Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐

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4巻

4-5

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「アポ朗の奴め、まァーだあんな面白そうなモノを隠しておったのか」

 そう呟いたルービリア姫の視線の先、アポ朗の全身から、黒い何かが立ち昇った。
 アンデッド系モンスターの中でも一定以上の強さに到達した存在は黒いオーラを纏う事がある、とアポ朗は以前話していた。それと同じようなモノならば、あれは物理と魔法両方の耐性を得る能力じゃろうな、とルービリア姫は予想する。

「――ッラ!」

 ライガーは上段に構えた大剣に渦を巻く青いほのおを纏わせると、烈風が生じるほどの速度で振り下ろす。深く地面を斬り裂いた大剣から青い焔が地表に燃え移り、まるで波のように広範囲に広がって轟々ごうごうと燃え盛る。
 青い焔の波がアポ朗にまで達し、その身体を一瞬で呑みこみそうになるが、太い脚に踏み砕かれて隆起した土壁が焔を遮断した。
 土壁の左右に焔の波が流れた次の瞬間、蹴り砕かれた土壁が土石弾となってライガーに襲いかかる。
 ライガーはそれを幅広の大剣の腹で受け、弾き、あるいは避ける。
 一つたりとも被弾しなかったが、動きは止まる。その隙に迫るアポ朗を、ライガーの背後で待機していたカエデが前に出て迎え撃つ。

「凄い、ですね……」

【勇者】や【英雄】といった超人達に迫る速さで動き回り、卓越した剣技と戦技を行使する【剣闘王】ライガーと【異界の剣豪】カエデの姿に、マックールが思わず感嘆の声を洩らした。

「ふむ、確かにな。ちと想像以上ではあるが、むしろ好都合じゃな」

 マックールの率直な感想に、ルービリア姫も同意した。
 カエデの大太刀【桜夜おうや夢現むげん】が、初速に秀で、視認不可能と言われている【剣豪ソードマスター】固有の戦技【瞬刹一刀しゅんせついっとう】によって振り抜かれた。
 大太刀は大気を斬り裂き、アポ朗の首を刈る軌道を描くが、黒いオーラを纏った銀腕によって事も無げに受け流される。
 鋼鉄すら紙のように切り裂く一撃を、ただ軌道上に斜めに銀腕を構えただけで防がれるとは思っていなかったカエデ。驚きのあまりその動きが一瞬遅延した直後、アポ朗の繰り出した膝蹴りが彼女の腹部に直撃した。
 まるで爆弾が爆発したような音を発し、カエデの華奢きゃしゃな身体が吹き飛ぶ。
 血を吐き出しながらも、カエデは流れに逆らわずに受け身を取って転がっていく。
 その隙にアポ朗に背後から迫っていたライガーが、袈裟懸けさがけに大剣を振り下ろそうとした。しかしアポ朗が後ろを見もせずに繰り出した回し蹴りが大剣の柄に命中。柄は蹴り砕かれ、大剣は遥か遠くに飛んでいく。
 主武器である大剣を失ったライガーは、即座に腰に下げていた二振りの剣を抜く。十字に敵を刻む戦技【十字斬り】を発動させ、アポ朗の脇腹を左右から同時に斬りつけた。
 赤い燐光りんこうを宿した双剣は甲高い音と火花を飛び散らせたが、血肉を削るには至らなかった。刃はアポ朗が纏う黒いオーラで阻まれて、体表を滑ったのである。
 攻撃が通らないと理解したライガーは慌てて距離を取ろうとしたが、一歩遅かった。
 飛びのいたライガーの左わき腹に、ハルバードの柄が叩きつけられる。身体が〝く〟の字に曲がり、数メートルもの距離をノーバウンドで吹っ飛んでいく。
 優れた回復能力を有している為、カエデもライガーもまだ戦闘不能ではないが、アポ朗は全くの無傷。
 彼我ひがの差は、あまりにも大きかった。
 目の前で繰り広げられる高度な戦いに、コロッセオに来ていた観客はやがて沈黙し、ただただその流れを見続けていた。
 そして戦いは、意外な結末を迎える事となる。


==================


 コロッセオでの戦いは、四方から登場した四者が一斉に戦うバトルロイヤル形式だった。
 初めの内は様子見でもしていようと思ったのだが、開始早々、一体のワイバーンが突っ込んできたので、ハルバードの水刃を【水流操作能力ハイドロハンド】で強化、【大気操作能力エアロマスター】と【重力操作能力グラビティロウ】の合わせ技で加速して両断した。
 ついでに【剣闘王】と紹介されていたむさ苦しい男を狙ったのだが、防がれてしまった。
 まあ、呆気なくやってもつまらないのでよしとして。
 その後、すぐ女武者と男がタッグを組んだので、所々アビリティを行使しつつも基本的には素の肉体性能に依存した戦い方で、地力を上げる訓練に付き合ってもらった。
 大体三十分くらい経った頃だろうか。
 一通り知られてもよい新たなアビリティの使い心地を試した後、二人の武器を叩き落とし、配下になるかと勧誘してみた。
 中でも絶対に欲しいと思ったのは【剣闘王】ではなく、女武者の方だ。
 先に言っておくが、綺麗な女だから、という理由ではない。
 この世界には、俺以外にも他世界から来た者が居る。この国の【異界の賢者セージ・ディファレント】もその一人で、彼が調べる切っ掛けとなった。
 どうやら【大神】の一柱である【時空と星海を司る大神】が招いているらしい。ただ、招くといっても別世界に居る本体の魂を複製して生み出された複製存在であり、肉体は【大神】が用意した全くの別モノになるそうだ。
 だから、元々は何の変哲も無い存在でも、女武者のように戦える力を得られるらしい。
 正直、女武者を喰ってみたくはある。
【大神】が用意した身体はどんな味がするのか、どのようなアビリティを得られるのか、かなり気にはなる。
 なのに女武者を喰わないのには、もちろん理由がある。
 異世界からの来訪者――通称【異邦人フォリナー】と呼ばれる者達は、お互いの存在を何となく感知できるらしい。ある程度近づくと、方角くらいは大体分かるそうだ。
 ならば、最初の一体である女武者は我慢して、次の異邦人を見つけさせてからそちらを食せばいい。
【異界の賢者】を喰うのは残念ながらお転婆姫が拒否するだろうが、まあ異邦人は目立つので、すぐに次が見つかるだろう。
 それにもし俺と同じ世界から来た存在が居るのならば、【ESP能力】を持っているかもしれない。
 個人的には【瞬間移動能力テレポーテーション】辺りが欲しいが、高望みは止めておこう。
 ああ、異邦人、早く喰ってみたいものだ。
 などと思いながら女武者を見ていたら、酷く怯えられた。


 そしてその直後、女武者は身の危険を感じたらしく、快く入団してくれた。剣闘王もそれに続く。
 剣闘王の入団理由は『負けたから。それに、面白そうだから』だそうだ。
 シンプルで良し。
 早速ささやかながら、コロッセオの中心で二人の歓迎会をする事にした。観客は唖然としているが、そんなモノは放置だ。
 転がっているジャダルワイバーンの肉を【巨人族の長持ち包丁】を取り出して切り、大型のフライパンで焼きながら迷宮都市で買った迷宮産の酒を振りかける。それに先日殺したサイクロプスから得た【サクロの岩塩】をまぶして完成したワイバーン肉のステーキを三人で喰った。
 肉を喰うと酒が欲しくなるので、これまた迷宮産の酒を飲む。
 貴族専用の個室にいた観客が何か言ってきたが、そちらの方を一睨みして黙らせたので良し。
 初めて食べたワイバーンの肉は、大層美味である。さっぱりとしていて鶏肉のようであるが、しかし高級牛肉のようでもある、何とも不思議な味わいの逸品だ。勿論鱗もバリバリと喰わせてもらう。

[能力名【亜竜鱗精製】のラーニング完了]

 【竜】よりも格が大きく劣る【亜竜】なのでアビリティはあまり期待していなかったが、これならばもっと探してみる価値はある。続けて喰いたくなったが、残りは皆で食べる事にしよう。
 何でもしまえる【異空間収納能力アイテムボックス】の存在は知られたくないので、剣闘王と女武者にワイバーンの死体を半分ずつ引き摺らせてコロッセオから退出した。
 その後お転婆姫が控室にやってきて、『うむうむ、よくやってくれたのぉ。しかしあのような面白いモノを隠していたとは、けしからんなッ! もいっかい出して、ちょっと触らせいッ』と言葉に合わせてコロコロ表情を変えながら言ってきた。
 まあ、普段通りである。
 とりあえず剣闘王と女武者はオーロとアルジェント付きの護衛に任命し、イヤーカフスを配給した。
 紋様入りのマントとかは、後日与えようと思う。


《百五十四日目》

 王国の最高戦力の一つ、【四象勇者フォクス・ガルド】と呼ばれる四人の【勇者】が存在する。
水震すいしんの勇者】フリード・アクティは農民出身。二十代男性。澄んだ水色の瞳以外にこれといって特徴が無い、どこにでもいそうな平凡な顔がむしろ特徴。愛用の武器は両手長剣【流水の蒼剣ファインシュブル】。
闇守やみもりの勇者】アルリッヒ・ティン・アグバーは王国貴族出身。十代女性。嗜虐趣味があり、病人のようなやつれた白顔にボサボサの髪が特徴。愛用の武器は【支配者の教鞭コントロ・ナインテイル】と呼ばれる多節鞭。
岩鉄がんてつの勇者】ガスケード・バロッサ・メロイも王国貴族出身。四十代男性。いわおのように屈強では頭な歴戦の大将軍。愛用の武器は【イスンバルの鉄槌】。
樹砦じゅさいの勇者】フュフュ・アインは故郷を捨てたうん百歳女性エルフで、【四象勇者】唯一の亜人。愛用の武器は【フュリアンの重ね木】と呼ばれる長弓と【鋼実の毒剣ティンフュ・フュラ】。

 本来ならココに以前俺達の仲間になった復讐者が加わって、【五象勇者】とかになっていたのかもしれない。詩篇的に、そうなっていた可能性は非常に高いと思われる。
 まあ、それは置いといて。
 現在その四名の内三名は、王国内を転々と移動しているそうだ。
 各地の神代迷宮や派生迷宮に《従者/仲間/副要人物》と共に挑んだり、領内を荒らすモンスターを討伐したり、それぞれの詩篇に記された試練に挑んだり、忙しくしているらしい。
 それで残る一人は、王都の警護を担当している。
 そして何故か俺は昨日から、その【闇守の勇者】アルリッヒ・ティン・アグバーにストーキングされていた。
 訓練していると、琥珀宮に隣接している《柘榴宮ガーネット・パレス》の屋上の物陰からチラリチラリとその姿が覗く。病人のようなやつれ顔は、正直何処のホラー映画だ、と言いたくなる独特の雰囲気がある。
 かなり距離がある上に、【勇者】の能力を使って隠れているので、普通は監視されている事にも気づかないのだろうが、俺の【空間識覚センス・エリア】には引っかかったのである。


 正直、直接害がないのならばどうでもいいし、無視しても良いのだが、非常にやり難い。
 あまり手の内は明かさないように気をつけようと思う。


《百五十五日目》

 現在お転婆姫と敵対する勢力――大臣をトップに据えた【貴族派】は、王国内での最大勢力と化している。
 王国の領地の約七割を貴族達が有し、残り約三割は国王が治めている中、国王に味方する貴族も居るが、大臣の派閥に所属している者の方が多い。
 その全員が王国の為に働いているのなら問題はない。しかし権力に魅せられて欲に走る者は必ず出てくる。そいつらは必ず、己の責任を果たさず、私腹を肥やす為に重税を課し、民を飢えさせる。
 今は大臣という存在が重しとなっているので、表面上はまだ穏やかではある。
 だがこのままでは大きな転機でもない限り、王国はやがて腐る。
 お転婆姫との関係もあって微妙ながらも保たれていたバランスは、しかし崩れた。
 今朝、【貴族派】のトップである大臣――ギルベルト・イスラ・バルドラが死体で発見されたからだ。
 全く新しい毒による殺害であり、治療法はとある鬼の血を飲む事なのだが、新種の毒とは、怖いもんだ。
 だから現在、王城内部では不穏な空気が渦を巻き、ピリピリとしている。
 その波紋が今後王国にどう影響するのかは不明だが、そろそろ本格的な波乱がやってきそうである。俺としては是非その波乱に乗じて美味いモノを、喰いたいところだ。
 主に【勇者】とか【英雄】とか【異邦人】とか。
 味を想像するだけで、よだれが出そうになった。

 ……年老いた大臣の内臓は微妙な味だったし。口直しがしたい。


《百五十六日目》

 大臣が毒殺されて、一日が経過した。
 その間、実に様々な派閥や機関で大きな動きがあったが、俺達の周囲にまでは大して影響は出ていない。
 とりあえず現在広まっている大臣暗殺に関する情報を纏めると、まず王国側は犯人を特定できていない。優秀な諜報部隊が血眼ちまなこになって行っている調査でも、『大臣は私邸の自室で殺害された』『争った形跡は無い』『屋敷に敷かれたマジックアイテムによる警報装置は無反応だった』『第一発見者はメイドを引き連れた執事長である』『毒殺された』といった、誰でも簡単に調べられる事しか判明せず、それ以上は全く進展が見られない。
 大臣の遺体には、豆粒ほどの大きさで紫色の膿疱のうほうや、部分的な壊死えしなどが全身に見受けられたらしい。発見された時点で、悪臭を放つかなりグロい死体だったそうな。
 使用された毒は症状から新種のモノだと判断され、採取されたサンプルから、宮廷に仕える【魔法薬剤師】マジック・ファーマシストや【錬金術師アルケミスト】などが全力で治療法を調べている。だが長年医療部門の長を務める老人から、時間をかけてもこの毒の治療法が今後発見できるかどうか分からないくらい危険な代物、との一次報告が王に提出されている。
 つまり盛られたが最後、解毒剤を持っている可能性が高い犯人以外は死ぬしかない。

『屈強な精鋭達に守られたあの大臣でさえ、こうして難なく暗殺されてしまった。大臣よりも遥かに劣る警護しか持たない自分達では、犯人がその気にさえなれば、抗う事も出来ずに醜い死体を晒して、大臣の後を追う事になる。もしかしたら一族郎党皆殺しも、あるのではないだろうか』

 そんな確信に近い予想がほぼ全ての貴族達に広まり、かつてない死の恐怖を植えつけているそうだ。
 特に大臣が率いていた有力貴族の当主などは、秘密の集会情報と不安を昨夜遅くまで交換していた。暗殺から一夜明けた今日、彼等の多くは目の下にくまをこしらえ、頬がこけて顔色悪く、王城内をグループで固まって動いた。そそくさと人目を避けるように行動する者、体調不良を訴えて屋敷に引き籠もっている者も居る。
 変わらず堂々とした態度の者も居るには居るが、それは元々国王派だった貴族か、あるいは貴族側でも屈強な武闘派の者か、狡猾で悪知恵が働く者だけだ。
 これだけ見ても、王族の完全な味方である貴族がそう多くないという事が窺える。

 いい機会なので、ついでに大臣個人の情報を簡単に纏める。
 大臣は数十年も前の若かりし頃、様々な戦場を駆け巡り、【討寂将軍シレンシオ・ヘネラル】と呼ばれる猛将として隣国に知られていたらしい。
 初陣ういじんは十四歳の五月に起きた、精強で知られる隣国――現在は王国の属国と化しているが――との戦いで、敵の部隊長を一騎打ちで討ち取ったそうだ。
 それ以降は持ち前の知略と武力によって、王国の領土を押し広げる一役を担ったという。
 戦場に赴けばどの場面でも最善の結果を残し、初陣より数十年、大いに勇猛を振い続けた。
 だが四十を過ぎた頃にドゥルーヴァン共和国――現在は半分に分けられて王国と帝国に吸収されている――との国境線上で起きた、マーク鉱という希少な鉱物資源などを巡った泥沼の戦争で、左足の膝から下の消失、右足の親指、薬指、小指欠損などなどの大怪我を負い、将軍職を辞任。
 周りからは、軍師にでもなって生涯戦場から離れないのではとも思われたが、政治面に活動の場を移した。
 そして時には王国の行く末を左右する重要な法案を取り纏めたり、時には他国との条約を優位に結んだり、とコチラでも大いに活躍。
 そんな活躍が認められてごく僅かな時間で現在の地位を獲得し、更に長い時間をかけて己の立場を確固たるモノとした。
 その権力は国王に勝るとも劣らないほどだったとか。
 こうして大臣は多くの功績を残し、帝国とほぼ対等な条件で同盟関係を結べる程度にまで王国を大きくした功労者なのだそうだ。
 そんな有能な大臣がお転婆姫と敵対する事になった経緯は、説明が面倒なので追い追い話すとするが、色々と心変わりがあったのだろう。もしくはそうする必要があったのか。
 ともかく、お転婆姫最大の政敵だった大臣が殺された今、王国は大きな転換期を迎えた。
 俺達からすれば稼ぎ時が来た、とも言える。

 さて、そんな話は置いといて。
 大臣の、鍛錬や軍将歩――将棋やチェスのような盤ゲームの一種。兵種や地形効果なども含まれているので、実戦時の指揮を潤滑に、的確に行う為の練習にもなる――などといった、将軍として戦場を駆け抜けた名残なごりと言うべき趣味の一つに、実戦的な能力を持つマジックアイテムの蒐集しゅうしゅうがあった。
 集められた数は三百近くにもなり、戦闘に適した能力のマジックアイテムが一つ幾らになるかと考えれば、大臣の財力がいかに大きいかを物語る大きな要素と言えよう。
 最もレア度が低いモノでも【希少レア】級。その他、数十の【固有ユニーク】級がズラリと並び、数点ながら【遺物エンシェント】級の品すら交じっていた。
 残念ながら【伝説レジェンダリィ】級は無いが、それでも十分すぎるほどの品ぞろえ。才気溢れる大臣が選び抜いただけあって、どれもこれも上等だ。
 そうしたマジックアイテムが、盗難防止の厳重な細工の全てを完膚なきまでに破壊されて、ごそっと無くなっていたそうな。

 アイテムボックスの枠を三百も埋めた品々を脳裏で表示しながら、俺は一人微笑んでみる。
 これからどうなるかを思い浮かべ、今日も変わりない一日を過ごした。


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