処だ? お前の家か?』
「ま、まあ。終電逃したから――」
『え? 何? 終電逃したの、馬鹿じゃねえの?』
 うざすぎワロタ。笑うならまだわかる。さすがに草を付けるのはどうかと。ちなみに、草を生やし過ぎると恋愛対象にされなくなるらしいぜっ! というのをスレで見たことある。本当だろうか。そうだ、今、試してみよう。
「うwwwwざwwwwすwwwwぎwwww」
『……』
 返事はない。あ、あれ?
『……死ね』
 はい。死ね、いただきました。今ので恋愛対象から外されただろうけど、関係ないでござるwwwwww友達すらいないでござるからなwwwwwwwwwww
 草はやすしかない。いっそ、自暴自棄になるか。
『取りあえず……明日朝一出勤だ。ジャンヌの遺産の回収が任務だからな。ちょいと遠くに行くぞ』
「え?」
『え? じゃねえ。北海道だよ。でっかいどう』
 ……あ、あの。急にシャレを挟まれましても……
『な、なんか言えよ! 恥ずかしいだろ!』
 草はやしてる時点で人間として恥ずかしいんだよなぁ……あっ、これは僕の持論であってマジレスじゃねえから。決して恨まないでくれよ!
『とりま、北海道だ。晴は行かねえけどな』
「なんで晴ちゃんは?」
『あいつは忙しいんだよ』
 ああ。そう言えば、もう社長業やってるんだった。そりゃ忙しいよな。
『美雨も行くぞ。とりあえず、伝えることは伝えたんだ。準備しとけ?』
 了解と言って、電話を切ったのはいいものの……いきなりすぎるわっ!!! まさか、父さんの耳元でささやいたことにこんな意味があるとは……やっぱあのじいさん面倒事押し付けていったな!? ちゃんと仕事しろ!!
 とまあ、準備だよな。……父さんにもらった銃と、何がいるんだろう。あ、金か。いくらいるんだ……って、違う。金の前にパスポートだ。あったっけ……
 と、準備していると、チャイムが鳴った。
『もしもーし』
 急いでドアを開けに向かう。その途中で、こけた。が、無事にたどり着いた。(無事とは言ってない)ガチャ。と、ドアが開いていたのに気付き、中に入ってくる。ドロボおおおおお! なんてやるのはやめとこう。
「君、伊勢谷君だよね?」
「は、はい……」
 誰だ……? 印象深い星形のサングラス、そして、フランスパンのプリントされたTシャツを着た明らかな不審者。怪しすぎる。というか、これを不審者と言わずなんという。そんな、完成された不審者が目の前に居る。お巡りさん、こいつです!
「おっと、通報はよせ。俺は、れっきとしたハルトの親友だ」
 えっ? そんなのいたって聞いたことないけど。
「とりま、今、ジャンヌの遺産の任務任されてるだろ?」
 なんでそれを? おかしい。言った覚えはないし、聞かれた覚えもない。こいつ、いったい何者なんだ?
「話は、晴ちゃんから聞いている。俺は、ケビン。フランスを愛する男、ケビン・アルトベルトだ。」
 クラッカーみたいな名前しやがってええええええ!! と、そこじゃない。晴ちゃんから聞いたって事は、信用していいのか……?
「とりま、ジャンヌの遺産専門の勇者ってとこだな」
 都合が良すぎないか? それは。ジャンヌの遺産って、そもそもなんだよ……
「ジャンヌの遺産ってのはな、ジャンヌが使ったとされる特殊な箱の通称だ」
 んだよ、それ。胡散臭いにもほどがあるだろ。
「そいつさえあれば、願いが何でも叶う。だから、それを回収せにゃならんのだ」
 うっわ、痛すぎ。なんだよそれ。SFの見すぎ。それと、そのサングラスどうにかならないんですか? 見てると笑いしかないんですが。マジでやめてほしい。いい意味で。
「ま、そいつを巡って起こりそうな戦争を事前に止めるってわけだ」
 もしかして、あの夢ってこうなった後の話なのか? いや、都合良すぎか。それは。
「ジャンヌの遺産がある限り、俺たちは国を追われる可能性もある。この国が、人間相手に自衛隊。なんて話もあり得るぞ」
 ほんとにあの夢の通りじゃないか……つまり、ああならんように止めろって事か。よし、いいだろう。やってやろうじゃないか。あんな未来嫌だしな。
「やってくれるか?」
「はい」
 と、答えると、車出すぞ。と言って、ケビンのと思われる車に乗せられた。あ、あれ? 逃げるタイミング逃した?
 もしかして、このまま連れてかれる……!?
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