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第9章 「黒幕は...。」
戦闘開始のカウントダウン。
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ラグルは、モーリア夫妻の屋敷の扉をノックした。しばらくすると、妻であるハイアの声が聞こえ、扉が開いた。
「はーい...あら???ラグルちゃんじゃないのよ???どうしたの~?まだ、採血の日じゃないのに~...。」
と言ってハイアは、扉の前に立つラグルを見た途端...馴れ馴れしくラグルの腕を掴み、逃げないように拘束した。
そんなハイアに全身鳥肌を覚えたラグルだったが、必死に耐え
「なんだかすみません...。実は...モーリア夫妻にすぐにでもお伝えしておかなければならない情報が手に入りまして...。」
「ん~??それは、もしかして...??」
「えぇ、とにかく人目につかないところでお話したいので...中で続きの方を...。」
「分かったわ...。」
と言ってラグルが上手いことハイアに嘘の話を持ちかけ、採血の日ではないが屋敷に入ることが出来た。
ハイアの後について行くと、何やら怪しい部屋の前に連れてこられた。
ハイアが無言で扉を開くとそこには
「...!??」
「んふふ、や~っぱりこの部屋は格別ね♡」
と言ってにんまりしているハイアの目の前には、沢山の檻に入れられた人間界の人間...そしてその周りには、沢山の試作品を試されたであろう...人間の遺体が...。
そう...これでラグルは、モーリア夫妻の計画が分かった。
彼らは、人間界から人を連れて来ては、緑の魔石を身体に取り付け、エピーヌや、ラグルのような人間と魔族の子供が持つ特殊な血をコレクションして、その血を裏ルートで密売していたという訳だ...。
しかも...人間界から来た人間は、使い物にならなくなったら、下級吸血鬼のエサとして売りはたいていたようだ...。
「...はははっ、これは...凄いですね...。」
と言って苦笑いしているラグルの横にたつと腕を絡ませてラグルをニッコリと見つめるハイアがいた。
ハイアは、ラグルの耳元に口を寄せると
「んふ、当たり前よ!!...それで...ラ・グ・ルちゃん??今すぐに伝えたいことってな~に??♡」
ハイアの行動に全身血の気が引いたラグルだが...自分をなんとか保ち
「旦那様であるサレラさんにも、聞いていただきたいのですが...ダメですか??このお話の後に...私の血も差し上げますから...是非。(笑)」
と言ってハイアの腕を取ると、空いた方の手で顎をすくい、自分の方を向かせて壁際へと攻めた。
そんなラグルにハイアは、顔を赤くして
「ん~、そうねぇ~。じゃあ、サレラに血を渡した後に...私の部屋に来てちょうだい??♡...そこで...。んふふ!!このあとが楽しみね!♡」
と言ってラグルを避けるとハイアは、サレラに声をかけるため部屋の外へと出ていった。
サレラが出ていったあと...
「あー!!!(怒)気持ちわりぃーんだよ!!あのババァ!!(怒)...いーかげん歳考えろっての!!(怒)って、俺もいえた歳じゃねぇーよな...。(笑)」
と言って独りで怒りを爆発させていたが、はっと我に返り、この部屋に今エピーヌとニーソンを呼べれば、このあとすぐに戦闘になっても大丈夫かもしれない...と考えて、ニーソンには気で、エピーヌには魔石にそれぞれ合図を出した。
合図を出したあとラグルは、目を閉じ
「どうか...作戦が上手くいきますように...。俺の...人生を変えてくれたエピーヌの為にも...。」
と言って独り祈りをこめるのであった。
「はーい...あら???ラグルちゃんじゃないのよ???どうしたの~?まだ、採血の日じゃないのに~...。」
と言ってハイアは、扉の前に立つラグルを見た途端...馴れ馴れしくラグルの腕を掴み、逃げないように拘束した。
そんなハイアに全身鳥肌を覚えたラグルだったが、必死に耐え
「なんだかすみません...。実は...モーリア夫妻にすぐにでもお伝えしておかなければならない情報が手に入りまして...。」
「ん~??それは、もしかして...??」
「えぇ、とにかく人目につかないところでお話したいので...中で続きの方を...。」
「分かったわ...。」
と言ってラグルが上手いことハイアに嘘の話を持ちかけ、採血の日ではないが屋敷に入ることが出来た。
ハイアの後について行くと、何やら怪しい部屋の前に連れてこられた。
ハイアが無言で扉を開くとそこには
「...!??」
「んふふ、や~っぱりこの部屋は格別ね♡」
と言ってにんまりしているハイアの目の前には、沢山の檻に入れられた人間界の人間...そしてその周りには、沢山の試作品を試されたであろう...人間の遺体が...。
そう...これでラグルは、モーリア夫妻の計画が分かった。
彼らは、人間界から人を連れて来ては、緑の魔石を身体に取り付け、エピーヌや、ラグルのような人間と魔族の子供が持つ特殊な血をコレクションして、その血を裏ルートで密売していたという訳だ...。
しかも...人間界から来た人間は、使い物にならなくなったら、下級吸血鬼のエサとして売りはたいていたようだ...。
「...はははっ、これは...凄いですね...。」
と言って苦笑いしているラグルの横にたつと腕を絡ませてラグルをニッコリと見つめるハイアがいた。
ハイアは、ラグルの耳元に口を寄せると
「んふ、当たり前よ!!...それで...ラ・グ・ルちゃん??今すぐに伝えたいことってな~に??♡」
ハイアの行動に全身血の気が引いたラグルだが...自分をなんとか保ち
「旦那様であるサレラさんにも、聞いていただきたいのですが...ダメですか??このお話の後に...私の血も差し上げますから...是非。(笑)」
と言ってハイアの腕を取ると、空いた方の手で顎をすくい、自分の方を向かせて壁際へと攻めた。
そんなラグルにハイアは、顔を赤くして
「ん~、そうねぇ~。じゃあ、サレラに血を渡した後に...私の部屋に来てちょうだい??♡...そこで...。んふふ!!このあとが楽しみね!♡」
と言ってラグルを避けるとハイアは、サレラに声をかけるため部屋の外へと出ていった。
サレラが出ていったあと...
「あー!!!(怒)気持ちわりぃーんだよ!!あのババァ!!(怒)...いーかげん歳考えろっての!!(怒)って、俺もいえた歳じゃねぇーよな...。(笑)」
と言って独りで怒りを爆発させていたが、はっと我に返り、この部屋に今エピーヌとニーソンを呼べれば、このあとすぐに戦闘になっても大丈夫かもしれない...と考えて、ニーソンには気で、エピーヌには魔石にそれぞれ合図を出した。
合図を出したあとラグルは、目を閉じ
「どうか...作戦が上手くいきますように...。俺の...人生を変えてくれたエピーヌの為にも...。」
と言って独り祈りをこめるのであった。
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