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3巻
3-15
しおりを挟む番外編 苦労人奴隷貴族の過ごし方
僕の名前はライト・クロウ・ニンダ。
つい最近までキーリカ帝国軍第四師団――通称《青牛の蹄》――に所属していた、ニンダ伯爵家の三男である。
自慢ではないが帝国最高峰の叡智が集い、その技と経験を次代へと受け継いでいく《オルドル魔導学院》を上位の成績で卒業し、軍の入団試験もかなりの好成績で突破。その後、学生時代から親交がある友人の生家――テイラン公爵家の派閥に末席ながら参加する事を許され、出世街道に乗った若く優秀な【高位魔術師】だ。
そして今回の遠征任務――難病に伏した王国の王女を救う為、エルフ達の集落を攻め落とし秘薬を持ち帰る――を無事終え、戦果と共に凱旋し更なる出世を! となるはずだったのだが……
無慈悲なる【運命の神】の悪戯か、現在は家からも帝国からも遠く離れた《クーデルン大森林》の奥深くで、愛用の魔杖ではなく鍬を持ち、農作業に従事していたりする。
何故こうなったのだろうか。正直、僕が辿っている数奇な運命を嘆かずには居られない。そして身体の節々が訴える筋肉痛は、本当にどうにかならないものだろうか。
「こんくれーで手を止めてるでねぇーだ。情けねぇぞ」
「――ゴグッ!!」
土で汚れた片手で目元を押さえて嘆きつつ、さり気無く一旦作業を止めて凝った腰を伸ばしていたら、不意に頭を殴られた。
僕を殴った下手人――ドグラは【農夫】を束ねる【農夫長】であり、以前なら伯爵家の一員たる僕とは声どころか視線すら交わす事がないような格下の存在なのだが、現在は僕の上司だったりする。
短く刈り揃えられた茶色い髪はタワシのようにツンツンと鋭く尖り、炎天下での農作業によって日焼けした茶色い肌は荒れているが、生命力に満ちている。歴戦の戦士のような角ばった厳つい顔に、僕よりも頭一つ分は大きいその肉体は、正面から対峙するととても迫力があり、気圧される。それに剥き出しの両腕は無駄に太く、表皮に浮かぶ汗は陽の光を反射してなんだか奇妙な色合いを見せていた。
近くにいるだけで暑苦しくて、静謐な時間を尊ぶ僕とは合わない部類の人間だ。いや、生理的に受け付けないと言える。正直言って、僕はドグラが嫌いだ。
そんなドグラの、農作業によって自然と硬くなった拳と野性的な腕力が合わさった一撃は破壊力抜群だった。まるで石が当たったような衝撃だ。
僕は殴られた部分を押さえ、その場で蹲り、呻きながら悶絶した。ズキズキと激しい痛みに顔は歪み、ただひたすらに涙が流れ出た。
「ぬぅうおおおおおおお……」
僕は【高位魔術師】だ。しかも雷光系統という、威力が高く、圧倒的な発動速度と攻撃速度を誇る使い手の少ない魔術に特化している。
特化型故に、僕は他の系統魔術は使えない。しかし雷光系統魔術に関しての成長率は人よりも高く、威力も速度も優れていた。
一秒もあれば、雷剣を標的に飛ばす雷光系統第一階梯魔術【指先の雷剣】を行使できるので、大抵は敵と一〇メルトルと近づく事も無く決着をつけられた。
【剣士】や【戦士】はおろか、【騎士】や【騎兵】でさえ、僕に近づけた者は殆ど居ない。
もちろん軍属として、日々の訓練を怠っていた訳では無いが、それは身体一つで戦えるように鍛えるモノではなく、基本的に職業関係の能力を伸ばす事に時間を費やしてきた。
僕のような【魔術師】系の場合は、瞑想によって少しずつ精神集中力と体内魔力の増加を図り、多くの書物を読み研究を重ねて様々な知識を収集し、新たな魔術を実験する事などを繰り返す。
だからかその分、僕は肉体面が特に弱い。殆ど痛みに耐性が無いのだ。痛いのは嫌いです。
言い訳にはなるが、【高位魔術師】は後方からの支援、あるいは広範囲に及ぶ敵の殲滅が主な仕事であり、前線は専門の戦士や騎士達に任せるものだ。そもそも【職業】的に肉体が強いはずがない。
肉体が前衛職業並みに強い【高位魔術師】なんて、ほんの一握りしかいない。そんなのは、それこそ【英勇】級だ。
だから僕が変な訳ではない。僕こそが普通なのだ。元同僚だって同じ感じだったし。華奢で繊細な僕を、こんな乱暴に扱うドグラが圧倒的に悪いのだ。そうに違いない。
「ほれ、いつまで寝転がってんだ。採れたて野菜みてーにシャキッとしろ、シャキッと」
「くそぅ。本来ならお前如き、僕に話しかける事すら不敬なのだぞ」
「そりゃ、まぁな……つってもなぁ、今はおらの方が上だ。この《農地》じゃ、か弱い貴族様は下っ端も下っ端だでな。悔しいなら、こんぐれーチャチャッと終わらせな」
「ぐぬぬッ、ぐぬぬぬぬッ!」
ドグラの馬鹿を見るような視線と呆れたような口調に、僕は思わず歯ぎしりした。
感情のままに、指先に魔力を収束して雷熱を宿し、ドグラに撃ちたいと思ってしまう。いや、以前の僕なら問答無用で無礼討ちにしていただろう。それを可能とする権力と力が、僕にはあった。
だが、それは実行できなかった。イヤーカフスによって、ドグラ達を攻撃できないようにされているからだ。
忌々しい、耳に取り付けられたイヤーカフス。禁じられた項目を犯そうとすると、指一本動かなくなってしまう。
現に今も、僕の身体は僅かにも動かなかった。指先の雷熱もいつの間にか霧散している。
「ほれ、そんな恨めしそうな顔すんなぁ。さっさと終わらしちめぇーば、小鬼手製の菓子が喰えっぞ。果実から作ってるらしぃが、ありゃ美味いでな」
「フンッ。あんなものが美味しいなんて、本当の美味を知らない者は呑気でいいよ、なッ」
ドグラに対しての怒りをぶつけるように、手に持つ鍬を頭上にまで振り上げ、勢い良く振り下ろす。ザクン、と刃が地面に深く食い込んだ。そこからテコの原理で土を崩す。
すると現れるのは、表面とは色が違う、湿った土だ。鍬を何度か動かして、ある程度掻きだしてから引き抜く。鍬にこびり付いていた土がパラパラと落ちていく。
引き抜いた後は一歩前進し、再度鍬を振り上げ、振り下ろす。
それを延々と、決められた場所に到達するまで繰り返せば今日は作業を終え、休む事ができる。だが今日僕が耕さなければならない範囲は、あと二〇メルトルもありそうだ。
今の僕にとって、それは果てしなく遠い。慣れない作業で全身が訴える筋肉痛と、肉体と精神に溜まった疲労、そして鍬を持つ掌の肉刺が数か所ほど破れているのが原因だ。掌からは赤い血が流れ、鍬を持っているだけで痛みが走り、思わず顔が歪む。
たった一振りするだけで一苦労だというのに、終わるまで一体あと何十回鍬を振らなければならないのだろうか。
時間は有限だ。万の黄金よりも価値があり、一秒たりとも無駄に消費してはいいものではない。僕のように優秀な者がこんなところで汗水を流し、土塗れになっている事自体間違っているのだと声を大きくして言いたかった。
ああ、そうだ。こんなのは間違っているッ。
「ほれ、さっさとしろや」
手が止まった僅か数秒を狙って、再び振り下ろされた鉄拳。
しかも先ほどと同じ箇所を殴られた。とても痛い。大きなタンコブができたかもしれない。
「ぐぅうおおおおおおお……」
頭蓋骨を割られたような痛みに再度悶絶する。今すぐ治療が必要なくらいのダメージを受けたに違いない。そうだ、早く治療する必要があるに決まっている。
医療部隊《プレアー》を率いている半聖光鬼のセイ治は優しいから、きっと僕を休ませてくれる。急いで行かなくては、また痛い目に遭いそうだ。
「おら、さっさとしねーと農業小人達が来ちまうぞ」
悪巧みしつつ立ち上がろうとした頭上から、ドグラが溜息交じりにそんな事を言ってきた。途端、背中を走る寒気。ここに来てからより鍛えられた僕の危機察知能力が、五月蠅いくらいに警鐘を鳴らす。
心臓は爆発しそうなほどに速く、激しく脈動し始めた。
「そ、そそそそうだな。あ、ああああいつ等が来る前に終わらせないと、な、何されるか分からないなッ」
少し前に、自らの意志でこの集団に加入した新人・農業小人の存在を思い出した僕は、疲れや全身の痛みを我慢して作業を再開した。
鍬を振るう度に額から冷や汗が噴き出し、残っていた肉刺の全てが裂けて血が溢れる。鍬の柄は血で赤く染まり、ヌルッと滑りやすくなる。それにも構わず、僕は一心不乱に耕し続けた。滴り落ちた血が地面に染み込んでいくのを視界の隅で捉えながら、ただひたすらに。
それからしばらくして、僕の傍に、恐るべき農業小人がやってきた。
「ポポレヴィ? ヴィーヴィークク」
奇妙な声だった。甲高く、蛙の鳴き声のような独特の響きがある。言語としては何を言っているのか全く理解できないのだが、何故か相手――ポレヴィークの意志は何となく僕の心に伝わってくる。
先ほどの声は、『あれだけ時間があったのにこれだけしか進んでいないのか? 本当に使えんな』と言っていた。
失笑混じりの、僕を見下した内容。腹立たしく、何か言い返したいが、奴が来た初日に刻まれた恐怖心から、何も言う事ができなかった。
というのも、畑やそれに類似する土地におけるポレヴィークは、魔術の行使を禁じられている僕を圧倒する能力を秘めた恐るべき存在だからだ。
ポレヴィークは、二足歩行する蛙のような姿をしている。今の背丈は一メルトル未満で、前傾姿勢になっているのでより小さく見える。
しかしその身体は泥と土で形成されているので体格に反して非常に重く、表面には草などがびっしりと生えている。大きな瞳の色は左右で異なり、丸く太い三本指の手で大きな鎌と鍬を持っている。
見方によっては可愛らしくも映るようで、雌のゴブリン達から好意で野菜を貰って食べていた光景もチラホラと見た。
しかし、そんな愛嬌のある見た目に騙されてはいけない。
コイツは、ポレヴィークは、種族的特性として身体を自在に大きくできるのだ。最大で二メルトル程度らしいが、そうなると僕よりも遥かに大きい。僕を殴ったドグラすら超えてしまうほどだ。膂力も人外のそれで、重量もある。本気の一撃を喰らえば、僕程度の肉体強度なら挽肉にされてしまうに違いない。
というか、されかけた。
初対面の時、たまたま僕が農作業を手抜きしていた為に、怒りを買ってしまったのだ。
ポレヴィーク達は生まれるとすぐに親元を離れて気儘に世界を放浪し、ココだと決めた土地に死ぬまで住み続け、ひたすら農作業に従事するという性質がある。
雨の日も風の日も、近くで血みどろの戦争が起きたとしても、一切構う事無く畑を耕し続けるそうだ。
だからか、農地を荒らしたり手抜きの農作業を目撃したりすると、激怒する。
それはもう、【知恵ある蛇/竜・龍】の触れる事すら危険な逆鱗を剥がしたくらいに激怒して、巨大化し、手に持つ鎌と鍬を駆使し、不届き者を排除しようと襲いかかるのだ。そして不幸な僕は見事ポレヴィークの怒りに触れた。イヤーカフスの制限によってギリギリで殺されはしなかったが、二〇メルトルほど殴り飛ばされた。
あんなに長く空を飛び、あんなに大量の血を吐き出し、ただ一撃で身体を庇った両腕は砕かれ、肋骨が数本砕けたあの経験を忘れるはずがない。
もしセイ治が近くに居なければ、僕は死んでいたかもしれない。
思い出しただけでも震えが止まらないくらいに、深く深く深く刻まれたトラウマである。
それ以降、僕はポレヴィークに勝てない。勝てる気がしない。勝てないと僕の心が判断してしまっている。本能が負けを認めてしまっているのだからどうしようもない。情けないとは思うが、それでも駄目なのだ。
ポレヴィークが近くにいるだけで、僕の心は世界の終わりのように挫けてしまう。
「ポ、ポポッポレレヴィ。ポーレヴィッポ」
恐怖心から必死に鍬を振り、痛みすら忘れて畑を耕し続ける僕の耳に届く声。『まぁ、待っててやるから早く終わらせろよ。そしたら菓子でも一緒に喰おうじゃないか』と、ポレヴィークはドグラと共に僕の横で作業を開始する。
何故もっと離れた場所に行ってくれないのだろうか。正直、近くに居るだけで震えが止まらない。
右を向けば、僕がやるように前進する形ではなく後退しながら土地を耕すドグラ。一振り毎に大量の土を崩し、作業の進行速度は優に僕の五倍以上だろう。
左を向けば、愛用の鍬で耕し、小さな雑草を摘み取っているポレヴィーク。流石農業をするためだけに存在するような種族だ。作業効率はドグラすら上回り、確実に僕の十数倍にもなる。
まるで僕だけが世界に取り残されたように、二人は高速で作業を続けている。
ふと、鍬を振り続けながら生まれたある思いが、僕の脳裏にこびり付いて離れない。
(なんで僕って、こんな事させられてるんだろう……)
明らかに作業効率が悪いのに、何故僕にこんな事をやらせるのだろうか。
理由は分からないまま、僕は延々と鍬を振り続けた。
◆◆◆
夕暮れになり、昼から続けていた農作業はやっと終了した。
ただでさえ朝の厳しい訓練で疲れている身体を酷使し、慣れない農作業をさせられた僕は、殆ど身体が動かなくなっている。
裂けた肉刺から流れた血に染まった掌が痛い。鍬を振り続けた両腕の筋肉が痛い。無理な力が入っていた肩と腰が痛い。立ちっ放しだったので足も痛い。そしてドグラに殴られた頭が特に痛い。
痛くない場所を探す方が困難で、僕は疲れに誘われるまま、耕した地面に寝転がってそのまま深く眠ってしまいたかった。
「ほれ、終わったんなら温泉さ行くべ」
なのに、このドグラという大男はそれすら許してはくれないらしい。
僕の襟を掴んで無理やり起こす。まるで犬猫のような扱いだ。
「ぐえっ」
乱暴に扱われたので首が絞まり、思わず声が漏れた。かなり苦しい。思わず涙が眼に浮かんだ。限度を知れと言いたいが、そんな体力も無い。
「おう、悪ぃな。苦しいのが嫌なら、シャキッとしろや。動けねぇなら、おらが担いで行ってやろっか?」
ドグラは謝罪してきたが、心が籠っていないように感じられた。
そこは跪いて己の行為を悔い改めるべきではないのだろうか。平民が貴族たる僕にそんな事をしていい道理があるのだろうか、否、無い。
そうだ、本来こんな事があってはならないのに。何故、ああ、何故こんなにも僕は不幸なのだろうか。
敵の奇襲によって部隊は壊滅状態に追い込まれ、僕は捕虜兼奴隷にされた。ヒト同士の戦争ならば身代金などの関係で貴族の捕虜はある程度優遇され、祖国に引き渡される事も多々あるのだが、生憎今回僕を捕まえたのは人外の集団だった。
だから身代金の交渉など、するはずがない。知性が高いこの集団の長だとて、身代金交渉をするのが一般的であるという知識を持っているとは考え難く、実際に知らないようだった。
その為、僕は祖国に帰される事は無く、こうして生かさず殺さずの飼い殺し状態にある訳だ。
この境遇を納得できているはずもないが、僕と同じような境遇だったコイッツ・カーナリ・ツカエンというツカエン子爵家の者よりはまだ良かったと思えてしまうのだからやるせない。
コイッツは、僕が言うのもなんだが、本当に使えなかった。僕のように魔術が使える訳でもなく、これといった特技も無かったのだ。
だから、捨て駒にされてしまった。
似たような能力の奴等共々、爆発するマジックアイテムを大量に持たされて、僕達の味方であるはずの連合軍を内部から崩壊させる駒にされたのだ。
コイッツはその際に死亡している。死体は下半身が消失し、上半身も半分は肉片や焼き肉と化していたらしい。
そんな死に方は嫌だ。僕には生きて、成すべき目標がある。それを達成するまで、死ぬ訳にはいかないのだ。
「うる、さい。僕は、僕の足で、動ける」
「そぉーか、ならいいべ。そんくれー根性あれば、作業もすぐ慣れっからよぉ」
ドグラが豪快に笑う。汚れた薄黄色い歯を見せ、僕の背中をバシンバシンと平手で叩きながら。叩かれる度、肺から空気が絞り出されて息苦しく、肋骨が嫌な感じに軋んでいるのが何となく分かった。
溜まった怒りを思わずぶちまけたとしても、それは自然の流れだったと思う。
「ゴフッ! ガハッ!! ……い、たいだろうこの脳筋がッ。少しは力加減を覚えろッ!」
「ぐあっはっは。そんぐれぇ怒れるならさっさと温泉さ入って疲れを落とすでな。明日もはえーぞ」
「フンッ!」
笑い続ける小憎たらしいドグラの先を歩き、僕は疲れを癒すために温泉に向かった。足が震えて正常に歩く事ができず、不本意ながら途中でドグラに担がれてしまったが、それは記憶から抹消した。
着替え場に到達してから汗と土で重くなった服を脱ぎ、身体を洗う長タオルを片手に持ち、浴室に続くドアを開けた。
山をくり抜いて造られた洞窟にある浴室の天井はかなり高く、焼き固められた土の壁には大きな岩や石が転々と埋まっている。地面に敷き詰められた石は平坦に加工されているので、足裏が痛む事は無い。
そんな浴室の中心部にある、木と岩石でできた広い浴槽には、白い湯気を上げる液体が満ちていた。見ているだけで引き込まれそうな魔力を宿した浴槽に入る前に、入口近くに置かれている大瓶の中の湯を桶で掬って身体を濡らしてから、ふらふらと向かう。
――温泉。地中から湧き出す温かい水。星の魔力が微量ながらも溶け込んだ液体。
貴族でも特殊な例を除いて持てないようなそれを、この集団は持っている。拠点の拡大中に源泉を掘り当て、自分達が入りやすいように整えたらしい。
それに今、僕は浸かっている。
温かい湯の中では重くなっていた身体も軽くなり、だんだんと身体の痛みが引いていく。掌の肉刺は裂けた皮膚が徐々に塞がり、全身の筋肉が訴える鈍痛はゆっくりと静まっていく。
まるで生きたまま新しい僕に生まれ変わっているような、そんな錯覚すら覚えるほどの心地よさ。あまりの快感に、自然と顔が蕩けた。
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本当に、ありがとうございます。
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