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同棲編

第六話

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 寧人は仕事を終えてベッドの上で横になる。目の疲れに良いと一護が美容院の機材であるタオルウォーマーの中にある既にきれいに用意してあったタオルを取り出す。
 もちろん熱いため毎回寧人は広げるのに困難を極めているが、瞼の上に乗せるととても気持ちよく癒され疲れが取れると知ってからは仕事終わりには必ずやっている。

 実はビデオチャットから数時間後、再び古田から連絡があり、いつもとは違った神妙な顔をして寧人に謝罪をしてきたのだ。そして今後のことについても語った。
 古田は途中で涙を流したが寧人は
「大丈夫です。そこまで謝らなくても……反省しているなら」
 と優しく古田を宥めた。年上ともあって寧人は落ち着いた対応である。

 その時のことを思い出した。
「困った顔を見るのが好きって、変わった人だなぁ……」
 すると寧人の頭にすっと手が。驚く。
「うわっ」
「ただいま、一護だよ」
「おかえり……びっくりした」
 一護が帰ってきたようだ。寧人はタオルを顔にかけたまま十本の指の強弱に癒される。

 ふんわりと香るコロンの香り。そして加減の良いマッサージ。さすが元美容師の腕前だ、と寧人はリラックス。

 彼は少しどきっとした。アレが盛り上がってきた。体を触られ慣れてなかった人生、一護と一緒になることで少しでも触られると体に電気が走り全体の血液が全部あそこに流れていくような感じである。

 普通なら恥ずかしいが寧人は一護ならいいかとズボンを下ろしてアレを弄る。
 頭の方からふふふっという声がする。寧人は次第に息が荒くなる。左手で自分のアレを撫でる。次第に動きを早める。
「寧人、私がそれマッサージしてあげる」
「えっ」
 寧人がそう言われて手を止めた瞬間だった。自分のアレを握られた。
「えっ、えっ!」
 寧人は、タオルをめくって上半身を起こすとアレをねぶってるのは一護だった。ふふふ、と目が合うと笑う。

「じゃあ……頭皮マッサージしてくれたのは?」
 ゆっくり振り返ると、見知らぬ男性が立っていたのだ。

「い、一護ぉ! だ、誰だよこの人! ちょっとしまわないと……」
 パニックになる寧人は慌てて濡れたアレをしまい、部屋の隅に体を縮こめる。
背は一護くらい、単発の金髪に近い茶髪でニコニコしている。

「一護お兄ちゃん、彼ピッピができたっていうから遊びに来たけどおじさまじゃんー。それに変態だし感じやすいしー」
「おじさまって言っても40歳だよ。人間は誰しも変態、おまえもだろ。頼知(らいち)」
「そうだったねー」
 頼知と呼ばれたその青年、なんと一護の弟なのだ。

「あ、寧人。これは僕の弟。24歳で僕が以前やってた美容院のオーナーを継いでくれてるの。気にしないで、彼もゲイだから、あ、バイか」
 ゲイやらバイやらそう一護に言われてもパニックになる寧人。
「いや、バイだからって……僕、露出狂というか変なところ見られたというか……てかなに、彼ピッピ?」
「彼ピッピは彼氏のこと。寧人は彼氏じゃん。僕の」
「えっ……」
「ちょっと、彼氏じゃなかったらなんなの?」
 と一護は寧人をソファーの上に押し倒して乗っかる。

「お取り込み中失礼しましたぁ、じゃあお兄ちゃん、彼ピッピさんー」
と、何をしに来たか不明だったが頼知は去っていった。
 部屋には一護と寧人だけである。

「ねぇ、僕となんで同居してるの? 家政夫では無いって言ってくれたけどぉ、セフレ? いや、まだセックスしてないし……なんなの、ねぇ、なんなの?」
 ぐいぐいと追い詰めながらも一護は服を脱ぐ。寧人は狼狽えながらも服を脱がされる。

「あああーーーーっ!」
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