引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。メモリーズ

ジャンマル

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引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。(アルファ)

不信感

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 連れて……行かれないっ!
 助かった。
「君はいったいどんなことを想像したんだい……?」
 え、いや。ナンデモナイデス。
「まあ、いいや。とりあえず、飛ばすぞ」
 一気にスピードを出す。これスピード違反で捕まらねえの!?
「大丈夫。これ、体感速度だけだから」
 えっ……? ……よーく見てみる。ふざけんな! これ、ペダル式の手動じゃねえか!!! んなもん疲れるわ!
「大丈夫。こぐのは俺だけだ」
 いや、おかしいだろ!? 普通の車で行けよ!
「すまんな。あいにく、免許なんてもってなくてな」
 取れよおおおおおおおおお!?!? 免許取れよおおおおおおおお!?!?
 それくらい簡単だろ。というか、この車で高速とか入れるのか……?
「取りま、全力疾走だ!」
 えええええええ!?!?
 速い。すごい速い。スポーツカー並みのスピードが出てる。
「はあ、はあ。水、水飲ませてくれ」
 あっ。うん。……あれ? 止まるんじゃないの?
「違う! 飲ませてくれ!」
 アッハイ。と言って、飲ませた。そしてまたスピードを出す……意味ねぇじゃん! でもまあ、もうすぐってとこまで来た。
「うおおおおおおおおおおお!!」
 やべえ、やべえよ。傍から見たらキチガイだよおぅ!
 もうまじ無理ィ……水のも。
「ふう……着いたぞ。降りろ」
 早えよ。文面で言えば約300か400……その間によくわからん移動法でよくわからん形でついた。やばすぎる。こいつ、やばい。キチガイそんな四文字じゃ収まらないくらいのガイジ。もうそれすら褒め言葉じゃ無いだろうか。
「お、なんか褒められてる気分だな。はは」
 ファ!? 読心術ってそんな簡単なもんなの!? ……いや、今のは普通にそんな気配を感じ取っただけだろう。うん。そうだろう。そうじゃなきゃ怖い。
「いや、読心術はハルトの部署じゃ基本だぞ? 習わなかったか?」
 嘘だろ!? 習ってねえよ! というか、読心術が基本とかキチガイ通り越してただの変態じゃねえか! もう、変態まみれじゃないか。うちの部署。どうしてくれんだよ。僕だけ健全じゃないか。いや、間接的にだけど。間接的にだけど。大事なことなので2回言っておく。あっ、別に変態紳士なだけだからな! 勘違いすんなよ!
「いや、変態紳士って自分で宣言する時点ですでに紳士じゃない」
 ネタにマジレスとかありえないんですが。どうしてくれんですか。
「とりま、入ろうぜ」
 ドアを開ける。晴ちゃんが真っ先に出てくる。あれ? 美雨さんは?
「ねえ、美雨さんは?」
「あ、お姉ちゃんは……あれ?」
 いや、知らんのかい。まあ、いいや。多分、コンビニだろう。そうだろう。そんな単純な脳であってほしい。じゃなきゃ困る。また誘拐されたんじゃないかって。
「流石に誘拐はないですよ。あはは」
 と、そんな冗談半分なこと言ってると、当然、そんな話すんじゃねえ。と、七瀬さんに怒られてしまった。
「全く……そんな不吉なこと言うんじゃねえ。コンビニだよ。あいつは」
 で、ですよね。じゃないと困ります。泣きます。
(……美雨は居ないのがちょうどよかったな。それにしても、何考えてんだ? ケビンは。こんなの、計画に入ってないぞ?)
 ケビンは、七瀬さんを見ると、何やらにやにやし始めた。
「今君不審者だと思った?」
 と、近づいていく。あからさまに不審者だ。これ、止めなくていいんですかね。
「――だ」
 ……? 一体、何を言ったんだ? 彼が何かをつぶやくと、七瀬さんの表情が変わった。少し、驚いているような表情だ。何を言われたんだ……?
「よーし。伊勢谷君! パーティーだ!」
 えっ? な、なに? いきなり。
「何って顔するなよ。もちろん、新生YIK結成記念のパーティーじゃないか」
 そ、そうなのか。って事は、さっきのはサプライズについての会話かな? そうなのかな?
(C、余計なことは喋るなよ)
(わーったって。何回も言うなよ)
 でも、なんだろう。この変な感じは。まあ、そんなことよりパーティーだ。美雨さんマダー?
「あっ、お姉ちゃん呼び戻しますね」
「いや、別にあいつの好きなタイミングで帰ってきても構わないと思うぞ」
「そ、そうですか?」
 いや、この変な感じは違和感じゃない。確実だ。何故さっきから美雨さんが居ない状態にこだわる? それに、パーティ―と言っても急すぎる。さっき、晴ちゃんですら初めて言われたような顔をしていた。社長通さずに企画するはずがない。
「おっと、ちょっと外出てくるな。行くぞ、えっと……」
「七瀬です」
「おし、行くぞ、七瀬君」
 何故だ、何故七瀬さんを連れていく? 何かある……?
 と、言って、すぐさま何やら急いだ様子で外に出ていった。……考え過ぎかな。多分、コンビニで色々買ってくるんだろう。全く、準備が遅いじゃないか。と、言っている間に、晴ちゃんと二人になってしまった。しかし、晴ちゃんが先に口を開く。しかし、その口は不安そうだった。
「ねえ、伊勢谷さん。七瀬さんはいいの。あのケビンって人……『誰』?」
 え……? そ、そんなはずないだろ。知ってるはずだろ?
「何言ってんだよ。今回の件のスペシャリストって……」
「今回の件って何ですか!? その話、詳しく話して下さい!」
 晴ちゃんは、何も知らない? いや、ケビン自体が部外者なのか? それに、七瀬さんはどうも初めて会ったような顔ではなかった。なんだ? 一体、何が起ころうとしているんだ?
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