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学園編
ヤバいご令嬢
しおりを挟む驚いたのはきっと私だけではないはず。この状況で相手で質問とか私だったらまず無理。
…でも周りを見たら全然動じてなさそうな皆様。
顔に出してないだけかもしれないけれど一言言いたい。
メンタル強者多くないですか、この世界。
でも今挙手した人は冗談抜きにメンタル強者。
何故なら人前で笑顔の一つもしない殿下なのだから。
「何が聞きたい?」
ルイは既にリラックスモードに入っているのか、椅子に座って頬杖までついている。
それ立場的にありなの?親しみやすさポイントは高いけど。
…自分で言ってて分からないことを思うのはやめよう。
「個人的な事は大丈夫なんですよね?」
「うん、常識の範囲内で」
さらっと制限をかけたルイを気にもせず真面目な顔で殿下は聞いた。
「もしも自分に仇をなす人物がいた場合、リゾークフィル会長はどう対処しますか?」
聞いてる内容が本当に私的。
この人小さなころから変人だと思っていたけど大人になっても変わらないのかい。
仇をなすって…ど
「……」
ほら、ルイも硬直しているじゃないか。
予想の斜め上の質問に流石に少し考える時間が必要だったのか、暫くしてから回答を紡ぎ始めた。
「そうだね、私なら社会的通報を望むと思うよ。一番手っ取り早いだろうからね」
「なるほど、参考になりました。ありがとうございます」
何が!?何の参考にするの!?
ツッコミどころしかないんだよな、今の会話。
まずルイの内容は中々にむごいし。いやまあ慣れたんだけど。容赦のなさは結構だよね、君。
あまりお会いしたことのない殿下はこの後何をするのか早速恐怖を抱いたし。
え?王子って頭のねじ飛んでる人しかいないの?怖すぎない?
「ところで、リケイル殿下。それ誰の事を言っているか聞いてもいい?」
突然、終わったと思った会話をルイが再開させた。
若干喧嘩腰な問いに動ぜず
「誰の事でもないですよ。例えに決まっているじゃないですか」
「そうだよね。まさか現実の事で誰かに喧嘩を売っているわけではないもんね」
「勿論ですよ」
にこにこと冗談に満ちた面白い会話をしているのかな。
でもその割にバチバチと二人の間で火花が散っているような気がするのは何でだろう。不思議だね。
肌がピリピリとしているのを感じていたら、先に視線を外したのはルイだった。
「ま、今のは余談だね」
ふんっと見下すように殿下を見たのを私は見逃さなかったぞ。
「はぁ~…殿下、素敵」
「!?」
突然隣から狂気が滲み出た言葉が聞こえ、思わずぎょっとしたように見てしまう。
ヴァルク嬢はうっとりしたように手を組み、真っ直ぐ殿下を見つめている。
…えっと、今のどこが素敵だったんでしょうか。
割と闇しか感じない発言だったよね。
引く反応が正常だと私は判断するのですが?
「自分の意見をしっかり言い、仄暗さも感じさせる…まさに理想の王子…」
「…」
あっ、察した。この人やばい人だ。天使の皮を被ったやばい人だ。
もし今の殿下の発言が美化されていたらフィルターのかかった可愛らしい令嬢ごめんなさい上から目線でした。
…
もし今の殿下の発言が美化されていたらフィルターがかかっているなで済んだのだけれど、美化せずストレートに訳して素敵は完全に
多分何を言っても無駄だから今の発言は触れないでおこう。
私が手のひらを返すにそっと距離を取っていると、他に挙手する人がいないのを確認したルイが教壇から降りていく。
「よし、私は戻るからまた別の教師が来たら帰宅を開始してね」
こくりと無言で頷いて見せると、ルイは満足げに退出していった。
直後、ハチの巣をつついたかのように一斉にみんな話し出す。
「あら、同じクラスでしたのね。一年間よろしくお願いしますわ」
「ええこちらこそ。ですけど、私が同じクラスでよかったですか?私が居たらユリーカ様が輝けるか…」
「あ、らら?随分とご自分に自信をお持ちなのですね?」
あー…なんか初日から闇深い会話がされてるなぁ。
あんたんてゴミも同然よ、私が目立ってしまうからね。的な会話。
いや怖いよ。普通に話してて貶されるんだね。一見仲がよさそうに見えるのに、その中身はトリカブトなんて笑えない。
話しかけたほうの令嬢はおそらく引き攣った頬を隠すように扇を広げ、これ以上は嫌だと言うように離れていった。
自分から喧嘩を売りに行って情けないとちょっと思ったけれど、相手の返しが上手かったから仕方はないのかもしれない。
例えば、もしあそこで謙虚に対応しても自分の方が地位が低いのだと示すことにつながるから今後に影響する。
だけど反論してしまったり逆切れしたりして揉め事を起こすのは避けたい。
結果、ちょっと挑発して下がるという結果に落ち着くという訳だ。
相手側の発言を肯定するわけでも否定するわけでもない言葉が見つけられるってすごいなぁ貴族。
感心半ば畏怖半ばで強かな女性の方に視線を向けてみて、思わず固まった。
…いや何で私の方を睨んでるの?
何もしてませんよ私。
強いて言うならルイに意見したことぐらいだけど…あれ、もしかしてそれが原因だったりします?王太子に対して無礼ね、調子のんじゃないわよ!的な。
違います。断じて調子に乗っているわけではないです。言わないとルイの思うがままにされるから仕方はないです。
目線だけで「違う」と意思を込めて見るものの、ふんっと顔を背けられてしまった。
明らかに嫌われていた。初日でこれだと先行きが不安すぎる。
グサッとナイフが刺さったかのように胸が痛い。
出る杭は打たれる。当たり前だそんなの。
だけど、前世の方では嫌われないことを最優先にしていたからどうしても少なからずダメージを受けてしまう。
あからさまな嫌悪に魂的なものが小さく悲鳴を上げている。
仮面を用意する自分の像が余裕で幻視できる。
魂なんて比喩だったけれど案外当たっているかもしれない。
輪廻転生によると生まれ変わっても魂は変わらないらしいから。
ああでもこの世界は仏教ではないか。
地球で生まれた宗教がこの世界にあるわけがない。
もしかしたらヨーロッパをイメージした世界観だからキリ〇ト教に近しいものはあるかもしれないけれど、一生縁がない事に変わりはない。
宗教は道徳を基本説いているから私にとっては少し…近寄りがたいものだ。
にしても私は何で生まれてからすぐではなく少ししてから前世の記憶を思い出したんだろう。
前世の記憶をもって転生するというのは「死んだ後、量子情報が宇宙に放出され、その上方の一部が誰かの肉体に張り付くことで、前世の記憶をもつ人間が生まれてくる」からだという仮説を発表した学者がいたはずだ。
この考えに沿うと、最初から引き継いでいるように思える。
最初から前世の記憶を持っているというニュアンスに聞こえるのだけれど、そうすると私の現状は理解が出来ないものになってくる。
中途半端な時期に発現し、更にそれ以前の記憶も持っている。
前世の記憶をもって転生にしては少しおかしい事実に憑依という可能性を潰す事実。
もうわけわからん。
よし、これ以上考えるのは止めよう。
どうせティーナがあれほど突き放すレベルの事みたいだし、触らぬ神に祟りなし。
文字通りそういう事なんだからこの件については極力触れないでおこう。
放棄しかけた思考の中でピカンッと一つの考えが思い浮かぶ。
…あるとすれば、私が”マリーベル”に転生していた?
愛への執着も納得がいく…ないや。
この世界線だと何で愛梨の時にマリーベルのいるゲームがあるのかという矛盾が生じる。
…うん、ないな。流石に無理のある考察。
「――では、解散となります。この後職員会議がありますので、皆様速やかな帰宅をお願い申し上げます」
「…!」
いつの間にか教壇に立っていた女教師が恭しくお辞儀する。
思っていたよりも周りをシャットアウトしていた自分に驚きつつ、その仕草に軽く眉を顰めた。
まるで生徒たちの方が偉いと言うように深く頭を下げている。
確かに貴族である私たちの方が普通は偉いかもしれないが、ここは学園。教師の方が偉いに決まっている。
…おかしくない?もしかして無礼を働いたら首が飛ぶと思ているのかな、物理的に。
これは…みんな調子に乗るぞ。
冷めた目で退出していく女教師を追っていたら、予想外の人物が視界に映る。
取りあえず解散の合図も出たので廊下に向かった。
とは言ったものの、流石に走るのはおろか早歩きもダメなのでゆったりと動いているが。
教室のドアを開けて光で目が痛くならない程度に近寄る。
「な、ん、で、こ、こ、に、い、る、の、か、し、ら?」
鞄を廊下に置き腕を組んでいたルイが寄りかかっていた壁から身体を起こす。
「一緒に帰ろうかと思って。折角マリーも学生になったんだしいいでしょ?」
「別にそれは構わないけれど、ここで待つのは止めてくださりませんかね」
「どうして?」
「私の教室の中をご覧ください」
ほれと視線を投げかけると、上気した頬で見つめている令嬢が居たりはしゃいでいるのか手を合わせて飛んでいる令嬢もいる。
子息もあんぐりと口を開けて固まっていたり、コソコソと何か話している様子が見える。
「思いっきり注目浴びているんですよね」
素の口調とも騙りともとれる口調は私の割と本気な伝わったらしい。
「あの、廊下で待つのは勘弁してください」
「…そうだね、流石にやりすぎた。次は校門で」
「悪化させないでくれませんかね!?」
もっと人を集める場所を指定しないで。
あと舌打ちしたそうな表情しないで。素が、素が出てる!
「ルイ、表情表情」
「おっと」
はい、ニッコリスマーイル。
「…それでどこで待っていればいいかな?」
「諦めはしないんだですね。ところでルイは何で通学してますか?」
「転移だね」
魔力がたくさんある人の特権ですね。
「では、私の馬車はどうかなでしょうか。御者も慣れていますし個人的に一番注目を浴びないと思うんだけどですけど」
「マリーはいつまで猫を被っていられるか心配だなぁ…分かった。その辺で待っているよ」
心外。お茶会の時は完璧に隠せてるからね?
ルイが居たら思わず調子が戻ってしまうだけだから。
「ちゃんとできますわ…その辺というのがなんだか不安ですけど了解です。もし私の方が早くても同じように馬車内で待ってますね」
「……」
なんとなく驚いている様子のルイを無視して玄関の方に足を進める。
早くしないと人がどんどん集まってしまう。なるべく早めに帰っておきたい。
すぐにルイも横に並び、人の波が来る前に校門を通る。
すっと右に曲がるとヒルディア家の家紋が書かれた馬車が見えた。
「あ、お嬢様」
「帰るときはルイも乗ることになったわ。重量が増しますので馬と貴方に申し訳ないのですけれど…よろしくお願いします」
「了解いたしました、任せてください!」
歯を見せて明るく笑った若い御者にほっとしながら中へ足を踏み入れようとすると、手を伸ばされる。
勿論ルイだ。
「…転移を使ったの?」
「はい、お手をどうぞ」
話を聞く気はないということで。
あきれてものも言えないがよくあることではあるので自然に手を乗せる。
引かれて座席に座ると扉が閉まりおもむろに馬車は動き出した。
「…ところで、終わる時間はほぼ同じだっただろうになんで先に待つことが出来たの?」
ずっと気になっていたことを聞くと、ルイはなんてことないと言うように肩を竦める。
「ただ全力で走っただけだ。帰りも転移だから魔力は無駄にできねぇからな」
「うわぁ…七不思議になってないといいね」
溜息しつつ、私は初めて楽しい気持ちで下校した。
***
翌朝
「さ、マリー一緒に登校しようか」
それは聞いてない。
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