Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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3巻

3-14

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 雷炎の柱は、十数秒が経過してようやく消失した。

「ゲホッゲホッ。あー、ミノ吉くん。ちょっと一回頭冷やそっか」

 アポ朗はそれでも無事に五体を保っていた。
 黄金雷は元よりアポ朗には効かず、白炎のダメージも【超速再生】によって即座に完治するので大きな問題では無い。

「ちょっと痛いけど、我慢な」

 ミノ吉の攻撃を耐えたアポ朗は、怒っていた。
 ミノ吉と戦っている自分がどんな強力な攻撃にさらされようと、何ら文句は無い。むしろ当然の事であって、それで怒るはずもない。
 怒っているのは、何の考えも無しに他の団員を巻き込むレベルの攻撃をミノ吉が行った為だ。隊長格であるミノ吉は部下を護る立場にあるのに、逆に彼等が死に至るような攻撃を繰り出した事、それが原因だった。

「……ア」

 ミノ吉の素の『やっちまった』という声を聞きながら、アポ朗は【黒鬼の魔眼】と【黒使鬼の威厳】を発動させた。それにより、目に見えてミノ吉の動きが鈍くなる。
 現在、斧は半分以上が地面に埋まったままであり、盾もミノ吉の足下に完全に埋まっている。普段なら両方とも簡単に引き抜いていただろうが、アポ朗によって鈍くされた肉体では全てが間に合わなかった。
 朱槍を【異空間収納能力アイテムボックス】に収納しつつ、アポ朗は全力で疾走した。
 ただでさえ【理外なる金剛の力】の影響で身体能力が跳ね上がっている肉体が生み出す突進速度は、追加で発動された【黒使鬼吶喊こくしきとっかん】によって更に大きく加速。最終的に、先ほどのミノ吉を超えるスピードにまで達した。
 即座に食い潰される距離。
【巨人の鉄槌】によってアポ朗の両腕に発生した幻影の腕。
 相手が防御するほど威力が増す【肉潰す怒涛の破拳】の発動。
 その他にも複数のアビリティによる強化・補正を得たアポ朗の拳が、ミノ吉の視界の中から消失――あまりにも速過ぎて、視認不可能の領域に入ったのだ。
 盾を諦め、なんとか引き抜いた斧で防御を固めたミノ吉に、アポ朗の攻撃が炸裂した。
 巨大な拳がミノ吉の防御をすり抜けて右脇腹を殴打――馬鹿げた威力の一撃に、強靭なはずの肋骨ろっこつが容易く砕ける。
 左胸を腕の上から殴打――腕を砕けこそしなかったが、折れた肋骨が肺に突き刺さる。
 右肩を斧の守りの上から殴打――威力は大幅に削られたが、それでも折れた上腕骨が皮膚を突き破って外へ。
 無防備になった左側頭部を殴打――脳が揺さぶられ、肉体の中で一際硬い角にもヒビが走る。
 そして最後に繰り出されたアッパーが顎に直撃――砕けた牙が周囲に飛び散り、ミノ吉の巨躯がかろやかに舞い上がる。
 ミノ吉の巨躯は数秒空を飛び、闘技場の外にまで至ってから、ズズズンと低く鈍い落下音を響かせた。
 殴られた部位は変色し、骨が飛び出して大量の血が溢れ出ているところもある。
 誰が見ても重傷で、これ以上戦闘などできるはずが無い。
 しかしミノ吉は、何事も無かったかのように立ち上がった。
 そして闘技場の外で見学していた団員が――特に人間の団員達が驚愕する変化が起こった。
 ミノ吉の傷口から雷炎が噴き上がり、数秒と経過せずに傷が癒えたのだ。砕けた牙は新しく生えた牙に押し出されて抜け落ち、体外に飛び出した骨、臓器に突き刺さった骨も正常な位置に戻る。
 いくら強靭な生命力を誇るミノタウロス種にしてもあり得ない。それは、アポ朗に匹敵するほどの再生能力を持つ事の証明だった。
 完全に回復したミノ吉は、これほどの猛攻を受けながらも手放さなかった斧を構え、闘技場に下り、体勢を整えてから再度突進を敢行。
 その途中で回収し、前面に突き出された盾が、ミノ吉の巨躯をアポ朗の視界から覆い隠した。
 まだまだ付き合ってもらうぞ、と盾の陰で不敵に笑みを浮かべるミノ吉。
 アポ朗は盾を透かし見て、当然だな、とミノ吉の思いを笑いながら受け入れた。
 取り出された朱槍、轟と振り下ろされた斧、それを迎え撃つ赤い刺突、衝突、発生した閃光と衝撃波。
 撒き散らされる無差別な破壊の余波、めくれ上がる地面、散弾のように弾けるつぶて、悲鳴を上げる大気。
 両鬼の手合わせは、まだ始まったばかり。
 斧と朱槍が火花を散らす轟音が、しばらくの間大森林に響き続けた。


==================


 一日ずっと休み無しで、ミノ吉くんと戦い続けた。
 ミノ吉くんとの手合わせが終了したのは、夜空に星月が輝く時間になってからだった。
 凄く疲れた。疲れのあまり、《外部訓練場》の円形闘技場にて、同じく全力を出し切ったミノ吉くんと並んでそのまま寝た。
 星空が綺麗でした。前世で経験した宇宙空間での戦闘がちょっと懐かしくなった。


《百三十日目》

 早朝、闘技場で寝ていると、イヤーカフスを介してスペ星さんとブラ里さんの『財を溜めこんでいてかつ潰しても良い獲物の情報』を求める声が聞こえてきて起こされた。
 突然どうしたんだ? と寝ぼけながら話を聞いてみると、盗賊やヒト攫いを返り討ちにして得た財宝を全て使い果たしたらしい。
 名剣とか魔術書グリモワール無闇矢鱈むやみやたらに買い漁っていた結果に違いあるまい。
 傭兵団の資金運用は絶対にこの二人だけに任せないと誓いつつ、条件付きで情報を流す。
 以前ウチの群れから脱退したゴブリン達を覚えているだろうか? 
 別れ際にミスラル製ナイフを餞別せんべつとして渡したアイツ等だ。あの時俺は切れ味を見せる為に指を斬り、その際流れた血で造った分体をナイフにひっ付けて、脳内地図を補完していたのだ。
 実は数日ほど前に、彼等は人間に襲われて殺されている。
 残念ながら、ミスラルナイフを装備していても勝てない相手だったのだ。
 犯人はそこそこ実力派な盗賊団で、それなりに財宝を溜めこんでいる。
 俺はこの盗賊団の情報を流してやった。別に他の盗賊団の情報でもよかったが、どうせなら知り合いを殺した奴等の方がよかろう。
 パパっと説明し終えて、俺は二度寝した。


 目が覚めると再びミノ吉くんが手合わせを所望してきたので、午前中はずっとミノ吉くんとの一対一だった。速く重いだけでなく、雷炎の特殊効果を伴った攻撃を繰り出すミノ吉くんは本当に手強い。
 それにどうやらアビリティ攻撃を叩き込むごとに【耐性】を獲得していくのか、戦えば戦うほど効き難くなっていくのがまた面倒だった。


 午後は鍛冶長ドワーフのところに向かい、一緒に様々な品の製作に取り掛かる。本当は火薬を使用した銃などを生成したいのだが、それはとある事情によって断念し、別の方向性を模索している。
 多分精霊石や魔術などを転用すれば解決できるだろうが、精霊銃や魔銃が造れたとして、それがよそに流れると面倒な事になる。『団員以外使えない』といった安全装置を取り付けたいものだが、何かあるだろうか。
 と頭を悩ませつつ、休憩時間はレプラコーン達のところに行って団員全員に配給する紋章エンブレムを縫ったコートの製作を指示。俺には絵心が無いので、紋章は【職業・画家ペインター】持ちの女に描かせた。牙をき出しにした三本角の黒い鬼の頭部がデフォルメされたようなデザインとなっている。
 全員分のコートの材料は無いので、俺に従順な意思を示した人間の男達をファレーズエーグルに乗せて街へ買い出しに行かせた。ファレーズエーグルは二羽いればゴブリンだけでなく人間でも運ぶ事が可能――ただし乗り心地は最悪だ――なようなので、もっと捕獲してこようか検討中だ。


 晩飯を喰った後にブラ里さんから連絡があり、無事狩りは終了との事。盗賊団は全滅し、宝石などもたんまり入手したようだ。
 そろそろ帰って来るようにと伝え、通信を切る。残り二つのグループにも既に同じ連絡をしていたので、明日には皆揃うだろう。
 仲の悪かった第四グループの連中も最近は上手くやっているらしいので、一つ問題が消化された。
 やはり同じ釜の飯を喰い、厳しい状況を切り抜ければ自然と絆は生まれるようである。


《百三十一日目》

 最近肌寒くなってきたような気がする。どうやら秋か冬に相当する季節がやってくるようだ。
 ゴブ爺の話では、この森はあまり雪が降ったりはしないらしいが、生まれたばかりの子達も居るので、防寒具の製作もレプラコーン達とその手伝いの人間達に指示。
 午前はミノ吉くんと血と汗を流し、午後はオーロとアルジェント、そして鬼若の三人を鍛える。


 長女オーロと長男アルジェントは鬼人ロードではなく大鬼オーガの血を引く【半人大鬼オーガ・ミックスブラッド】だが、それぞれ名前の由来となった金と銀の鬼珠オーブを持っている。
 オーロが鬼珠を解放すると、黄金のハルバードを矢とする大弓が出現する。
 アルジェントが鬼珠を解放すると、白銀のパルチザンを矢とする大弓が出現する。
 両方とも弓という扱いが難しい遠距離武器だが、生まれつきの才能があったのだろう、訓練せずとも的を容易く射抜く事ができた。
 矢もただの矢ではなくハルバードとパルチザン――これらを矢と言っていいのかは分からないが、不思議な事に矢のように飛んでいくので〝矢〟と定義する――であるので、威力は非常に高い。
 この〝矢〟は無尽蔵に出現させられるようなので、矢切れしないという点も驚異的である。
 これなら戦場に連れて行っても使えるな、と思いつつ、接近戦もできる弓兵になるように近接戦闘の技能を教えた。使う武器は当然、自在に取り出せるハルバードとパルチザンだ。


上位大鬼ハイ・オーガ】である鬼若は既に身長が一メートル八〇センチほどになっている。全身の発達した筋肉の鎧は成人オーガ顔負けの膂力りょりょくを発揮するので、二人と同じく近接戦闘の技能を叩き込む。
 愛用の武器はミスラル合金製の金砕棒こんさいぼうで、初期のミノ吉くんに似た部分が多い。
 本もミノ吉くんをリスペクトしているようで、親としてはちょっとだけ寂しい感じがしなくもない。
 いやはや、日が経つ毎に強くなっていく子らを見るのは良いモノだ。


 そして夜、外に出ていた全てのグループが帰還した。
〝草〟として活動させている人間の男を除いて、傭兵団の全員が勢ぞろいした事になる。


《百三十二日目》

 今日は闘技場を使って、朝から喧嘩祭りトーナメントを行った。
 正式メンバーと仮入団メンバーは区別して行い、非戦闘要員は不参加だ。とは言え娯楽が非常に少ない拠点で開かれたこの催しを見逃す者はらず、かつてない賑わいを見せた。
 その結果。


 第一位、アポ朗/俺
 第二位、ミノ吉くん
 第三位、カナ美ちゃん
 第四位、復讐者
 第五位、アス江ちゃん
 第六位、ブラ里さん
 第七位、スペ星さん
 第八位、熱鬼くん
 第九位、風鬼さん
 第十位、スカーフェイス
 第十一位、鈍鉄騎士
 第十二位、スプト/雷竜人の一人
 第十三位、グルちゃん
 第十四位、ボス猿
 第十五位、赤髪ショート
 第十六位、幻鬼くん
 ……etc.


 といった感じになった。
 組み合わせや戦場の広さなど、様々な要素が変化すれば違う結果になるだろうが、とにかく今回はこうなった。
 部隊の隊長格の名が上位にズラッと並んだのは妥当だろう。セイ治くんは戦闘系の種族ではないので仕方ないとして、他全ての隊の隊長格は十位以内に入っている。
 他にも色々思うところはあるが、面倒なので省略。


 このトーナメントが終わったのは夜になってからで、その後のうたげは俺が生成したブラックフォモールの肉などを振舞う豪勢なモノだった。
 うむ、やっぱり祭りは良いモンだ。
 それにブラックフォモール肉も素晴らしかった。
 ブラックフォモール、ウマー。


《百三十三日目》

 お転婆姫から依頼が入った。
 お転婆姫は、別れる際に密かに渡した〝名鉄〟を使って朝でも昼でも夜でも暇さえあれば連絡してきていたが、依頼は王都までの護衛に続いてコレで二回目だ。
 お転婆姫が『依頼したいのじゃが』などと言った時点で厄介事の臭いしかしなかった。
 多分これから先もお転婆姫から依頼される度に厄介事が舞い込んでくるんだろうな、と何となく思ってしまうのは俺だけだろうか。いや、そうじゃないはずだ。
 さて、今回の依頼内容だが、要約すると『琥珀宮アンバーパレスの衛兵達の鍛錬指導』となる。
 衛兵達とは、以前熱鬼くんや騎士の少年達と一緒に訓練を通して交流し、顔見知りになっている。中には種族を越えて教えを請いたいと言ってきた気持ちのいい奴等も居る。
 だから絶対にやりたくない、という仕事ではない。
 でも、きっとそれだけじゃない。
 宗教にどっぷり浸かっているらしい王妃様と食事とか謁見えっけんとか、色々と裏がありそうな予感がヒシヒシとする。
 それにお転婆姫が密かに何か大きな計画を達成しようとしている事も、分体を通して何となく分かってきていた。その何かしらに、俺も巻き込むつもりなんだろう。内容まではまだ調べられていないが、そうに違いない。
 この依頼を受けて大丈夫だろうか、と悩む。
 団員の数が四百に増えたとて、まだまだ鍛錬は足りず、装備も万全とは言えない。もし本当に厄介事が起きて、傭兵団全体を動員しなければならない事態になった時、それを乗り越えられるだろうか。不安が残る。
 しかし提示された金額は申し分ない。むしろ高額だ。
 今回の報酬は以前の護衛時以上とはいかないが、相場よりもかなり高額であり、お転婆姫が今までで一番金払いの良い上客なのは間違いない。比較する依頼人自体少なかったから当然だが。
 返事は少し待ってもらう事にして、今日もミノ吉くんと手合わせしたりして過ごす。


 その夜、ようやく父親エルフと俺の暇が重なったので、温泉に浸かりながらエルフ酒と迷宮酒を飲んだ。
 帰ったら飲もう、と言っていたのに気が付けば数日が過ぎていた。お互い忙しかったから仕方ないとは言え、少々間が空き過ぎな気がする。
 まあ、約束は果たしたので問題無いだろう。
 しかし、うむ。やはりエルフ酒はウマーだった。
 迷宮酒もなかなか侮れないが、如何せん手持ちの種類は乏しい上、そこまで価値の高い物ではなく、比較的簡単に入手できる品ばかりだ。だから、残念ながらエルフ酒の方に軍配が上がる。
 ……今度、レアドロップの高級迷宮酒を求めて迷宮に挑むのもいいかもしれないな。
 などと思いつつ、俺と父親エルフの酒会は続いた。しばらくしてミノ吉くんや鈍鉄騎士など男の幹部衆が乱入してきたりして、男だけの飲み会特有の盛り上がりを見せた。
 飲み会は夜遅くまで続いたので、父親エルフは一泊していった。


《百三十四日目》

 朝、父親エルフを見送り、お転婆姫と連絡をとる。
 結局、お転婆姫の依頼は受ける事にした。
 現在、傭兵団《戦に備えよパラベラム》の財政状況は悪くは無いが、良くも無いといった微妙なところにある。
 依頼の報酬やモンスターの素材の売買、それにスペ星さんとブラ里さんが回収してきた盗賊団の宝物などでそれなりの大金は得ているが、金はあればあるだけ良い。
 自給自足はできているので今すぐ必要、という訳ではないが、稼げる時に稼いでおくべきだろう。
 大口の依頼を逃すのも勿体ないし、何かしら騒ぎが起こったとして、損をするかもしれないが、得をするかもしれない。
 そこら辺について軽くお転婆姫に探りを入れてみたら、何やら大きな事をしたいというのを匂わせてきた。損より得があるぞー、と。
 そうして集めた情報と【直感】から、受ける事にしたという訳だ。


 とは言え、骸骨百足で王都に向かうならば、最短距離を直進してもそれなりに時間が必要になる。
 空輸という手段もあるが、ファレーズエーグルの数はまだ少ないし、ココから王都まではかなり遠い。数を揃えて行くなら、骸骨百足の方が色々と都合が良いだろう。
 連れて行くメンバーも考えなければならない。
 取りあえずカナ美ちゃんや育ち盛りであるオーロ達は確定として、そうだな、何かあった時の為に大体二十人くらいは連れて行こうか。
 残りは分体を使った訓練を続けさせたり、森の外へ出して色々な経験を積ませるのもいいだろうな。
 今日は連れて行くメンバーを考えるなどして時間を使った。


《百三十五日目》

 結局、また幾つかのグループを作って外に出る事にした。
 その為に、色々と強化した骸骨百足を十台ほど製作。
 俺と共に王都へ向かう二十四名が四台、迷宮都市で迷宮の物資を回収しつつ修業するミノ吉くんやアス江ちゃん達二十名が三台、よい働きをした報酬として家族を連れてくる権利を得た者とその護衛役である二十二名が三台を使用する。
 大きさを変えられる骸骨百足ならもっと多くのメンバーを運べるが、まずはこんなモノだろう。
 出発は明日なので、各自荷物をまとめるように指示。
 今回鍛冶師さんや姉妹さん達はお留守番だ。それぞれ、残ってやりたい事があるらしい。


 さて、また何が起こるやら。楽しみなような、そうでないような。
 ちょっとだけ微妙な気持ちである。


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