明治物語

転生

家に帰ってきた龍弥は数分前に渡された飴玉を見つめていた。

これ、どーしよかな？捨てるか？
いや、でももったいないしな。んー

  3分後‥‥
「よし！食おう！」

刺激という言葉が妙に頭に残り食べても死にはしないだろう。と、ご都合主義の考えで食べることにしたのだ。

パクッ

 「もぐもぐ、おー苺味。俺の好きな味だ。でも、特に毒とか体に有害なものは入ってなそうな気がするな。」


 しばらく、舐めておると何故か周りがぼやけてきた。

あれ、ぼんやりするようなしないような？気のせいか？

 しかし、だんだん意識が遠のいていくのを感じ吐き出そうとした時には、もはやほぼ固形ではなくっていた。

くそ、あのばばぁー、やっぱ毒入れてやがった。
騙された‥‥

 そこで、龍弥の意識は途絶えた。












「んー」

 龍弥は目を覚ました。
腕を伸ばし、周りを確認する。


数秒間思考が停止した。

「ん！？？？ここは‥。いや、そういえば俺確か、あっ！あの糞ばばぁの飴玉食ってから意識が無くってから。でも、ここは俺の家じゃないよな？ん？？？？」


龍弥が見渡すとそこは木材で造られた部屋であった。

 しかも、布団はいつもより硬く薄い

あれ？寝ぼけてんのか？

そう思いつつ取り敢えず状況を確認すべく部屋を出る。

すると、いつものアパートではなく旅館のような平屋の家だった。

開けた廊下を歩くと人の声がした。

にしても、ここ旅館かな。いやでも、にしてはドアじゃなく襖しかないな。
これじゃあ、他のお客さんのプライベート守られなくないか

そんなことも思いつつ人の声がした部屋の襖を開ける。