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2巻
2-14
しおりを挟む《九十四日目》
明日、俺達は五つのグループに分かれて外に出る。
様々な経験を積むとか、情報の収集とか、理由は多々ある。しかし最大の理由は、この森では経験値取得効率が悪くなったからだ。
無論居残り組も居るので、住処が他種族に乗っ取られるという心配は無い。
グループはどれも十人ピッタリだが、《使い魔》は含まれていないのでペット持ちの数によって総数は違う。
それぞれのメンバーは以下の通りだ。
第一グループは、俺、ダム美ちゃん、赤髪ショート達五名、鬼人三名。
第二グループは、オガ吉くん、アス江ちゃん、ホブゴブリン・クレリック一名、人間三名、足軽コボルド四名。
第三グループは、ブラ里さん、スペ星さん、エルフ三名、人間一名、ホブゴブリン三名、ホブゴブリン・クレリック一名。
第四グループは、オーガが二名、ホブゴブリン・メイジが一名に、虎人が二名、竜人が二名、人間三名。
第五グループは、ドド芽ちゃん、オーガ五名、人間二名、下忍コボルド一名、ケンタウロス一名。
人間がどのグループにも入っているのは、この世界で最も広範囲で活動している種族だからであり、無駄な衝突の回避や雑用の為である。
新入りを何名か入れているのは、大した理由は無い。
強いて言うならば、気紛れだ。指名された本人達は正式な入団試験である、などと勝手に勘違いしているようだが、真面目に取り組みそうなので敢えて訂正はしなかった。
セイ治くんやグル腐ちゃん、鈍鉄騎士や女騎士などは居残り組なので、手早く傭兵団の仕事を取り付けて外に連れ出そうかと思っている。
さて、それは置いといて。
出立してしまう前、最後のタイミングとなる今日、俺は父親エルフ一行を温泉に招待した。
客人用の温泉は拠点内部ではなく、少々離れた場所にある。外からやってくるエルフ達が入り易くする為だ。とはいえ立地的に防衛に優れ、最低限度の防衛機能も持たせているので、入浴中に何かあっても大丈夫だ。
父親エルフ達の反応は、上々だった。温かい温泉に肩まで浸かり、タオルを頭に載せて気持ち良さそうにしていたので、エルフ達全体への宣伝を頼んでおく。無論、料金制であり、入浴ルールもあるという説明も添えて。
その後、軽く料理を振舞ってみた。姉妹さん達のお陰で料理を覚えた、ゴブリンコックとも言えるゴブリン達による逸品だ。結構美味い、と思う。
エルフ一行も満足げに笑っていた。
更にエルフ酒を樽で持って来てくれていたので、そのまま宴会となった。
幸い外部演習場があるので、キャンプファイヤーを組んで好き勝手に踊ったり――音楽は俺が担当した――と、なかなかの盛り上がりを見せた。
新入り達も日が経つにつれて、少しずつではあるが馴染んできているようで、一緒に踊っている姿も見受けられた。良い傾向だ。
俺はその光景を見ながら、父親エルフと杯を交える。
いや、飲み友っていいよな。
《九十五日目》
遂に出立の日である。
保険として加工済みのブラックスケルトン達を多数置いていくので防衛面の問題はない。俺が不在の間にも色々と改築作業を進めてもらう予定だ。
エルフ達とは温泉などで親睦を深めると同時に、貨幣などで利益を得るつもりだ。まあ、温泉運営は退屈しのぎというか趣味の部分が多いのだが。
その他の細かい事も含め、既に準備は万全である。
俺達は今日いよいよ、森の外に本格的に進出する。
森を抜けたところで、風吹く草原が俺達を迎えた。
未知なる外界に思いを馳せて。
目指すは、取りあえず防衛都市《トリエント》なり。
番外編 月剣と黒の鬼(女騎士視点)
太陽が地平線の彼方に沈んで姿を隠すと、ここクーデルン大森林は人ならざる者達が統べる世界に変わる。
夜、この森を行軍するのは、如何に精強な大軍にとっても自殺行為でしかない。
過去、そうした軍が一夜を経ずして全滅した事例も幾つか実在する。
それ等は全て、闇の中を自在に動くモンスターの群れに襲われたためだ。魔獣種のモンスターは縄張りに入った者を容赦せず、絶え間なく攻めてくる。夜になると凶暴性を増す事が多い魔獣種の群れは、人間にとって脅威以外の何物でもない。
その為、今私達シュテルンベルト王国《天馬騎甲隊》は、森林の中のやや開けた場所に野営地を設置し、休息をとっている。
勿論警戒も怠ってはいない。部下には交代制で周囲を見回らせているし、それに加えて野営地周囲には、使用者よりも低位のモンスターを退かせる効果を持った魔術の結界――炎熱系統第三階梯魔術〝拒絶する炎の境〟が張られている。
結界を張った魔術師は我が家と親交のある高名な冒険者であり、その実力は折り紙つきだ。
エルフの正規軍か、この森最強のモンスターであるハインドベアーが複数同時に現れるか、あるいは【山の主】と呼ばれる赤いハインドベアーが近づかない限りは、この結界が破られる事は無い。
こうして安心を得た私――テレーゼ・E・エッケルマンは鎧を脱ぎ、エストック型の魔剣【月の風】を置いて楽な格好になっていた。
楽な格好というのは、黒のハーフパンツと灰色のタンクトップだけという状態だ。
我が国が誇る【異界の賢者】様が考案・開発し推奨している組み合わせでもある。確かに動き易く、圧迫される感じが無いので落ちつける。
しかし不思議な事に、以前男の従者からは上に何か羽織って欲しいと言われた。太ももや肩などが剥き出しで、刺激が強過ぎるとかなんとか。
一体なぜそんな事を言ったのだろうか? と従者とのやり取りを思い出して小首を傾げていると、テントの中に結界を張った魔術師――ワイスリィ殿が入ってきた。
「お疲れ様です、テレーゼ殿。今日は見事な指揮でございました」
「うむ。ありがとう、ワイスリィ殿」
「しかし、些か気が逸っているようなご様子。あまり気を張りすぎていては、本番で仕損じる事になりますぞ?」
「そうかもしれぬ。だが、姫の病を治すには、早くこの戦を終わらせねばなりませぬ。それに私はできる限り、血を流したくはないのです。味方は当然ですが、敵の血も。血を流せば流すほど悲しいですし、恨みや怒りが大きくなるばかりですから」
彫が深く、精悍な顔立ちをした年上のワイスリィ殿の瞳を正面から見据えながら、私はそう言った。
私の瞳を真っ直ぐ見つめ返しつつ、ワイスリィ殿は微笑みを浮かべる。頼りになる、優しい笑みだった。
「優しいですな、テレーゼ殿は」
「命を奪っている時点で、優しくはないとは思いますが……褒め言葉として、受け取りましょう」
私は微笑みで応えた。少し恥ずかしくて、頬が熱くなった。
そこでグルル、と不意に私のお腹が鳴った。何が起きたのか、一瞬分からなかった。
「…………」
「…………」
しばしワイスリィ殿と見つめ合い、この痴態のせいで顔が徐々に赤く染まっていくのを自覚する。
さっきとは別の意味で顔が火照り、嫌な汗が出てくる。私は慌てて誤魔化す様に話題を切り出した。
「そ、そう言えば夜食がまだでした。ワ、ワイスリィ殿も夜食がまだなら、い、一緒に食べませんか?」
「くくく……ええ、ありがたく、頂きましょう」
抑えられなくて、という風に小さく笑うワイスリィ殿が頷くのを確認し、恥ずかしさを我慢しつつ外の部下に指示を出して食事をテント内に運ばせる。
一応ココは既に戦場である。私はこの《天馬騎甲隊》の指揮官だが、運ばれてくるのは普段のように香辛料を使った豪勢な食事ではない。作るのが簡単な野菜たっぷりのスープと硬パンに、ジャーロウ牛の燻製モモ肉、そして独特の酸味がクセになるラングドの実といった、質素なモノだ。
運ばれてきた料理に口をつける前に紅茶で唇を湿らせ、喉を潤す。その後で、パンをスープに浸して頬張った。
疲れている為か、質素ながらも普段より身体に染み込んでくるような気がする栄養を意識しつつ何度も噛み、その味を堪能する。
噛めば噛むほどパンから味がしみ出してきて、うん、美味しい。
食欲に突き動かされるままに食べていく。一つ目のパンはすぐに無くなり、即座に二つ目のパンに手を伸ばす。
その様子を可笑しそうに見てくるワイスリィ殿の視線に気づき、疑問を投げかけた。
「ワイスリィ殿、何がそんなに可笑しいのか?」
「いや、いや。普段は気丈なテレーゼ殿が、あまりにも可愛らしく食事するので、ついつい見惚れていただけですよ」
「ヒトの食事を見て見惚れるとは、ワイスリィ殿は些か変わった趣味でもあるのですか? それは気が付きませんでした」
ポロリと零れ出た本音。しかし微妙な顔をしたワイスリィ殿の様子から察するに、私の感想はやや的外れだったような気がした。
「いや、決してそんな訳では無いのだがね……」
「ならば、どういう事でしょう?」
「うーむ。どう言えばいいのだろうね。私の立場的に直接的な事を言うのは不味いし……しかし遠回しに言ったとしても伝わるかどうか。テレーゼ殿はこの手の話は苦手なようであるし……ふむ、どう言えばいいのだろうなぁ。これは、難題だ、難問だ」
苦笑し、本気で悩み出したワイスリィ殿の顔を見ながら、私は二つ目のパンを食べ終わる。あとパンを八つほど食べるつもりだが、誘ったのは私の方なのだから、まだ一つも手をつけていないワイスリィ殿をさしおいて食べ続ける訳にもいくまい。
仕方なく、うんうんと唸りながら考えているワイスリィ殿に食事を促すべく声をかけようとした、その瞬間。パリン、と何かが砕ける乾いた音が周囲に響いた。
その音は、鏡かガラスが砕ける音に似ていただろうか。小気味よくも、何処か不吉な音だった。
「ん? なんだこの音――」
「馬鹿なッ!」
聞こえた音が何なのか疑問の声を上げる前に、ワイスリィ殿が勢い良く立ち上がった。
ワイスリィ殿の顔には、明らかに驚愕の感情が浮き上がっていた。
「ど、どうなされたワイスリィ殿?」
「私の結界が、破られたのです。何が来たかは分かりませんが、敵である事は確実。早く装備を着けてください」
ワイスリィ殿がそう言い終わるかどうかのタイミングで、今度は敵の攻撃らしき爆音が轟いた。
その衝撃で地面とテントが激しく揺れ、バタバタバタバタ、と何かが衝突する音が鳴った。幸い、鋼鉄のように頑丈で絹のようにしなやかな【アラクネ】の糸で紡いだテントの生地が破ける事は無かったが、俄かにテントの外が騒がしくなり出した。
耳を澄ませれば、途端に聞こえてくる怒声や悲鳴。
「敵襲ーーーー!! 敵襲ーーーーーー!!」
「総員戦闘準備ッ! 死にたくない奴はさっさと動け!!」
「痛てーーーー! 痛てーよぉー!!」
「腕が、俺の腕がねぇよぉぉぉおおおおッ」
「魔術の砲撃を確認ッ。敵にメイジがいるぞ。それも多数ッ。手のあいた魔法使いは何でもいいから早く魔術の攻撃を防いでくれッ、死ぬぞ!」
「衛生兵、衛生兵ーー!!」
「敵を視認ッ。敵はアンデッド族! 繰り返す、敵はアンデッド族の大軍だッ!!」
「あまり密集し過ぎるなッ。集まり過ぎたら魔術で狙われるぞッ!! 散開しつつ連携をとるんだ」
テントの外の声を聞き、私は急いで鎧を装着した。マジックアイテムである鎧は私の身体に合わせて自動的にサイズ調整される為、一人で素早く準備できるという利点がある。その分値は張るが、それに見合うだけの価値はある。
装着した鎧の状態を数秒間だけ確かめ、今度は私の愛剣である魔剣【月の風】を手に取った。手にした瞬間から感じられる【月の風】の頼もしい存在感に、高揚していた精神が自然と落ちついていくのが分かった。
次いで専属の仕立屋に鍛えさせたエンチャント済みのマントを羽織り、部隊名にもなっている天馬の紋章が刻印された盾を手に取った。
これで準備は完了した。装備が内包している補助効果により、普段以上の力が身体に充満している。即座に戦えるだけの状態へと、自然と肉体が整っていく。
私の仕度が済んだのと同時に、背後に位置するテントの出入り口から人が飛び込んできた。
足音からして人数は二人。この気配は、よく知る人物である。
「失礼します、隊長。敵襲について報告します」
「敵は黒いスケルトンの大軍です! その他にもホブゴブリン・メイジが何体か確認されています。恐らく、加護持ちのボス系モンスターが交じっているかと推測できます」
報告を聞きながら静かに振り返り、私は命令を下した。
二人の副官――わずか二十二歳にして【司教】となった有能な男性神官であるベーンと、紅の甲冑を装備した女性剣士であるレビィアスに向けて。
「敵を殲滅します。ついてきなさい。ワイスリィ殿も、我等と一緒に」
「勿論です。勝ちましょう」
「ええ、当然です」
血はできるだけ流したく無い。それが味方であろうと、敵であろうと。あの言葉に偽りは無い。
しかし、ココで私が率先しなければ多くの部下が死ぬ。
家族を養う為に兵士となった部下達が。共に汗を流して訓練してきた部下達が。
ならば、私は情けを殺す、敵を殺す為に。部下の命を救う為に、私は敵の命を奪う。その覚悟を今一度抱く。強く、強く。強く念じる。途中で罅が入ったりしないように。
そして私達は戦場に赴いた。ただ勝つと心に決めて。
――この時の私の瞳には確かに戦いの決意が宿っていた。
少しでも多くの部下を助けるため、自分の手を血に濡らし、相手の命を斬る覚悟をしていた。
しかし私はまだ知らなかった。
テントの外には、今まで屠ってきたモンスターとは違う、戦場で鍛え抜かれてきた武術と奇妙な異能を持った、あまりにも常識を逸脱した大鬼が居るという事を。
◆◆◆
夜空に輝く月の光とテントを燃やす紅蓮の炎によって、万全の視界とは言えないまでも、人間が戦うにも、何とか足る光量は得られた。
しかし敵の体色が黒、というのは極めて厄介だ。
ただでさえ暗い周囲に溶け込んで更に見難く、伏兵がいても簡単には見つけられない。むしろ伏兵が居るのではないだろうか、と思うだけでも精神的な負荷になる。
今戦っているのがほんの一部かもしれないと思うと、溜まった疲労も加わって戦意が萎えそうになるが、それを気合いで跳ねのける。
だが何より、黒いスケルトン一体一体の強さが尋常ではない。
武具を操る技量が高く、弱い攻撃なら簡単に弾いてしまうほど頑丈で、そう簡単には倒せないのだ。
スケルトン種はその身を包む〝魂魄具〟の範囲によっておおよそのレベルを推察する事ができるが、ほぼ全身を覆う武具からみて、かなりの高レベルに達しているのは間違いない。
何故こんな所に、こんな時に、こんなレベルのモンスターがこんな数で、と思わずにはいられなかった。
だが、私はそれでも進む。進まねばならない。
私の立場が、戦場で立ち止まる事を決して許さないのだから。
幸い、今宵は月が出ている。魔剣【月の風】の最大の能力が発揮できる月夜だというのは、マイナス要素ばかりの現状においては、大きな救いだった。
正面から、一体のスケルトンが駆けてくる。
その手には黒鉄で造られ、黄金で彩られた巨大な両手斧。強力な一撃を放てる代わりに相応の重量があるはずだが、モンスターの膂力によって軽々と振るわれ、風切り音を響かせながら高速で迫る。
肉の無いスケルトンは非力そうでいて、魔力で動いている為に見かけ以上の力があった。
この一撃、私では受け止められそうにない。
【月の風】はそもそも剣自体の強度はそこまで高くないし、盾で防ごうにも斧の重さで潰されるに違いない。
だが幸い、常識はずれな程の速さとは言えなかった。
斧が私を斬るより速く、より鋭敏に、より無駄のない軌道で突きを入れる事だけを考えて、歩を進める。
私の殺意が、明確な力となって剣尖に宿った。
[テレーゼ・E・エッケルマンは戦技【聖域の薔薇】を繰り出した]
[魔剣【月の風】の固有能力【月の風】が発動しました]
魔剣【月の風】の刀身が、戦技を発動させた事によって赤く淡い光を宿し、更に月から降り注ぐ魔力を吸収して発生させた銀粉渦巻く螺旋風を纏う。
「――シッ!!」
黒いスケルトンの両手斧は【月の風】が纏った銀の螺旋風によって強制的に軌道を逸らされ、ゾッとするような音を上げながら私の側面を通り過ぎ、地面に深く斬痕を刻んだ。
それに引き換え、私の攻撃は剣尖がスケルトンの頭蓋骨に軽く突き刺さっただけだ。貫通させるつもりだったのだが、やはりスケルトン種に刺突攻撃はあまり効果がない。
とは言え、既にこのスケルトンは終わっていた。
刀身に宿っていた赤い光がスケルトンの中に侵入し、次の瞬間にはスケルトンの全身に赤い薔薇の紋様が広がった。
【聖堂騎士】持ちだけが扱える固有戦技【聖域の薔薇】によって発生した赤い薔薇の紋様には、大半のアンデッド種にとって致命的である【神聖】属性が付与されている。
全身を赤い薔薇の紋様で覆われた黒いスケルトンが【神聖】属性の追加ダメージによって内包する力を急速に掻き消され、結合力を失った黒骨が周囲に散らばった。骨からは煙が立ち上り、徐々に徐々に粒子となって消失していこうとしている。
完全に消える前に残骸を蹴飛ばして向かいに居たスケルトンの頭部に当て、側面から攻撃を仕掛けてくる新たなスケルトンの頭部を盾で砕きつつ、私は大声を出した。
「ベーンッ。広域浄化神術の発動はまだですかッ?」
「あと少しだけ、お待ちくださ――隊長後ろです!」
背後から聞こえた切羽詰まったベーンの声に反応して、咄嗟に振り返る。
そして見たのはショートスピアの穂先をコチラに向けて、カタカタと顎骨で音を出している黒いスケルトンの姿だった。
地を蹴り砕くように加速したスケルトンは、その軽さ故にただ速い。避ける間も、防ぐ間もなく私に向かって迫り、その勢いのままに突きを繰り出した。
真っ直ぐ私の頭部を狙う穂先。貫かれる、と思ったその時。
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本当に、ありがとうございます。
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