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第二話 カレーを食べただけなのに
しおりを挟むいつもと変わらないはずの朝だった。
時計もない私はいつも適当な時間に寝て適当な時間に起きる自由な生活をしている。
自由気ままに。学生時代の寝不足の元を取っている気持ちでいる。
そんな私は今日も心置き無く寝れるだけ寝るつもりだったのだが…
ポツッ ポツッ
突然、頬を湿る冷たさとなにかが当たった衝撃で目が覚めた。
イヤイヤ目を開け状態を起こし頬を触り目が完全に覚醒した。
ヤバい
時すでに遅し。
盥に入った水を丸ごとひっくりかえしたかのような土砂降り。
はぁ……とことんついてない…
内心悪態付きながら取り敢えずバッグの中から白衣を出して銃にくるめる
正直意味あるのかって自分でも思うがこいつに何かあったらもう生きていけない(物理)
もう既に髪も服もびしょびしょだった。まぁこんな感じで生きてきたんだから私なら雨に当たったって負けないから出してんでしょって思って建物から飛び降りた。
迂闊だった
飛び降りた先にでっかい水たまりがあって行き良いよく全身浸かるなんて思ってもいなかったんだから。
「(…………………
ついてないついてない)……ブエッッッッックシュン」
流石に寒かった。
ーーーーーーーーー
岩穴みたいに暗い洞窟があったから雨しのぎに入ることにした。
「……………ズズッ」
音が木霊する
本当についてない
まさかここまで脆いからだだったとは。まぁ今までの食生活とか諸々考えると免疫細胞が最悪な状態だったであろう事は分かる。
(……暖かいもんだべてぇーーーーー)
体が冷えきっていた為暖かい物が欲しくなった。
私は天才だった。
何故なら
昨日カレーを買ったからだッッッッ!!!!!!
天才な自分が怖い!!!
この時の私は体調のせいで少しハイになっていた
そうと決まれば火を起こさないと。
そう思い火をつけるために濡れてない木などがないか当たりを探す。
丁度ちょっと奥の方に木のようなものが積み上がってるのが見えたからそこに近づく
案の定大きな木が沢山積まれて山みたいになっていた。
それを引っ張れば積まれていた木はガラガラと崩れ落ちた。中が空洞だったらしい。
ガダガダガダー
音が大きすぎて肩を上げながら音が止まるのを待った
元に直すほど私は几帳面でもA型でも無かったのでそのままにして何本か取って戻った。
戻ろうとしたのだ。
崩れた木の残骸からまた音がなり始めた。
ガタッ ガタッ
何かいる。
そう分かったからには早かった。
銃を構えて狙いを定めながら少しずつ近づく
まだ木の残骸に埋もれてモゾモゾしてる物体を蹴りあげた。
そこには、
半分皮膚が爛れたちっこい犬がいた。
可哀想に怯えた様子でこちらを伺っている。きっとポメラニアンとか言う犬種だったのだろう。まだ残っているもふもふ部分があった。可愛い。ここに普通の女がいればそういうだろう、いや女に限らずきっとみんな言うだろう。「うちで飼っていい?」と。
私は犬が襲ってこないのを知り厚い手袋をバックから取り出し犬を抱えた。
ハッハッと犬特有の音を聞きながらじっくり観察した。
思った通りこいつは完全にウイルスに完全していた。世間が言う悪魔に分別される怪物だった。
不思議なことにこいつは他の悪魔たちとは違い襲ってこなかった。
自我が残っているようだ。
皮膚が半分爛れているだけでそれ以外には症状が出ていない。
興味が沸いた。
調べないと。
この異分子を
鼻と口を覆うように布を巻いきバッグから出した実験道具を一式出した。(一式と言っても持てる最低限のものしかない)
まず犬の口の中を見る。そして次は目
これといって以上がなかった。
ウイルスに感染した時大体は目が赤黒く充血し歯がサメのように増える。
しかしこの犬にはその症状がなかった。
まぁ完全になかったとは言えない、この犬は体の半分しか症状が出ていない。左目は赤黒く充血していたが口には症状が出ていなかった。
面白い。
もっと調べないと
解ぼ「ぐぅぅぅぅぅぅぅう」
………………
どちらかの音かは分からなかった、いや多分同時だった。
「飯にするか犬」
「ワンッ」
腹が減っては戦は出来ぬ。
まずは腹ごしらえだ。
さっき準備した木をセットしてそこら辺にあった落ち葉を集めそれにライターで火をつけた、喫煙者だってたまには役に立つんだぞ。日が安定したら昨日買った鍋をセットした。そこにレトルトカレーを入れた。(ハサミがなくてちょっと苦戦したが無事開けられた)焦げないようにゆっくり回した。カレーのいい匂いが辺り一面に漂った。どこからともなく鳴る腹の虫、犬がヨダレを垂らしながらこちらを見る。
実際この犬は普通の食べ物をだべられるのか?人間を襲ったりする凶暴化する症状はあるものの悪魔達は人間を食べるわけじゃない。なら実際何を食べているんだろう。そしてこいつは何を食べて今まで生きてきたのだろうか。
そんな考えをしていると少し焦げた匂いがして慌てて思考をやめ鍋を火から下ろした。
久しぶりに見るカレー、こんなに綺麗な食べ物だっただろうか。香ばしいピリッとしたスパイシーな香りが当たりを覆いほくほくな人参やじゃがいも、ごろっとした大きい牛肉が二、三個。
ごくりと喉が鳴ると、それが合図かの様にカレーをスプーンで掬い口に運んだ。
うまい。少し刺激的なスパイスは冷えた体をあたためるかの様にじわじわと体を占めいてった。
もう一口っと手を伸ばした時。
グルルルルルル
と犬の呻き声外から何か人影の様なものが見えた。
銃を構えて後ずさる。外から攻められる状況はまずい。量にもよるが完全にこちらの方が不利だ。この犬もいつ凶暴化するか分からないし…
意識を張り巡らせ影から目を離さない。
段々と近づいてくる影。バシャバシャと水駆ける音がする。
行き良いよく洞窟の中に入ってきたのは何かを抱えた血だらけの少女だった。
「ハァハァハァッッたった助けてぐだざい!!!!!弟がじに"ぞうなんでず!!!」
「…………はぁ???」
構えた銃を下ろして少女に近づく。
少女の腕には布に包まれた少年がいた。、
なるほどこいつをかかえていたのか。
弟の様子を見ると今にも死にそうな息遣いと血まみれの腕。首元に噛み跡がある。
そして連れてきた少女も首元にも噛み跡があり目が半分充血していた。
まずいな。
私はウイルスに感染した時どの様な対処を取ればいいかまだ分かっていないし、治るなんて保証もない。どうしたものか。
とりあえず少年を床に寝かせて状態を見る。心配そうな目でこちらを見る少女がいるが。あの子ももうそろそろやばい。早急に解決策を練らないと。考えを巡らせている中。
グワァ……グォ…
無情にも洞窟の奥から悪魔たちの声が聞こえた。
クソっどっちを優先すれば。
どちらも一刻を争う。
悪魔の量も分からない、どんな形かも。さっきまで黙ってたのにいきなり出てきやがった。
額に汗が流れる。歯を食い締めて銃を持ってやりにいこうとしたその時少女が私の足を掴んだ。
その顔は怯えきっていて涙目でこちらをみあげる行かないでなんて言葉が聞こえて来る。
見たところによるとついさっきやられたみたいだしそうなるのもおかしくない。
しかし今メンタルケアなんて考えてる暇はない。
無理やり行こうと足を進めた瞬間、さっきから唸り続けていた犬が血相を変えて洞窟の奥へと走って行った。
あいつ死んだな。いい実験対象だったのに、
遠くからキャンキャン!と音がする。耳をすませば確実に悪魔の数が減っている音がする。意外と戦えるらしい。
あっちは犬に任せてこっちを優先することにした。
腕が血まみれで皮膚が既に爛れていた。
少女とは違い首と腕二箇所噛まれたからこんなすぐ症状が出ているのか。
少年の腕は皮膚の爛れが結構ひどく肉も抉れて骨が見えかかっていた。治ったとしても今後使い物にはならないだろう。ここから体にどんどん広がって行ったら元も子もないと思い、私は腕を切ることにした。
ノコギリを準備して少年に棒を噛ませて腕を石の上に置いて安定させる。
ノコギリで切ろうとした瞬間少女が叫び出した
「なにしてるの!!??!腕がなくなっちゃうじゃない!!??助けてくれるんじゃなかったの!??」
少女はヒステリックにそう叫んだ。
確かに医者も手術をする時本人の意識がなかったら家族に同意してもらわないと手術できない的なことを聞いたことがある。
しかしこの少女も限界に近い。もうフラフラして目も焦点があってないわ、さっきより荒い息遣いになっている。
きっと腕を切るってそのまま言ったら少女は拒否してきっとどちらも手遅れになる。
「君。」
「なっなによ」
意識が朦朧としている中気丈に振る舞っている
「この少年は腕を切らないと死ぬ。」
「ナッ!」
表情が崩れた
追い打ちをかける様に少女には残酷な現状を告げる
「完全にウイルスに感染し掛けてるこのまま噛まれた位置を焼くか完全に無くすかどっちかだ。まぁ治ったとしても普通の生活できるかなんて保証もないし、私はこの子が生きようが死のうがどうでもいい。あなたがどちらも拒否して少年が完全に自我を失って悪魔と化しても私には身を守る術がるから躊躇なく殺すよ。
ねぇ、助けて欲しいんでしょ?」
悪魔の囁きだった。少女は自分の決断で弟の生死が決まる。なんなら自分のも。
少し罪悪感がある。小さな子供にこんな決断をさせるのは。でもそもそも私を止めなかったらこんな決断させなかったのに。
一刻を争うのに少女は俯いたまま。少し自分も焦りが出て貧乏ゆすりが出てしまう。
「やる」
少女は覚悟を決めた顔をして私を見たその顔は青褪めていて恐怖に染まっていたが気にせずすぐ少年に向き合った。
意識は無いだろうが痛いもんは痛いだろうと思い少年に咥えさせた木をもっとしっかり咥えさせた
「少年痛いだろうけど我慢しな」
行き良いよく躊躇なく刃を動かした
「ぅぎゃぁぃぎぁぁぁぁぁ!!ぁっあっ!!!!」
少年の叫び声とギコギコと骨を削る音が鳴り響いた
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