引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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引きされ

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ぐしゃり。という、鈍い音とともに、飛行機が着陸する。

「え、ちょ」
「不吉だねぇ」
「やめろよ、演技でもない」
「はっ! 敵!」
「居ないよぉ? エルザちゃん」

 こんなんで持つのだろうか。……多分、無理だ。仕方ないか……

「先いくからね!」
「あ、ちょ、待てや!」
「んじゃ、ゆっくり行こうぜ、エルザちゃん」
「うむ。いいでしょう」

 ……いや、誰か止めてくれよ。

ーー

「ようこそ、ロンドン支部へ」
「おう」

 ロンドン支部の支部長にして、アーサー王の子孫。リヴァデ・ペンドラゴン。
 正直、胡散臭いが……

「こちらとしても、聖剣は確保したいのですが……」
「湖……か」
「そうなんです。どこに捨てられたのか、分からないんですよね」


 そんな感じで、とりあえずロンドンでもハチャメチャそうだ。

 ロンドン支部の支部長、リヴァデ・ペンドラゴン。彼は、数年間にわたりアーサー王の遺産を探索しているが、未だに手がかり無し。それどころか、ますます謎がますばかりだという。

「気がかりなんですよね」
「ん? 何がだ?」
「べディヴィアが捨てたと言われてますが、本当は別の誰かかと思うんです」
「ほお」

 その別の誰かとは誰なのか。それもまとめて、判断しなければいけない。
 この判断を、リヴァデさんに任せることにしよう。

「あの、リヴァデさん」
「ん?」
「本当に、アーサー王の子孫なんですか?」
「ええ、それだけは確かです」
「何でわかるんです?」
「剣の鞘だけは残ってまして。DNA鑑定もちゃんとしましたよ」

 これ以上ないくらいしっくりくる説明だったーー

 聖剣の鞘。聖剣を包み込み、聖剣を守ってきたその鞘は、圧倒的な防御力を持つという。しかし、その代わり、エクスカリバーがなければ力を発揮しない。……らしい。

「伊勢谷」
「え?」

 三国さんから話しかけるなんて……

「三国流、コツを知りたいか?」
「え?」
「レーヴァテインと二刀流はきつい」

 まあ、そりゃ、そうだろうなあ。

「リターン・フューチャーで応用が出来る」
「え……?」

 自分から技の仕組みを言うなんて……

「ただし、一振り一振りに力を入れなければできない。三国流は、風圧で次元を斬る技だからな」
「そうなんですか……」

 意外だった。三国流の正体がそんな簡単だったとは……

「剣の鞘は託すぞ」
「え、あ、はい」
「うむ。いい顔になったな」

 ……なんか、照れますな。こういうの。

「支部長ー!」

 そう言って駆け込んできたのは、多分、ロンドン支部の人だろう。

「うむ……なにっ!?」

 その顔から察するにーー

「湖が見つかったそうです」
「ほお」
「行きましょうか」


 ーー

「ここですね」
「うーむ、深いな」
「ええ……多分、誰にも取られないように、わざと深いところを選んだのかも……」
「こんな塩っぽいとこじゃ錆びてんじゃねぇか?」
「いえ。それくらいで錆びるなら聖剣ではありません」

 確かにそうだ。

「うぬら、少し離れておれ」

 相変わらずキャラの固まらない三国さんが剣を取り出す。

「三国流のーー聖斬!」

 湖がーー割れた。

 そこに現れた聖剣。王のための聖剣。
 三国さんは、1歩、また1歩と、近づく。

「さあ、取りたまえ」
「これが……聖剣……」

 これがーースタートラインだった。
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