少年プリズン

まさみ

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二百六十一話

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 ペア戦開始一時間前。
 途中でレイジと合流してから地下停留場へと下りた。今僕がいるのは地下停留場へと繋がる通路の一本、コンクリむきだしの天井と壁とが平行に続く先には矩形の出入り口がある。
 出入り口の向こうはすでに観衆で賑わい始めている。地下停留場の中央に設置されたリングを囲むように十重二十重の人垣ができ、本日の試合結果をめぐり賭けが行われている。試合開始のゴングが鳴り響く瞬間を待ち侘び、興奮に上気した囚人がリングを仰ぐさまが僕の位置からでも幻視できた。
 いつもはリング脇に待機しているのだが、今日は通路で時間を潰すことにした。人目につかない通路に隠れていれば観衆に気付かれるおそれもない。レイジは今日の試合で武器を使用するが、ナイフを練習する姿を無防備に人目に晒すのは危険だ。敵に手の内を見せるのは得策ではないと彼なりに判断したのだろう。
 レイジにしては賢明だ。
 そのレイジはといえば、コンクリ壁に背中を凭せてナイフの握りを確かめている。袖を下ろしているから見た目にはわからないが、今も右腕には包帯が巻かれている。サムライほどの重傷ではないにしても、レイジも五針縫う重傷を負っているのだ。
 傷口が開きはしないかと憂慮し、さりげなくレイジの様子を観察する。
 レイジは右腕のハンデも感じさせず、体の一部のようにナイフを扱っていた。
 鼻歌まじりに器用にナイフを投げ上げるたびに照明を反射した銀の先端が鋭く輝く。レイジの頭上、宙空へと投げ上げられたナイフが旋回し、また手中へ落ちてゆく。
 投擲、掌握。投擲、掌握。
 それを何度も何度もくりかえす。一歩間違えれば手を切ってしまう危険な行為に、傍観者の僕の方が冷や汗を流す。レイジの指が切り落とされるところなど見たくない、正直血は見飽きた。余程「無意味な真似はやめろ」と注視しようとしたが、今のレイジには声をかけにくい雰囲気がある。
 僕の視線を意識してるのか、口元に薄く笑みを浮かべたレイジが挑発的にナイフを投げ上げる。中空に孤を連鎖させながら上昇と降下をくりかえす銀のナイフを眺めるレイジの目はひどく醒めていた。白けていた、と言ってもいい。
 コンクリートで固められた通路に気詰まりな沈黙が落ちる。
 「………」
 レイジは僕のことを無視している。性格がだらしなく時間にルーズなレイジがペア戦開始時刻までにちゃんと現れるか不安だったので、僕は今日わざわざレイジを房まで迎えに行った。前回のこともあったのでレイジとの接触には神経過敏になり、歩く時は最低1メートル以上距離をとるようにした。レイジはその間も低くかすかに鼻歌を口ずさんでいた。相変わらず音痴だな、と僕は感想を持った。あの鼻歌を好んで聞きたがるロンの趣味が今いち理解できない。
 そして今、僕たちは通路にいる。試合開始時刻が次第に近付いてくる。開幕のゴングが鳴れば片腕を負傷したレイジもリングに上がらざるをえない。
 サムライとロンは今も医務室のベッドで寝ている。僕の予想通りサムライは寸前まで「この程度の怪我かすり傷だ、俺も出場する」と頑固に主張したが、大腿動脈が傷付いてれば失血死の可能性もあった重傷で、現に十五針を縫い、抜糸も済んでないのでは甚だ説得力がない。
 枕元の木刀をひっ掴み、いざ出陣せんとするサムライを医師と二人がかりで取り押さえる。
 『君は怪我人なんだ大人しく寝ていろ、年上のくせに手を煩わせるんじゃない。第一リングで、いや試合会場に行く途中に傷が開いて貧血でも起こしてしまったらどうするんだ?いやだぞ、君をおぶさって医務室に戻るのも地下停留場に行くのも体力的に無理な相談だ。君が行き倒れたら僕は見捨てるからな。
 脅しじゃないぞ、確実に見捨てる。志半ばで行き倒れるのは君とて本意じゃないと思うがどうだ?』
 『かまわん、捨て置け。俺は這ってでも会場に行く』
 人の話を聞かないにも限度がある。サムライには説得が通じないと再確認し、返答に窮する。サムライはけして主張を譲らず自分も出場すると木刀を掴んでいるし、冷静な話し合いは成立しそうにない。困惑した医師に目配せし、例の物を用意させる。本来こんな卑怯な手は使いたくなかったがやむをえない。密かに行動を開始した医師を背中に隠した僕は、なかば無理だと諦観していながら最後の説得を試みる。
 『君が出なくても心配はない、レイジがでる。レイジの強さは君も十分知ってるだろう』
 『何故ここでレイジの名がでる?あいつは関係ない、俺の信念の問題だ』
 仏頂面で黙りこむサムライの枕元に立ち、途方に暮れる。サムライは強情だ。自分の身を犠牲にしても僕を守り通すと誓った言葉に嘘はない。信念を貫徹するためなら傷口が開こうが一生歩けなくなろうが本人はかまわないのだ。
 本人がかまわなくても僕がかまう。
 焦慮の皺を眉間に刻み、憂鬱にため息をつく。サムライを翻意させるのは生易しいことではない。こうなったらもう奥の手を使うしかないだろう、と僕の背後でごそごそしてる医師の気配に注意する。
 ベッドに上体を起こしたサムライは、気難しげに唇を引き結び、苦渋の面持ちで俯いていた。ベッドに起きあがるのも辛いだろうに、パイプに背中を寄りかからせることなく端正に背筋をのばしているのは武士の意地が成せる技か習慣か。膝を覆った毛布に思い詰めた目を落とし、片手に木刀を掴んだサムライがふいに口を開く。
 『……それに、お前とレイジを二人きりにさせるのは不安だ』
 予想外の台詞に目を見張る。
 『どういうことだ?レイジが僕に害を及ぼすとでも思っているのか。まさか、』
 考えすぎだと否定しようとしたが、言葉が続かない。サムライが気迫をこめた眼光で僕を一瞥する。
 『今のレイジなら何をしでかしてもおかしくない。そばにいる人間を手当たり次第に傷付けるかもしれない。俺の体調が万全ならレイジを諌めることもできるが、おまえ一人では……』
 『僕では役不足だと?』
 刺々しい口調で反駁する。サムライの考えも一理ある、サムライもまた渡り廊下でレイジの変貌を目の当たりにした。サムライが重傷で入院してる今、レイジの暴走を止められる人間は誰もいない。サムライが僕の身を案じてることは、その真摯な眼差しと真剣な表情から伝わってきた。僕自身、レイジとペアを組むことに不安を拭いきれない。はたして僕がレイジの抑止力になれるだろうか?レイジの暴走を阻止できるだろうか?正直言えば、一人は心細い。サムライが隣にいれば心強いと思う。だが隣にサムライがいればまた僕は縋ってしまう、頼ってしまう、負担になってしまう。僕はこれ以上サムライに依存したくない。
 サムライはもう僕のために十分戦い傷付いた、今は一時的にでもペア戦のことを忘れて体と心を休めて欲しいのだ。
 『見損なってもらっては困る』
 僕の口からでたのは、サムライを冷たく突き放す声。
 『サムライ、君は僕のことを舐めすぎだ。僕だってペア戦参戦表明をしたんだ、君ひとりに重責を負わせて自分ひとり安全圏に逃れるような卑劣な真似プライドが許さない。レイジが暴走したら僕が止める、抑止力になる。僕にもできることがあると証明してやる』
 僕は無力だが無能じゃない。これまでさんざん自分に言い聞かせてきた言葉を遂行するときがきたのだ。レイジが暴走したら止める、それが僕の役目。レイジがペア戦で人を殺さないように、取り返しのつかないことにならないように牽制するのが僕の使命。
 『僕がレイジの枷になる』
 そして必ずサムライのもとへ帰って来る、ロンのもとへレイジを帰す。それが僕の義務だ。
 毅然と決意表明した僕を仰ぎ、サムライがなにか言おうとした。その瞬間。
 『!!っ、』
 『できればこんな野蛮な手は使いたくなかったが、やむをえない』
 サムライがぐったり脱力し、ベッドにくずおれる。サムライの右腕に医師が注射したのは鎮静剤。ベッドに力なく身を横たえたサムライがむなしく手を伸ばす。
 『なお、』
 『麻酔に免疫がない人間に速効性の鎮静剤はよく効くだろう?君が目を覚ます頃にはペア戦も終了してる。恨みたければ恨め。夢の中で般若心境でも唱えていればあっというまだ』
 無念そうに瞼を閉じ、毛布に手をおろしたサムライに少し罪悪感を感じる。五指の握力が緩んだ隙にすかさず木刀を取り上げ医師に手渡す。実際問題、これ以上サムライの説得に費やしてる時間はないと効率優先の手段を採用したが、罪悪感を打ち消さんとサムライの耳元で囁く。
 『約束は守る。君以外の男に体を触れさせはしないから安心しろ』
 それを聞いて安堵したのか、サムライが完全に目を閉じた。嘘のように大人しくなったサムライの寝顔を見下ろし、ため息をつく。サムライに告げた言葉は真実だ。僕は約束を守る。レイジとのあれはその、事故だ。けして合意の上の行為じゃないし数に含めなくていいだろう、と自己暗示をかける。二度目はない。絶対にない。
 ふと視線を感じて振り返れば、木刀を手にした医師が呆然と立ち竦んでいた。
 『なにか言いたいことでもあるのか』 
 と威圧的に声をかければ、挙動不審に目をそらし、意味不明なことを口にした。
 『いやその、君たちはずいぶんと仲がいいんだね。目のやり場に困るというか聞かなかったことにすべきというか、とりあえず副所長には内緒にしておくよ』

 ……なにやら誤解してるようだが、なにをどう誤解してるのだかわからなかった。 

 ロンには結局会わなかった。ロンも僕の顔は見たくないだろう。僕とサムライのやりとりは聞こえていたはずだが、隣のベッドは無反応だった。
 壁に背中を凭せ掛け、器用にナイフを弄ぶレイジを興味もなく眺めながら考える。
 レイジとロンの関係はこじれにこじれてしまった。これから二人はどうなるのだろう?別に二人がどうなろうが僕には関係ないのだが、今も医務室のベッドで毛布にくるまっているロンのことを考えると胸が痛むのは何故だ。僕はいつからこんな感傷的な人間になったんだ?天才も堕落したな、と自嘲する。
 「上手いものだな」
 レイジに声をかけたのは、重苦しい沈黙に耐えられなくなったからだ。僕もそう口数の多い人間ではないが、いつもは騒がしいレイジが押し黙っていると得体の知れない不安が募る。
 「手先が器用なんだ」
 レイジは上の空で返事をする。その間もナイフを投げ上げる手は止まらず、銀の軌跡が孤を描く。
 ふと、その首元に覗く金鎖に目を移す。
 「そのネックレスも自分で毟り取っては繋いでいるのか?」
 「悪いかよ?いくら俺でも十字架胸にぶらさげたまま大暴れする気にはなんねえよ、ばつが悪い。マリア様には見て見ぬふりしてもらわなきゃな」
 「だから暴走時は十字架を外すのか。自己顕示欲旺盛なパフォーマンスかと思っていたが、一応理由はあったわけだ」
 つまるところレイジにとっての十字架は、狂気を制御する縛鎖なのだろう。レイジが自ら十字架を毟り取る行為が意味するのは狂気の解放と殺意の肯定。十字架を自ら毟り取ったレイジの変貌ぶりを思い出し、二の腕がぞっと鳥肌立つ。
 馬鹿か僕は、レイジに怯えてどうする?
 サムライとロンが復帰するまでの期間限定でも、僕はレイジの相棒になったのだ。レイジに怯えて相棒が務まるわけがないと自分を叱咤し、会話を続ける。
 「そんなに器用ならサーカスの曲芸師も務まるんじゃないか?性格的にはむしろ観客の失笑を浴びる道化の方がふさわしいがな」
 「たまには皮肉をまじえず素直に称賛しろよ、可愛げねえ。お前もやるか?暇潰しくらいにゃなるぜ」
 「断る。一歩間違えば指を切り落とされる危険性を伴う無意味な遊びにはとてもじゃないが興味をそそられない。君は恐怖心が麻痺しているのか?」
 「手癖が悪いから手え動かしてないと落ち着かないんだよ」
 試合開始時刻が刻一刻と近付いてくる。何百何千の観衆で賑わい始めた地下停留場は熱狂の坩堝と化し、興奮のさざめきが潮騒の喧騒となり僕らがいる通路にまで満ちてくる。僕でさえ少し緊張してきたというのに、レイジの顔は相変わらず涼しげで緊張感など欠片もない。
 レイジのナイフさばきは完璧だった。ナイフの落下地点には寸分の狂いもなく、あざやかに回転して手中に吸いこまれる。口元に薄く笑みを浮かべた顔は出入り口から射した一条の光に暴かれ、角度によってはひどく酷薄に面変わりする。
 何を考えてるのか外側からは全くわからない、他人に真意を読ませない笑顔。
 対面の壁に腕を組んで凭れた僕は、無言でナイフを見つめていた。脳裏を過ぎるのはつい先日の記憶、渡り廊下での死闘。僕との殺し合いに臨んだレイジ、サーシャに片腕を切り裂かれたレイジ。そして……
 「麻薬はもう抜けたのか?」
 脳裏を占めたのは、サーシャに口移しで麻薬を飲まされたレイジの姿。
 サーシャに両手首を拘束され壁際におさえこまれ、口で口を塞がれて満足も呼吸もできず、淫らな姿態で喘いでいたレイジを思い出し、なんとなくうしろめたくなる。
 「クスリには慣れてる。二度言わせるな」
 レイジの表情は変わらず、ナイフを投げ上げる手も止まらなかった。逆に僕のほうが狼狽した。この場で口にだすべき話題じゃなかったかもしれないと後悔し、視線を逸らす。
 「……ならいいが、くれぐれも無理はするなよ。君が片腕の激痛をそれほど感じてないのは麻薬の副作用かもしれない。覚せい剤は痛覚を鈍らせる、少量なら鎮痛剤にもなる。今はよくてもあとで傷口が開けば地獄を見るぞ」
 「心配してくれんの?」
 「自信過剰な上に自意識過剰だな。理解力が欠落した低脳のために特別に翻訳してやるが、僕に迷惑をかけるなと言っているんだ」
 レイジの片頬にはガーゼが貼られていた。僕に切り裂かれた傷がまだ癒えてないのだ。僕がレイジに対し奇妙なうしろめたさを感じるのはそのせいだ、きっと。それ以外に理由はな……
 唐突に、レイジが動いた。
 壁から背中を起こし、肉食獣のように優雅でしなやかな大股で僕へと歩み寄るレイジに緊張する。反射的に身構えた僕の視線の先でレイジはナイフ片手に微笑を湛えていた。
 「試してみるか」
 「なに?」
 正面で静止したレイジが、僕の顎に指をかけて顔を起こさせる。 
 「唾液が麻薬の味がするかどうか、試してみる?」
 硝子めいて色素の薄い瞳に覗きこまれ、心臓が止まる。間近で見ると本当に綺麗な瞳だ。魅入られそうだ。中身さえ知らなければ、レイジのまわりに女性が寄ってくる現象も理解できる。だが僕は男だ、同性に言い寄られて口説かれていい気持ちはしない。ひややかな眼差しでレイジを仰げば、本人が耳元で囁く。
 「麻薬の味のする唾液で酔わせてやるよ」
 声自体が甘美な麻薬のような囁きに耳朶が痺れる。僕の顎に手をかけ、嫣然と微笑む。甘さと精悍さとを黄金率で調合した端正な顔だちを笑み崩し、顔に顔を近付ける。
 時が停滞したかのごとく緩慢な接近。
 そのまま唇と唇が触れ合い―……
 「冗談はやめろ」
 触れ合う寸前に、レイジの手を叩き落とす。
 「つれねえな、この前は抵抗しなかったのに」
 「あれは事故だ。二度目はない」
 今の僕はとてつもなく不機嫌な顔をしてるはずだ。前回レイジにキスされたことは思い出したくもない。あの時は不意打ちで対処できなかったが、おなじ過ちは犯さない。レイジにとっては軽い挨拶程度の親愛表現でも、唇と唇とを接触させる行為には極大の生理的嫌悪が伴う。大して残念そうもなく舌打ちしたレイジを睨みつけ、口付けが未遂に終わった唇を無意識に拭い、断言する。
 「僕に触れるのを許可した人間はひとりだけだ」
 「サムライかよ。仲がよくて羨ましいぜ」
 茶化すように肩を竦めたレイジの双眸を凶暴な光が過ぎる。僕のなにが気に障ったのか、今のレイジは荒立っていた。口付けを拒まれたことを怒っているわけでもない証拠に、僕の台詞がきっかけでレイジの態度が豹変した。 
 そうか。
 「羨ましいなら君も早く和解したらどうだ。ロンに謝罪」
 余計な一言だったと、次の瞬間思い知らされた。
 横顔に風圧を感じ、目だけ動かして深々とコンクリ壁を穿ったナイフを凝視する。僕の顔の横にナイフを突き立てたレイジが、誰もを魅了する極上の微笑を湛える。
 「殺すぞ」
 「……生憎だが、君に殺されてやるほど人生に絶望してない」
 そうだ。堕ちるところまで堕ちて売春班では地獄を見たが、僕はまだ絶望してない。サムライがいる限り、友人がいる限り、僕が人生に絶望することはない。絶対に。
 荒い舌打ちとともに無造作にナイフが引き抜かれ、漆喰の薄片が足元に降り積もる。剥落した漆喰を蹴散らし、手慣れた様子でナイフを鞘に納め、一際歓声が大きくなった会場の方を振り向く。
 「俺たちの出番だぜ。手に手をとってエスコートしてやろうか、お嬢さん」
 「僕は男だ。君に守ってもらう必要はない」
 最後にレイジを睨みつけ、足音荒く通路を歩く。出入り口の光が大きくなり、白熱の奔流が網膜を焦がす。僕の横に並んだレイジがやれやれと首を振る。
 通路を抜けると同時に歓声が爆発した。
 試合開始だ。 
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