20 / 59
19 酒場のクラーケン
しおりを挟む
フィノに階段の見張りを頼み、俺は静かに二階の部屋を覗く。
ドアに付いた窓からは、木の椅子やテーブルをごちゃごちゃと並べただけの一階とは違い、ゆったりとしたソファや豪華な装飾品が並べられた落ち着いた内装になっていた。
部屋の壁には絵画が掛けられ、中央に置かれた大理石のテーブルにはいかにも高級そうなボトルが何本も並べられている。
どうやら金持ちの接待に使う特別室のようだ。
「中に誰かいるか?」
【周囲に熱源反応はありません】
俺はスリサズに確認してから部屋のドアに手をかける。
鍵がかかっておらず、すんなりと開いた。
中にはソファに座り、向かい合って倒れている二人の男がいた。
一人は禿げあがった頭に入れ墨をしたゴツい男。胸から血を流して机に突っ伏している。
おそらくあれが船長のポルトだろう。
もう一人は太った商人風の男。喉に穴が空けられ、だらしなく開いた口からはとめどなく血が流れ出している。
どちらも既に死んでいるようだ。
しかし、他に部屋の中には誰もおらず、俺が入ってきたドア以外に出入口もない。
二人を殺した犯人はどこに行った?
「本当に誰もいないのか?」
【繰り返しますが熱源反応はありません】
念を押してから俺は部屋に踏み込み、中を調べる。
犯人のことも気になるが、武装船の鍵を探すという当初の目的を果たすには絶好の機会だ。
部屋の中には絵画や調度品の他に、博物館のようにサメやセイウチなど海の生物の剥製が陳列されていた。漁に出ていた時に捕まえたのだろうか、それとも海賊行為で奪ったものだろうか。
鑑賞している場合ではないのは分かっているが、珍しくて目移りしてしまう。
「しかし魚でも剥製になるんだな。サメにイルカ、でかいタコなんかのもある」
【タコは剥製にできません。イカやタコのような軟体動物は内臓を抜くと原型が保てないためホルマリン漬けにしなければなりませんが、この星にそのような技術があるとは思えません】
「なに? じゃあこれはな……」
ヒュンッ――。
俺が言い終わるよりも早くタコのはく製の足が伸び、俺の首をかすめた。
伸びた足は後ろにあった木製の本棚に突き刺さり、木の板に穴を空けた。
よく見たら、タコ足の先端に鋭い爪のようなものが光っている。部屋の二人を殺した凶器もおそらくこれだろう。
俺は咄嗟に避けた勢いでバランスを崩し、転倒した身体を起こす。
タコの化物は八本の触手で体を持ち上げると、俺と同じぐらいの高さになった。
「誰もいないと言っただろうが!」
【タコやイカなどの変温生物は周囲の気温に合わせて体温を変化させるため、私の熱センサーに反応しなかったようです。それでも通常の変温動物であれば呼吸などのために多少は体温が高くなるものですが、この生物は地球のタコよりも環境に溶け込むことに長けているようです】
長々と続くスリサズの言い訳を聞き流しながら、俺は鞭のように襲い掛かる触手をかいくぐり、壁に張り付いたタコの頭を剣で斬りつける。
しかし、奇妙な感触と共にズルンと刀身が横に滑り、ダメージを与えることはできなかった。
「なんだ今のは?」
【軟体動物の体と、分泌される粘液のせいで摩擦力が失われています。刃物ではダメージが与えられません】
「ったくどいつもこいつも!」
悪態をつきながらタコの化物に蹴りを入れる。
タコは壁と俺の足に挟みこまれるが、器用に触手を動かして足の隙間から逃げていく。
これでもダメか。
【体表を流れる粘液を取り除けば剣が通るようになるでしょう。また、あの粘液は通電性のため、マルの電撃などは有効のようです】
こういう時に限ってマルは連れてきていない。子ども姿のあいつを酒場に入れるには理由が思いつかなかったからだ。
【それでは周波数を合わせて交渉を試みますか?】
「いらん、やめろ」
バンダースナッチの一件で期待できないことは分かっている。
「戦士殿、大丈夫か? なにやら物音がしているが……」
いつの間にか一階を見張っていたフィノが入口の前に立っていた。戦闘音を聞きつけて様子を見に来たようだ。
大ダコはターゲットを変更し、触手を鞭のようにしならせてフィノに襲い掛かる。
「危ない!」
「……! “ヒート・ウォール”!」
フィノが手をかざして叫ぶと、迫る触手が直前で燃え上がった。
大ダコは熱さのあまり触手を引っ込めようとするが、その前に俺が剣を振り上げ、伸びきった足を切断した。
なるほど、体が燃えて粘液が蒸発すれば剣も効くようだ。それにしても、
「あんた魔道士だったのか?」
「そう見えなかったかな」
フィノはとぼけたように肩をすくめた後、大ダコに向かって両手を向ける。
「事情は呑み込みきれないが、こいつが敵だな? ――“フレア・ラッシュ”!」
手から無数の火球が生み出され、大ダコの体を燃やす。
炎上した体を引きずりながら入口に逃げようとするタコの化物を、俺は頭から両断した。
【人体発火能力のようなものでしょうか。地球では1000年以上前に超能力の存在はすべて否定されたのですが……SNSに書いてもトリック扱いされそうなのでやめておきます】
◆
「なるほど、そこのタコのモンスターがポルトと商人を……」
「ああ、そこの船長が売りつけようとしていたらしい」
俺は倒れている船長の死体を指す。
フィノは死体の身体を調べると、胸ポケットから錆びた鍵を取り出した。
「あった、これが武装船の鍵だ。船長は死んだが、船がある限り奴らの横暴は止まらないだろう」
そう言いながらフィノは船長の鍵を懐にしまい込む。
「さあ、ここにいても仕方がない。早く酒場を出よう。今のこの状況、見つかれば誤解を招きかねな……」
「て、てめえら、ここでなにしてやがる!?」
二階から立ち去ろうとすると、物音に気づいたらしい船員の一人と鉢合わせした。
「あれは船長!? ……やりやがったな! み、みんな来てくれーッ!」
【交渉を試みますか? 周波数を合わせる必要はありませんが】
「お前は黙ってろ」
俺は目の前の船員を蹴飛ばし階段から転げ落とすと、フィノを連れて酒場の出口に走った。
ドアに付いた窓からは、木の椅子やテーブルをごちゃごちゃと並べただけの一階とは違い、ゆったりとしたソファや豪華な装飾品が並べられた落ち着いた内装になっていた。
部屋の壁には絵画が掛けられ、中央に置かれた大理石のテーブルにはいかにも高級そうなボトルが何本も並べられている。
どうやら金持ちの接待に使う特別室のようだ。
「中に誰かいるか?」
【周囲に熱源反応はありません】
俺はスリサズに確認してから部屋のドアに手をかける。
鍵がかかっておらず、すんなりと開いた。
中にはソファに座り、向かい合って倒れている二人の男がいた。
一人は禿げあがった頭に入れ墨をしたゴツい男。胸から血を流して机に突っ伏している。
おそらくあれが船長のポルトだろう。
もう一人は太った商人風の男。喉に穴が空けられ、だらしなく開いた口からはとめどなく血が流れ出している。
どちらも既に死んでいるようだ。
しかし、他に部屋の中には誰もおらず、俺が入ってきたドア以外に出入口もない。
二人を殺した犯人はどこに行った?
「本当に誰もいないのか?」
【繰り返しますが熱源反応はありません】
念を押してから俺は部屋に踏み込み、中を調べる。
犯人のことも気になるが、武装船の鍵を探すという当初の目的を果たすには絶好の機会だ。
部屋の中には絵画や調度品の他に、博物館のようにサメやセイウチなど海の生物の剥製が陳列されていた。漁に出ていた時に捕まえたのだろうか、それとも海賊行為で奪ったものだろうか。
鑑賞している場合ではないのは分かっているが、珍しくて目移りしてしまう。
「しかし魚でも剥製になるんだな。サメにイルカ、でかいタコなんかのもある」
【タコは剥製にできません。イカやタコのような軟体動物は内臓を抜くと原型が保てないためホルマリン漬けにしなければなりませんが、この星にそのような技術があるとは思えません】
「なに? じゃあこれはな……」
ヒュンッ――。
俺が言い終わるよりも早くタコのはく製の足が伸び、俺の首をかすめた。
伸びた足は後ろにあった木製の本棚に突き刺さり、木の板に穴を空けた。
よく見たら、タコ足の先端に鋭い爪のようなものが光っている。部屋の二人を殺した凶器もおそらくこれだろう。
俺は咄嗟に避けた勢いでバランスを崩し、転倒した身体を起こす。
タコの化物は八本の触手で体を持ち上げると、俺と同じぐらいの高さになった。
「誰もいないと言っただろうが!」
【タコやイカなどの変温生物は周囲の気温に合わせて体温を変化させるため、私の熱センサーに反応しなかったようです。それでも通常の変温動物であれば呼吸などのために多少は体温が高くなるものですが、この生物は地球のタコよりも環境に溶け込むことに長けているようです】
長々と続くスリサズの言い訳を聞き流しながら、俺は鞭のように襲い掛かる触手をかいくぐり、壁に張り付いたタコの頭を剣で斬りつける。
しかし、奇妙な感触と共にズルンと刀身が横に滑り、ダメージを与えることはできなかった。
「なんだ今のは?」
【軟体動物の体と、分泌される粘液のせいで摩擦力が失われています。刃物ではダメージが与えられません】
「ったくどいつもこいつも!」
悪態をつきながらタコの化物に蹴りを入れる。
タコは壁と俺の足に挟みこまれるが、器用に触手を動かして足の隙間から逃げていく。
これでもダメか。
【体表を流れる粘液を取り除けば剣が通るようになるでしょう。また、あの粘液は通電性のため、マルの電撃などは有効のようです】
こういう時に限ってマルは連れてきていない。子ども姿のあいつを酒場に入れるには理由が思いつかなかったからだ。
【それでは周波数を合わせて交渉を試みますか?】
「いらん、やめろ」
バンダースナッチの一件で期待できないことは分かっている。
「戦士殿、大丈夫か? なにやら物音がしているが……」
いつの間にか一階を見張っていたフィノが入口の前に立っていた。戦闘音を聞きつけて様子を見に来たようだ。
大ダコはターゲットを変更し、触手を鞭のようにしならせてフィノに襲い掛かる。
「危ない!」
「……! “ヒート・ウォール”!」
フィノが手をかざして叫ぶと、迫る触手が直前で燃え上がった。
大ダコは熱さのあまり触手を引っ込めようとするが、その前に俺が剣を振り上げ、伸びきった足を切断した。
なるほど、体が燃えて粘液が蒸発すれば剣も効くようだ。それにしても、
「あんた魔道士だったのか?」
「そう見えなかったかな」
フィノはとぼけたように肩をすくめた後、大ダコに向かって両手を向ける。
「事情は呑み込みきれないが、こいつが敵だな? ――“フレア・ラッシュ”!」
手から無数の火球が生み出され、大ダコの体を燃やす。
炎上した体を引きずりながら入口に逃げようとするタコの化物を、俺は頭から両断した。
【人体発火能力のようなものでしょうか。地球では1000年以上前に超能力の存在はすべて否定されたのですが……SNSに書いてもトリック扱いされそうなのでやめておきます】
◆
「なるほど、そこのタコのモンスターがポルトと商人を……」
「ああ、そこの船長が売りつけようとしていたらしい」
俺は倒れている船長の死体を指す。
フィノは死体の身体を調べると、胸ポケットから錆びた鍵を取り出した。
「あった、これが武装船の鍵だ。船長は死んだが、船がある限り奴らの横暴は止まらないだろう」
そう言いながらフィノは船長の鍵を懐にしまい込む。
「さあ、ここにいても仕方がない。早く酒場を出よう。今のこの状況、見つかれば誤解を招きかねな……」
「て、てめえら、ここでなにしてやがる!?」
二階から立ち去ろうとすると、物音に気づいたらしい船員の一人と鉢合わせした。
「あれは船長!? ……やりやがったな! み、みんな来てくれーッ!」
【交渉を試みますか? 周波数を合わせる必要はありませんが】
「お前は黙ってろ」
俺は目の前の船員を蹴飛ばし階段から転げ落とすと、フィノを連れて酒場の出口に走った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!
花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】
《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》
天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。
キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。
一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。
キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。
辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。
辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。
国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。
リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。
※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい
カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる