素早さ極振りの槍使い 〜思っていたのとは違いましたがこのまま極振ります〜

ain

文字の大きさ
17 / 29

15.宿敵との戦闘

しおりを挟む
「あと少しで森の外だ・・・‼︎」

あのデカうさぎに追われて続けてようやく出口が見えて来た。案外逃げるのは楽だった。
速いには速いけど、AGIに極振りした俺と同じ速さっぽくて、距離が縮まらないから逃げるだけならなんとかなる。
他のプレイヤーを避けながらの逃走だからかなり気分的に疲れた。
まぁもう少しの辛抱だ。


"《警告》フィールドボスモンスターとの戦闘中はフィールドの外に出られません"

「・・・は?ナンだって?」

もうすぐ出られると思ったら嫌なアナウンスが流れた。いや、もちつけ俺。・・・大丈夫だ。だってほら俺戦闘なんかしてないじゃん‼︎俺から攻撃してないし、追ってくるアイツも俺に攻撃してない。

つまり———戦闘はしていない‼︎・・・ということ。・・・だよね?






「ちくしょー!!なんだよこのゲームはよ⁉︎クソ仕様満載じゃねぇか⁉︎」


現在『ウサギの森』深部?奥地?に向かって逃走中です。
え?森は出られなかったのって?今の状況っ見ればわかるでしょ。出れなかったんだよ!?
ご丁寧に透明な壁?バリア?みたいなのが森と草原の境にあってな!?透明だから気づかずに透明な壁に激突したわ!!
しかも追加でアナウンスが入りやがった。


"ボスモンスターとの戦闘中にフィールドから出るにはボスモンスターと一定以上の距離を取ってください"

しかもこのアナウンスに気を取られて、危うくデカうさぎのドロップキックくらうところだった。
間一髪逃れて、現在森の奥に逃走中って訳だ。


「結構奥まで来た。そろそろいいだろう。」


俺はここまで追いかけてきたデカうさぎを狩る事にした。
本当ならさっさとやられれば良いのだが、ここまで手間を取らされたんだ。このまま殺られるわけにはいかない。・・・決して目の前に崖があって逃げ場がなくて、追い詰められたのが悔しいとかそんな理由じゃないよ?

「こうなったら死んでも一矢報いてやる‼︎」


幸い?俺と奴の速度は同じ。それに逃走中ワザと速度を落とし、デカうさぎの攻撃を何度も見た。あれが全てとは思わないが、敵の手の内をある程度見ることができたのはよかった。
自身に喝を入れ、後ろのデカうさぎに振り返る。


「いくぞデカうさぎ!!俺のここに来るまで浴びた哀れみの視線‼︎それに対するストレスをお前にぶつけてやる!!!」

そう、戦う理由の大部分はコレなのだ。俺がデカうさぎに追われている姿はそれなりの数のプレイヤーに目撃されている。出口に向かってる時、少し違和感があった。なんでそんなに哀れんでるんだと。でも出口での事で分かった。
アイツら知ってたんだ。フィールドボスとの戦闘中は出られないって。
まぁでもそれを教えてくれなかったからってそんな事で怒ったりはしない。・・・イラッとはするけど。

問題はその中にいた一部のプレイヤーだ。教えてくれようとした人を態々口止めし、闘争劇を楽しんでやがった。まぁ他のプレイヤーに親切にする必要はないけど、ちょっと性格悪すぎだと思うわけよ?で、このイライラを今目の前にいるデカうさぎにぶつけようってコト。






「あー、すっごい後悔。」

何を後悔してるのかって?そりゃ、かれこれ戦闘が2時間もかかれば誰だって後悔するでしょ?
しかも、なんか地味にあいつの方が速い気がするんだよね。逃走中は同じ速さだったのに。奴は戦闘中に加速するのか。・・・ズルイ。

なんでこんなに時間がかかるのか疑問に思う?それはね?このゲーム敵とのレベル差があるとダメージ与えづらくなるからなんだよね。

しかも今回のことでわかったけど、レベルが離れてるほど、ダメージ減るっぽい。
現状、まともにダメージがあるのは【クイックスピア】だけだ。 それ以外はスキル含めてほぼダメージがない気がする。
じゃないといくらフィールドボスでもここまで時間かけて倒れないなんて事はないと思う。


ちなみに敵のレベルは15ね。俺は9・・・だが!まだ諦めるのは早い!俺にはまだ残された手がある!!
忘れているかもしれないが、まだ俺はステータスのSPをレベル4つ分貯めたままなのだ!!コレを振り分ければ、俺はさらに速く加速し奴を圧倒・・・はできるかどうかわからないけど、もう少しマシな戦闘ができるに違いない!!!


え?なんで今になるまで振り分けなかったのかって?いやー、どうしても振り分ける決心が付かなくてさ?ほら別に速度が原因で苦戦しているわけでもないし?それなら予定通り、レベル10で振り分けた方がいいなって思って。
でもさド忘れしてたけど、【クイックスピア】って速さで威力変わるから火力面でこんなに苦戦してるならあげるべきだって気づいたんだ。・・・何?気づくのが遅い?あーあー聞こえなーい。


「ステータスを開いて・・・SPを振り分・・・け・・・え?」


え?うそ、ステータスにSP振り分けれない。
戦闘中の振り分けはできませんだって。


「・・・ハハハ———コレ無理じゃね?」





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜

きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。 遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。 作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓―― 今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!? ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。 癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。 理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。 今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。 ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』 計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る! この物語はフィクションです。 ※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。

「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。

夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。 もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。 純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく! 最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!

処理中です...