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誘いに乗った場合1
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お母さん。俺、今日から職に就きます。
仕事内容? 聞かないでください。
そして、この日。引きこもり歴5年の僕は、内職についた。
内職と言っても、これから悪夢が始まるんだろうなぁ……よし、気を取り直して、頑張ろう!!
――
さて、どこから話そうか。僕は、昨日突然勇者になった。
理由なんてちっぽけなものさ。
(と、言うか、聞かないでください。そうしてください。お願いします!!)
「あ、また独り言ですか?」
「あー……はい。そうです」
このくだりはもう飽きた。
このくだりを、もう軽く50回は繰り返している。
というか、この人躊躇いもなく人の心読んでくるんですが。
なんで躊躇いもないんですか。例えば、この人の水着姿とか想像……こ、これはあくまで例え! 本当はそんなこと思ってない!
(まあ、多少は想像したけど……)
「無限ループって奴か」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「デジャヴ」
「あ、そろそろ飽きました?」
わかってたのかよ!! なら最初からそうしてくれよ!!
もしかして、極度の構ってちゃんか……? なあ、そうだといってくれ。まあ、そうだとしてもそうじゃなくても僕には関係な……関係なっ……
「あ、その顔は……」
「そのくだりも飽きた」
「え……う、うう」
えっ? 泣く? そこで泣く!? 僕悪者みたいになってるけど、まったくそんなことないからね……無いんだからねっ!
「ご、ごめ……」
「あ、謝ってくれるんですね」
この女……殴りたい!! 絶対殴ってやる!! マジでマゾなんじゃねえの? やばすぎんだろ……
「殴られる……!///」
何赤くなってるんですか!?!? Mですか!? マゾなんですか!? やべえ、こいつ速く何とかしないと。とかいう僕の変な妄想にくぎを打つように、彼女は断言した。力強く、蟹股になりそうな顔で断言した。
「あ、私はSですよ?」
嘘だ!? 絶対嘘だ!? 僕にはMに見える……みえるぞっ……!! そんな僕の脳内会議(一人で行っているから会議ではない)を読み取ったのか、彼女はドヤ顔で言ってくる。ためらいもなく。
「信じられませんか? じゃあ、一回殴らせてください」
何故その発想に至ったんですかね? ちょっと、理解できないですね。どSと信用させるために殴るのはよくないです。NO。暴力NG。
「ところで……何故敬語なのです?」
「敬語に敬語は……」
「あ、じゃあタメでいいんですね?」
あの、いったい仕事はいつ始まるんですか……? 僕は忘れかけてたことを思い出した。いや、これ忘れてちゃいけないけど。
「あ、忘れてました。これから仕事に向かいましょう!」
やっとか。溜息をつき、彼女に呆れた顔をして僕はそう心で言った。まあ、これも彼女によまれるんだけどな。
「じゃあ……早速ですが、これ。着てください」
「え……? これは……?」
白い作業着だ。どういう……? しかも、なんか顔面を覆い隠すような縦長のフード(?)まである。読めない。仕事なのに全く読めない。
おまけに、何かスプレーを渡された。慌ててラベルを探したが、ラべルは白く、無地で統一されている。あ、統一されているって言うのは、複数渡されたからだ。
「まずは、害虫駆除からです!」
「はい……?」
「だから。まずは害虫駆除からです」
「害虫って……」
「あれです!」
彼女が笑顔を向けながら煽る。仕方なく僕はその指の方へ顔を向けた。が、そこにあったのは目を見張るほどの光景だった。それは、害虫でも何でもない――
「ただのおっさんじゃねえか!!!!」
「嫌ですね。あれは害虫です!」
どこがじゃ! どこからどう見ても人間ですよ!? おかしすぎるだろ、この仕事。どこをどう見てそうなるんだよ。馬鹿じゃねえの?
「あ、私忘れてましたね。これ、付けてください」
差し出された青いサングラス。怪しい。怪しすぎるぞ。とりあえず、掛けよう。これを掛けたとき、何かの間違いじゃないのか? というレベルの問題発言を、彼女はした。確かにした。それは、渡す前にいうことのはずだ。
「あ、このサングラス、手順間違えて装着すると、目が焼けこげます」
「え?」
ぼん。
爆発音とともに、僕は彼女に対する怒りを覚えた。まあ、正確には初めてではないのだが。彼女、天然さんかな? そう思っても、この怒りは収まらない。むしろ、そんなこと考えると余計に腹が立ってきた。
「それ先に言ってくださいよ!?」
「煽りは基本じゃないですか?」
どこの常識ですか。それ。日本の基本じゃないことは確か。なはず――!!
「フランスです。嘘です。てへぺろ」
「どうしてこうなった」
彼女のテンションについていくのが僕の仕事ですか?
と、疑問に思うほど、彼女は自由だった。こんな自由でよくクビにならないな……彼女は。
「私の仕事は、あなたに迷惑をかけることです!」
「よそでやれ!」
ふっ。決まった。今の突っ込み、なかなかのものがあるぞ。自分の中でも、新しい改革的な何かを感じた。そのレベルの突っ込みもおかしいが。
「ドヤ顔が気持ち悪いです。吐きそう……」
この女、実に最低である。思ったことはすぐに言う。そんな素直なのはいいことですが、僕にはとてもストレスです。
「私は、思っていることは絶対に口に出す主義です」
知ってた。そんな顔で彼女を見つめるが、彼女はドヤ顔でそう僕に訴えた。正直、もう突っ込みがつかれた。
「疲れないでください!? あなたから突っ込みをとったらキモイしか残りませんよ!?」
「あの……一発殴らせろください」
「え? 出来るんですか?」
うざい。この女、うざい。煽ってくる。それも、すごい。やばい、マジで殴りたい。
「それより……今は害虫駆除の話でしょ!」
「あ、それもそうですね。」
仕事後回し! この人、仕事後回し!! 怒りを堪えて言ったらこれだよ! 彼女、本当にこの仕事できてるのか……?
「さて、じゃあ説明しますね」
「は、はい」
「あのおじさんを、このナイフでグサッ。それだけです!」
「君は僕を殺人気にするつもりかい!?」
笑顔で言うことじゃない。この子……怖い。というか、この仕事が怖い。とんでもない仕事を僕は引き受けてしまった。そう思った……
「だって、それが仕事ですもん。仕方ないです」
笑顔で言われると、だんだん彼女の言うことが本当に聞こえてくる。罪悪感は残るが、仕事も大事だ。何しろ、初めての仕事を放棄するわけにはいかないしな……
「さあ、仕事を始めましょう」
「あ、は、はい」
やめろ! 疼く! 右手があいつを倒せと疼いている!!
「痛いですねぇ……」
「痛いですねぇ……」
!? 増えた!? 増えちゃった!?
「あ、びっくりしました? それが狙いだったんですが」
この幼女はいったいどなたですか? あ、僕の妹だった。
「キモイんで口、開かないでください」
怖いよおおお。この幼女怖いよおお。
多分、口を開いたら殺されるんだろうけど……でも、それも悪くはないかな。
「あなた……ロリコンだったのね……!」
「急に馴れ馴れしいなww何があったしww」
僕はキモイ程ににやけながらそう言った。でも、そう言った瞬間、彼女の顔は一気に覚めた。僕を明らかに軽蔑する眼で言った。
「あ、ごめんなさい。死んでください」
ツン! デレがないけどツン!
何言ってるんだろう。俺。
「とにかく! 彼女は私の妹で、害虫駆除のエリートです!」
「え? 花沢さん、今いくつ?」
「幼女に興奮する輩に教えるわけないじゃないですか」
ですよねー。ん? 妹って事は幼女じゃ無くね? 幼女じゃない幼女……それもグッドだな。
「幼女じゃないですよ?」
なんだろう。話が脱線している気がする。仕事の話に戻さねば。と、僕は少し寂しそうな顔で言った。
「あれ? 私たち、何を話してたんでしたっけ?」
「さあ……? じゃあ、お姉ちゃん。害虫駆除はあの変態に任せて早く行こう」
変態。と、強調されたのであった……しかも、笑顔で。あんな笑顔で言われるのは、僕たちの業界ではご褒美だけどな!
「僕に人を殺せというのかっ!?」
「じゃあ、よろしくお願いしますよ~」
オワタ。確実にオワタ。
これじゃまるでテロリストじゃないか!
「あれ? 魔王倒すなら最初からテロリストじゃね?」
と、自分で勝手に納得した。そうだな。どうせ魔王はやるんだ。一人殺したところで罪にはならない。というか、罪になればこんな仕事初めから無い。
「後であの二人、確実にぶん殴る」
と、言った瞬間、見たくもないトラウマのような走馬灯が見えたので、やめておくことにした。
「君、何ぶつぶつ言っているんだい? 痛々しくて見て居られないよ」
ターゲットが自分から近付いてきた。
これで勝てる!
と、言うのは負けフラグなので、心の中に留めておく事にしておいた。
仕事内容? 聞かないでください。
そして、この日。引きこもり歴5年の僕は、内職についた。
内職と言っても、これから悪夢が始まるんだろうなぁ……よし、気を取り直して、頑張ろう!!
――
さて、どこから話そうか。僕は、昨日突然勇者になった。
理由なんてちっぽけなものさ。
(と、言うか、聞かないでください。そうしてください。お願いします!!)
「あ、また独り言ですか?」
「あー……はい。そうです」
このくだりはもう飽きた。
このくだりを、もう軽く50回は繰り返している。
というか、この人躊躇いもなく人の心読んでくるんですが。
なんで躊躇いもないんですか。例えば、この人の水着姿とか想像……こ、これはあくまで例え! 本当はそんなこと思ってない!
(まあ、多少は想像したけど……)
「無限ループって奴か」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「デジャヴ」
「あ、そろそろ飽きました?」
わかってたのかよ!! なら最初からそうしてくれよ!!
もしかして、極度の構ってちゃんか……? なあ、そうだといってくれ。まあ、そうだとしてもそうじゃなくても僕には関係な……関係なっ……
「あ、その顔は……」
「そのくだりも飽きた」
「え……う、うう」
えっ? 泣く? そこで泣く!? 僕悪者みたいになってるけど、まったくそんなことないからね……無いんだからねっ!
「ご、ごめ……」
「あ、謝ってくれるんですね」
この女……殴りたい!! 絶対殴ってやる!! マジでマゾなんじゃねえの? やばすぎんだろ……
「殴られる……!///」
何赤くなってるんですか!?!? Mですか!? マゾなんですか!? やべえ、こいつ速く何とかしないと。とかいう僕の変な妄想にくぎを打つように、彼女は断言した。力強く、蟹股になりそうな顔で断言した。
「あ、私はSですよ?」
嘘だ!? 絶対嘘だ!? 僕にはMに見える……みえるぞっ……!! そんな僕の脳内会議(一人で行っているから会議ではない)を読み取ったのか、彼女はドヤ顔で言ってくる。ためらいもなく。
「信じられませんか? じゃあ、一回殴らせてください」
何故その発想に至ったんですかね? ちょっと、理解できないですね。どSと信用させるために殴るのはよくないです。NO。暴力NG。
「ところで……何故敬語なのです?」
「敬語に敬語は……」
「あ、じゃあタメでいいんですね?」
あの、いったい仕事はいつ始まるんですか……? 僕は忘れかけてたことを思い出した。いや、これ忘れてちゃいけないけど。
「あ、忘れてました。これから仕事に向かいましょう!」
やっとか。溜息をつき、彼女に呆れた顔をして僕はそう心で言った。まあ、これも彼女によまれるんだけどな。
「じゃあ……早速ですが、これ。着てください」
「え……? これは……?」
白い作業着だ。どういう……? しかも、なんか顔面を覆い隠すような縦長のフード(?)まである。読めない。仕事なのに全く読めない。
おまけに、何かスプレーを渡された。慌ててラベルを探したが、ラべルは白く、無地で統一されている。あ、統一されているって言うのは、複数渡されたからだ。
「まずは、害虫駆除からです!」
「はい……?」
「だから。まずは害虫駆除からです」
「害虫って……」
「あれです!」
彼女が笑顔を向けながら煽る。仕方なく僕はその指の方へ顔を向けた。が、そこにあったのは目を見張るほどの光景だった。それは、害虫でも何でもない――
「ただのおっさんじゃねえか!!!!」
「嫌ですね。あれは害虫です!」
どこがじゃ! どこからどう見ても人間ですよ!? おかしすぎるだろ、この仕事。どこをどう見てそうなるんだよ。馬鹿じゃねえの?
「あ、私忘れてましたね。これ、付けてください」
差し出された青いサングラス。怪しい。怪しすぎるぞ。とりあえず、掛けよう。これを掛けたとき、何かの間違いじゃないのか? というレベルの問題発言を、彼女はした。確かにした。それは、渡す前にいうことのはずだ。
「あ、このサングラス、手順間違えて装着すると、目が焼けこげます」
「え?」
ぼん。
爆発音とともに、僕は彼女に対する怒りを覚えた。まあ、正確には初めてではないのだが。彼女、天然さんかな? そう思っても、この怒りは収まらない。むしろ、そんなこと考えると余計に腹が立ってきた。
「それ先に言ってくださいよ!?」
「煽りは基本じゃないですか?」
どこの常識ですか。それ。日本の基本じゃないことは確か。なはず――!!
「フランスです。嘘です。てへぺろ」
「どうしてこうなった」
彼女のテンションについていくのが僕の仕事ですか?
と、疑問に思うほど、彼女は自由だった。こんな自由でよくクビにならないな……彼女は。
「私の仕事は、あなたに迷惑をかけることです!」
「よそでやれ!」
ふっ。決まった。今の突っ込み、なかなかのものがあるぞ。自分の中でも、新しい改革的な何かを感じた。そのレベルの突っ込みもおかしいが。
「ドヤ顔が気持ち悪いです。吐きそう……」
この女、実に最低である。思ったことはすぐに言う。そんな素直なのはいいことですが、僕にはとてもストレスです。
「私は、思っていることは絶対に口に出す主義です」
知ってた。そんな顔で彼女を見つめるが、彼女はドヤ顔でそう僕に訴えた。正直、もう突っ込みがつかれた。
「疲れないでください!? あなたから突っ込みをとったらキモイしか残りませんよ!?」
「あの……一発殴らせろください」
「え? 出来るんですか?」
うざい。この女、うざい。煽ってくる。それも、すごい。やばい、マジで殴りたい。
「それより……今は害虫駆除の話でしょ!」
「あ、それもそうですね。」
仕事後回し! この人、仕事後回し!! 怒りを堪えて言ったらこれだよ! 彼女、本当にこの仕事できてるのか……?
「さて、じゃあ説明しますね」
「は、はい」
「あのおじさんを、このナイフでグサッ。それだけです!」
「君は僕を殺人気にするつもりかい!?」
笑顔で言うことじゃない。この子……怖い。というか、この仕事が怖い。とんでもない仕事を僕は引き受けてしまった。そう思った……
「だって、それが仕事ですもん。仕方ないです」
笑顔で言われると、だんだん彼女の言うことが本当に聞こえてくる。罪悪感は残るが、仕事も大事だ。何しろ、初めての仕事を放棄するわけにはいかないしな……
「さあ、仕事を始めましょう」
「あ、は、はい」
やめろ! 疼く! 右手があいつを倒せと疼いている!!
「痛いですねぇ……」
「痛いですねぇ……」
!? 増えた!? 増えちゃった!?
「あ、びっくりしました? それが狙いだったんですが」
この幼女はいったいどなたですか? あ、僕の妹だった。
「キモイんで口、開かないでください」
怖いよおおお。この幼女怖いよおお。
多分、口を開いたら殺されるんだろうけど……でも、それも悪くはないかな。
「あなた……ロリコンだったのね……!」
「急に馴れ馴れしいなww何があったしww」
僕はキモイ程ににやけながらそう言った。でも、そう言った瞬間、彼女の顔は一気に覚めた。僕を明らかに軽蔑する眼で言った。
「あ、ごめんなさい。死んでください」
ツン! デレがないけどツン!
何言ってるんだろう。俺。
「とにかく! 彼女は私の妹で、害虫駆除のエリートです!」
「え? 花沢さん、今いくつ?」
「幼女に興奮する輩に教えるわけないじゃないですか」
ですよねー。ん? 妹って事は幼女じゃ無くね? 幼女じゃない幼女……それもグッドだな。
「幼女じゃないですよ?」
なんだろう。話が脱線している気がする。仕事の話に戻さねば。と、僕は少し寂しそうな顔で言った。
「あれ? 私たち、何を話してたんでしたっけ?」
「さあ……? じゃあ、お姉ちゃん。害虫駆除はあの変態に任せて早く行こう」
変態。と、強調されたのであった……しかも、笑顔で。あんな笑顔で言われるのは、僕たちの業界ではご褒美だけどな!
「僕に人を殺せというのかっ!?」
「じゃあ、よろしくお願いしますよ~」
オワタ。確実にオワタ。
これじゃまるでテロリストじゃないか!
「あれ? 魔王倒すなら最初からテロリストじゃね?」
と、自分で勝手に納得した。そうだな。どうせ魔王はやるんだ。一人殺したところで罪にはならない。というか、罪になればこんな仕事初めから無い。
「後であの二人、確実にぶん殴る」
と、言った瞬間、見たくもないトラウマのような走馬灯が見えたので、やめておくことにした。
「君、何ぶつぶつ言っているんだい? 痛々しくて見て居られないよ」
ターゲットが自分から近付いてきた。
これで勝てる!
と、言うのは負けフラグなので、心の中に留めておく事にしておいた。
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