Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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外伝

外伝-10

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「ったく、もたもたするのは止めて欲しいんだがねぇ。そりゃ雨風を退ける魔術は初歩も初歩だけど、無駄な魔力の消費は避けたいモンだよ」

 やれやれ、といった感じで声を出したのは、強風を伴って降り続けている雨を魔術によって退け、私達の身体が濡れて無駄に体力を失う事を防いでくれている黒髪紫眼の麗人。優れた魔術の行使者である【灰奪の魔女ルイン・ウィッチ】クレリア・アーク・ハーヴェストだった。
 クレリアはとある神代ダンジョンにて階層ボスの魔人ミディアンを殺して得た三つの【遺物エンシェント】級マジックアイテム――捻じれた白木に紫色の魔石を埋め込んだ魔杖【魔奪の杖罪マギリア・ロールッド】、黒白魔銀のローブ【魔奪の罪布マギリア・ペルティン】、茨の装飾が施された指輪【魔奪の指枷マギリア・リングーラ】――を装備している。
魔奪マギリアシリーズ】と呼ばれるこれら三つのマジックアイテムの能力によって強化された彼女は、一都市を壊滅させる事も可能な、第六階梯魔術の行使が可能となっている。
 美しいには棘がある、という格言を体現したような存在だ。
 そんな彼女クレリアは、旅を始めた時からの付き合いであると同時に、私の魔術の師匠という、絶対の信頼を寄せられる存在だったりする。

「クレリア、君にはいつも感謝している。君がいてくれなければ、私はココまでこれなかった」
「ば、馬鹿ッ。いきなり何言ってんだいッ。は、恥ずかしいじゃないかよ……」

 だんだんと尻すぼみになっていくこわ。思わず笑みがこぼれた。

「はは、赤くなるなんてらしくないんじゃないか?」
「う、五月蠅うるさいねェ……」

 頬を赤くするクレリアを見たのは久しぶりな気がした。
 褒められ慣れていないからだろうが、私よりも二歳年上の彼女が今は年下のように可愛らしく思えて、思わず笑ってしまう。

「あ、あるじ殿。わ、私は主殿がいてくれて心から感謝しているぞッ。本当だぞッ」

 クレリアの珍しい姿に笑っていると、その横から私の事を『主殿』と呼びしたってくれる獣人――猫のような耳と尻尾が特徴的な猫人ワーキャット族の【風錆の貫槍師ラスティパイル】チェロアイト・メイビスが、慌てた様子でそんな事を言ってきた。
 彼女は獣人/亜人なので人間のように様々な【職業ジョブ】による恩恵/補正を持てないが、そもそも種族的特徴として人間を遥かに超える優れた肉体を有している。
 特にチェロアイトの氏族である【風迅猫アフィール】は、敏捷性と移動速度が特に優れている。鋼鉄のように頑丈だが羽毛のように軽いチェロアイトの愛槍【錆び嘴の孔雀槍ラスティビーク・ピーコック】による高速の連撃は、私でも完璧に防ぐ事は難しい。
 この槍には【傷錆化ラスティ・ウーンド】という、傷つけた箇所から次第に広がっていくさびを発生させる固有能力がある。僅かにかすっただけでも致命傷になりかねない能力を持つ槍での連撃は、想像するだけで恐ろしい。
 それに派生迷宮で得た牛頭鬼ミノタウロスの革で造られた軽革鎧を装備する事で、風迅猫アフィール族特有の俊敏な動きを阻害せず、それでいて高い防御力を確保している。非常に敵対したくない強者だ。
 尤も、奴隷商人に捕まっていたところを助けた私達には、獣人特有の人間に対する警戒心を抱かないようで、友好的な関係を築けている。
 この旅が終わった後も共に戦いたいと思っている、私の大切な仲間の一人だ。

「ありがとう、チェロ。そう言ってもらえると私も嬉しいよ」
「そ、そうかッ。主殿が嬉しいと私はもっと嬉しいぞッ」

 チェロアイトが普段のように、スキンシップとして私に抱きついてきた。
 突き出されたチェロアイトの頭を思わず撫でる。
 やや癖っ毛なチェロアイトの髪は撫で心地がよく、やめなければいけないとは思いつつもついついしてしまう。全く悪い癖だ。
 こんな事をして嫌われでもしたら、私は私自身を許せないだろうな。
 そう思いながらも、手はやはり動き続けている訳だが。

「抜け駆けは許しませんわよ、チェロ」
「ぬわっ」

 撫でているうちに顔を伏せて震え出したチェロアイトを横から押し退けて、チェロアイトと同じく奴隷商人から助け出した獣人――兎のような耳と尻尾が特徴的な兎人ワーラビット族の【風弓の射手トルメンタ】セレス・タイトが私の前に陣取った。

「ルーク様ッ、私も心より感謝しています。もし私の命を投げ出す事でルーク様が勝機を得られるのなら、生きられるのなら、躊躇ためらわずそうしてくださいますように」

 セレスも獣人/亜人である為【職業】は持っていないが、チェロアイト同様優れた身体能力の持ち主だ。
 セレスの氏族である【風読兎フューリア】は風の流れを感じる事ができるし、ある程度風を操れる。その為セレスの愛弓【月夜の天弓アルテリア】から射かけた矢は、正確無比に敵の弱点を射抜く事が可能だ。攻撃範囲ではクレリアの魔術にはかなわないものの、遠距離攻撃における正確さならばセレスの右に出るモノはいない。
 誇るべき、そして頼れる私の仲間セレス。なのだが、たまに言動が怖い時もある。先ほどのように、いざとなれば自分を犠牲にするなどと時々言うのである。
 私は仲間の為に命を投げ出す覚悟はあれど、私の為に死ぬ命などアリア以外にはもう抱えたくないし、抱えきれない。心が摩耗し、私は私でなくなるに違いない。
 だから私はセレスのさらさらな髪を撫でながら、私の率直な気持ちを伝えた。

「そう言わないでくれ、セレス。私はセレス達を犠牲にするなんて出来ないんだから。私はセレス達に、生きていて貰いたいんだ」
「う……ズルイですわ、ルーク様」

 どこか鋭かった表情がトロンと穏やかになったセレスに、私は笑みで応えた。

「はいどーんッ」
「わきゃッ」

 突如チェロアイトがセレスを突き飛ばした。セレスを気遣ったやり方だったので、押し出した、という方が適切な表現なのだが、無防備だったセレスは大きく横に移動してしまった。
 セレスを撫でていた私の手が宙を彷徨さまよう。行き場を見失い、仕方ないので下ろす。もう少しだけ堪能したかったな、と思いながら。

「セレス殿、抜け駆けは許さぬなどと申しておきながら、言っている事とやっている事が違うでありますぞッ」
「う、いや……チェ、チェロだって私の立場なら同じ事をしていたんじゃありませんの?」

 一度はチェロアイトの気迫で押されたが、セレスは即座に反撃した。

「むぐッ。いや、否定はできぬが……そ、それとこれとは話が別ですぞッ」
「いいえ、同じですわッ。というか、チェロの方が私よりももっとタチが悪いと思いますの。そんな凶暴な胸をルーク様に押しつけるなんて、はしたないッ」
「べ、別にこんなに大きくなったのは私の本意ではないぞ。ただ、自然とこうなっただけで……」
「だったら私に寄こしなさいよッ、羨ましいッ!」

 普段通りのやり取りが始まってしまった。
 確か喧嘩するほど仲が良い、という話を聞いた事があるので、セレスとチェロアイトは本当に仲良しなのだな、とコレを見る度に私は思う。
 微笑ましい限りだ。私が笑うと、二人のじゃれ合いを並んで見ていたコライユやクレリアもつられたのか、苦笑した。

「…………行くぞ」

 二人のじゃれ合いを見ながら三人で笑っていると、右肩を掴まれるのと同時に、低い声が耳元で響いた。
 肩を掴んだのは力強く、幾千幾万と武器を振るって出来上がった、肉刺マメでごつごつとした戦士の手だった。

「ああ、すまないアイオラ。どうも最後だからか、緊張してしまってな」

 雑談に気を逸らしてしまっていた私達の軌道を修正してくれたのは、灰色の全身鎧を装備して背中に巨大な盾を背負った【拒絶する大盾パヴィーゼ】アイオラ・ベッティーノである。
 軽く整えられた灰銀色の髪と精悍な顔の持ち主なので、街の酒場などではよく女性に囲まれるのだが、現在は円柱型の大兜オームを装備しているので顔を見る事はできない。
 しかしアイオラと私は所謂いわゆる幼馴染であり、第一の親友でもある。長年の経験から、今アイオラが眉間に皺を寄せているのはすぐに想像できた。

「…………気合いを入れろ」
「ああ」

 普段はあまり多くを語らない無愛想なアイオラだが、いざ戦闘となれば敵のあらゆる攻撃を背中の大盾パヴィーゼで防いで仲間を護ってくれる、頼れる存在だ。
 正直言って、本当の実力ならアイオラは私よりも強いのではないだろうか、と思っている。私がアイオラに勝てるのは、ひとえに【光の神の加護】があるからこそだ。
【神の加護】も無しに私と互角に戦えるアイオラこそ【勇者】であるべきだと私は思う。
 アイオラが【神】に選ばれた【勇者】であったなら、私よりもよほど優れた【勇者】となって、故国も安心できただろうに。
 なぜ、私が【勇者】になってしまったのだろうか。大切な人さえ護れない私が、これほどの大役を担って良いものだろうか。
 ――いや、こんな鬱々うつうつとした考えをしていてはいけない。
 何がどうあれ、私が【神の加護】を授かって【勇者】となってしまったのだ。
 ならば私がやるべき事は決まっている。神託に従い、この地――〝クラスター山脈〟に住まう巨人種【フォモール】族の王〝バロール〟を討つ。
 今はその事だけを、考えなければならない。

「行こう、皆」

 返事はそれぞれバラバラでまとまりが無いが、それはいつもの事。
 静かに気合いを入れ直し、私達六人は戦いの地へと向かっていった。


 ◆◆◆


 どれほど歩いただろうか。
 道中で出逢うモンスターはスノースライムくらいなものだった。魔法を行使してくる上に、物理・魔法両方の耐性を保有しているのが厄介だったが、幸い動きは遅いので大した相手ではない。それも踏破の邪魔になるものだけを倒して進んでいったので、思っていた以上に早く進めている。だが、肝心のフォモール達は一体も見つからない。
 最初に索敵の魔術で大まかな場所を調べたので間違いなくこの先にいるのだろうが、それでもまだ道のりは長いようだ。
 それに途中から吹雪に変わった天候のせいで地面に積もる雪が鬱陶うっとうしく、私達の体力をジワジワと削ってくる。視界も白く染まり、数メルトル先すらハッキリと見る事は出来ない。この白い世界に紛れているかもしれないので不意打ちにも意識をかねばならず、精神的疲労も馬鹿に出来ない。
 クレリアが魔術によって一定の温度を確保してくれているとはいえ、周囲の気温がかなり低いのでとても快適とは言い難い。何も無いよりは遥かにマシだが、肌寒さを感じるし、吐く息は白く染まる。
 心身共に疲れが溜まってきているのを自覚した。

「見つからないな」
「見つかりませんね」

 ただの呟きだったのだが、すぐ傍にいたコライユが返答してくれた。不安げな仕草で、頭を左右に振っている。
 そして人間よりも鋭敏な聴覚を持つセレスが、頭部の兎耳をピクピクと動かしながら私にささやく。

「ルーク様。風の音が邪魔だからでもありますが、私の耳ではまだフォモール達の音は拾えません。このまま進んでいいのでしょうか?」
「ああ、このままで大丈夫さ。経験から言って私と試練は引き合うようになっているし、私の【直感】も、この先に居ると示している。だからきっとこの先にフォモール達が居るのだろう。けど、もう一度索敵したほうが気楽に進めるだろうな。すまないが、クレリア。魔力消費が大きくて悪いけど、少しの時間でいいから広域索敵魔術を使ってくれ」
「ったく、仕方がないねェ」

 口では愚痴をこぼしながらも、クレリアは私の指示を聞いてくれた。
 彼女は聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、素早く五小節の呪文を詠唱する。
 そして僅か数秒で紡がれた索敵の魔術は、私が予想していた通りの結果を示した。

「アッチだね。大体九キトル先、ってとこかな」

 迷いなくクレリアが指差した方角。それは結局私達が向かっていた方角だったのだが、大まかな距離が判明した分だけ気楽になり、少々私達の歩む速度は速まった。
 途中に手頃な洞窟があったので、休息と昼食を取る。幸い洞窟内にはモンスターも居らず、無駄な戦いをせずにすんだ。
 洞窟内の安全を確保した後、〝収納のバックパック〟からマジックアイテム〝ライダの大鍋おおなべ〟を取り出した。その中に大鍋と一緒に取り出した野菜や肉、料理酒や香辛料などを入れていく。
 この〝ライダの大鍋〟は投入した食材を使い、周囲の気温に合わせて温冷多様な料理を自動で、それも僅かな時間で調理してくれる便利品だ。作られる料理がランダムである事が時に厄介だが、腐った肉や野菜でも使わない限り不味くなる事は殆どないので、大した問題ではない。
 そして今回の料理は〝ビルフシチュー〟だった。
 一口大になったモンスター肉は非常に柔らかく、野菜や香辛料での味付けが疲れた身体を癒してくれる。
 しかもアツアツで、身体の内部から温まる。皆ホフホフと口を動かしながら堪能した。
 食事をした後は洞窟でしばしの間休憩し、武器の点検と作戦の最終確認を終えて、再度出立する。
 相変わらず雪は降っていたが、風は先ほどよりも弱くなっていたので状況は好転している。
 これで進む速度は飛躍的に上昇するだろう。


 雪道を上り、時には下り、時には崖を越えながら進んで行く。
 それを何度か繰り返し、崖下の道を進んでいると、とある区画から周囲の雰囲気が一変した。崖下なので左右は天高い岩壁で囲まれているのだが、その岩壁にかなり巨大な――それこそ十数メルトルサイズの巨人がスッポリと入ってしまうような洞穴を、幾つも発見できるようになったのだ。
 よく見ればその洞穴の片隅には、様々な動物やモンスターの骨の山が積まれている。つまり数多くの生物がココで何かに喰われたという事だ。それにこの区画に足を踏み入れてからというもの、隠れてコチラをうかがうような気配も感じ始めている。
 間違いなく、ここがフォモール族の住処だった。

「近いな」

 進むうちに、次第に皮膚は粟立あわだち、うなじに弱い電流が走るような感覚を覚える。心臓の鼓動は徐々に力強くなって熱を帯び、逆に頭は氷のように冷静になっていく。
 戦いの時がすぐ傍まで迫っているのだと、経験で分かった。より一層気を引き締め、洞穴が目立つ崖下の道を進み続けた。
 そしてしばらく進むと開けた場所に出て、ついに私達は堂々と待ち構えていた五体の巨人フォモール達と出逢った。

『ようきはってんベルジャァァァ! でもオ前さん等ハ今から死ぬンジャエドモンドヨォォォォオオオオ!!』

 五体のフォモールの中でも一際巨大な中央の一体が、独特な口調で雄叫びを上げた。頭部は山羊やぎに酷似した形状で、燃えるような赤眼に私達が映る。屈強な人間のような上半身は美しくすらあり、仙骨の辺りからは一本生えた巨大な蛇の尻尾がゆらゆら動き、黒い体毛に包まれた下半身も山羊のような形をしている。一番小さいモノでも軽く一〇メルトルを超え、その巨体に見合った大きさを誇る岩石製の棍棒を持っている。
 正直何を言っているのか、全ては分からない。身長が二〇メルトル近くある中央のフォモールの声は、私達からすれば爆音のようなモノである上、岩壁に反響して聞き取り難くなっていたからだ。
 しかし言葉が理解できずとも、奴等が私達を殺す気なのは十分伝わって来る。
 爛々らんと輝くその赤き双眸そうぼうが、チョロチョロと動く長い舌が、手にする棍棒の動かし方が、命を奪ってやると強く訴えている。
 コチラとしても、やる気のある相手の方が戦いやすいので好都合だった。

『ワイはバロールというモンじゃキン、死ぬ前に魂に刻みんシャインナァァアアア!!』

 その宣言によって、中央の巨大なフォモールこそが、私が殺すべき〝バロール〟だと判明した。
 流石に巨人の王というだけはある。今までで一番の強敵である事は間違いない。私には分かる。感じるのだ。
 バロールは、カッティーノを呑みこんで溶かして殺した〝砂海大蚯蚓タイラント・サンドウォーム〟よりも器用で素早く。
 メイラをその拳で叩き潰した〝水晶岩魔大将クリスタルゴーレム・ジェネラル〟よりも硬く重く。
 ドクトリルを海中に引き摺り込んだ〝大海大烏賊タイショウオオイカ〟よりも膂力りょりょくが強く。
 そしてアリアを焼き殺した〝火吹亜竜ファイアドレイク〟よりも知恵がある。
 巨大で強靭な肉体に備わった人間と変わらぬ知能は厄介極まりない。それに加えて両腕に刻まれている紋様から察するに、恐らく詠唱せずに行使できる珍しい【魔法】――【もんしょうじゅつ】の使い手だ。
【紋章術】は制約が多い【魔法】なので連発こそしてこないだろうが、それでも非常に危険な要素の一つだ。あの規模で刻まれた【紋章術】ともなると、単発でも第四階梯魔術に匹敵する破壊をもたらすに違いない。
 そして何より、固く閉ざされた左目こそが危険だと、旅で培われた私の危機察知能力が全力で警鐘を鳴らしていた。
 あれは、危険過ぎる。他の全てが霞んでしまうくらいに。
 解放されると何が起こるのかは分からないが、とにかく、バロールの左目を開けさせてはならない。
 とはいえどんなに危険だとしても、殺さねばならない相手を前に、私がやる事は一つ。
 ただ全力で戦うだけだ。

「皆、作戦通りに行くぞッ」

 あらかじめ決めていた作戦に従い、私は仲間の返答を聞く事無く単騎で先行する。
 積雪を巻き上げながら走りつつ、腰に下げた愛剣の柄と鞘に手を添える。その存在の確かさを感じながら、私の思考は加速していく。
 まず狙うのは大本命のバロール――ではなく、その護衛のフォモールだ。
 バロールは強敵だ。バロール単独を相手に戦っても簡単には殺せないだろうし、その護衛のフォモールが四体も居れば尚の事。
 バロールより小さいとはいえ、護衛フォモール達の体長も優に一〇メルトルを超えるのだ。決して弱い訳ではない。普通なら一体だけで軍が出動するほどのモンスターである。
 だからまず護衛を殺し、その後バロールを全員で狙う方が勝てる確率は高そうだった。


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