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ナナの物語 最後
しおりを挟むここまで、読んで頂きありがとうございます。
長い話が嫌いなヨウさんが、読んでくれた。
感謝します。
私が側にいなくて、寂しくないですか、毎日ちゃんと食事とっていますか、
長い長い話でしたが、もう一度軽く思い出してもらう為に、あらすじをおさらいしますね、
七くんの夢。5歳の七は大きな建物の中で、王子様を見つけた夢を見ました。
「ねぇママ、明日きもの見に行くの、大きなたてものに行くの」
「そうよ、でも明日はなしになったの」
「ぼく、ひとりで行く」
「えっ、」
やり取りで、ママの友達と七で行って、夢で見た王子様が本当に居た所から、長い物語が始まりました。
28歳になった七は、亡くなった父に託された手紙を持て余していた、七を捨てた父は、どういう人間なんだ、会った事もない息子に託すなんて、なんで母に頼まないのか、母の事をそれ程まで嫌っていたのか、わからない。
捨てるのも後味が悪い。仕方がない葉を検索した。
なんと、王子様がいた、七は驚き過ぎて椅子から滑り落ちた。
再び運命が動き出した。
物語の中の半分は、私の実体験です。簡単にまとめると悔しい時、辛い時、5歳の七と葉の写真を見て乗り越えてきた。
何度も私を捨てた父を怨み、厳しい祖父を疎ましく、我儘な母を軽蔑して、少しも楽しくない年少期を救ってくれた。
ユーモアを交えたつもりですが、楽しんでもらえましたか。
最後はもちろんハッピーエンドで終わらせる事が出来ました。
私は、後、数日で治療を受けます。ヨウさんが、望んだ事に私は一度も、ノーと言った事がない。
ヨウさんが、望む事、それは、私自身以上に私にとって大切です。
私は、たぶん長生き出来るでしょう、ヨウさんが僕の年齢以上に生きてくれって、私に言いましたよね。
私は、ヨウさんの望みを叶えます、大丈夫です。
20年間いつも一緒で楽しかった、幸せでした。
夢に出てきて、5歳から私の心の支えで、28歳で再び出会い、32歳で一緒になれるなんて・・
奇跡です。 違う言葉を知りません。
ありがとうございました。
私は、ヨウさんのおかげで生きてこれました。
これからも、生きます。
私は夢から覚めたのでしょうか、
ヨウさんの心に、ナナを残して下さい。
ヨウさんは、
(有とナナだよ)って言うんでしょうね。
ヨウさんらしい・・です。
20年記念旅行が最後になるのが、わかっていました。
病院で検査結果を聞いた時に、絶望感って言うんでしょうか、言葉で伝えましたので、省きますが、
24時になった、魔法は解けると思いました。
ただ寂しかった、離れるくらいなら生きていたくない・・。
隠し事はなし、ヨウさんは私の治療を望む。
言う言わないの葛藤のひと月は、大変でした。
旅行では、私の全てを知ってもらい為、行き先も宿も考えた結果の場所です。
ずっと長い間一緒でしたが、伝えていない3つの事を話しました。
母との蟠りは、答えがないので仕方ありませんが、ヨウさんには私の内面の深いところを知って欲しい。
初恋を教えておきたかった。ヨウさんです。
検査結果です。検査結果を伝えたら、このような結果になる・・
わかっています。
検査結果を聞いて、明日があるのかビクビクしていたのも事実です。
私は、生きていて、伝えた。
旅行を無事終えて、ほっとしました。
慌ただしく、お別れになりましたが、私は全て満足です。
ひとつも不満は、ありません。
寂しいとか、一緒に居たいとか、
書きました、言いました。
もう・・・・書きません、言いません。
新しいナナです。
ヨウさん、毎日笑って生活をしてください。
ありがとうございました。
私を幸せにしてくれて感謝しています。
また、会いましょう、
愛しています。 七(ナナ)
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読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
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