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28 おっさんと狙撃銃
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【このスナイパーがゴブリンのリーダーだったようです。残存勢力はありません】
「やれやれだ」
俺は時計塔の壁に背中を預け、座り込んだ。
戦闘が終わったことで気が抜けてしまったのか、疲れがどっと押し寄せてくる。つま先の痛みもぶり返してきた。
「休んでおる暇はないぞ。我を早く南に連れて行くのだ。こんな奴らといつまでも戦ってたら仲間の元へ帰る前に死んでしまう」
「しょうがないだろ。これから人間の生き残りがいるかも探さなきゃならんし、フィノに状況の報告もしなきゃならん。少しぐらい休憩させろ」
「むー」
地雷を踏んだり、狙撃されそうになったのがよほど堪えたのか、マルは早いところ魔大陸を脱出したがっているようだ。
しかしフィノに聞いた情報が正しければ、この先も進めば進むほど、さらに多くのモンスターがひしめく戦場になっているはずだ。討伐軍の護衛なしで進むのは危険すぎる。
「マルもいい加減ドラゴンの姿に戻れるようにならないのか?」
「徐々に力は戻ってきておるが、さっきみたいにたまに電撃を使っておったらジリ貧なのだ。完全回復するまで待っておったら季節が変わって仲間たちもまた違う所に移動してしまうぞ」
【爬虫類の記憶力から推測すると、その頃にはマルが群れの一員だったという事実すら忘れているかもしれません】
「そそ、そんなことはないぞ。我らドラゴンの知性を馬鹿にするな。でもそういうわけだからできるだけ早く南へ行ってくれ」
「信じるのか信じないのかどっちなんだよ」
【……町の外に複数の熱源を感知。距離は離れていますがこちらに近づいて来ます。人類が数人と未知の熱源が一つあります】
休みながらくだらない話をしていたところに、唐突にスリサズが告げる。
それを聞いて俺は辺りを見回すが、なにも見つからなかった。
「どこからだ? なにも見えないぞ」
【肉眼で視認できる距離ではありません。時計塔の上からスナイパーライフルのスコープで覗いてください】
「スコープってこいつのことか?」
俺はゴブリンの持っていた銃を拾って時計塔に上り、長い銃身に取り付けられた望遠鏡を通して町の外を見る。
「……あれは味方か? なにかに追われてるな」
数人の鎧を着た男たちが、必死の形相でこちらに逃げて来ている。さらに前線にいた兵士たちのようだ。
その後ろから、巨大な四足歩行のモンスターが、土煙を上げながら男たちを追いかけているのが見えた。
【サイや牛、もしくはライオンのようにも見えますが、体長は大型の象に匹敵します】
「ありゃベヒーモスだ。魔王のお膝元の魔大陸なら、ああいうのもいるってことだな」
ベヒーモスは並の冒険者では太刀打ちできない上級モンスターだ。
鋭い爪と牙を持ち、硬い皮膚に覆われた巨大な体躯は、生半可な武器や魔法では傷一つ付けられない。そのため、一流のパーティーが集団でかかっても、しっかりと連携しなければ退治するのは難しい。
そのベヒーモスが、逃げる兵たちを追い回している。
「あれは俺一人が行ったところでどうにもならんぞ」
【そうも言っていられません。彼らの進行方向にある、この町の入口には大量の地雷が埋まっています】
「なんだと?」
スコープを動かし兵士たちの走る先を辿ると、俺たちが入ってきた方向とは反対側の門に向かって逃げているのが分かる。
【説明してもルートを外れたり急停止してくれる可能性は限りなく低いです。彼らにとっては巨獣に潰されて圧死するのも地雷で爆死するのも変わりないのでしょう】
「で、どうしろってんだ?」
俺は眉間に皺を寄せ不機嫌な態度で聞く。
スリサズがこういう話をする場合、俺になにかやらせようという前振りなのだ。
【あなたがスナイパーライフルでここからあの巨大生物を狙撃するしかありません。この町に到達する前に】
そらきた。
「こういう武器は誰にでも使えるもんじゃないだろ」
熟練の戦士ともなると、一種類の武器にはこだわらず、武芸百般に通じているものだ。
俺も必要に迫られれば剣以外の武器でも使うことはできる。弓を射て遠くのモンスターを狩ったこともある。
しかし、異世界の武器を使い、肉眼ではほとんど見えない超遠距離の敵を撃ち抜くなど、この世界で経験のある者は誰一人いないだろう。
【あなたには銃器取り扱いの適性があります。この星の文明レベルでショットガンを短時間で使いこなせる人類はまず存在しません】
「まったく嬉しくないな」
【大丈夫あなたなら出来ます気持ちの問題です外したらどうなるか分かっていますね?】
「応援なのか脅迫なのかはっきりしろ」
そうボヤきながらも、窓の外に銃を構え、スコープを覗く。
照準の中心には、さっきまで俺やマルが照らされていた、あの赤い光点が浮かび上がっていた。
「引き金を引いたらこの赤い丸が出てるところに当たるってことでいいんだな?」
【正確ではありませんがおおむね間違ってはいません】
「回りくどいがまあいい」
俺は照準越しに、兵士たちを追い回す巨獣の身体を見る。
ベヒーモスとは過去に闘った経験がある。奴には硬い皮膚に守られた防御力に加え、小さな傷ぐらいなら短時間で元通りになってしまう再生能力がある。
この銃の威力がどれほどのものかは分からないが、身体がでかいからといって闇雲に撃っていてはダメージは期待できない。
……と、いうことはやはりここか。
俺は照準をベヒーモスの左眼にさだめる。
昔、奴と闘った時はここから剣を突き刺して脳を破壊した。
暴れるモンスターの目を射抜くのは達人の弓使いでもほぼ不可能だが、引き金を引いた瞬間にほとんど時間差なく目標に当たる銃ならば理屈上は可能なはずだ。
無論、俺にそれができるかどうかは別の話だが。
「ふぅ~~~」
一息深呼吸を入れる。
【通常、こういった状況では軍人でも平静ではいられないものですが、血圧、脈拍ともに正常。呼吸も乱れていません。高齢者としては異常かもしれませんが】
「お前のせいで気が散るんだよ」
軽口を叩きながらも、俺はベヒーモスに狙いをつけたまま、可能な限り引き付ける。
十分に照準の的が近づいたことを確認し、引き金を引いた。
―――ドォンッ!!
「ぐっ……! なんだ!?」
凄まじい破裂音に俺は鼓膜が破れそうな痛みを覚え、思わずスコープから目を離す。
【大口径のスナイパーライフルの場合、発射時の初速はマッハ2.5以上です。大音響と共に衝撃波を発生させ、聴覚に障害を残す場合があります】
「だから何度も先に言えと……奴はどうなった?」
今だに頭の中で反響している耳鳴りを押さえながら、再度スコープを覗く。
グオォォォォン――――!!
そこには左眼から血しぶきが上がり、悲鳴にも似た声で咆哮を上げながら、ゆっくりと横倒しになるベヒーモスの姿があった。
「やれやれだ」
俺は時計塔の壁に背中を預け、座り込んだ。
戦闘が終わったことで気が抜けてしまったのか、疲れがどっと押し寄せてくる。つま先の痛みもぶり返してきた。
「休んでおる暇はないぞ。我を早く南に連れて行くのだ。こんな奴らといつまでも戦ってたら仲間の元へ帰る前に死んでしまう」
「しょうがないだろ。これから人間の生き残りがいるかも探さなきゃならんし、フィノに状況の報告もしなきゃならん。少しぐらい休憩させろ」
「むー」
地雷を踏んだり、狙撃されそうになったのがよほど堪えたのか、マルは早いところ魔大陸を脱出したがっているようだ。
しかしフィノに聞いた情報が正しければ、この先も進めば進むほど、さらに多くのモンスターがひしめく戦場になっているはずだ。討伐軍の護衛なしで進むのは危険すぎる。
「マルもいい加減ドラゴンの姿に戻れるようにならないのか?」
「徐々に力は戻ってきておるが、さっきみたいにたまに電撃を使っておったらジリ貧なのだ。完全回復するまで待っておったら季節が変わって仲間たちもまた違う所に移動してしまうぞ」
【爬虫類の記憶力から推測すると、その頃にはマルが群れの一員だったという事実すら忘れているかもしれません】
「そそ、そんなことはないぞ。我らドラゴンの知性を馬鹿にするな。でもそういうわけだからできるだけ早く南へ行ってくれ」
「信じるのか信じないのかどっちなんだよ」
【……町の外に複数の熱源を感知。距離は離れていますがこちらに近づいて来ます。人類が数人と未知の熱源が一つあります】
休みながらくだらない話をしていたところに、唐突にスリサズが告げる。
それを聞いて俺は辺りを見回すが、なにも見つからなかった。
「どこからだ? なにも見えないぞ」
【肉眼で視認できる距離ではありません。時計塔の上からスナイパーライフルのスコープで覗いてください】
「スコープってこいつのことか?」
俺はゴブリンの持っていた銃を拾って時計塔に上り、長い銃身に取り付けられた望遠鏡を通して町の外を見る。
「……あれは味方か? なにかに追われてるな」
数人の鎧を着た男たちが、必死の形相でこちらに逃げて来ている。さらに前線にいた兵士たちのようだ。
その後ろから、巨大な四足歩行のモンスターが、土煙を上げながら男たちを追いかけているのが見えた。
【サイや牛、もしくはライオンのようにも見えますが、体長は大型の象に匹敵します】
「ありゃベヒーモスだ。魔王のお膝元の魔大陸なら、ああいうのもいるってことだな」
ベヒーモスは並の冒険者では太刀打ちできない上級モンスターだ。
鋭い爪と牙を持ち、硬い皮膚に覆われた巨大な体躯は、生半可な武器や魔法では傷一つ付けられない。そのため、一流のパーティーが集団でかかっても、しっかりと連携しなければ退治するのは難しい。
そのベヒーモスが、逃げる兵たちを追い回している。
「あれは俺一人が行ったところでどうにもならんぞ」
【そうも言っていられません。彼らの進行方向にある、この町の入口には大量の地雷が埋まっています】
「なんだと?」
スコープを動かし兵士たちの走る先を辿ると、俺たちが入ってきた方向とは反対側の門に向かって逃げているのが分かる。
【説明してもルートを外れたり急停止してくれる可能性は限りなく低いです。彼らにとっては巨獣に潰されて圧死するのも地雷で爆死するのも変わりないのでしょう】
「で、どうしろってんだ?」
俺は眉間に皺を寄せ不機嫌な態度で聞く。
スリサズがこういう話をする場合、俺になにかやらせようという前振りなのだ。
【あなたがスナイパーライフルでここからあの巨大生物を狙撃するしかありません。この町に到達する前に】
そらきた。
「こういう武器は誰にでも使えるもんじゃないだろ」
熟練の戦士ともなると、一種類の武器にはこだわらず、武芸百般に通じているものだ。
俺も必要に迫られれば剣以外の武器でも使うことはできる。弓を射て遠くのモンスターを狩ったこともある。
しかし、異世界の武器を使い、肉眼ではほとんど見えない超遠距離の敵を撃ち抜くなど、この世界で経験のある者は誰一人いないだろう。
【あなたには銃器取り扱いの適性があります。この星の文明レベルでショットガンを短時間で使いこなせる人類はまず存在しません】
「まったく嬉しくないな」
【大丈夫あなたなら出来ます気持ちの問題です外したらどうなるか分かっていますね?】
「応援なのか脅迫なのかはっきりしろ」
そうボヤきながらも、窓の外に銃を構え、スコープを覗く。
照準の中心には、さっきまで俺やマルが照らされていた、あの赤い光点が浮かび上がっていた。
「引き金を引いたらこの赤い丸が出てるところに当たるってことでいいんだな?」
【正確ではありませんがおおむね間違ってはいません】
「回りくどいがまあいい」
俺は照準越しに、兵士たちを追い回す巨獣の身体を見る。
ベヒーモスとは過去に闘った経験がある。奴には硬い皮膚に守られた防御力に加え、小さな傷ぐらいなら短時間で元通りになってしまう再生能力がある。
この銃の威力がどれほどのものかは分からないが、身体がでかいからといって闇雲に撃っていてはダメージは期待できない。
……と、いうことはやはりここか。
俺は照準をベヒーモスの左眼にさだめる。
昔、奴と闘った時はここから剣を突き刺して脳を破壊した。
暴れるモンスターの目を射抜くのは達人の弓使いでもほぼ不可能だが、引き金を引いた瞬間にほとんど時間差なく目標に当たる銃ならば理屈上は可能なはずだ。
無論、俺にそれができるかどうかは別の話だが。
「ふぅ~~~」
一息深呼吸を入れる。
【通常、こういった状況では軍人でも平静ではいられないものですが、血圧、脈拍ともに正常。呼吸も乱れていません。高齢者としては異常かもしれませんが】
「お前のせいで気が散るんだよ」
軽口を叩きながらも、俺はベヒーモスに狙いをつけたまま、可能な限り引き付ける。
十分に照準の的が近づいたことを確認し、引き金を引いた。
―――ドォンッ!!
「ぐっ……! なんだ!?」
凄まじい破裂音に俺は鼓膜が破れそうな痛みを覚え、思わずスコープから目を離す。
【大口径のスナイパーライフルの場合、発射時の初速はマッハ2.5以上です。大音響と共に衝撃波を発生させ、聴覚に障害を残す場合があります】
「だから何度も先に言えと……奴はどうなった?」
今だに頭の中で反響している耳鳴りを押さえながら、再度スコープを覗く。
グオォォォォン――――!!
そこには左眼から血しぶきが上がり、悲鳴にも似た声で咆哮を上げながら、ゆっくりと横倒しになるベヒーモスの姿があった。
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イラスト 卯月凪沙様より
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