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17歳
730 律儀な毛玉
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綿毛ちゃんを伴って、キャンベルの部屋に向かう。仕事をしていたはずのオーガス兄様が「ちょっと待って! やめて!」と大慌てで追いかけてくる。それを無視して、綿毛ちゃんを見下ろす。
「綿毛ちゃん。ケイシーに優しくしてあげるんだぞ」
『任せてぇ。オレ、子育ては得意だからね。安心してくれていいよ』
「子育てとかしなくていいから! ルイスと綿毛ちゃんはなにもしなくていいから!」
会話に割り込んでくるオーガス兄様は、「ケイシーに変なこと教えないで」と俺の肩に手を置いてくる。それを勢いよく振り払って、キャンベルの部屋に駆け込んだ。
「キャンベル。ケイシーと遊んでもいい?」
ソファに座っていたキャンベルは「どうぞ」とにこやかに許可してくれた。彼女の隣に座っていたケイシーが、綿毛ちゃんを見て笑顔になる。
「いぬ! いぬ!」
『犬ではないねぇ』
「いぬ」
『違うねぇ。犬じゃないねぇ。まったくの別物だよ』
二歳児を相手にして、真面目に訂正する綿毛ちゃんはどういうつもりなのだろうか。ケイシーは色味的にはオーガス兄様にそっくりだ。中身も似ないように、俺が頑張って育てる予定である。こんなに素敵な笑顔なのに、将来卑屈になったら嫌だ。
『ケイシーくん。オレ、もふもふだよ。触る?』
尻尾を振る綿毛ちゃんに、ケイシーがソファをおりて近寄っていく。すかさずオーガス兄様が「綿毛ちゃんは喋らないで!」と悲鳴のような声をあげた。今更手遅れだと思うけど。
『はいはい。わかったから』
「わかってないよね!?」
『わかったよ。すごくわかった。大丈夫、オレが黙っておけばいいんでしょ? それくらい得意だよ。オレはすごく空気の読める毛玉だからねぇ』
「全然読めてないけど!?」
忙しいオーガス兄様に、キャンベルがちょっと苦笑している。
その間にも、ケイシーは綿毛ちゃんのゆらゆら揺れていた尻尾をがっちり掴む。びっくりしたらしい綿毛ちゃんが、一瞬固まった。
「いぬ。いぬ遊ぶ」
元気なケイシーに「いいよ」と答えておく。
しかしこのままではケイシーが犬派になってしまうかもしれない。俺は猫派なんだけどな。エリスちゃんは、ケイシーとは遊んであげないから。
「ケイシー、抱っこしていい?」
ダメだよ、とケチなこと言うオーガス兄様から顔を背けて、キャンベルを見つめておく。にこにこと笑顔のキャンベルは「もちろん」と立ち上がって隣にやって来た。
許可をもらえたので、ケイシーを抱っこしておく。意外と重い。なんだか俺を信用していないらしいオーガス兄様が、ぴたりとくっついてくる。さりげなくケイシーに手を添えている。
「ルイス。絶対に落とさないでね」
「落とさないよ」
おとなしく抱っこされているケイシーは、じっと俺の足元を見つめている。どうやら綿毛ちゃんを見ているらしい。
「いぬ」
「あれは綿毛ちゃん。俺の子分。ケイシーも俺の子分になるか?」
「うん」
にこっと笑うケイシーに、オーガス兄様が「ダメだよ!」と大声を出した。うるさいよ。
ケイシーは、あんまりよく分からずに頷いているだけ。まだ二歳だからね。適当に返事をしているんだと思う。
「ケイシーは猫の方が好きだよね?」
確認するようにケイシーの顔を覗けば、またもや「うん」と頷きが返ってくる。
今度はエリスちゃんも連れてこようと思う。でもエリスちゃんはケイシーとは遊んでくれないからな。ちょっと難しいかも。
俺は優しいお兄さんなので、ケイシーとも遊んであげる。ユリスは無愛想なので、あまりケイシーとは遊んであげない。そもそもあまり顔を出さない。ケイシーはまだ二歳だけど、果たして俺とユリスの区別がついているのだろうか。一応双子なので、顔は同じである。
「ケイシーは、オーガス兄様よりも俺のことが好きだよね?」
「うん!」
にこやかに問いかければ、ケイシーは反射的に大きく頷く。最近、声をかけるととりあえず頷いてくれるのだ。可愛い。
「やめて!? え、嘘だよね? ケイシー?」
ケイシーに変なこと訊かないで! と声を荒げるオーガス兄様に、どや顔を披露しておく。にこにこするケイシーは、オーガス兄様の情けない声に笑っているらしい。息子に笑われるオーガス兄様が可哀想。
そっとケイシーをおろして、ふたりで綿毛ちゃんを取り囲む。ケイシーは興味津々に綿毛ちゃんへと手を伸ばしている。もふもふが気に入ったらしい。
「いぬ」
『犬じゃないよぉ?』
尻尾を振って律儀に訂正する綿毛ちゃんに、オーガス兄様が「喋らないでよ!」と慌てる。『はいはい』と、わかったように応じる毛玉は、先程から同じことを繰り返している。絶対になにもわかっていない。
ケイシーと共にひと通り犬を撫でてから、立ち上がる。そろそろ部屋に戻らないと、ティアンが心配するかもしれない。
綿毛ちゃんの尻尾を握りしめているケイシー。困った顔の綿毛ちゃんを取り返して「またね」と手を振っておく。それを真似して大きく手を振ってくれるケイシーは可愛い。ユリスより素直で可愛いと思う。
「綿毛ちゃん。ケイシーに優しくしてあげるんだぞ」
『任せてぇ。オレ、子育ては得意だからね。安心してくれていいよ』
「子育てとかしなくていいから! ルイスと綿毛ちゃんはなにもしなくていいから!」
会話に割り込んでくるオーガス兄様は、「ケイシーに変なこと教えないで」と俺の肩に手を置いてくる。それを勢いよく振り払って、キャンベルの部屋に駆け込んだ。
「キャンベル。ケイシーと遊んでもいい?」
ソファに座っていたキャンベルは「どうぞ」とにこやかに許可してくれた。彼女の隣に座っていたケイシーが、綿毛ちゃんを見て笑顔になる。
「いぬ! いぬ!」
『犬ではないねぇ』
「いぬ」
『違うねぇ。犬じゃないねぇ。まったくの別物だよ』
二歳児を相手にして、真面目に訂正する綿毛ちゃんはどういうつもりなのだろうか。ケイシーは色味的にはオーガス兄様にそっくりだ。中身も似ないように、俺が頑張って育てる予定である。こんなに素敵な笑顔なのに、将来卑屈になったら嫌だ。
『ケイシーくん。オレ、もふもふだよ。触る?』
尻尾を振る綿毛ちゃんに、ケイシーがソファをおりて近寄っていく。すかさずオーガス兄様が「綿毛ちゃんは喋らないで!」と悲鳴のような声をあげた。今更手遅れだと思うけど。
『はいはい。わかったから』
「わかってないよね!?」
『わかったよ。すごくわかった。大丈夫、オレが黙っておけばいいんでしょ? それくらい得意だよ。オレはすごく空気の読める毛玉だからねぇ』
「全然読めてないけど!?」
忙しいオーガス兄様に、キャンベルがちょっと苦笑している。
その間にも、ケイシーは綿毛ちゃんのゆらゆら揺れていた尻尾をがっちり掴む。びっくりしたらしい綿毛ちゃんが、一瞬固まった。
「いぬ。いぬ遊ぶ」
元気なケイシーに「いいよ」と答えておく。
しかしこのままではケイシーが犬派になってしまうかもしれない。俺は猫派なんだけどな。エリスちゃんは、ケイシーとは遊んであげないから。
「ケイシー、抱っこしていい?」
ダメだよ、とケチなこと言うオーガス兄様から顔を背けて、キャンベルを見つめておく。にこにこと笑顔のキャンベルは「もちろん」と立ち上がって隣にやって来た。
許可をもらえたので、ケイシーを抱っこしておく。意外と重い。なんだか俺を信用していないらしいオーガス兄様が、ぴたりとくっついてくる。さりげなくケイシーに手を添えている。
「ルイス。絶対に落とさないでね」
「落とさないよ」
おとなしく抱っこされているケイシーは、じっと俺の足元を見つめている。どうやら綿毛ちゃんを見ているらしい。
「いぬ」
「あれは綿毛ちゃん。俺の子分。ケイシーも俺の子分になるか?」
「うん」
にこっと笑うケイシーに、オーガス兄様が「ダメだよ!」と大声を出した。うるさいよ。
ケイシーは、あんまりよく分からずに頷いているだけ。まだ二歳だからね。適当に返事をしているんだと思う。
「ケイシーは猫の方が好きだよね?」
確認するようにケイシーの顔を覗けば、またもや「うん」と頷きが返ってくる。
今度はエリスちゃんも連れてこようと思う。でもエリスちゃんはケイシーとは遊んでくれないからな。ちょっと難しいかも。
俺は優しいお兄さんなので、ケイシーとも遊んであげる。ユリスは無愛想なので、あまりケイシーとは遊んであげない。そもそもあまり顔を出さない。ケイシーはまだ二歳だけど、果たして俺とユリスの区別がついているのだろうか。一応双子なので、顔は同じである。
「ケイシーは、オーガス兄様よりも俺のことが好きだよね?」
「うん!」
にこやかに問いかければ、ケイシーは反射的に大きく頷く。最近、声をかけるととりあえず頷いてくれるのだ。可愛い。
「やめて!? え、嘘だよね? ケイシー?」
ケイシーに変なこと訊かないで! と声を荒げるオーガス兄様に、どや顔を披露しておく。にこにこするケイシーは、オーガス兄様の情けない声に笑っているらしい。息子に笑われるオーガス兄様が可哀想。
そっとケイシーをおろして、ふたりで綿毛ちゃんを取り囲む。ケイシーは興味津々に綿毛ちゃんへと手を伸ばしている。もふもふが気に入ったらしい。
「いぬ」
『犬じゃないよぉ?』
尻尾を振って律儀に訂正する綿毛ちゃんに、オーガス兄様が「喋らないでよ!」と慌てる。『はいはい』と、わかったように応じる毛玉は、先程から同じことを繰り返している。絶対になにもわかっていない。
ケイシーと共にひと通り犬を撫でてから、立ち上がる。そろそろ部屋に戻らないと、ティアンが心配するかもしれない。
綿毛ちゃんの尻尾を握りしめているケイシー。困った顔の綿毛ちゃんを取り返して「またね」と手を振っておく。それを真似して大きく手を振ってくれるケイシーは可愛い。ユリスより素直で可愛いと思う。
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