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17歳
731 誰にでも
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俺がオーガス兄様と遊んであげている間に、ティアンは騎士棟へ行ってしまったらしい。ジャンが「先程出て行きましたよ」と申し訳なさそうに告げてきた。
やっぱり俺はティアンに避けられているのかもしれない。
部屋で立ち尽くす俺に、エリスちゃんがいそいそと寄ってくる。側にいた綿毛ちゃんに鋭く猫パンチをお見舞いしてから、俺の足元に座った。
『ひどいよぉ。エリスちゃん、オレにも優しくしてよ』
しくしく泣き真似する綿毛ちゃんは、日当たりのいい窓際に移動してしまう。ぺたんと伏せて、お昼寝の体勢だ。くわぁと欠伸する綿毛ちゃんは、目を閉じてしまった。
エリスちゃんを抱っこして、椅子に座る。
可愛い猫の背中を撫でているというのに、俺の眉間には皺が寄ってしまう。
「ティアンって、俺のこと嫌いなのかな?」
綿毛ちゃんに日光が当たらないようカーテンを閉めていたジャンがこちらを振り返る。
「いえ、そんなことはないと思いますけど」
眉尻を下げて困った表情を作るジャンは、さりげなく窓の外を確認している。ティアンの姿を探しているのだろう。
「なんかね、最近ティアンが俺のこと無視する」
ねー? とエリスちゃんに同意を求めれば、にゃあと短い鳴き声が返ってきた。ぎゅっと抱きしめて背中に顔を埋めれば、ジャンがお茶を用意してくれる。
ありがたくもらうが、ため息がもれてしまう。
でもティアンが俺のこと嫌いになるわけないよね? 嫌う理由がないもんね?
だってティアンは俺がなにをしても、なにをやっても笑って許してくれる奴である。そりゃあ言い合いくらいはするけど、それでもすぐに仲直りできる。
じゃあどうして俺を避けるようなことをするのだろうか。思い返してみれば、ティアンと俺の間に微妙な空気が流れ始めたのは、ジェフリーの屋敷から帰ってからである。ユリスがジェフリーの行動を面白がって、俺を揶揄ってからのような気がする。
でもなんで?
そういえば、ジェフリーが俺の弟子になりたいと言っている話を聞かせたときにも、ティアンは変な顔をしていた。ちょっと苛立ったような悲しむような。
もしかして、俺がジェフリーを弟子にすることに反対なのだろうか。俺は弟子を募集していないんだけどな。ジェフリーにも「いいよ」と言った覚えはない。
無言で考え込んでいると、渦中のティアンが戻ってきた。俺の姿を確認するなり、ピタリと足を止める。でもそれも一瞬のことで、またすぐに普段通りの笑みを浮かべて「戻っていたんですか?」と声をかけてくる。
「今までどちらに?」
「キャンベルの部屋。ケイシーと遊んでたの」
窓際ですやすやお昼寝する綿毛ちゃんは、起きる気配がない。ジャンがカーテンを閉めてあげたとはいえ、そんな日差しが当たるところで寝たりして暑くないのだろうか。
騎士棟に行っていたというティアンは、汗ひとつかいていない。どうやら訓練に参加していたわけではないらしい。
エリスちゃんの背中を撫でて、合間でティアンの顔色を伺う。平然とした態度の彼は、俺に視線に気がつくと「なんですか?」と首を傾げる。
「……ティアンは、俺のこと嫌いじゃないよね?」
エリスちゃんをぎゅっと抱きしめて、ティアンの答えを待つ。驚いたように固まるティアンは、俺から顔を背けることなく凝視してくる。
「嫌いになるわけ、ないですよ」
絞り出すような言葉に、「本当に?」と問いかける。間髪入れずに頷いてみせたティアンは、嘘をついているようには見えない。
「じゃあ好き? 俺のこと」
「は、え……」
面白いくらいに目を見開くティアンは、またもや固まってしまう。なにをそんなに悩むことがあるのか。え、俺のこと好きじゃないの?
お茶を飲み干してから、ティアンのことを見上げる。俺のすぐ隣に立っている彼は、静かに息を呑んでいる。
「好きじゃないの? 俺はティアンのこと好きだよ」
「え……」
絶句するティアンから視線を外して、壁際に移動していたジャンを見る。
「ジャンも俺のこと好きでしょ? 俺もジャン好きだよ」
「はい。ありがとうございます」
少々苦笑しながら答えるジャンは、ティアンになんとも言えない視線を向けている。憐れむようなその視線に、ティアンが勢いよく後ろを向いた。
「ルイス様。そうやって誰にでも好きとか言うのやめてくださいよ」
「なんで後ろ向いてるの?」
急な出来事にびっくりする。とりあえずエリスちゃんの前足を握って、ティアンの背中に押し当てておく。肉球かわいい。
「僕はそんな簡単に誰にでも好きとか言ったりしません。アロン殿と違って」
なぜ急にアロン。
確かにアロンは誰にでも好きって言っていたけど、最近ではあまりそういう遊びをしない。妙な真面目アピールをするティアンは、なにかを誤魔化すように咳払いをする。
「で? 好き?」
「す、えっと」
曖昧に言葉を濁すティアンは、「へ、変なこと聞かないでください!」と突然声を大きくした。その顔がちょっぴり赤い。
俺のことを好きと言わないティアンに肩をすくめて、ジャンにも聞いてみる。あっさり「お慕い申し上げております」と答えてくれたジャンは、にこにこしていた。
『ティアンさん、がんばってぇ。オレはティアンさんのこと応援してるよぉ』
寝ていたはずの綿毛ちゃんが、小声でそんなことを囁いた。
やっぱり俺はティアンに避けられているのかもしれない。
部屋で立ち尽くす俺に、エリスちゃんがいそいそと寄ってくる。側にいた綿毛ちゃんに鋭く猫パンチをお見舞いしてから、俺の足元に座った。
『ひどいよぉ。エリスちゃん、オレにも優しくしてよ』
しくしく泣き真似する綿毛ちゃんは、日当たりのいい窓際に移動してしまう。ぺたんと伏せて、お昼寝の体勢だ。くわぁと欠伸する綿毛ちゃんは、目を閉じてしまった。
エリスちゃんを抱っこして、椅子に座る。
可愛い猫の背中を撫でているというのに、俺の眉間には皺が寄ってしまう。
「ティアンって、俺のこと嫌いなのかな?」
綿毛ちゃんに日光が当たらないようカーテンを閉めていたジャンがこちらを振り返る。
「いえ、そんなことはないと思いますけど」
眉尻を下げて困った表情を作るジャンは、さりげなく窓の外を確認している。ティアンの姿を探しているのだろう。
「なんかね、最近ティアンが俺のこと無視する」
ねー? とエリスちゃんに同意を求めれば、にゃあと短い鳴き声が返ってきた。ぎゅっと抱きしめて背中に顔を埋めれば、ジャンがお茶を用意してくれる。
ありがたくもらうが、ため息がもれてしまう。
でもティアンが俺のこと嫌いになるわけないよね? 嫌う理由がないもんね?
だってティアンは俺がなにをしても、なにをやっても笑って許してくれる奴である。そりゃあ言い合いくらいはするけど、それでもすぐに仲直りできる。
じゃあどうして俺を避けるようなことをするのだろうか。思い返してみれば、ティアンと俺の間に微妙な空気が流れ始めたのは、ジェフリーの屋敷から帰ってからである。ユリスがジェフリーの行動を面白がって、俺を揶揄ってからのような気がする。
でもなんで?
そういえば、ジェフリーが俺の弟子になりたいと言っている話を聞かせたときにも、ティアンは変な顔をしていた。ちょっと苛立ったような悲しむような。
もしかして、俺がジェフリーを弟子にすることに反対なのだろうか。俺は弟子を募集していないんだけどな。ジェフリーにも「いいよ」と言った覚えはない。
無言で考え込んでいると、渦中のティアンが戻ってきた。俺の姿を確認するなり、ピタリと足を止める。でもそれも一瞬のことで、またすぐに普段通りの笑みを浮かべて「戻っていたんですか?」と声をかけてくる。
「今までどちらに?」
「キャンベルの部屋。ケイシーと遊んでたの」
窓際ですやすやお昼寝する綿毛ちゃんは、起きる気配がない。ジャンがカーテンを閉めてあげたとはいえ、そんな日差しが当たるところで寝たりして暑くないのだろうか。
騎士棟に行っていたというティアンは、汗ひとつかいていない。どうやら訓練に参加していたわけではないらしい。
エリスちゃんの背中を撫でて、合間でティアンの顔色を伺う。平然とした態度の彼は、俺に視線に気がつくと「なんですか?」と首を傾げる。
「……ティアンは、俺のこと嫌いじゃないよね?」
エリスちゃんをぎゅっと抱きしめて、ティアンの答えを待つ。驚いたように固まるティアンは、俺から顔を背けることなく凝視してくる。
「嫌いになるわけ、ないですよ」
絞り出すような言葉に、「本当に?」と問いかける。間髪入れずに頷いてみせたティアンは、嘘をついているようには見えない。
「じゃあ好き? 俺のこと」
「は、え……」
面白いくらいに目を見開くティアンは、またもや固まってしまう。なにをそんなに悩むことがあるのか。え、俺のこと好きじゃないの?
お茶を飲み干してから、ティアンのことを見上げる。俺のすぐ隣に立っている彼は、静かに息を呑んでいる。
「好きじゃないの? 俺はティアンのこと好きだよ」
「え……」
絶句するティアンから視線を外して、壁際に移動していたジャンを見る。
「ジャンも俺のこと好きでしょ? 俺もジャン好きだよ」
「はい。ありがとうございます」
少々苦笑しながら答えるジャンは、ティアンになんとも言えない視線を向けている。憐れむようなその視線に、ティアンが勢いよく後ろを向いた。
「ルイス様。そうやって誰にでも好きとか言うのやめてくださいよ」
「なんで後ろ向いてるの?」
急な出来事にびっくりする。とりあえずエリスちゃんの前足を握って、ティアンの背中に押し当てておく。肉球かわいい。
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「で? 好き?」
「す、えっと」
曖昧に言葉を濁すティアンは、「へ、変なこと聞かないでください!」と突然声を大きくした。その顔がちょっぴり赤い。
俺のことを好きと言わないティアンに肩をすくめて、ジャンにも聞いてみる。あっさり「お慕い申し上げております」と答えてくれたジャンは、にこにこしていた。
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寝ていたはずの綿毛ちゃんが、小声でそんなことを囁いた。
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