悪役令嬢に転生した“元”狂人は普通に暮らしたい

幸見大福

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学園編

ルイ会長

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教室への廊下を歩いていると、後ろから何やら小声で話すような声がして軽く耳を傾ける。
盗み聞きって言わないで。

「ね、やはり”あの噂”本当なのでしょうか?今の印象と全く違いますような…」
「そうですよね。わたくしも同意見ですわ。誰が一体流したのでしょうか…」

ガツンッと頭にハンマーで叩かれたような衝撃が走る。

あの噂か…あの噂な、うん。
あながち間違ってはない、んだけど語弊しかないから人によって解釈が変わって段々変革されたんだよね…。

肩を落としていると、先ほどの令嬢たちに便乗するような会話がまた聞こえてくる。
今度は意識してでなく自然に。

「…本当ですわよね。あの”高速で城内を走っていた”だなんて嘘に決まってますわよね」
「あら、でもわたくしのご友人に見た方がいますのよ」
「ですけれど、今の凛々しい御姿と似ても似つきませんのよ?」
「ではやはりただの噂なのでしょうか…?」

困惑した声がやけに響く。
そこでようやく自分たちの声が段々と大きくなっていたことに気が付いたらしく、ハッとしたように息を飲むが聞こえたと思ったらそれっきり何も話さなかった。

私の機嫌を伺うような視線が幾つか刺さるが、聞こえていないと言うように振舞う。
安心は多分したと思うけど、何も言うことがないわけじゃない。
ただ一つ言いたいことがあって、毎回毎回聞かれたくないのであれば最初から話題にしないでほしい。

これでも私、一応だけど公爵令嬢だから。一応だけど。
そんな強い権力を振るう気はないけれど、無言の圧があることは重々分かっているはずなのに話すのは、なんというか…ある意味尊敬するよ。
メンタル強者だね。てか私のこと舐めてんのか。

あと、話してほしくないのにはもう一つ理由があって、単に黒歴史だからです。

そう、”高速で城内をダッシュした”というのは間違ってない。ただ噂が少し誇張された結果正しい形で伝わってしまった、所謂いわゆる一周回ってしまったのだ。

なんでやねん!と突っ込みたいのだが、それは心の内だけに留めておくことだけにしておいた。

さて、噂についてだけれどただ私も走っていたわけじゃない。

当たり前だよ?流石に何もないで走りはしない。
今のに驚いた人には私をどう思っているのか聞きたいですね。

まず、場所は社交界。多分年齢としてはミライとの戦いが四回目ぐらいだったから十二歳ぐらい、かな?

義務の席だったはずだから確かちゃんと振舞おうとしたんだよ。
勿論ルイも一緒だったから二人で挨拶に回っていた時、事件は起こった。

いや事件というほど大層なものじゃないのだけれど、なんかギーアがやって来たんだよね。

もうこの時点で「は?」って感じなんだけど、何を血迷ったかそのまま参加しおった。
ここまではいい、ここまでは。まだ何も害をなしてないからね。ただの不審者と言うだけでまだ犯罪者じゃない。

さて、ここで何となく察した人はいるだろうが、”まだ”犯罪者じゃない。厳密にいうと犯罪者ではないけれど、そのあとから犯罪を起こしたのです。

そう、爆弾をあちこちに仕掛けて私に解除をさせるという超危険なゲームを仕掛けたのです!

ごめんね、事件だね。事件じゃないとか嘘言って申し訳ないね。

この少年は馬鹿なんじゃないかと少しの間唖然としていたんだけど隣にルイがいたこともありすぐに行動に移せた。
ルイのアドバイスの元城内を駆け回り、何とか無事に全ての爆弾の解除はすることが出来た。

解除が終わってからしっかりギーアには怒っておいたのだが、多分反省はしていないから今後は私が気を付けるしかないのだろう。何でだ。

ギィは止めようとしてくれたみたいなのだが、力関係的にはギーアの方が上なので止められなかったらしい。
でも頑張ってくれたことは忘れないよ。だからこれからもできるだけお願い。

だけど城の爆発を止めたのはいいのだけれど、東西南北に設置されたから何人にも走る姿が少しだけど見られてしまい、こうして今の噂になってしまったのだ。

もう黒歴史として残された!泣きたい!

「…さ、ここが教室になるよ。奥に詰めるように入ってきて」

おっと、どうやら私が黒歴史を思い出している間についたらしい。
ルイが先導して進み後ろからついていくと、前世と同じ学校の教室とは思えないぐらいの綺麗さに目を丸くする。

まさか階段型教室で木製の横長テーブルが重ねられているとは思わなかった。
遠目からでも奥行きがあると分かるテーブルは三十人で使うからか少し余裕があるように見え、正直もう十人ぐらい多くても使えると思う。

椅子も同じく木製だけれどテーブルと同じ色ではなく黒茶でデザインした人のセンスを感じる。
それ以外は特に本棚も置かれてはおらず、読書したいなら図書室に行けとかそういう事なんだろう。あるのかどうかは知りませんが。
でも流石に本一冊も置かないということは無いだろうから、九分九厘当たってると思う。

それはそうとして、こんなのまるで大学の教室じゃないか。
これが全教室で同じつくりなのだと思うと恐ろしい。
貴族の学園って私立高校の比じゃないんだな…。

若干戦慄しながらも止まらず真っ直ぐ突き進む。

黒板ではなくホワイトボードを見たら、何やら紙が貼られている。
ちらっと奥に進みながら確認すると細かい死角に名前が書かれており、どうやら座席表らしい。

自分の名前を見つけていると、パッと何者かに持ち上げられて見えなくなった。

言わずもがなルイだ。

作り笑顔からは何を考えているのか細かいことは読み取れなかったけれど、嫌な予感はした。
ぞろぞろと入ってくる生徒たちを待っている間にその予感の内容を予想するも、いつも予想を超えてくる行動をするのですぐに諦める。

おかしいよね、毎回超えてくるなんて。流石天才っていえばいいのかな。

全員が最前列の机の前に並ぶと、ルイが教壇の上に立つ。

「えー…では改めて入学おめでとう。今日は取りあえずこのクラスの担任の紹介と席の確認をするよ。あとは何点か学園の注意と質疑応答を行おうと思っているから、何か疑問があったら遠慮なく聞いてね」

そこで一旦言葉を切ると、先ほど奪い取った紙を片手に持った。
どうやらこれから座席を読み上げてくれるらしい。

なんだ、あの嫌な予感は気のせいだったのだな。良かった良かった。

「ゴースレ嬢は廊下側から二列目の前から三番目。グルック子息は廊下から三列目の前から三番目――」

名前と座席を読み上げ、みんな言われたところに座り始める。
順番は考えられていて、中心から外側へと読み上げられており、座る際に事故が起こらないようにされている。

流石だなぁとぼんやりしていると、残りが四人ほどになった。

視線が紙の上を滑っていき、さらりとした髪が垂れる。
口が軽く開かれると次の人が呼ばれた。

「で、マリーは…」

私か。

いやぁ誠に残念ながら実は…

……

なんでその先続かないんですか?

勿体ぶってどや顔を内心で決めようと思っていたのに。

謎に笑顔のまま固まり沈黙してしまったルイにおそらくこの場にいた全員が頭にはてなを浮かべていたが、少ししてから満面の笑みを見せた。

「うん、マリーは一番窓際の一番後ろだね」
「ちょっとお待ちください。わたくし違う場所だったような気がするのですが」

前言撤回。嫌な予感は的中した。サラッと嘘をついてきたぞこの生徒会長。

言っておくと私あの一瞬で自分の名前は見つけていたんだよ。
だからドヤれるかな、とか思っていたんだよね。

確か私の席は今ルイの言った場所とは正反対だったはず。
間違っていても少なくとも窓際ではない。これだけは確か。

つまり、もうこの人だめかもしれない。
いよいよ詐欺り始めたんだが

ちょっとあの王太子を誰か捕まえておくれ。犯罪者予備ぐn…いや既に犯罪者か。
詐欺は当然として、ストーカーも犯罪だよね?皆様。

ていうことは私犯罪者の婚約者なのでは。

あれ、なんかいろいろ考えられる展開になって来たぞ。
自分から考えだしたことなのだけれど、結構不味いのでは。

私殺人鬼。ルイストーカー。

うわ、公表したら即糾弾されそう。

「大丈夫?頭痛がするのかい?」

何でもないです、主に精神面が大丈夫ではないけど健康面は大丈夫です。

「それで、私はどちらに着席すれば?」
「…最初に私が言った通りだよ。窓際の一番後ろにお願い」

おいこの王太子。

引き攣った頬が怒りを前面に出しそうになり、とりあえずルイの方に歩み寄る。

「どうしたのかな?」

ニコニコの笑顔が憎たらしいなぁ、こんにゃろう。
近づくにつれ不自然な笑顔になっていくルイを不審に思いながらも耳元に口を寄せ囁く。

「…座席程度でくだらない嘘をつくのはやめて。別にルイが関係している事でもないんだし、」
「それマリーにも言えるからね。座席程度拘ることなんてないでしょ?」
「うっ…」

確かにそうだ。私が程度と言ったんだから、そんな重要じゃないと私がスルーすれば良いよね、っていう話だ。

正論に正論をぶつけられてしまい、返す言葉がすぐに重い浮かばず今度は私が沈黙してしまう。
とりあえずどうしようもなかったから無言で離れ階段を上って着席した。

悔しいけれど私の主張をくみ取れるような人物が敵だったので窓際の席に座った。

満足そうなルイの笑顔になんとなくムカムカしていたら、隣の人が心配そうに見てくるのが感じた。

「あの、ヒルディア様…大丈夫ですか…?」

おっと、いけない。
今の私は公爵令嬢なんだからちゃんとその仮面をつけていないと。

「大丈夫よ。ご心配おかけしたみたいね、ごめんなさい」
「いえっ、そんな自分なんかに謝らないでください…!むしろ話しかけてしまいごめんなさい…!」

にこっと微笑みながら答えると、顔を真っ赤にしてわちゃわちゃと手を振るご令嬢。
その拍子に令嬢には珍しい眼鏡が少しずれてしまい、
…可愛すぎる。

やんわりとフォローを入れながらそう考える。

あのね、この子小動物みたいに可愛いんだよ。
私より身長が低くて黒髪のセミロング。卑屈な感じが匂うんだけど、嫌じゃなくて率先してフォローを入れたくなる。
手がね、ぴょこぴょこ動くの。

は?可愛すぎでしょ。可愛すぎて破壊力絶対カンストしてる。
こんな天使が隣とか私最高に幸せだと思う。

さっきまでの不快な気分もどこかへ吹き飛びこの令嬢を観察する。
観察では言い方がちょっと悪いけれど、皆様ご察しの通り私この子の素性まだ把握できてないんですよね。

だから名前一度も出せてなくて、公爵令嬢という肩書があると、名前を間違えるのは論外。
相手に尋ねることも許されない。

こういう時に面倒くさいなあと思うけど、私に人権はないらしいから大人しく覚えてきた。
一通りの国内の貴族は覚えたはずだから、他国の人ではない限り軽くは知っているはず。

では脳内検索開始!嘘ですそんな超人的な能力はないので普通に記憶を探ります。

まず、黒髪というのがこの世界では珍しい方だと思うから結構絞れると思う。

ええと黒髪以外だと眼鏡…はそんなヒントになるわ。
そうじゃん、珍しいってことはワンチャン一人しかいない可能性があるじゃん。

侯爵以上だったら流石に頭に叩き込んでるから一目でわかる。
ということは位的には伯爵令嬢以下になるはず。

…あ、分かった。
伯爵令嬢という単語で思い出した。

この子、美術において国内トップクラスの技術と知識を持っている子だ。
名はノーリン・ヴァルク伯爵令嬢。
一族が美術に秀でている神的な家で、王家の肖像画を描いているのも確かヴァルク家じゃないっけ?

へぇ…思わぬところで知り合うものだなぁ。

自分の運命の引きは良くも悪くも強いらしく濃い人物を寄せ付けるらしい。
兄貴然りルイ然り。ミライとかもそうか。今あ奴らは何をやっているんだろう…紫音シノンを襲ってないといいけれど。

「ところでヒルディア様、その、先ほどから…」
「え?」

海から陸に引き戻されて視界に色が戻る。
焦点を合わせると、何やら非常に不味そうな表情のヴァルク嬢が見えて、目が合うと視線がホワイトボードの方へ向かれる。

私もならって前に向けると、ずっとこちらを見ていたのか笑顔のルイと視線がかち合った。

「…っ!」

ちらりと怒りが見える紅眼に間抜けな令嬢の顔が映る。

勿論私だ。

すっ…と思考が突然冷静になり、状況を把握する。

ルイだけじゃない。何人かの視線が私に向いている。
ワー嬉しいー、じゃない。大勢に見られて何が嬉しいのか。

んで、真面目そうな生徒も私を見ていたということはもしかしてずっと話進んでなかったのかな?
私がよそ見をしていたから、ルイに注意が向くまで待っていたとかあるのかな。

「…じゃあ話を進めるのだけれど――」

私の考えを肯定するように次の議題が始まっていく。

そうか、やっぱり私が話を聞いていなかったからか。

…恥ずかしすぎる。
この歳で人の話を聞かないで無言で怒られるなんて、恥ずかしぬレベル。

ぬおおおお…と内心全力で悶える。

ルイぃ気にしないで進めてよぉ。
私が悪いんだけど、私が悪いんだけど少しぐらいカバーしてくれたっていいじゃない!

私が全面的に悪いんだけども。反省しています。

「このクラスの担任についてなんだけど、生憎今日は欠席なさっているから名前だけ把握しておいてね」

ペンを取るとホワイトボードに書き込んでいく。
キュッキュッと気持ちのいい音が鳴り、書き終わるのを待つ。

……
……
……

…長くない?

多分全人類が思ったことだろう。名前書いてるんだよね?長くない?
沈黙がなんだか困惑の色に染まりつつあると、ようやくペンが置かれる。

…は?

「長いからフルネームで覚えなくてもいいんだけど、一応書いておくね。リアネ・ゴルゴン・ファン・シルデモ・フォル・ミ・ナーラ・ディエゴ・マリア・デッテ・グウラ・チュリヌ・クレッセ・クラッネ・クラリス・ブリース先生だよ。本当に覚えるのは最初と最後のリアネ・ブリース先生で覚えていいからね」

いや長すぎな!?早口言葉か!

念を押すように言ったルイだけれど、それどころじゃない。
直前にお口が悪くなったのも仕方がないぐらい長い名前に困惑もした。だけどピカソという前世でも長い名前の人がいたから。

というかピカソより長い名前の人いたから。あ、日本のナンチャラ長介じゃなくって外国の方にね。長いから絶対に言わないけど。まぁ調べたら出てきますよ。
…うちの兄貴が覚えているというのは知らない。あいつは別次元だ。

それはそうとして、皆がドン引きしているのは長さもだけど涼しい顔で言ったルイもやばい。
何も見ずに書いていうのは明らかにおかしい。

多分引き度合い的にはこっちの方がショックが大きいと思う。

ていうか最初に私たちを引率してくれていた先生が担任じゃなかったのか。

「ブリース先生の方からも自己紹介はあると思うから、軽く頭に入れておいて。で、本題の学園の注意だけれど、大きな事項が二つ。まず階級とか気にせずにお互い接してね、という事。二つ目は先輩には必ず敬語を使う事。この二つは厳守だからもしも先輩に階級的差別をしたら何かしら罰せられると思っておいて」

うわ物騒。

「他は知らなくても大丈夫なものだったり、気にするようなことでもないから、後で配布される学生証を確認しておいてね…何かこの場で聞きたいことはない?遠慮なく聞いていいよ」

生徒会長だからか理解しやすく、そこを気を付ければいいんだね、という下手な教師よりも一つ一つの言葉が信頼することが出来る。

うんうんと全員が頷き、特に手が上がることは無かった。

「…なら質疑応答に移ろう。そうだね…今の感じ的に学園についての質問は少なそうだから、個人的な事でも聞いていいよ。さ、何かないかな?」

いや、ないんじゃないかな…。

「では何個かよろしいですか?」

あ、いるんだ。
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