信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~

佐倉伸哉

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二 : 立志 - (2) 相撲

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 永禄十二年八月、京や畿内の仕置しおきに一定の目途が立った父・信長が岐阜へ帰ってきた。
 奇妙丸は帰国した父に挨拶へ伺おうかと思ったが、色々考えてめておく事にした。傅役の新左から伝え聞いた話では、長らく国を空けていた間に溜まった治政を猛烈な勢いで片付けているとか。そんな時にのこのこと大した用事でもないのに会いに行けば、“邪魔をするな”と言わんばかりにけんもほろろに追い返されることだろう。意味の無い慣例や作法を極度に嫌っている父だというのは、成長期にある奇妙丸も薄々勘付いていた。
 触らぬ神にたたりなし、そう決めていた奇妙丸だったが……帰国から二日後、父から呼び出しを受けた。
 我が子であろうと政務を優先するとばかり思っていた奇妙丸には、少々意外に感じた。実際に、弟の茶筅丸は何も考えずに父へ会いに行き、おまけに緊張からか怖さからか要領を得ない話をダラダラとしたせいで「帰れ!」と怒鳴られた……らしい。そんな父がわざわざ時間を割いて会ってくれるとは、一体どういう事だろうか。
 あれこれ考えていても仕方ない。取り敢えず、会いに行く事にした。
 呼びに来た小姓の話では、父は書院に居るとのこと。この二日間、書院に籠もりひたすら決裁を待つ書類に目を通し判を押していた、と教えてくれた。それだけ忙殺されていたのなら、尚更自分が呼ばれた理由が奇妙丸には分からなかった。
「御屋形様、お連れ致しました」
 小姓が襖越しに声を掛けると「入れ」と返ってきた。許しを得た小姓が襖を開け、奇妙丸は部屋に入った。
 父・信長は、文机ふづくえの前で書類と格闘していた。嫡男が入ってきたのに目もくれず、手に持つ書類を読むのに集中している。父が公務をしている姿を見るのは初めてだが、とても凛々りりしく格好いいと奇妙丸は感じた。
 書類に目を通し、判を押す。または、花押かおうを記す。その作業を黙々とこなしていく。決裁が済んだ書類を小姓が片付け、入れ替わりに新しい書類を抱えた別の小姓が父の脇に置いてある文机に乗せる。その様を奇妙丸は部屋の隅でじっと見つめる。
「失礼致します。御屋形様、お連れ致しました」
 部屋の外から声が掛かる。その声は……新左?
「うむ、入れ」
 父が短く応じると、襖が開けられた。そこに立っていたのは、奇妙丸が予想した通りに新左。その新左が部屋に入ると、後ろからもう一人誰かが入ってきた。
 一緒に入ってきたのは――伝兵衛。
 そういえば、父に伝兵衛を紹介するのを忘れていた。岐阜に来て奇妙丸に仕えるに当たり、義母・濃姫に紹介し了承を得ている。義母に伝兵衛の境遇を伝えたところ「さぞ辛かった事でしょうね……」と涙ぐむ場面もあり、二つ返事で奇妙丸の近侍として仕える事を認めてくれた。まるで“捨てられていた犬を家で飼ってもいい?”みたいな感じだが、濃姫の差配で扶持米ふちまいを支給する事まで決めている。
 しかし、これはあくまで当主不在の中で決められた暫定的なもの。当主たる父・信長が相応しくないと判断すれば、奇妙丸がどんなに望んでいたとしても側仕えは出来なくなる。
 伝兵衛はやや緊張した面持ちで父・信長の前に座る。父の方もそれまで見ていた書類を脇に寄せると、伝兵衛と正対した。
「お初にお目に掛かります。奇妙丸様にお仕えしております、川上“伝兵衛”良成と申します」
 正式に仕え始めてから初めての対面という事もあり、伝兵衛の声はやや震えていた。無理もない、父は愛想がいい方ではなく、初対面の人からすれば不機嫌なのかと勘違いされたり威圧されていると感じる事が多い。今日も心持ち表情が硬いように見えるから、伝兵衛が緊張するのも仕方ない。
 父は伝兵衛の顔を一目見ると、眉をピクッと動いた。
「……其方、前にどこかで会ったか?」
「はっ。以前、ルイス・フロイス様の護衛を務めており、対面に同席した事があります」
 父の問いに伝兵衛が即座にハキハキと答えると、「で、あるか」と漏らした。父が伝兵衛の顔に見覚えがあった事に奇妙丸は少し驚いた。現将軍・足利義昭の後ろ盾であり畿内の大半を掌握する権力者の父・信長は、各方面から数え切れない程の人と面会している筈だ。一々会ったか覚えてなくても当たり前なのに、面会人だけでなく付き添いの人まで記憶しているなんて……。
「……」
「……」
 室内を、沈黙が支配する。父の口数が少ないのはいつもの事だが、それをよく知らない伝兵衛は辛いだろうなと奇妙丸は思う。おまけに今日の父は何だか睨んでいるように伝兵衛を見つめているから、余計に。
 何か助け船を出そうと奇妙丸は思ったが、止めた。父から「余計な口出しをするな」という無言の圧が出ているのをヒシヒシと伝わってくるからだ。チラリと新左の方を見やると、こちらも心配そうな眼差しで成り行きを見つめていた。
 重苦しい雰囲気が漂う中、思いがけない人物が沈黙を破った。
「――相撲すもうを取るか」
 この場に居合わせた全員が意表を突かれた表情を浮かべる中、提案した父がスッと立ち上がる。そのままツカツカと歩いて行き、部屋を出て廊下をまたいで中庭に下りる。皆が唖然としながら縁側えんがわに出てくる一方で、当の本人は四股しこを踏むなどやる気である。
 伝兵衛も何が何だか分からず困惑しながらも、中庭に下りると父にならって諸肌もろはだを脱ぐ。
「俺に一回でも勝てれば認めてやる。……新左、行司ぎょうじをしてくれ」
 父に呼ばれた新左は慌てて中庭に下りる。唐突な申し出ではあったが、伝兵衛も腹を決めた様子。
 相撲は鎧を身に付けた状態での近接戦闘の動作に役立つ事から、武士の間で日々の鍛錬に取り入れられていた。信長も相撲を好み、力自慢の者を集めて相撲を取らせるだけでなく自らも家臣相手に相撲を取った。
 奇妙丸は、初めて父の半裸を目にした。痩身そうしんではあるが引き締まった筋肉で体が覆われており、多忙を極める身でも毎日の鍛錬を怠ってない事が体の肉付きからも分かる。対する伝兵衛も父と比べれば見劣りするものの鍛え抜かれた肉体をしており、これなら互角に戦えるのでは……と奇妙丸は少し期待した。
 中庭には当然のことながら土俵は存在しない。新左が小姓から手渡された木の棒で地面に円を描いて、即席の土俵をこしらえた。
「俺を円の外に出すか、土を付けるか。……それで、良いな」
 父が訊ねると、伝兵衛も無言で頷いた。仕切り線を挟んで相対する父と伝兵衛、それに急遽行司を任された新左が中央に立ち二人の間に手を置く。
「では……始め!!」
 パッと新左の手が上がると同時に、二人が勢いよく前へ出る。がっぷり四つに組むと、伝兵衛がもろ差しの体勢から一気に押して行く。
 これは、もしかしたら。伝兵衛の勝利がよぎった奇妙丸だったが――。
 円の外まであと少し、という所で踏み止まった父は、息つく間を与えず上手投げ。伝兵衛の体は一瞬宙に舞い、地面に転がされた。新左が裁くでもなく、父の勝利だ。
 転がる伝兵衛を見下ろしながら「フン」と鼻を鳴らす父。その顔には“他愛もない”とはっきりと書かれていた。
「……もう一番」
 上半身や袴を土で汚しながら、伝兵衛は言う。それに対して父は顎で元の位置に戻るよう促す。
 そこから先は、一方的な展開だった。
 四つに組む伝兵衛を受け止めてから、土俵の外へ寄り切り、腰投げ、吊り出し。何番、何十番と重ねていくが、まるで赤子の手をひねるように父が圧倒していた。
 肩で息をする伝兵衛の体は、全身土にまみれていた。一方の父は、汗一つかかず涼し気な顔をしていた。
「其方、まだ戦に出た事が無いな」
 伝兵衛を見下ろしながら、父は平然と言った。
「体の使い方も基礎もよく出来ている。だが、それでは足りん。生と死が紙一重に混在する戦場を生き抜く為に必要な、執念が」
 はっきりと指摘され、伝兵衛は悔しそうに唇を噛んだ。立ち会っている新左の顔にも、影が差す。
 伝兵衛にも武術の稽古の相手をしてもらっているが、奇妙丸は全く歯が立たない。しかし、その伝兵衛が新左と稽古をすると、十回中九回は新左が勝った。奇妙丸の見立てでは二人の実力は拮抗している筈なのに、どうしてここまで差が出るのか。疑問に感じた奇妙丸は、一度新左に訊ねてみた。
『なぁ、新左。どうして伝兵衛を相手にそんなに勝てるのか?』
『うーん……やはり、場数の違いですかね』
 困ったような笑顔を浮かべながら、新左は短くそう答えた。あの時は“そんなものか”と奇妙丸は軽く受け止めたが、その認識は間違っていたと今痛感していた。
 執念とは、強い思いだ。“生きたい”“手柄を挙げたい”“勝ちたい”、人それぞれの思いが、実力以上の力を引き出すのだ。
 何百・何千・何万という人々の思いが激突する戦場をくぐり抜けてきた父と新左は、初陣を果たしていない奇妙丸や伝兵衛と比べれば、文字通り“格が違う”のである。
「その程度か、其方のあるじへの思いは」
 失望とも侮蔑ぶべつとも取れる父の一言に、伝兵衛の目の色が変わった。自分が何と言われようとも我慢出来るが、奇妙丸を愚弄ぐろうされるのは相手が主君の父親であろうと聞き捨てならなかった。
 先程までとは明らかに異なる足取りで立ち位置に戻ると、すぐさま立ち合いの構えに入る。腰を下ろした伝兵衛から、“やってやる”という気概きがいが奇妙丸にもヒシヒシと伝わってくる。
 目の色、顔色、まとう雰囲気がガラリと変わっても、相対する父の表情は露程も変化が見られない。何十回と繰り返されてきたように、新左が二人の間に手を置く。
「……始め!!」
 新左が掛け声と同時に手を上げると、伝兵衛は勢いよく前へ出る。それを父は受け止め四つに組むが、伝兵衛の出足の力強さにされ体が後ろに下がっていく。最初の時のような勝負に、見守る奇妙丸も握る手に力が入る。
 立ち合い直後は伝兵衛が押し込んでいたが、それからはがっぷり四つの体勢で止まる。下手に仕掛ければ隙を生む事になりかねず、互いに相手の出方を窺う膠着こうちゃくした局面となった。
 胸を合わせる両者。ほぼ互角の勝負に、見守る奇妙丸のところにも二人の息遣いが聞こえてきそうだ。主君への思いをけなされて心に火がいた伝兵衛の気迫の攻めに、親として主君として年長者として負ける訳にいかない父。二人の意地が、この勝負によく表れていた。
 これは、どちらを応援すればいいのだろうか。勝負の行方を見届ける事しか出来ない奇妙丸は、胸の内で大きく揺れ動いていた。本来であれば父に勝って欲しいと思うのだろうが、血の繋がりがあるというだけで思い入れはあまり無い。対して、伝兵衛は赤の他人ではあるが、ひょんな出来事から繋がった縁から奇妙丸自身が乞うて家臣になってくれた。心情的には伝兵衛を推したいけれど、父が負ける姿も見たくない。
 どちらとも決められず息を呑む状況が暫く続いたが……遂に、動きがあった。
 四つに組んでいた伝兵衛が、力を振り絞って父の体を再び押す。一気の攻めで寄り切ろうというのだ。
 じっとこらえていた父は伝兵衛の寄せに土俵際まで追い込まれたが……瞬時に腰へ手を伸ばすと、伝兵衛の体が前へ前へ出る勢いを逆手に取って上手投げを繰り出した。勝負に出た伝兵衛だったが父の投げに踏ん張る事が出来ず、土俵の外に転がされてしまった。
 土俵際の攻防を制した父の、鮮やかな逆転勝利。やはり適わないのか、と落胆する奇妙丸。――しかし。
 行司の新左の手が上がったのは、伝兵衛の方。この判定に、父も伝兵衛も目をいていた。
「畏れながら……御屋形様の御御足おみあしが、先に出ておりました」
 新左の指摘に、三人の視線が一斉に下へ向けられる。確かに、父の左足が土俵の外に出ていた。恐らく、投げに行った際に勢い余って外へ出てしまったのだろう。
 沈黙の時が流れる。伝兵衛は力及ばず敗れたとばかり思っていたのか、未だに信じられないという表情をしている。対して、父はじっと下を向いたまま固まっている。新左の方は公正公平に裁いたまでだが、とても複雑な表情で主君を見つめていた。
「……で、あるか」
 暫く自らの左足に視線を落としていた父だったが、ポツリと呟くと伝兵衛の方に顔を向けた。
「伝兵衛」
「はっ」
 父から声を掛けられ、慌てて居住まいを正す伝兵衛。一方、奇妙丸は父の微かな変化に気付いていた。
(父上が……伝兵衛の名前を、口にされた……)
 これまでは一貫して“其方”と呼び捨てにしていた父が、初めて伝兵衛を名前で呼んだ。それは即ち――。
「形はどうあれ、俺に勝ったのだ。精々励め」
「……ははっ!!」
 父の言葉に、つつしんで平伏する伝兵衛。短いやりとりだったが、これで父は伝兵衛の事を認めてくれたのだ。
 奇妙丸は父に感謝の意を示すように頭を下げると、父は「フン」と鼻を鳴らした。
「……新左、後は任せた。俺は着替える」
 そう言った父は足の裏に付いた砂を乱暴に払い落とすと、スタスタと廊下を歩いて行ってしまった。
 しかし、奇妙丸は気付いていた。父は多少汗をかいていたが、わざわざ着替える程に汚れていた訳ではない。あれは一種の照れ隠しなのだ、と。
「伝兵衛!!」
 父の姿が完全に見えなくなったのを確かめてから、奇妙丸は伝兵衛の元に急いで駆け寄る。それに対して伝兵衛は「お召し物が汚れてしまいます」と止めようとしたが、奇妙丸は一切構うことなく伝兵衛の手を取り優しく包み込んだ。
「見事だった。……信じていたぞ」
「勿体無き御言葉……」
 包まれた手を押しいただく伝兵衛。主従のやりとりを温かな眼差しで見守る新左。
 勝負は最初から一方的な展開だった。それでも、伝兵衛は挫けずに真っ向勝負を挑んだ。勝つ為に立ち会いで変化をつけたり奇手を繰り出したりせず、愚直に四つで組む事を選んだ。父の一言で発奮した事もあり、形こそアレだが結果的に泥臭い勝ちに繋がった。これこそ、父の言っていた“執念”ではないか。
「……若、良かったですね」
「うむ……」
 新左から声を掛けられ、一つ頷く奇妙丸。
 伝兵衛が勝ってくれて、本当に良かった。最後まで勝てず仕官が取消になったらどうしようかと本気で心配だった。折角縁あって主従の間柄になったのに、引き離される事を考えただけで胸が張り裂けそうな気持ちになった。
 家中には新参者の伝兵衛を快く思わない者も少なからず居た。そうした者達が影で色々言っている事にも奇妙丸は心を痛めていた。自分が成人していないからかばえず、歯痒はがゆい思いも度々していた。
 でも……伝兵衛が父に勝ってくれた事で、全てが帳消しとまでいかないけれど多少は報われたと思う。織田家当主の父が正式に仕官を認めたとなれば、家臣達もそれに従わざるを得ない。晴れて織田家に迎え入れられた事に、奇妙丸は心の底から嬉しかった。
「ささ、参りましょう。伝兵衛も。……お主、こっぴどくやられていたな。見ていてヒヤヒヤしたぞ」
「……ご心配をおかけして、申し訳ありません」
 奇妙丸に中へ入るよう促しながら、新左は伝兵衛の後ろ側に付いた土を手で払う。全身土で汚れており、綺麗な場所が全く見当たらない有様だ。
 主従三人、笑いながら建物の中に入っていく。大きな試練を乗り越えた事で、主従の絆はこれまで以上に固く結ばれたように奇妙丸は感じた。
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