12 / 31
西野清貴 サイド
残り4日 ①
しおりを挟む………今日もコインパーキングに2人の女が待ち構えていた。
○ルシェとあの女だ。
なんで俺の周りをうろちょろしているんだろう。
途中でディープグリーンの○ャガーがついてきて中から女性が二人降りてきた。
凄い若作りをしているお姉さん達の服はド派手で、加齢臭を隠すために香水を一瓶浴びたとしか思えないほど匂いがキツイ。
○ャネルも香水を作ったことを後悔してしまうような使い方だな。
「ねえ、お兄さんお姉さんたちと良いことしない?」
若く見積もって40と60半ばか。40歳はともかく、65歳はお姉さんとは言わないぞ。他の女達も呆れている。
「これから用事があるので」
逃げるようにアパートに向かうと当たり前のように○ルシェと女がついて来きた。
懲りないなー、と思っていたら○ャガー40,65もふうふう言いながらついてきている。
地球が消滅するのに、もっと自分のために残された時間を使えばいいのにと思うが俺が言って言うことを聞くような感じじゃないから放っておく。
今日は俺がインターフォンを鳴らしてスライディング土下座をして玄関に滑り込む。
流石に4回目となると土下座も上手く出来るようになった。
「おい、もう土下座すんのやめてくれよ。」
「じゃあ!」
篠崎がとうとう情に絆されてOKしてくれたんだ。
嬉しくて顔がほころんでしまう。
「…いや、そういう意味じゃないから」
篠崎の顔は期待させて悪いというような複雑な表情を浮かべている。
俺は必死に情に訴えて頼み込む。
「頼むよ。もうすぐ死ぬんだから最後くらい、頼みを聞いてくれ!」
「無理なものは無理。ほかを当たってくれ。それにお前の土下座は見飽きたからもうするな。」
「じゃあ逆立ちでも………」
「そういう意味じゃないっ。何もするな。」
「篠崎…」
「大体後ろにいる女の子は何なんだよ。今日は二人も増えてるじゃないか。」
女の子?いや、2人は女の子じゃないよ。と言いたいところだが、そんなどうでも良いことを訂正する必要はない。
「彼女たちは篠崎のアパートに通い詰める間に後をついてきただけだよ。」
女4人は紹介されたことをきっかけに篠崎に向かって睨みつけてギャンギャン騒ぎ出した。
「彼がこんなに頼んでいるんだから、お願い聞いてあげてよ。」
「そうよ。可愛そうじゃない。」
「アンタが言うことを聞いてくれたら、彼はもうここに来なくて良いんでしょ?ケチケチしないで早くしてよ。」
女達がくってかかってきたから篠崎も切れて言い返した。
「ふざけんなっ! 西野が狙ってんのは俺の尻なんだぞ! ホイホイ言うことなんか聞けるかっ!!」
「えっっ!!」
「BLなの?」
ざわつく4人の女達の顔色が変わっていく。
あれ?篠崎、なんかその顔、愛されているって得意げになってないか?
もしかして今まではヤキモチ焼いていたのか!
やっぱり篠崎は…
「BLでも良いわ。私は彼が好きなの。貴方、お尻でもなんでも早く差し出しなさいよ。」
○ャガー40がそんな事を言ってくるとは思わなかった。
*****************************************
閲覧有難うございますm(_ _)m
しおりを駆使して読んで下さって有難うございますm(_ _)m
きゃあ♥ お1一人、しおりで追いつかれちゃいましたわ。
ガンバリマスー!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる