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花楔の花嫁

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 事件から一ヶ月が過ぎ、メリッサは鏡の前でドレスを広げながら微笑んでいた。ようやく仕立て屋に頼んでいたウェディングドレスが出来上がったので、結婚式を前にして試着をした。
 窓から差し込む太陽の光がメリッサの緩やかな髪を照らして、キラキラと輝いている。当日は、ハイエルフの古来から伝わる髪結いをして貰うつもりだ。そして、二人の結婚式は何処で執り行うかとと言うことを特に相談することも無く二人の中で同じ場所を思い浮かべていた。
 

「とてもお似合いですよ、メリッサ様」
「ありがとう、クリスティ」 
「メリッサ様、本当に私は嬉しく思っているんです。随分と前にメリッサ様は私達エルフの希望だと言ったのを覚えていらっしゃいますか?
 こうして、エレンディル様と……人間ヒューマンとエルフが添い遂げるんだって思うと私とても嬉しくて……、すいません涙が溢れてきちゃった」

 クリスティが、手伝いながら思わす泣き始めると、メリッサは嬉しいような恥ずかしいような気持ちになりはにかんだ。

「クリスティ、そんなに泣かないで。そうね、本当に夢みたいに思える。ねぇ、もし私が貴方にも結婚式に出席して欲しいと頼んだら来てくれる?」
「ええ、それはもちろんです! 私みたいなメイドの人間ヒューマンがその場でいても良いと言うなら……」
「貴方はメイドだけど、ここで……ううん、私の中では69地区にいた時と比べても信頼できる人だもの。まだ貴方と知り合って一ヶ月だけれど、それでもわかるわ」

 人間ヒューマンと婚約を発表すると、エルフの使用人達の中で館を去る者もいたが、それに反するように残る者もいた。アルフヘイムで人間と夫婦になった者はおらず、人々はエレンディル達を奇異な目で見たが、法律に触れる事はなく人間ヒューマンを夫と言う立場で管理、保護すると言う事で婚姻を結ぶ事ができた。
 エルフ社会からは反発を招いたが、同時に種族を超えた愛を讃える者も多くいた。軍の上層部も当初は否定的だったが、メリッサが勤勉で、ハイエルフの文化や古代語に精通していると知ると、態度を軟化させエレンディルは今も軍を辞めさせられる事無く勤めている。

「メリッサ、ようやくドレスが出来上がったのか。似合ってる」
「エレンディル、お帰りなさい。うん、私の好きなデザインにして貰ったから……楽しみにしていたんです」

 エレンディルは部屋に入ると、コートをクリスティに手渡した。それを丁重に受け取ると静かに頭を下げて出ていった。メリッサが目を輝かせてエレンディルの元へと行くと華奢な腰を抱き上げ、ベッドに座ると膝に座らせた。
 愛しい軍人様の蒼玉サファイアの瞳は熱っぽく濡れている。その瞳を見るだけでメリッサの体は熱く震えた。
 ふっくらとしたガーベラ色の唇に、エレンディルの唇が重ねられると、僅かに開いた隙間から舌先が入り込んで絡まると、彼の舌の動きに合わせて舌を絡ませた。
 キスだけで、体が熱くなって腰が抜けてしまいそうな程に気持ちがいい。

「エレン……んっ、んぅ……はぁ、んん」 
「メリッサ……駄目だ。我慢が出来ん。お前が欲しくて堪らない」
「え、エレンディル……待って、ドレスが汚れちゃう」
「――――汚さないようにする。まぁ、駄目になったら、その時は同じものを大急ぎで仕立させるが」

 エレンディルはメリッサをベッドに押し付けてじっと見つめた。頬を赤くさせて軽く叱ったが、拒む事など出来なかった。指先を絡ませて両手を握りしめると、再び唇が何度も軽く交わって、徐々に深くなっていく。
 淫らな音と、熱い吐息が二人の間から漏れて徐々にメリッサの瞳が潤んだ。ようやく銀の糸をかけながら唇を離すと、唇が耳朶を甘噛みし濡れた舌先で小さな耳をなぞるように舐めた。
 ぞくぞくと、腰から背筋を駆け抜ける快楽に小さく喘いだ。

「ふぁっ、んっ、ぁ、はぁ、あんっ……耳を舐められると気持ちいい……の、んっ、ぁっ」
「ああ、お前の耳は可愛くて愛しいから愛撫したくなるんだ。ん……、お前は俺の耳を触るのが好きだな?」

 エレンディルのエルフ耳を無意識に撫でると、以前まではくすぐったいと叱られたものだが、今は笑って許してくれる。耳朶から離れた舌先が首筋を伝ってなぞるとまるで自分の物だと言わんばかりに、痕をつけていく。

「あっ、あんっ、待って、キスマーク付けたら、目立っちゃういます……恥ずかしい、ゃ、あっ」
「あぁ、昼間から俺と淫らに交わっている事がばれてしまうな……お前の肌に俺の証を刻みたい。俺が独占欲が強い事なんて、とうの昔に知っているだろう?」

 耳元で不敵に笑って、低く甘い声で囁かれるとぞくぞくと心地の良い寒気が子宮からせり上がってくるのを感じた。淫らに交わって、嗜虐的で優しい躾をして欲しい。
 純白のドレスの胸元を下ろすと、陽光に照らされた透き通る滑らかな肌と柔らかな乳房が顕になる。そこにも、エレンディルは唇をやんわりと這わせて大きな手の平で揉み解す。メリッサは顎をのけぞらせて腰を浮かせた。

「あっ、あんっ、ぁっ、やんっ、はぁ、気持ちいいです、ふぁっ、やぁんっ、ぁっ、あん、そこ、お願い……です」
「まだ駄目だ……お前のここが、もう少し立ち上がったらな」

 エレンディルは意地悪に微笑むと、乳房の奥を刺激するように少し強く揉み込むとメリッサの頬が紅潮した。エレンディルに強く、支配的に揉みしだかれるのが好きだ。焦らすように乳輪の近くまで舌を下から上へと舐められるとぞくぞくと快楽が走って、呼吸が乱れる。
 薄桃色の乳輪さえ舐めて貰えない苦しさに、思わず腰をもぞもぞと動かして彼に乳房を押し付けてしまう。いつからこんなにも快楽に溺れて、求めるようになってしまったのだろうとメリッサは思った。
 もちろんそんな自分に恥じらいを感じるけれど、体はどうしようもなくエレンディルを求めて止まない。昼間から恥ずかしい事だとわかっていてもその背徳感が更にメリッサの欲望に火をつける結果になる。

「俺に舐めて欲しいのか? ちゃんとおねだりして見ろ……。敬語を使わずにお前らしく素直にねだってみろ」
「あっ、はぁんっ、ぁ、エレンディル……胸の先、な、舐めて欲しいの、弄って……はぁっ、あ、あぁっ! ああんっ、指でも弄って、舌で舐めて欲しいの」

 メリッサのふっくらとして瑞々しい唇から銀糸が垂れて、むせび泣くように快楽の愛撫をねだると、黒い軍の手袋の指先で優しくガーベラ色の蕾を摘むように愛撫した。舌先はねっとりと乳輪をなぞって固く立ち上がった蕾をに絡みついて愛撫をすると、ビク、ビク、と腰が何度も浮く。それを支えるようにエレンディルの腕が華奢な腰を抱いた。

「ふぁっ、ぁ、やぁっ、ぁぁん、だめぇ、――――っ!!」
「メリッサ、お前は俺に焦らされ、少しここを舐められただけでも、直ぐにイクようになったな。純白の花嫁衣裳を着ている下で淫らに華を濡らしているのか?」
「はぁ、はい……もっと、して欲しいです。エレンディルに……もっと溺愛されたいの」

 潤んだ瞳でそう懇願されると、エレンディルは口端に嗜虐的な笑みを浮べた。ヒラヒラのドレスが脱がされると、透けたレースの白の下着とガーターベルト、白のストッキングだけになった。エレンディルが黒の軍用の手袋で白の下着を脱がすと、太腿にかける。恥毛のない花弁は先程、絶頂に達したせいでじんわりと蜜が溢れている。

「メリッサ、お前の指で可愛い華を開けて見せろ。俺に舐めて欲しいんだろ……? 俺の舌で何度でも蕩けさせて、よがり狂わせてやるよ」
「はぁ……はぁ、エレンディル……恥ずかしい……恥ずかしいの……でも、私の恥ずかしいアソコ見て欲しいの」

 メリッサは、潤んだ蒼氷色アイスブルーの瞳を向けると艶やかで愛らしい表情のまま、指先で薄桃色の花弁を開ける。エルフの旦那様の舌先が欲しくて、ヒクヒクと震える花弁を見ると、エレンディルは妖艶に不敵に笑った。淫らに二本の指先で開いた花弁を、ゆっくりと分厚い舌先で舐める。
 幾層にも重なった、ガーベラ色の花弁をなぞるように舌の腹で舐めると、一際高い甘やかな歓声をあげた。優しく深く口付けるように全体を舐められると、花弁を広げる指先が震えてくる。

「あっ、あんんっ、あっあっあ、はぁっ、んん……はぁん、あぁ、エレン……ディル、あんん、やぁ、それ、だめ、だめ、あ、あぁっ」
「ああ、知っているぞ……だからこうして、苛めているんだ。ん……お前の愛液は甘い……」

 花弁の内側に慎ましく隠されていた花芯クリトリスを舌先で掘り起こすと膨らんだ蕾を、唇に含んで優しく吸い上げる。まるで深い口づけをするように口に含んで舌で転がすと、開いたピンクの薔薇の奥にある、小さな穴から蜜が溢れて、尻穴までを濡らしていく。

「やぁんっ、あっあっあっ、はぁっ、やあ、ぁ、だめ、いっちゃう、やぁ、気持ちいい、んん、もうだめ、あっ、あっ、はぁ、あっあっあっ、――――っ!!」
「ん……お前は本当に敏感だな。ああ、そうだ、お前は俺の花嫁になるんだから、もっと淫らな躾が必要だな。もっと気持ちよくなりたいんだろ、ん?」

 エレンディルは口角をつり上げて笑うと体を起こした。メリッサの髪に付けられた生花の花飾りを取ると、エルフの古代の魔法を唱えると雄しべが大きく固くなっていく。
 いつぞやの、エルフの淑女達の間で流行っている玩具に似ていたがあの時と少し違うのは雄しべが小さく形状が異なっていた。
 愛液で濡れた尻穴アナルに指よりも細い雄しべを挿入され、初めての圧迫感と心地良さに体が震えた。挿入された玩具は尻穴アナル直腸なかで振動し始める。

「ゃあ! ふぁ、エ、エレンディルさま、なに? あんんっ、お尻の直腸なかで、動いて、やだぁ、抜いてください、あ、あ、あん、変な感じ、気持ちいい……! こんなのおかしいの、あっ、はっ、やぁん」
「指より小さくて細い……痛くは無いだろう? そこも快感を感じられる場所だ。まだ終わらないぞ……俺の指と舌でいかせてやるからな」

 再びメリッサの視界から消えると、黒の手袋を取る。分厚く濡れた舌先は繊細な動きで、花芯の根元から転がすように舐める。右の中指と薬指を愛液を潤滑油に膣内なかに挿入させる。指の腹で優しく、花芯の裏を刺激するように動かすと舌先で敏感な花芯を優しく根元から舐めあげる。

「ひっ! ああぁっっ、あっあっあっ! あっ、あんん、だめ、蕩けちゃう、全部したら、やぁ、あっ、イクの止まらなくなっちゃう、あああっ! やぁぁっっん!! はぁ、やぁん、気持ちいい」
「もう蕩けた顔をしているぞ、メリッサ。こんなにもいやらしい愛液を淫らに噴かせて、お前の狭くて絡みつく膣内なかは俺の指を締め付けて、奥へと吸い込まれそうだ……はぁ、ほら何度でもいけ……」

 エレンディルの魔法の指先は、メリッサの敏感に感じる場所を緩やかに刺激し、花芯を舐める速度を早めると、メリッサは敏感に腰を浮かせながら何度も絶頂に達した。荒い呼吸を繰り返す花嫁の花弁から指を抜き、静かに尻穴アナルから玩具を抜き取ると、唇を濡らした愛液を舐め取るとメリッサの額に口付けた。

「無理をさせたな……お前が愛しすぎて、つい夢中になってしまった。疲れたならもう辞めるか……?」
「……はぁ、はぁ、エレンディル様ったら何時も最初に沢山愛撫するから! いや、です。辞めないで……私、エレンディル様と一つに……なりたい」

 唇を尖らせたメリッサに笑った。あれほど羞恥に震えていたのに、今や可愛い我儘を言うほど心も体も自分に開かれていると思うと、エレンディルはどうしようもなく彼女を愛しく感じた。
 メリッサの華奢な太腿を開かせ押さえ付けると、花弁は何度も絶頂に達したお陰で、淫らに濡れて柔らかな太陽の光に恥毛の無い丘がキラキラと輝いていた。既に猛った陰茎をズボンから取り出すと、先端をゆっくりと濡らしてながら花弁の心地よい柔らかな感覚を上下に擦りつけて堪能していた。
 焦らす様な動きに、メリッサの濡れた愛らしい瞳は熱っぽく懇願した。その被虐性がエレンディルを刺激して、妖艶に瞳を細めると、味わうように先端から根元までゆっくりと挿入する。淫らな音がして、甘い蜜が溢れると絡みつ内部が、吸盤のようにエレンディルを刺激して思わすうめく。

「あんんっ、はぁっ、エレンディル、あ、ああんっ、奥まで入って気持ちいい……ふぁぁ、ん、やぁ、動いて……切ないの」
「メリッサ、お前の膣内なかが喜びすぎて、っ、はぁっ、くっ、挿れただけで、はぁ、気をやりそうに……なる。動いて無いのに、絡みついてくるぞ、全く……はぁっ」

 エレンディルに調教された体は、陰茎を挿入されるだけで、貪欲にうごめいて愛欲を欲してしまう。挿れただけで気をやりそうなのは、メリッサも同じだった。
 体を屈めたエルフの軍人の首元に抱きつくと、動いて欲しくて無意識に腰が震えてしまい、泣きそうになりながら、もう一度おねだりすると、エレンディルは淫らに口付けを交わして腰を動かし始めた。結合部からみだらな音が響いて、開発された膣内なかの心地の良い場所を擦りつけられると愛しさを伴って、脳から体ごと蕩けてしまいそうな位に快楽を伴った。

「あっ、あんんっ、はぁっ、あっあっあっ、はぁっ、ふぁっ、んんっ……エレンディル……好きです、はぁ、ずっと……これからも貴方だけを愛して、います、はぁん」
「はぁっ、メリッサ……っ、お前だけは、はぁっ、誰にも……はぁ、渡さない。清楚な花嫁衣裳ウェディングドレスを着て、こんなにも俺に乱されたお前を……はぁ、俺が手放すわけが無い、はぁっ、愛してる……」

 二人は高まった気持ちを互いにぶつけると、それに呼応して、腰の動きが荒々しくなる。嗜虐的なその動きがメリッサにとっては被虐のご褒美で、何度も頭の中を火花が散った。
 エレンディルの色気のある吐息や声、冷静で高潔な普段の様子とは違う情熱的な濡れた瞳や、艶やかな表情が愛しくて、メリッサはおいつめられた。そして、エレンディルの軍服の体の下でビクビクと大きく震えて絶頂に達する。
 絡みつく内部が、根本を締め付け擦りたてるように蠕動するとエレンディルの唇から甘い吐息が漏れた。

「――――っ!! ふぁっ、あん、そんなに、激しくしたら、んんっ、あっあっあっ、ぁあ、また、きちゃう、気持ちいいのとまんなっ……、はぁっ、あん、やぁっ、んっ!」

 すがるように、メリッサはレースタイツの両脚をエレンディル腰に絡めた。エレンディルはメリッサの腰を抱くと、あぐらをかいた自分の膝に乗せる。密着するように抱き合うと、再び互いの唇を重ね合わせた。メリッサの臀部を抱え込むと下から突き上げ始めた。快感に顔をあげたメリッサの細く白い首筋に、唇を這わせて痕をつける。
 メリッサは無意識にぐりぐりと淫らに腰を動かして、先端を快楽の神経が集中した部分に擦り付ける。その技術にエレンディルは呻いた。彼女は勤勉で物覚えがよいが、夜の営みも愛でれば愛でるほど開花していった。

「はぁ、メリッサ……、いいぞ、気持ちが良い……はぁっ、もっと俺に堕ちろ……はぁっ、ん、はあっ」
「んんっ! あ、ゃっ、もう、あっ、はあっ、エレンディルさま、いっしょに、いっしょにっ、ああ、だめ、もう、限界……やぁぁっ」

 二人の結合部で、愛液が絡まりある淫らな音が激しくなり、むせび泣くようなメリッサの甘い声が部屋に響き始めると、息を乱したエレンディルの動きが早くなり、同時に絶頂に達して欲望が放たれると、ガーベラ色の花弁から白濁した液体が溢れ出した。
 恍惚とした表情でエレンディルを見ると、柔らかな髪を撫でてやりながら、切ない吐息を吐いた。それはまるでどうしうもない気持ちを抑え込むような、切羽つまったものでメリッサの胸を高鳴らせた。

「そんな顔をするな……、また、夕方までお前を抱いてしまいそうになる」

 メリッサは額に口付けられると、嬉しそうに微笑み抱きついた。
 本当は夕方まで、自分の意識が飛ぶまで蕩けるほどの抱いて欲しいが、傷付けないように我慢をするエレンディルが堪らなく愛しく感じられた。

「私も今は我慢します。その代わり夜は沢山抱いて下さいね」
「全く……お前が妻になったら、俺が枯れるまで絞り取られそうだな」

 エレンディルは、思わぬメリッサの反撃にあって少々頬を赤らめた。繋がった結合部から己を抜くとそれに従うように溢れる。綺麗にそれを拭き取ると汗ばんだ裸体に口付けた。

「結婚式が楽しみだな……」
「私もです、エレンディル」
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