19 / 32
第4章 「一度歪めば、なかなか元には戻らない。」
「恐怖心は消えないシミ。」
しおりを挟む
「風三谷~!!お~い!!!お前、最近学校来てたか???まぁ、そんなことより、お前...最近付き合い悪いよなぁ。なぁ、たまにはパーッと遊ぼうぜ~!!!」
「...はぁ......うわっ!!!急に肩組んでくるのやめてよね...真面目に心臓に悪いから。って、あ~、うん。いや実はね、この間から、ちょっと色々あってさ。....でも、ごめん。これから暫くは、遊べそうもないや。...ホントごめん。」
「...はぁ!???何でだよ!!!いや、別に謝らなくてもいいけど...って、おい。ちょっと待てよ!!!!勝手に先先行くなって!」
はぁ....伏佐波先輩に犯され、運ばれた病院を退院して、はや一週間経とうとしているが、未だに俺の中にあるもやもやは、消えてくれない。
その証拠に、いつ何時であっても、伏佐波先輩の狂気に歪んだ顔が、脳裏にフラッシュバックしてくる...。
俺はその度に、幼い時の恐怖が呼び起こされ......途端に目の前が真っ白になって......ははっ、笑えないや...。
おかげで、今の生活により、大学の講義にも大分支障をきたしているが...仕方がない。
俺は、同じ講義を履修している友達に嫌々絡まれながら、大学校内を歩いていた。
これからの授業もそうだが、最もこれまで休んでいた分の講義をどう攻略しようかと考えながら....。
問題が次々と出てきて、頭がパンク寸前なこんな時に限って、神様とはつくづく意地悪だと思う。
その証拠に俺の目の前には、今一番逢いたくない人が、飛び込んできたのだ。
まぁ、良くも飽きずに最近ほぼ毎日のように声をかけてくるよな...一体何を企んでいるんだか...。
奴は、俺の姿に気がつくと微笑みを浮かべながら、
「あれ???風三谷くんじゃん!!!お~い、風三谷くん。お疲れ!」
と言って、何故か分からないが、俺の方へと近づいてきた。
俺は、そいつのことを見ながら、自身の体が恐怖心で震えている感覚に襲われた。
この場から早く立ち去りたい一心で、俺は目の前の人物から視線を外すと
「あの....伏佐波先輩。お疲れ様です。....生憎...僕はこれから、少しやることがあるのでこれで...。では、失礼します。」
と言って、その場を立ち去ろうと踵を返した。
だが、そんな俺を良く思わなかったのか、伏佐波先輩は、俺の腕を掴むと、俺を追いかけてきた友達に対して
「ごめんね。この子、少し借りても良いかな???悪いね....。」
と言い、俺の気持ちはガン無視で、半ば強引に俺を引っ張る形で、さっさと歩いていってしまった。
そうしてたどり着いた場所は、空き講義室だった。
俺は伏佐波先輩に触られた場所に、湿疹が出来る感触に、とてつもない不快感に襲われ、居ても経っても居られず、目の前にいる伏佐波先輩に向かってこう言った。
「っ...いい加減にしてください!!!!毎日毎日、俺の事を校内で見つけたら、にやっとわざとらしく微笑みを浮かべ、俺があの日に言われた約束を守るために、わざと伏佐波先輩から距離をとろうとしているのに、それを面白がるかのように、俺に近づいてきて.....一体、何が目的なんですか!????俺は、もうあなたたち二人には関わらないって、そう宣言したじゃないですか!!!それの何が不満なんですか???もう恋さんを盗られる心配も、恋さんが俺に犯される心配も何もないのに.....。何故、執拗に俺に絡むんですか...???」
最後まで言った後に
「しまった。」
とは思ったが、もう良いんだ。
だって、ここまで言わなきゃ、伏佐波先輩は俺を逃がしてはくれないだろうと思ったから...。
そんな俺の心境を悟ったのか、伏佐波先輩は俺の方をじっと見つめて、
「いや....悪かった。そういうつもりじゃなかったんだ。ただ、俺は......ごめん、何でも無い。悪かったな。もうこんなことはやめるから。だから.....ほんとに悪かった。じゃあな。」
と言って、何か言いよどんだ様子で、そのまま俺に頭を少し下げると、空き講義室から去って行った。
残された俺は、伏佐波先輩のただ事でない、深刻そうな顔を思い出し、暫くその場に立ち尽くしていた。
そういうつもりじゃなかったって......一体どういうことだよ???
ただでさえモヤモヤしてるのに...これ以上、俺に疑問を与えないでくれよ...。
俺......これからほんとにどうすればいいんだよ。
風三谷は、暫くその場に立ち尽くしたあと、独りになった空間で、頭を抱え、その場にしゃがみこんだのだった。
その頃、空き教室から外に出た壮馬は、
「はぁ、風三谷のこと....どうすれば守ってやれるんだろう。...俺、やっぱりやり方を間違えたんだよな...でなきゃ、風三谷があんなに小刻みに震えるはずない......アイツがああなったのも、全て俺のせいなんだよな...。なんて、俺があいつに恐怖心を抱かせちまったのが、そもそも悪いんだろうけどな。...はぁ、これからどうすっかなぁ。」
と小さく独り言を零すと、そのまま次の講義を受けるため、講義室へと足を進めるのだった。
「...はぁ......うわっ!!!急に肩組んでくるのやめてよね...真面目に心臓に悪いから。って、あ~、うん。いや実はね、この間から、ちょっと色々あってさ。....でも、ごめん。これから暫くは、遊べそうもないや。...ホントごめん。」
「...はぁ!???何でだよ!!!いや、別に謝らなくてもいいけど...って、おい。ちょっと待てよ!!!!勝手に先先行くなって!」
はぁ....伏佐波先輩に犯され、運ばれた病院を退院して、はや一週間経とうとしているが、未だに俺の中にあるもやもやは、消えてくれない。
その証拠に、いつ何時であっても、伏佐波先輩の狂気に歪んだ顔が、脳裏にフラッシュバックしてくる...。
俺はその度に、幼い時の恐怖が呼び起こされ......途端に目の前が真っ白になって......ははっ、笑えないや...。
おかげで、今の生活により、大学の講義にも大分支障をきたしているが...仕方がない。
俺は、同じ講義を履修している友達に嫌々絡まれながら、大学校内を歩いていた。
これからの授業もそうだが、最もこれまで休んでいた分の講義をどう攻略しようかと考えながら....。
問題が次々と出てきて、頭がパンク寸前なこんな時に限って、神様とはつくづく意地悪だと思う。
その証拠に俺の目の前には、今一番逢いたくない人が、飛び込んできたのだ。
まぁ、良くも飽きずに最近ほぼ毎日のように声をかけてくるよな...一体何を企んでいるんだか...。
奴は、俺の姿に気がつくと微笑みを浮かべながら、
「あれ???風三谷くんじゃん!!!お~い、風三谷くん。お疲れ!」
と言って、何故か分からないが、俺の方へと近づいてきた。
俺は、そいつのことを見ながら、自身の体が恐怖心で震えている感覚に襲われた。
この場から早く立ち去りたい一心で、俺は目の前の人物から視線を外すと
「あの....伏佐波先輩。お疲れ様です。....生憎...僕はこれから、少しやることがあるのでこれで...。では、失礼します。」
と言って、その場を立ち去ろうと踵を返した。
だが、そんな俺を良く思わなかったのか、伏佐波先輩は、俺の腕を掴むと、俺を追いかけてきた友達に対して
「ごめんね。この子、少し借りても良いかな???悪いね....。」
と言い、俺の気持ちはガン無視で、半ば強引に俺を引っ張る形で、さっさと歩いていってしまった。
そうしてたどり着いた場所は、空き講義室だった。
俺は伏佐波先輩に触られた場所に、湿疹が出来る感触に、とてつもない不快感に襲われ、居ても経っても居られず、目の前にいる伏佐波先輩に向かってこう言った。
「っ...いい加減にしてください!!!!毎日毎日、俺の事を校内で見つけたら、にやっとわざとらしく微笑みを浮かべ、俺があの日に言われた約束を守るために、わざと伏佐波先輩から距離をとろうとしているのに、それを面白がるかのように、俺に近づいてきて.....一体、何が目的なんですか!????俺は、もうあなたたち二人には関わらないって、そう宣言したじゃないですか!!!それの何が不満なんですか???もう恋さんを盗られる心配も、恋さんが俺に犯される心配も何もないのに.....。何故、執拗に俺に絡むんですか...???」
最後まで言った後に
「しまった。」
とは思ったが、もう良いんだ。
だって、ここまで言わなきゃ、伏佐波先輩は俺を逃がしてはくれないだろうと思ったから...。
そんな俺の心境を悟ったのか、伏佐波先輩は俺の方をじっと見つめて、
「いや....悪かった。そういうつもりじゃなかったんだ。ただ、俺は......ごめん、何でも無い。悪かったな。もうこんなことはやめるから。だから.....ほんとに悪かった。じゃあな。」
と言って、何か言いよどんだ様子で、そのまま俺に頭を少し下げると、空き講義室から去って行った。
残された俺は、伏佐波先輩のただ事でない、深刻そうな顔を思い出し、暫くその場に立ち尽くしていた。
そういうつもりじゃなかったって......一体どういうことだよ???
ただでさえモヤモヤしてるのに...これ以上、俺に疑問を与えないでくれよ...。
俺......これからほんとにどうすればいいんだよ。
風三谷は、暫くその場に立ち尽くしたあと、独りになった空間で、頭を抱え、その場にしゃがみこんだのだった。
その頃、空き教室から外に出た壮馬は、
「はぁ、風三谷のこと....どうすれば守ってやれるんだろう。...俺、やっぱりやり方を間違えたんだよな...でなきゃ、風三谷があんなに小刻みに震えるはずない......アイツがああなったのも、全て俺のせいなんだよな...。なんて、俺があいつに恐怖心を抱かせちまったのが、そもそも悪いんだろうけどな。...はぁ、これからどうすっかなぁ。」
と小さく独り言を零すと、そのまま次の講義を受けるため、講義室へと足を進めるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
偽物勇者は愛を乞う
きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。
六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。
偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
陛下の前で婚約破棄!………でも実は……(笑)
ミクリ21
BL
陛下を祝う誕生パーティーにて。
僕の婚約者のセレンが、僕に婚約破棄だと言い出した。
隣には、婚約者の僕ではなく元平民少女のアイルがいる。
僕を断罪するセレンに、僕は涙を流す。
でも、実はこれには訳がある。
知らないのは、アイルだけ………。
さぁ、楽しい楽しい劇の始まりさ〜♪
【完結】第三王子、ただいま輸送中。理由は多分、大臣です
ナポ
BL
ラクス王子、目覚めたら馬車の中。
理由は不明、手紙一通とパン一個。
どうやら「王宮の空気を乱したため、左遷」だそうです。
そんな理由でいいのか!?
でもなぜか辺境での暮らしが思いのほか快適!
自由だし、食事は美味しいし、うるさい兄たちもいない!
……と思いきや、襲撃事件に巻き込まれたり、何かの教祖にされたり、ドタバタと騒がしい!!
悪役令息に転生した俺は推しの為に舞台から退場する
スノウマン(ユッキー)
BL
前世の記憶を思い出したアレクシスは悪役令息に転生したことに気づく。このままでは推しである義弟ノアが世界を救った後も幸せになれない未来を迎えてしまう。それを回避する為に、俺は舞台から退場することを選んだ。全てを燃やし尽くす事で。
そんな俺の行動によってノアが俺に執着することになるとも知らずに。
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの少年二人は、15歳になり神の祝福でスキルを得た事で道をたがえる。彼らはやがて青年となり、片方は魔王討伐に旅立つ勇者として華々しい活躍をし、もう片方はただ彼の帰還を待つ相変わらずスラム暮らしの存在となる。
これは何も持たない青年がただ勇者の帰りを待つ日常を描いた作品です。
無自覚両片想いの勇者×親友。
読了後、もう一度だけ読み直して頂けると何か見える世界が変わるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる