引きこもりの僕がある日突然勇者になった理由。ファイナル

ジャンマル

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引きこもりの僕たちが最後に見た一輪の花

一輪の花

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 世界は終わった。だけど、ここから始まるんだ。新たなスタートが。虚無の中で、新しい光が生まれていくんだ。世界は――『リブート』する。そして、世界が終わる瞬間に、僕たちは花を見た。それぞれの名前の由来である花を。花園圭はそのすべての、花園を。鳳仙は鳳仙花を。志筑カエデはカエデの花。千崎紫陽は紫陽花を。染宮向日葵は向日葵を。
 そして――ヘレン=プランのプランタンを。nextはそこに居なくてもつながっている。確かに、そう感じてた。しかし、何故彼は最後を仙と過ごしたのか。その理由は語られていない。ただ、過ごしたかっただけなのか、はたまた、好意があったのか。わからない。ただ、言えるのは、nextは最後まで根を下ろし咲き続ける花だった。それだけは、変わりもしない事実だった。

 彼らが虚無の中見た光という名の花は、強く、ただ強くあろうと根を下ろしていた。それが間違いなのかは知らない。ただ、それが正解だという事でもない。彼らはただ単純に、最後まであきらめなかったのだ。だからこそ、根強く咲き続けた。世界の終末まで――

「なあ、仙」
「んー?」
「間違ってたのかな」
「あいつらの命まで無駄にすんじゃねえ! 間違ってたかじゃねえ、大事なのは最後まであきらめないことだろ!?」
「ああ。そうだった――」

 切り取り:世界の虚無。
 添付:新しい世界。

 いつしかの忘れ去られた世界の地球。そこで二人は根を下ろすことを決めた。

「伊勢谷さん……ゆがみを消すには世界を消すしかなかったんです……」
「……まるでアダムとイヴだな。あたしら」
「そうなんじゃないかな。僕たちに与えられた役割は」
「ならさ、お前はこれから生まれてくる希望を見守る花園になれよ」
「僕が――?」
「そ、おまえが」
「それは構わないけど……」

 アダムとイヴ。それが二人に与えられた役割なのか。それはわからない。わからないからこそ二人は役割を探した。自分たちにしかできない役割を。それが、花園になることだった。子孫を反映し、一から世界を再建する。それが二人に与えられた役割だ。

「じゃあ、行こうか」
「ああ」

 そして――世界は始まった。
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