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今は余計なこと、考えさせないで欲しい ※
「痛い……の……?」
少しトーンの上がったくれはの声を聞いて、小さく目を開く。
赤みを増した彼女を見ると、返事が一息遅れてしまう。
一回り小さな背中を、そっと撫でながら答える。
「気持ちいいよ。言葉を失うくらいね」
ただただ愉しいことを、知能が低下すると言っていいのなら、今、知能が低下している。
くれはのことしか考えられない。
「一人にしないでね……」
「しないよ」
「なら、わたしのこと、見てて」
くれはは僕の目の上あたりに雅やかな指先を当てて、なぞった。
その仕草にぞくりとする。
「見ても減らないなら、くれはのことをずっと見つめているよ」
「減るわけないじゃない」
「減りそう。こんなに綺麗だから」
「……続けるよ?」
ふふっと笑うその口元にも、艶があった。
くれはは僕の体に腕を回すと、腰を揺らし始める。
穏やかな舞にともなって、じんわりとした悦楽の波が隆起を伝う。
上気しながら踊るくれはの姿に、見惚れる。
フリルの襟元からのぞく胸元は、白い。
心地いい。
心地いいのだが、ベクトルの向きが僕の心地いい方向ではない。
焦らされているのだろうか。
それとも、くれはの気持ちのいい方向なのだろうか。
どちらにせよ――どちらも、単なる僕の予想だが――繋がる感触以上に胸が熱くなる。
「今は、頭を撫でてもいい?」
「撫でて、くれる……?嬉しい」
僕の頬にくれはの髪が揺れた。
目元にキスを贈って、その髪をすいた。
指のすき間を伝う彼女の髪は、触り心地がこの上なくいい。
その間も、くれははゆっくりと接合部を揺らしていた。
蜜壁は時折きゅうきゅうと抱きしめてくれるが、こすれる感覚は緩やかだ。
気づくとくれはは、ちらちらと僕を見上げていた。
僕の様子が気になるみたいに、ちらちらと見上げて、目が合うと少し反らして、でも、やめない。
だから僕は、思い切って聞いてみる。
「もう少し速く、動いてみてもらってもいいかな?」
くれはははっと目を見開くと、少しうつむいてそのまま小さな声で答えた。
「……うん」
ぎゅっと抱きしめられる。
その背中をゆっくりと撫でると、くれははテンポを上げて揺れた。
屹立を食む快感が強くなる。
しかし方向が方向だけにすぐにも達してしまいそうという程にはならない。
「ありがとう。とても、いい」
「そう……よかっ……た……」
くれはの吐息は熱く乱れていて、とても甘い。
屹立だけではなくて、その上の恥骨も、くれはにぴったりと密着していて、複雑な花びらの形を感じていた。
恥骨に圧迫感があって少し苦しい。
でも。
多分、くれはの心地いい方向に動いているのだと思うと、塊にどっと血が流れこむ。
「くれは……これ、すごくいい。大好き」
「んっ……清春、くん……」
くれはは艶めかしく揺れながら、なお僕のことをのぞき込んでいた。
のぞき込んでいた、というのは、目を合わせてしばらくすると少しそらすから。
見つめ合ってはいてくれない。
なのに、視線がほどけてしばらくすると、くれはから合わせてくる。
なにか言いかけるが、唇を動かすばかりで、声になっていない。
言いかけて諦めたあとに、吐息を甘く薫らせる。
「言いづらいこと?」
ふるふると首を振る彼女の表情は、固い。
「まだ、……んっ……言わない、ほうがいい……」
嘘、だと思う。
本当に言わないほうがいいと思っているなら、くれはは言おうとしたりしないと思う。
「僕が聞きたいって言っても、言いたくないこと」
蜜壁がきゅうと狭まったかと思うと、くれはの動きがはたと止まる。
「ずっと抱きしめていてくれる?」
「抱きしめたいのは、僕のほうだよ」
くれはは感極まったという感じで体を押し付けてくる。
傾いた頭の上のハーフボンネットが少し顔に刺さるが、我慢できる。
しっとりとした髪を、撫でずにはいられなかった。
「……なの」
よく聞こえなかったが、前向きに答える。
「そう」
くれはは少し体を離すと、ゆらりと腰を揺らし直す。
おずおずとでも反れてしまわないように僕を見上げてくる。
「呼んで……」
「くれは。好きだよ」
彼女はうっとりとした瞳でぱくぱくと口を動かして、止めた。
一度止めてからはっきりと言ったのが、ようやく僕にも分かった。
「好きなの」
くれはの言葉が耳の奥で反響して弾けて、瞳孔を爆ぜさせる。
腕の中のくれはを、しっかりと抱き直す。
締めつけて少し動きづらいかもしれないのに、くれははそれまで以上に軽やかに動き出す。
「嬉しい」
「好きなの……。わたしばかり好きなのは、嫌なの」
「きっと僕のほうがくれはのこと、好きだよ」
「ううん、違うの。そうじゃないの」
「そう……違わなく、したいな」
くれはが何を気にしてるのかよく分からないが、今詮索しても仕方がない。
ぴょこりぴょこりと跳ね続けられているうちに、自然と抱きしめる力は抜けていた。
優しく支えながら、背中を撫でる。
「今は余計なこと、考えさせないで欲しい」
「いいよ、考えなくて」
「うん……」
「僕も、くれはのことしか考えたくない」
「好き……んっ……あっ」
くれはは濡れそぼった蜜園全体を押し当てるようにして、めいっぱいに揺れ動く。
絞り取られるような、というよりは、もぎ取られるようなモーメントがかかっている。
これまでに感じたことのないような違和感がある。
なのに、くれはにされていると、不思議と心地よく感じる。
どくどくと高ぶってくるのを、感じる。
「ふぁ……ん……っすっ好きっ、好きなの……っ!」
「大好きだよ、くれは」
くれはは上ずった声で好きと続けながら、一心不乱に「お返し」をしている。
ベッドの上で好きと口にするのはなんとなく卑怯に思えて気が引けていた。
くれはが言ってくれるのなら、僕はそれ以上に返そう。
口にするたび胸が弾む。
冷房が効いているのにその腕は灼けるように熱い。
快感に沈み込んでしまいたいように、見えた。
屹立にかかる荷重は強すぎて痛いくらいに感じる。
別に、マゾヒスティックな趣味があるとは思わない。
ただ、くれはが気持ちよさそうなのが至福に感じる。
勘違いでも構わない。
勘違いということは、くれはが本当に「お返し」しようとしてくれているということだから。
それなら、幸せな勘違いをしていたい、と思う。
「清春くん……あっ……や……好き、あぁ、んんぅ……」
「可愛らしい声で好きと言ってくれて、嬉しいよ。大好き。とても、気持ちいい」
「わたし、も……いい、の……っ」
名前を呼び合って、しつこいくらいに気持ちを伝え合う。
とても知能が低下していると思う。
でもいい。
聡明なくれはが嬌態を見せるくらいに心を許してくれているのが嬉しい。
僕もだんだんと息が上がってきていた。
塊は常には与えられないような方向から揉まれてなお固い。
蜜壷は熱く絡みついていて、栓をしても無駄なくらいに蜜をしたたらせていた。
目の前には、愛おしいくれはが時計の針の音ごとくに繰り返し好きと告げ、跳ねている。
うさぎのよりは短いかもしれないハーフボンネットのつばも、
抱きつぶしてしまわないようによけているフリルのあしらいも、全てが麗しい。
くれはは可憐なジャンパースカートの奥で、僕の杭に絶え間なく躰を擦り続ける。
僕の胸の中でふわふわとした温もりを押し付けながら、肢体をくねらせている。
「はぁ……んっ……すき……ん……もっと……」
「くれは、くれは……くれは。綺麗だね。……っ……」
「好き、好きなの……っ!」
「僕も、大好きだよ。愛してる」
じっと見つめてくる視線は、想いを伝えたいのか、想いを伝えられたいのか、多分、どちらもなのだと思う。
キスしたくて唇を重ねてみても、舌を噛まれるのではないかと思うくらいに激しく伝えてくる。
なのに、離れると寂しそうにする。
僕は夢中で愛欲に溺れるくれはの虜だった。
狂い咲く蜜園に巻き込まれて、肉杭は折れそうにさえ感じる。
溶け合うというよりも擦り切れそうと言ったほうが近いかもしれない。
それでいて屹立中に欲望が充満して膨れ上がっている。
一揺れするたびに、にじみ出る。
「くれは、うぁ……僕もう。ちょっと、早すぎるかな」
「すき、すき、大好きなの」
「……っ……大好き、だよ」
気を抜くと達してしまいそうで、口ごもってしまう。
真摯さに欠けるかなとも思うが、くれはの舞い方には予想外なことが多すぎる。
そんなにも情熱的に跳ね続けるくれはに、もっと応えていたかった。
もっとくれはを、感じたかった。
しっかりと抱きながら、精一杯の声で呼ぶ。
くれはは応えることの少なくなった僕に催促するように、速く強く好きと伝えてくる。
耳の奥でも頭の中でも、ぐるぐるとその声が渦を巻く。
とろとろに溶けきったくれはの泉に、熱を持った塊を突き立てる。
蕩けた表情のくれはが、ときおりなまめかしい喉をのぞかせながら、接合部を広くとって踊り続けていた。
「すき、あぁんぅ……すき、好き好き、すき……んあ……大好き……あ、あぁ……」
ひときわ大きく跳ねたくれはが、そのままの勢いで僕に落ちてくる。
抱きとめると締め上げられるくらいに強くしがみつかれて、爪が背中に食い込む。
くれはの綺麗な指先が僕の血で汚れたらどうしよう、なんて考えてしまうが、続かない。
蜜壁が屹立に絡んで狭まってきて、そして小刻みに痙攣する。
それまでのように滅茶苦茶な荷重はかからなくて、ただ柔らかく包み込んで震える。
「僕も、大好きだよ。……出る……ッ!」
僕はたまらずにくれはの奥に屹立を突き上げた。
穿った先の最奥に向かって、白濁した熱情が噴き上がる。
吹き上がって、ゴムに行き当たって貼り付く。
ぎゅっとくれはを抱きしめながら、震える蜜孔に全て解き放った。
頬は赤く、その首すじの静脈は青い。
愛蜜は甘く、くれはは……とても素敵な女の子。
「……ぅ……ふぅ」
くれはは力なくもたれかかったままだ。
ジャンスカの肩ひもが呼吸に伴ってゆっくりとひらめかせていた。
少しも重くないと言えば嘘になるが、でも、かわいいものだ。
射精の波が引いてもなお、繋がっていたいと強く想う。
しかし、気の抜けないうちに離れないと事故にもなる。
「くれは、出てしまったから、抜くよ」
なのに、くれはは強く胴回りを締め上げてきて、離れせさせまいとしてくる。
それはもう、間接が悲鳴を上げそうなくらい強く抱きしめられる。
「嫌。離さないで」
「くれはは離したくない。でも、このまま入れていると漏れてしまいそうだし」
くれはは、うー、と謎のうなり声を上げてじっと見ていた。
熱い抱擁に体が軋みそうになるが、努めて穏やかに応えて、ハーフボンネットの後ろの髪をすく。
首すじ、肩へと撫でる手を下ろしていく。
すると彼女はようやく、おずおずと腰を退いた。
ゆっくりと媚肉を滑っていく感覚に、うっ……と息を漏らしそうになる。
それをくれはは、猫みたいな顔で笑う。
が、こうべを垂らすと、上目遣いで捨てられた犬のように聞いた。
「好き?」
「大好きだよ。僕だってずっと繋がっていたいけど……大事にしたい」
下がり気味の口角がおもむろに上がっていくのが見えて嬉しい。
大事にしたい。が、ふと、少しだけ壊してみたいとも思ってしまう。
今のくれはだって十分壊れている、と考えるとちょっとおかしくなって、笑い事で済んだ。
「嬉しい?」
浅はかな考えが顔に出てしまったかと思い、焦る。
「くれはが一生懸命にお返ししてくれたから、とても嬉しい。ありがとう」
一瞬見開かれた目も可愛らしい。
これで全部、くれはは僕のために仕方なくしてくれたことになる。
多分、くれははそのほうが気が楽なんだと思う。
「まだ、好きって言いたくなかったな……」
小さな声でうつむきがちに言ったのを聞いた。
聞かなかったことに、したくなる。
少しトーンの上がったくれはの声を聞いて、小さく目を開く。
赤みを増した彼女を見ると、返事が一息遅れてしまう。
一回り小さな背中を、そっと撫でながら答える。
「気持ちいいよ。言葉を失うくらいね」
ただただ愉しいことを、知能が低下すると言っていいのなら、今、知能が低下している。
くれはのことしか考えられない。
「一人にしないでね……」
「しないよ」
「なら、わたしのこと、見てて」
くれはは僕の目の上あたりに雅やかな指先を当てて、なぞった。
その仕草にぞくりとする。
「見ても減らないなら、くれはのことをずっと見つめているよ」
「減るわけないじゃない」
「減りそう。こんなに綺麗だから」
「……続けるよ?」
ふふっと笑うその口元にも、艶があった。
くれはは僕の体に腕を回すと、腰を揺らし始める。
穏やかな舞にともなって、じんわりとした悦楽の波が隆起を伝う。
上気しながら踊るくれはの姿に、見惚れる。
フリルの襟元からのぞく胸元は、白い。
心地いい。
心地いいのだが、ベクトルの向きが僕の心地いい方向ではない。
焦らされているのだろうか。
それとも、くれはの気持ちのいい方向なのだろうか。
どちらにせよ――どちらも、単なる僕の予想だが――繋がる感触以上に胸が熱くなる。
「今は、頭を撫でてもいい?」
「撫でて、くれる……?嬉しい」
僕の頬にくれはの髪が揺れた。
目元にキスを贈って、その髪をすいた。
指のすき間を伝う彼女の髪は、触り心地がこの上なくいい。
その間も、くれははゆっくりと接合部を揺らしていた。
蜜壁は時折きゅうきゅうと抱きしめてくれるが、こすれる感覚は緩やかだ。
気づくとくれはは、ちらちらと僕を見上げていた。
僕の様子が気になるみたいに、ちらちらと見上げて、目が合うと少し反らして、でも、やめない。
だから僕は、思い切って聞いてみる。
「もう少し速く、動いてみてもらってもいいかな?」
くれはははっと目を見開くと、少しうつむいてそのまま小さな声で答えた。
「……うん」
ぎゅっと抱きしめられる。
その背中をゆっくりと撫でると、くれははテンポを上げて揺れた。
屹立を食む快感が強くなる。
しかし方向が方向だけにすぐにも達してしまいそうという程にはならない。
「ありがとう。とても、いい」
「そう……よかっ……た……」
くれはの吐息は熱く乱れていて、とても甘い。
屹立だけではなくて、その上の恥骨も、くれはにぴったりと密着していて、複雑な花びらの形を感じていた。
恥骨に圧迫感があって少し苦しい。
でも。
多分、くれはの心地いい方向に動いているのだと思うと、塊にどっと血が流れこむ。
「くれは……これ、すごくいい。大好き」
「んっ……清春、くん……」
くれはは艶めかしく揺れながら、なお僕のことをのぞき込んでいた。
のぞき込んでいた、というのは、目を合わせてしばらくすると少しそらすから。
見つめ合ってはいてくれない。
なのに、視線がほどけてしばらくすると、くれはから合わせてくる。
なにか言いかけるが、唇を動かすばかりで、声になっていない。
言いかけて諦めたあとに、吐息を甘く薫らせる。
「言いづらいこと?」
ふるふると首を振る彼女の表情は、固い。
「まだ、……んっ……言わない、ほうがいい……」
嘘、だと思う。
本当に言わないほうがいいと思っているなら、くれはは言おうとしたりしないと思う。
「僕が聞きたいって言っても、言いたくないこと」
蜜壁がきゅうと狭まったかと思うと、くれはの動きがはたと止まる。
「ずっと抱きしめていてくれる?」
「抱きしめたいのは、僕のほうだよ」
くれはは感極まったという感じで体を押し付けてくる。
傾いた頭の上のハーフボンネットが少し顔に刺さるが、我慢できる。
しっとりとした髪を、撫でずにはいられなかった。
「……なの」
よく聞こえなかったが、前向きに答える。
「そう」
くれはは少し体を離すと、ゆらりと腰を揺らし直す。
おずおずとでも反れてしまわないように僕を見上げてくる。
「呼んで……」
「くれは。好きだよ」
彼女はうっとりとした瞳でぱくぱくと口を動かして、止めた。
一度止めてからはっきりと言ったのが、ようやく僕にも分かった。
「好きなの」
くれはの言葉が耳の奥で反響して弾けて、瞳孔を爆ぜさせる。
腕の中のくれはを、しっかりと抱き直す。
締めつけて少し動きづらいかもしれないのに、くれははそれまで以上に軽やかに動き出す。
「嬉しい」
「好きなの……。わたしばかり好きなのは、嫌なの」
「きっと僕のほうがくれはのこと、好きだよ」
「ううん、違うの。そうじゃないの」
「そう……違わなく、したいな」
くれはが何を気にしてるのかよく分からないが、今詮索しても仕方がない。
ぴょこりぴょこりと跳ね続けられているうちに、自然と抱きしめる力は抜けていた。
優しく支えながら、背中を撫でる。
「今は余計なこと、考えさせないで欲しい」
「いいよ、考えなくて」
「うん……」
「僕も、くれはのことしか考えたくない」
「好き……んっ……あっ」
くれはは濡れそぼった蜜園全体を押し当てるようにして、めいっぱいに揺れ動く。
絞り取られるような、というよりは、もぎ取られるようなモーメントがかかっている。
これまでに感じたことのないような違和感がある。
なのに、くれはにされていると、不思議と心地よく感じる。
どくどくと高ぶってくるのを、感じる。
「ふぁ……ん……っすっ好きっ、好きなの……っ!」
「大好きだよ、くれは」
くれはは上ずった声で好きと続けながら、一心不乱に「お返し」をしている。
ベッドの上で好きと口にするのはなんとなく卑怯に思えて気が引けていた。
くれはが言ってくれるのなら、僕はそれ以上に返そう。
口にするたび胸が弾む。
冷房が効いているのにその腕は灼けるように熱い。
快感に沈み込んでしまいたいように、見えた。
屹立にかかる荷重は強すぎて痛いくらいに感じる。
別に、マゾヒスティックな趣味があるとは思わない。
ただ、くれはが気持ちよさそうなのが至福に感じる。
勘違いでも構わない。
勘違いということは、くれはが本当に「お返し」しようとしてくれているということだから。
それなら、幸せな勘違いをしていたい、と思う。
「清春くん……あっ……や……好き、あぁ、んんぅ……」
「可愛らしい声で好きと言ってくれて、嬉しいよ。大好き。とても、気持ちいい」
「わたし、も……いい、の……っ」
名前を呼び合って、しつこいくらいに気持ちを伝え合う。
とても知能が低下していると思う。
でもいい。
聡明なくれはが嬌態を見せるくらいに心を許してくれているのが嬉しい。
僕もだんだんと息が上がってきていた。
塊は常には与えられないような方向から揉まれてなお固い。
蜜壷は熱く絡みついていて、栓をしても無駄なくらいに蜜をしたたらせていた。
目の前には、愛おしいくれはが時計の針の音ごとくに繰り返し好きと告げ、跳ねている。
うさぎのよりは短いかもしれないハーフボンネットのつばも、
抱きつぶしてしまわないようによけているフリルのあしらいも、全てが麗しい。
くれはは可憐なジャンパースカートの奥で、僕の杭に絶え間なく躰を擦り続ける。
僕の胸の中でふわふわとした温もりを押し付けながら、肢体をくねらせている。
「はぁ……んっ……すき……ん……もっと……」
「くれは、くれは……くれは。綺麗だね。……っ……」
「好き、好きなの……っ!」
「僕も、大好きだよ。愛してる」
じっと見つめてくる視線は、想いを伝えたいのか、想いを伝えられたいのか、多分、どちらもなのだと思う。
キスしたくて唇を重ねてみても、舌を噛まれるのではないかと思うくらいに激しく伝えてくる。
なのに、離れると寂しそうにする。
僕は夢中で愛欲に溺れるくれはの虜だった。
狂い咲く蜜園に巻き込まれて、肉杭は折れそうにさえ感じる。
溶け合うというよりも擦り切れそうと言ったほうが近いかもしれない。
それでいて屹立中に欲望が充満して膨れ上がっている。
一揺れするたびに、にじみ出る。
「くれは、うぁ……僕もう。ちょっと、早すぎるかな」
「すき、すき、大好きなの」
「……っ……大好き、だよ」
気を抜くと達してしまいそうで、口ごもってしまう。
真摯さに欠けるかなとも思うが、くれはの舞い方には予想外なことが多すぎる。
そんなにも情熱的に跳ね続けるくれはに、もっと応えていたかった。
もっとくれはを、感じたかった。
しっかりと抱きながら、精一杯の声で呼ぶ。
くれはは応えることの少なくなった僕に催促するように、速く強く好きと伝えてくる。
耳の奥でも頭の中でも、ぐるぐるとその声が渦を巻く。
とろとろに溶けきったくれはの泉に、熱を持った塊を突き立てる。
蕩けた表情のくれはが、ときおりなまめかしい喉をのぞかせながら、接合部を広くとって踊り続けていた。
「すき、あぁんぅ……すき、好き好き、すき……んあ……大好き……あ、あぁ……」
ひときわ大きく跳ねたくれはが、そのままの勢いで僕に落ちてくる。
抱きとめると締め上げられるくらいに強くしがみつかれて、爪が背中に食い込む。
くれはの綺麗な指先が僕の血で汚れたらどうしよう、なんて考えてしまうが、続かない。
蜜壁が屹立に絡んで狭まってきて、そして小刻みに痙攣する。
それまでのように滅茶苦茶な荷重はかからなくて、ただ柔らかく包み込んで震える。
「僕も、大好きだよ。……出る……ッ!」
僕はたまらずにくれはの奥に屹立を突き上げた。
穿った先の最奥に向かって、白濁した熱情が噴き上がる。
吹き上がって、ゴムに行き当たって貼り付く。
ぎゅっとくれはを抱きしめながら、震える蜜孔に全て解き放った。
頬は赤く、その首すじの静脈は青い。
愛蜜は甘く、くれはは……とても素敵な女の子。
「……ぅ……ふぅ」
くれはは力なくもたれかかったままだ。
ジャンスカの肩ひもが呼吸に伴ってゆっくりとひらめかせていた。
少しも重くないと言えば嘘になるが、でも、かわいいものだ。
射精の波が引いてもなお、繋がっていたいと強く想う。
しかし、気の抜けないうちに離れないと事故にもなる。
「くれは、出てしまったから、抜くよ」
なのに、くれはは強く胴回りを締め上げてきて、離れせさせまいとしてくる。
それはもう、間接が悲鳴を上げそうなくらい強く抱きしめられる。
「嫌。離さないで」
「くれはは離したくない。でも、このまま入れていると漏れてしまいそうだし」
くれはは、うー、と謎のうなり声を上げてじっと見ていた。
熱い抱擁に体が軋みそうになるが、努めて穏やかに応えて、ハーフボンネットの後ろの髪をすく。
首すじ、肩へと撫でる手を下ろしていく。
すると彼女はようやく、おずおずと腰を退いた。
ゆっくりと媚肉を滑っていく感覚に、うっ……と息を漏らしそうになる。
それをくれはは、猫みたいな顔で笑う。
が、こうべを垂らすと、上目遣いで捨てられた犬のように聞いた。
「好き?」
「大好きだよ。僕だってずっと繋がっていたいけど……大事にしたい」
下がり気味の口角がおもむろに上がっていくのが見えて嬉しい。
大事にしたい。が、ふと、少しだけ壊してみたいとも思ってしまう。
今のくれはだって十分壊れている、と考えるとちょっとおかしくなって、笑い事で済んだ。
「嬉しい?」
浅はかな考えが顔に出てしまったかと思い、焦る。
「くれはが一生懸命にお返ししてくれたから、とても嬉しい。ありがとう」
一瞬見開かれた目も可愛らしい。
これで全部、くれはは僕のために仕方なくしてくれたことになる。
多分、くれははそのほうが気が楽なんだと思う。
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