Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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外伝

外伝-5

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 鈍鉄騎士どんてつきしの一日




《時間軸:百二十六日目》

 白銀の一閃が、四足獣のように低く地に伏せたスティール・クローバック――アポろうからは鈍鉄騎士どんてつきしと呼ばれている男――の頭上を通過した。その際、逃げ遅れた髪の毛が数本切断されて、宙を舞う。
 想定していた以上の剣速に、スティールは背中が汗でジットリと湿っていくのを自覚する。
 それでいて、スティールが浮かべるのは小さな笑み。
 恐怖に引きつった不恰好な笑みなどではなく、まるで大好きな事をしている時のような、そして牙を剥き出しにした獣のような笑みだった。
 その笑みは、スティール・クローバックという男が本質的に戦いを好む、荒々しい気性の持ち主であるという事を雄弁に物語っていた。たとえ初めて会う人間だろうと、この笑みを見ればすぐ彼という人間を理解できるに違いない。
 己の予想を超えた力を垣間見せてくれた相手を前にし、男の四肢にみなぎる力が、より強くなっていく。獣のような、力強さを発揮する。

(面白ェ)

 内心そんな思いをこぼす。熱くたぎる興奮を言葉に変えて、スティールは戦意をより激しく燃えさせた。
 血潮が加速し、思考が過熱するような感覚――性交よりも強い高揚感。
 スティールだけに聞こえる幻聴――目の前の敵を倒してその血肉を喰らえと訴える、スティールの心底しんていに住む何かの雄叫び。
 全身に血を送り力強く拍動する心臓の音――内部から響く戦いを求める声。
 静かに確実に、スティールは秘めた爪牙そうがを剥き出しにしていく。人の皮を被った戦獣せんじゅうの本性が、皮膚を破って表に出ようとする。
 あと一歩で本性が完全に引きずり出される――それを邪魔するようなタイミングで、地に伏せたスティールの頭上から苛立たしそうな声が響いた。

「ああもうッ、コレでも当たらないってど――ッ」

 声は女のモノ。若い女。スティールと対峙している相手だ。
 今にも出てこようとした獣が、間を外されて身体の奥底で不貞寝ふてねするような感覚を抱き、スティールの毒気が抜ける。
 スティールは苛立ちを込めた反撃によって女を黙らせた。
 地面についている両手両足に力を込め、全身のバネも加える事で速く力強い動作で跳び起きる。まるで獣のような――否、獣そのままの動作だった。
 身体全体で跳ね起きながら、スティールは右手に持つ刃引はびきされた長剣を振り上げた。
 ミスラル合金製の長剣はゴウッ、と鋭く力強い風切り音を上げながら対戦相手――赤い短髪の女にその刃を食い込ませようとたける。跳び起きざまの切り上げ攻撃は、まるで肉食獣が獲物の喉に飛び掛かるような姿だ。
 反撃のタイミング、剣速、角度、意識の間隙、優れた身体能力。それら諸々の要素が上手く噛み合ったスティールの反撃は、普通の相手ならば避けるどころか防ぐ事も難しい、強烈な一撃となっていた。
 刃引きされているとはいえ、長剣が金属の塊である事に違いはない。直撃すれば容易たやすく女の皮と肉を斬り裂き、骨を叩き折るだろう。
 この一撃で、スティールは赤い短髪の女との勝負に勝利する。
 スティールが正しく勝ちを得る事になる。
 ――はずだったが、しかし、

「ッぶなぁ!」

 ガギィィィッン!! と甲高かんだかく硬質な衝突音が、広い《外部訓練場》に響いた。
 音と共に火花が飛び散り、長剣を握っていたスティールの右手がビリビリと痺れ、そのまま全身に伝播でんぱする。

「――ッチ」

 思わず漏れた舌打ち。
 しかし勝利を決定づけるはずだった一撃が、相手の持つ刃引きされたなたにギリギリのところで弾かれたのだから、それも仕方ないだろう。
 スティールは即座に気持ちを切り替え、再度攻撃を繰り出した。
 一歩踏み出し、袈裟懸けさがけの一撃。
 世界のことわり――【戦技アーツ】の補助には頼らず、足さばきや身体の連動などの純粋な肉体操作技術による、強力無比な白銀の爪牙撃そうがげき
 この一撃は、《クーデルン大森林》に生息している、強靭な肉体を持つアカシカの頸部でも簡単に食い千切れるほどの威力を秘めている。
 しかし再度、甲高い音が響く。
 先の一撃と同じく、赤短髪女の鉈が長剣を弾いたのだ。
 鉈は長剣ほど長くないので、スティールの方が攻撃範囲は広い。だが、一撃の威力だけで言えば重く分厚い鉈の方が高かった。それにそれを無造作に軽々と振るっている赤短髪女の膂力りょりょくがその細い見かけ以上にある事も、防がれた要因の一つだ。

(攻撃力だけで言えばアチラが若干上、なら)

 手数で勝負。そう即断し、スティールは長剣をまるで己の手の延長であるかのように自由自在に操って、鋭い斬撃を繰り返す。
 高速で振るわれる長剣、それを迎え撃つ為、鉈も機敏に動く。
 両者が生み出す銀閃が幾度もまたたき、それと同じ回数だけ硬質な音が響いて無数の火花が飛び散る。
 攻めれば防がれ、攻められれば防ぐ。
 一進一退の攻防。激しく切り替わる攻守と立ち位置。
 地面に刻まれるステップの痕跡。
 第三者から見ればまるで演舞のような、よどみのないギリギリのやり取りが続く。
 両者ともかすり傷は徐々に増えていくが、それ以上の怪我を負う事無く斬撃を交えていく。
 甲高く耳障りな金属達の悲鳴――いびつな狂想曲。
 その時間が長くなれば長くなるほど、スティールが浮かべる笑みは獰猛どうもうなモノになっていった。
 戦闘経験を始め、多くの部分で相手よりも遥かに勝るはずのスティールが攻めきれないのだ。それがスティールの精神を高揚させる。
 何度も追い込んでいるのに、最後の一撃はギリギリで回避されてしまう。
 それはまるで、水を掴もうとしている感覚に近かった。もう少しのところで、手の中からするりと漏れていく。

(そんなに日数は経ッてねェーッてのに、腕上げ過ぎだろォがッ)

 獰猛な獣そのままの笑みを浮かべつつ、スティールは彼女の成長ぶりに密かに感心していた。
 赤短髪女赤髪ショート――ルベリア・ウォールラインが傭兵団《戦に備えよパラベラム》の団長であるアポ朗達と数十日ぶりに帰還したのは昨夜の事である。
 本当は昨夜の内に手合わせしたかったのだが、帰還祝いの宴会を差しおいてできるはずもなかった。
 故に現在、【師匠マスター】であるスティールは、数十日ぶりに帰ってきた【弟子ディサィプル】であるルベリアと久しぶりに実戦的な手合わせをしている。
 ルベリアの戦闘能力はスティールの想像を遥かに超えたモノになっていた。
 成長、というよりも進化といったほうがいいほどである。
 ルベリアが新しい【職業ジョブ】を一つ得た事はスティールも聞いていた。
 それが何なのかまでは聞かされていないが、新しい【職業】によって身体能力が飛躍的に向上しているのは予測できていた。
 これまでの攻防でその上昇度を測ったところ、ルベリアは予想以上に〝身体能力が爆発的に強化されていた〟ものの、それでもまだ身体能力ではスティールが勝っていた。
 確かに身体能力の向上には目をみはるモノがあるが、それだけならスティールは容易たやすく勝てたはずである。
 スティール自身も、アポ朗達が不在中に【魔喰の戦士ノワール・ソルダ】と【獣騎士ビーストナイト】という二つの【職業】を新しく得ていた。
 既に獲得する為の条件の殆どを満たしていたらしく、アポろう達が出立して数日も経たずに未消化の条件もクリアできたのである。
 二つの新しい職業はブラックスケルトンを相手に鍛え込み、それなりに職業レベルも上がっている。以前から持っていた【職業】との相乗効果によって、スティールの身体能力も格段に上がっていた。
 ルベリアがたった一つの【職業】でそんなスティールに迫る身体能力を得た事は驚愕だが、身体能力だけの戦いならば、どうしたってルベリアに勝機は無かった。
 しかし現実として、スティールはルベリアを追い詰めつつも勝ちきれていない。それはルベリアの身体能力に、優れた戦闘技法が自然と混じり合っているからに他ならなかった。
 技術的にもスティールの方が上ではあるが、たった数十日という僅かな時間でそれに迫る技量を、ルベリアは体得していたのである。
 いや、敵の攻撃を防ぐ技術にのみ注目すれば、スティールすら超えている可能性もあった。決着の一撃が決まらない事がその証拠である。
 ルベリアはどうやら、攻撃よりも守りに秀でているらしい、とスティールは直感した。
 もしルベリアが【守護騎士ガーディアン】など守りに秀でた【職業】を得ていれば、恐らくはもっとスティールを苦しめていただろう。そして今後はそうなる可能性が大きいという事でもある。
 このまま強く成り続ければ、ルベリアはもしかしたら【勇者】や【英雄】と呼ばれる存在になるのではないか、などという思いがスティールの脳裏をよぎる。
 あり得なくも無い話だった。末恐ろしい奴だ、とスティールはため息を吐き出した。
 しかし真に注目すべきなのはルベリア本人ではなく、この短期間でルベリアにココまでの戦闘技術を叩き込んだ存在である。

(動きにチラホラと大旦那の影が見えらァーな)

 ルベリアが繰り出してきた袈裟懸けの一太刀を防ぎ、そのまま流れるように反撃。それも防がれたものの、スティールは更に一歩前に踏み出した。
 リーチが短いルベリアに都合がいい間合いだ。鉈の強烈な一撃が迫る。真正面から防げば長剣ごと押し切られるだろう恐るべき斬撃。
 スティールはそれを、傾けた長剣で流した。
 距離が縮まって無意識のうちに力がこもってしまったルベリアの鉈が、長剣の上を擦りながら軌道を逸らされた結果、一瞬だけ彼女の体勢が崩れた。
 そうなるように誘導したスティールがそれを見逃すはずもなく、ルベリアの細い胴体を狙って鋭い蹴りを一発入れる。手加減など無しだ。
 攻撃が当たった確かな感触。

「あがッ――」

 ルベリアの口から小さな悲鳴と空気が押し出され、その身体がくの字に折れ曲がる。
 スティールの蹴りは、いまや大木を一撃で折る事も可能だった。そんな蹴りの直撃を受けては、流石のルベリアも堪えられるはずがない。


 激しく回転しながらルベリアの肉体が地面を転がっていく。幸い、ここ《外部訓練場》の土は比較的軟らかく、あらかじめ大きな石は撤去されていたが、それでもルベリアが甚大なダメージを負った事に変わりはない。
 やがて回転は止まったが、ルベリアはすぐに起き上がれず、その場にうずくまった。
 しばらくしてフラフラと起き上がったが、次の瞬間にはひざまずいて嘔吐した。
 吐瀉物としゃぶつを撒き散らかし、目尻に涙を浮かべる。吐いた物の中には僅かに血も混じり、華奢きゃしゃな身体のアチコチから出血していた。
 この戦闘中に受けた傷は既に塞がりかけていたが、先の回転で再び開いてしまったらしい。
 ルベリアの全身が血に染まる。

(やり過ぎちまッた、かもなァ)

 ルベリアはハインドベアーの素材から造られた丈夫な革鎧や衣服を装備していた。とはいえ、やはり多少なりとも手加減しておけばよかったかもしれない、とスティールは遅まきながら反省した。
 しかし、それも無用な心配だった。


「ゴホッゴホッ……あ~あ、一本取られちゃいました。私の負けですね。いけると思ったんですけど、惜しかったな~」

 吐いてスッキリしたのか、立ち上がったルベリアは付着した土を払い落としつつ、生意気な口調でそう言った。
 全身の傷も高い回復力にモノを言わせて治したのか、拭われた傷口から新しい血が滲む事は無い。驚異的な回復スピードだ。
 小さな傷だったとはいえ、たった数秒程度で出血が止まるとは、本当にどのような【職業】を得たのだろうか、とスティールは内心舌を巻く。

「アホが。まだまだお前みてェーなひよッこに負けるかよ。ほら、口をすすいで来い。女が口元をゲロで汚したまま喋んじャねーよ。ゲロ女かってんだ」

 まだ口元や装備に嘔吐した痕があるルベリアに向け、スティールは《外部訓練場》近くに設置された水場を指差しながら声をかける。

「え、嘘。やだ、最悪……って言うか、ゲロ女とか言わないでくださいよ。一応私はか弱い乙女おとめなんですから」
「馬鹿が、寝言は寝て言うもんだぜ」

 頬を赤くしつつ、反論したルベリア。しかしスティールの言い分も正しかったので、ルベリアはため息を吐きつつ頭を下げた。

「相変わらず口汚い師匠マスターな事で。じゃ、すぐ戻ってきますんで」
「おう、手早くな」

 スティールは小走りで水場に向かっていくその後ろ姿を見送る。
 ルベリアの後ろ姿は、どこか子犬の皮を被った狼を連想させた。

「たく、俺も後で大旦那に教えを請わなくちャいけねェーな、こりャ。弟子に負ける師匠にはなりたくねェーしよォ」

 ルベリアに聞かれないくらいの距離があいたところで、スティールは頭を掻きながら一人ほん吐露とろする。
 そして少々離れた場所に居る、ルベリアを短期間でココまで戦えるようにした張本――黒い肌と全身に刻まれた黄金色の刺青、そして鋭利な三本角を持つアポろうの姿を眼で追った。
 今は新しく入った団員達全員と手合わせをしているところだった。拠点に残していった分体では既に対戦していたが、本体ではこれが初めてである。
 そしてその暴風のような連撃で新人達を秒殺していた。


 今もまた、下半身が赤鉄色の竜鱗に包まれた馬で、上半身が屈強な人間である雄体の人竜馬ドラゴタウロスが重低音の足音を響かせ、アポ朗に向かって全力の突進を繰り出した。その威力は、重武装の人間十数名すら容易たやすく蹴散らすだろう。
 はち切れそうなほど太い筋肉と強靭な鱗をまとい、四足の下半身で地面をしっかりと掴みつつ、どんどん加速。数メートル程度の助走で最高速度まで加速する驚異的な瞬発力と、どこまでも敵を追走できる持久力、そして巨大な体躯は、対峙する相手に恐怖を抱かせる。
 標的がたとえ横に逃げたとしても、強靭な四足が急制動・急加速を行い、敵を捉え直す。ドラゴタウロスを相手にする時に最も注意しなければならない単純にして強力な攻撃法、それが突進だ。
 しかしアポろうはそれを真正面から事もなげに受け止める。驚愕に染まるドラゴタウロスの顔が、スティールのいる場所からでも見えた。
 そして次の瞬間には、何がどうなったのか、その巨大な体躯がグルリとその場で横回転し、背中から地面に墜落。
 数百キトルはあるドラゴタウロスの重量に見合った鈍い音が響き、大量の土埃つちぼこりが舞い上がる。
 離れた場所で見ていたスティールですら何が起きたのか正確に理解できていないのだから、当のドラゴタウロスには、自分がどうなっているかさえ理解できていないようだった。
 そのまま無防備な腹部に落とされたアポ朗の踏みつけを防ぐ事ができず、勝敗が決定する。
 鱗を粉砕し骨を砕いたような鈍い音を響かせながら、アポ朗の片足が腹部にめり込む。
 盛大な音を立てながら吐瀉物と血の混合物を撒き散らした後、ドラゴタウロスは気絶した。
 あらかじめ周囲に待機していた他のメンバーによって、すぐさま簡易治療所に運ばれていく。
 そしてアポ朗が次の相手を呼ぶ声が響く。
 この間、僅か五秒程度の出来事だった。
 如何に鬼人ロード種の中でも上位種に分類される【使徒鬼アポストルロード】と言えど、こんなに簡単にドラゴタウロスに勝てるはずが無い。
 実に馬鹿げた撃破速度だった。


 次のアポ朗の相手は、身長の二倍近くにもなる三メートルほどの太い尻尾が特徴的な猿人オロリンだった。【長尾猿テールトリン】族と呼ばれ、太く長い尻尾を使った高速移動や攻撃などを得意とする。
 総合力ではドラゴタウロスには及ばないものの、短距離の速度だけならばドラゴタウロスよりも速く、機敏でトリッキーな動きができる厄介な敵と言えるだろう。
 手合わせ開始直後、早速尻尾による高速機動でアポ朗の背後に回り込んだテールトリン。一瞬消えたように見えるほどの爆発的加速力だ。
 一方のアポ朗は最初の立ち姿から動かない。だがその双眸そうぼうで冷静にテールトリンの動きを観察していた。
 猿人特有の高い膂力りょりょくで繰り出された右フックが、背後からアポ朗の右わき腹を強襲。同時に太く長い尻尾がアポ朗の左わきから迫る。左右から挟む事で、衝撃を逃がさず相手の肉体にダメージを与える狙いだ。
 それに対し、やはりアポ朗が何もしない。防御すらせず、ただ攻撃を受けた。
 ――炸裂。
 肉と肉がぶつかり合う音。それは攻撃の力強さを如実に表していた。
 しかしアポ朗は揺るがない。微動だにしない。ダメージなど皆無だと、その姿が雄弁に物語っていた。
 逆に、攻撃したテールトリンの方が右手と尻尾を押さえて痛がった。
 攻撃した方がダメージを受け、防御すらせずに攻撃を受けた方が何ともない、といういびつな状況。
 そこでようやくアポ朗が動いた。テールトリンは何とか反応しようとしたが、速度があまりにも違い過ぎた。
 まるで大人と子供、あるいはそれ以上の違い。
 背後の人猿を見る事もなく行使された正体不明の攻撃が直撃、テールトリンの小柄な身体が勢い良く吹き飛ぶ。
 激しく錐揉きりもみしながら飛んでいくテールトリン。その進行方向に突如やわい土の山が生じる。テールトリンが直撃すると、勢いを殺しきれずに土の山が爆散。土を飛び散らせつつ、テールトリンは更に飛んでいく。
 再度地面から土が隆起――二つ目、三つ目を破壊し、四つ目でようやくテールトリンは止まった。ピクピク、と痙攣けいれんし、口からは泡が噴き出ている。
 誰がどう見ても戦闘不可。その胸元は円状に陥没している。スティールの脳裏に攻撃がどのようなモノだったのか疑問が浮かぶが、答えは出ない。
 考えている間に、再び次を呼ぶアポ朗の声が響く。
 テールトリンは僅か三秒程度で負けていた。


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