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留学編
威力偵察 3
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「・・・これは・・・?」
誰の呟きか。事態の急変に、この場の誰かの言葉が妙に響いた。そう思うのも無理はなく、僕達が警戒するこの場所に向かって、地鳴りと共に複数の害獣が接近してきているのだ。しかもその複数の足音の中から、一際大きな振動が伝わってくるものがある。これは恐らく・・・
「ちっ!老成体が来るぞ!!」
いち早く警戒を促す声を上げたのはジェシカ様だった。その言葉に反応するように、皆さんは具現化しつつ陣形を整える。
そして、周辺の木々をなぎ倒しながら悠然とした歩みで現れたのは、小山の様な巨大なカウディザスターの老成体を中心にして、こちらに獰猛な殺意を向けながら移動してきた10体のカウディザスターだった。
「っ!!多いですね」
「ああ。それに、考えていた中でも最悪の状況だな・・・」
迫り来るその様子に、僕は少し弱気な言葉を吐いた。それは、これから始まるであろう他のクルセイダー達と僕が上手く連携を図って動けるかという不安から来るものだったが、ジェシカ様は別の考えから、少し弱気な言葉を吐露した。そんなジェシカ様の言葉に、僕は内心驚きつつ尋ねた。
「最悪・・・ですか?でも、報告では約100体の害獣が操られているという事を考えれば、老成体が含まれているとはいえ、11体なら何とかなるのではないですか?」
この数であれば、最悪は撤退も可能だろうと考えている僕の疑問に、ジェシカ様は静かに首を横に振った。
「いや、ジール殿。問題はそこじゃない。まだ操っている害獣を全てこちらに突貫させてくる方が、オレ達としても対処しやすかったんだ」
「・・・どういうことでしょうか?」
ジェシカ様の言わんとしていることが分からなかった僕は、疑問に首を傾げた。
「残念ながら目標であるミュータント・1は、オレ達の想像以上に知能が高いようだ。それに、害獣を操る精度もあり得ないと言いたいくらい高い」
そう前置きすると、ジェシカ様は相手が迫ってきていることもあって、少し早口で説明してくれた。
曰く、本来害獣は本能的な行動が多いことから、仲間が攻撃された事を認識した場合、大挙して押し寄せてくるのが一般的らしいが、眼前で展開されている光景のような、老成体を中心として、こちらを討伐可能と推測する必要数を送り込んでくるような組織だった動きを見せるのは、完全に予想外だったようだ。
これはつまり、害獣達はまるで人間のように高度に組織的な運用がなされているということだ。闇雲に全戦力を向けて突撃してくるのではなく、必要な害獣を適切に配置させるという戦略をミュータント・1自身がとっているということだ。しかもその対応の早さから、操っている害獣の感覚を共有できるのではないかという推察までジェシカ様は立てた。
「これで威力偵察の目的の1つ目は達成したな。どうやら操られている害獣共に、自由意思は無いに等しそうだ。となれば、その状況でどこまでの連携を見せてくるかだな!」
獰猛な笑みを浮かべながらジェシカ様がそう言うと、それまで纏まった動きをしながらこちらに迫って来ていたカウディザスター達が、速度を早めて急に散開し、こちらを囲むような動きを見せた。
「っ!全体後退!!囲まれるな!!両翼のクルセイダーは、先頭で向かってきている害獣を叩け!前衛は後退しつつ、半数づつその援護に回れ!!」
相手の動きに合わせるように、ジェシカ様からの指示が矢継ぎ早に飛んだ。各国のクルセイダーを混成した急造の部隊ではあるが、それでも何とかその指示通りに皆さん動いていた。
「はぁっ!」
「せいっ!」
「やあっ!」
皆さん具現化した武器を駆使し、後退しながらも僕らを囲い込むような動きを見せている害獣を討伐するという難しい指示をやってのけていた。
「頭を抑えろ!囲ませるな!!前衛のクルセイダーは、後続に続いて来る害獣の動きを妨害しろ!!」
目まぐるしく移り変わっていく戦況に、ジェシカ様は適時指示を出しつつ、状況を優位なものへと変えようとしたのだが・・・
『ブルゥゥゥゥアアアアアーーーー!!!』
「「「っ!?」」」
後方に取り残された格好になっていた老成体が、突如咆哮を上げた。その耳をつんざくような声量と、人間の恐怖を掻き立てるような声質に、集中が途切れてしまったのか、数名のクルセイダーの具現化が解けてしまっていた。
「っ!危ない!」
その直後、当然のように老成体の咆哮の影響を受けていない害獣が、具現化が解けてしまったクルセイダーに襲いかかろうとしていた。
「オラァァァァ!!!」
襲われる直前、ジェシカ様が疾風の様な速度でそこに割って入り、具現化した大剣を地面に叩きつけた。
「撤退だっ!後退して体勢を立て直す!!」
その一撃の影響で巻き上がる砂ぼこりが晴れ止まぬ内に、ジェシカ様は大声で撤退の指示を出した。どうやら今の一撃は害獣を狙った攻撃ではなく、目隠しのための一撃だったようだ。あの混乱した一瞬で、ジェシカ様は瞬時に討伐から撤退に思考を切り替え、その為の最善の行動を行ったのだろう。
それにしても、老成体が隙を作り、弱ったものを優先的に討伐しようとする。これほど統率と連携がとれた動きを見せる様子に、僕は驚きを隠せなかった。
このまま部隊が無事に撤退出来ていれば、そんな感心を抱くだけで済んだのだが、さすがに簡単に僕らを見逃してくれるほど、操られている害獣達は甘くなかった。
『ブルゥゥゥ!!!』
「っ!くっ!!」
こちらの撤退の動きを機敏に察知してか、老成体が威嚇を込めた咆哮と共に角を具現化して、広範囲に放ってきた。その老成体の攻撃に、大半のクルセイダーの方は目を見開いて固まり、回避行動をとれそうになかった為、僕は瞬時に動きだし、部隊の前面に出て、前方に向かって両手を差し出しながら巨大な盾を具現化した。
今までのレイラ様からの特訓の成果もあってか、身体に纏っていたアルマエナジーを、かなりの広範囲に広げることで部隊全体を覆う程の巨大な盾を出現させることができた。
「ジール殿っ!」
僕が前に出て盾を出現させた直後、老成体の攻撃を轟音とともに防ぐと、ジェシカ様が悲痛な声を上げた。僕を心配してくれているような声音だったが、その表情を確認するような余裕はなかった。老成体の攻撃範囲が広すぎるあまり、今まで試したこともないような大きさの盾を具現化したことと、攻撃を防ぐ度に大量のアルマエナジーを補給する必要があるため、極度の集中が必要だったからだ。
「ぐぅ・・・」
大量のアルマエナジーを急激に消耗したことで、以前にも感じたことのある脱力感が襲ってきた。膝を着きそうになるのを必死に堪えながら、巨大な盾を維持するために歯を喰い縛る。ここで僕が具現化を解いてしまえば、背後にいるクルセイダーの方達に被害が及ぶ可能性があるからだ。
「ジール殿が敵の攻撃を防いでくれている内に、全力で撤退せよ!!」
ジェシカ様の叫び声と共に、皆さんがここから離れていくような気配を感じた。このままもう少し持ちこたえれば、無事にここから退避できそうだと安堵しそうになった時、状況は更に悪化した。
「ジェ、ジェシカ殿下!!後方からピッグディザスター10体と、その老成体が接近してきております!!」
「なにっ!!?」
撤退で先頭を走っていたクルセイダーの方なのか、何故かこちらに戻って来たかと思うと、絶望したような声が背後からしてきた。その報告に、ジェシカ様も悲壮な声を漏らしていた。この状況で老成体に挟み撃ちされては、全滅の可能性も高いからだ。
「くそっ!カウディザスターが悠然とこちらに接近してきたのは、別動隊の体勢が整うための時間稼ぎだったか!!」
まるで自らの失策を嘆くように、ジェシカ様は怒りに震えた声を吐き捨てていた。普段聞いたことの無いジェシカ様の声に、現在の危機的状況を表しているようだった。しかし、ここまで害獣が組織的な動きを見せ、あまつさえこれほど戦略に富んだ方法を選択してくるとは誰も思わなかったことだろう。
(このままじゃダメだ!何とか活路を開かないと・・・でも、どうすれば・・・)
このまま手をこまねいていれば、前後から挟撃されて部隊は瓦解し、全滅の憂き目にあってしまう。さすがに前方と後方の離れた場所に、同時に盾を具現化することは不可能だ。相手が害獣の成体だけであれば、クルセイダーの皆さんで何とかなるだろうが、前後に1体づつ居座る老成体の存在が、ここからの撤退を一段と困難にさせていた。
(やるしかない!!)
絶体絶命の状況に追い込まれつつある現状に、僕はレイラ様からずっと指導されてきたが、未だに成功に至ったことの無い技術を選択せざるを得ないと感じたのだった。
誰の呟きか。事態の急変に、この場の誰かの言葉が妙に響いた。そう思うのも無理はなく、僕達が警戒するこの場所に向かって、地鳴りと共に複数の害獣が接近してきているのだ。しかもその複数の足音の中から、一際大きな振動が伝わってくるものがある。これは恐らく・・・
「ちっ!老成体が来るぞ!!」
いち早く警戒を促す声を上げたのはジェシカ様だった。その言葉に反応するように、皆さんは具現化しつつ陣形を整える。
そして、周辺の木々をなぎ倒しながら悠然とした歩みで現れたのは、小山の様な巨大なカウディザスターの老成体を中心にして、こちらに獰猛な殺意を向けながら移動してきた10体のカウディザスターだった。
「っ!!多いですね」
「ああ。それに、考えていた中でも最悪の状況だな・・・」
迫り来るその様子に、僕は少し弱気な言葉を吐いた。それは、これから始まるであろう他のクルセイダー達と僕が上手く連携を図って動けるかという不安から来るものだったが、ジェシカ様は別の考えから、少し弱気な言葉を吐露した。そんなジェシカ様の言葉に、僕は内心驚きつつ尋ねた。
「最悪・・・ですか?でも、報告では約100体の害獣が操られているという事を考えれば、老成体が含まれているとはいえ、11体なら何とかなるのではないですか?」
この数であれば、最悪は撤退も可能だろうと考えている僕の疑問に、ジェシカ様は静かに首を横に振った。
「いや、ジール殿。問題はそこじゃない。まだ操っている害獣を全てこちらに突貫させてくる方が、オレ達としても対処しやすかったんだ」
「・・・どういうことでしょうか?」
ジェシカ様の言わんとしていることが分からなかった僕は、疑問に首を傾げた。
「残念ながら目標であるミュータント・1は、オレ達の想像以上に知能が高いようだ。それに、害獣を操る精度もあり得ないと言いたいくらい高い」
そう前置きすると、ジェシカ様は相手が迫ってきていることもあって、少し早口で説明してくれた。
曰く、本来害獣は本能的な行動が多いことから、仲間が攻撃された事を認識した場合、大挙して押し寄せてくるのが一般的らしいが、眼前で展開されている光景のような、老成体を中心として、こちらを討伐可能と推測する必要数を送り込んでくるような組織だった動きを見せるのは、完全に予想外だったようだ。
これはつまり、害獣達はまるで人間のように高度に組織的な運用がなされているということだ。闇雲に全戦力を向けて突撃してくるのではなく、必要な害獣を適切に配置させるという戦略をミュータント・1自身がとっているということだ。しかもその対応の早さから、操っている害獣の感覚を共有できるのではないかという推察までジェシカ様は立てた。
「これで威力偵察の目的の1つ目は達成したな。どうやら操られている害獣共に、自由意思は無いに等しそうだ。となれば、その状況でどこまでの連携を見せてくるかだな!」
獰猛な笑みを浮かべながらジェシカ様がそう言うと、それまで纏まった動きをしながらこちらに迫って来ていたカウディザスター達が、速度を早めて急に散開し、こちらを囲むような動きを見せた。
「っ!全体後退!!囲まれるな!!両翼のクルセイダーは、先頭で向かってきている害獣を叩け!前衛は後退しつつ、半数づつその援護に回れ!!」
相手の動きに合わせるように、ジェシカ様からの指示が矢継ぎ早に飛んだ。各国のクルセイダーを混成した急造の部隊ではあるが、それでも何とかその指示通りに皆さん動いていた。
「はぁっ!」
「せいっ!」
「やあっ!」
皆さん具現化した武器を駆使し、後退しながらも僕らを囲い込むような動きを見せている害獣を討伐するという難しい指示をやってのけていた。
「頭を抑えろ!囲ませるな!!前衛のクルセイダーは、後続に続いて来る害獣の動きを妨害しろ!!」
目まぐるしく移り変わっていく戦況に、ジェシカ様は適時指示を出しつつ、状況を優位なものへと変えようとしたのだが・・・
『ブルゥゥゥゥアアアアアーーーー!!!』
「「「っ!?」」」
後方に取り残された格好になっていた老成体が、突如咆哮を上げた。その耳をつんざくような声量と、人間の恐怖を掻き立てるような声質に、集中が途切れてしまったのか、数名のクルセイダーの具現化が解けてしまっていた。
「っ!危ない!」
その直後、当然のように老成体の咆哮の影響を受けていない害獣が、具現化が解けてしまったクルセイダーに襲いかかろうとしていた。
「オラァァァァ!!!」
襲われる直前、ジェシカ様が疾風の様な速度でそこに割って入り、具現化した大剣を地面に叩きつけた。
「撤退だっ!後退して体勢を立て直す!!」
その一撃の影響で巻き上がる砂ぼこりが晴れ止まぬ内に、ジェシカ様は大声で撤退の指示を出した。どうやら今の一撃は害獣を狙った攻撃ではなく、目隠しのための一撃だったようだ。あの混乱した一瞬で、ジェシカ様は瞬時に討伐から撤退に思考を切り替え、その為の最善の行動を行ったのだろう。
それにしても、老成体が隙を作り、弱ったものを優先的に討伐しようとする。これほど統率と連携がとれた動きを見せる様子に、僕は驚きを隠せなかった。
このまま部隊が無事に撤退出来ていれば、そんな感心を抱くだけで済んだのだが、さすがに簡単に僕らを見逃してくれるほど、操られている害獣達は甘くなかった。
『ブルゥゥゥ!!!』
「っ!くっ!!」
こちらの撤退の動きを機敏に察知してか、老成体が威嚇を込めた咆哮と共に角を具現化して、広範囲に放ってきた。その老成体の攻撃に、大半のクルセイダーの方は目を見開いて固まり、回避行動をとれそうになかった為、僕は瞬時に動きだし、部隊の前面に出て、前方に向かって両手を差し出しながら巨大な盾を具現化した。
今までのレイラ様からの特訓の成果もあってか、身体に纏っていたアルマエナジーを、かなりの広範囲に広げることで部隊全体を覆う程の巨大な盾を出現させることができた。
「ジール殿っ!」
僕が前に出て盾を出現させた直後、老成体の攻撃を轟音とともに防ぐと、ジェシカ様が悲痛な声を上げた。僕を心配してくれているような声音だったが、その表情を確認するような余裕はなかった。老成体の攻撃範囲が広すぎるあまり、今まで試したこともないような大きさの盾を具現化したことと、攻撃を防ぐ度に大量のアルマエナジーを補給する必要があるため、極度の集中が必要だったからだ。
「ぐぅ・・・」
大量のアルマエナジーを急激に消耗したことで、以前にも感じたことのある脱力感が襲ってきた。膝を着きそうになるのを必死に堪えながら、巨大な盾を維持するために歯を喰い縛る。ここで僕が具現化を解いてしまえば、背後にいるクルセイダーの方達に被害が及ぶ可能性があるからだ。
「ジール殿が敵の攻撃を防いでくれている内に、全力で撤退せよ!!」
ジェシカ様の叫び声と共に、皆さんがここから離れていくような気配を感じた。このままもう少し持ちこたえれば、無事にここから退避できそうだと安堵しそうになった時、状況は更に悪化した。
「ジェ、ジェシカ殿下!!後方からピッグディザスター10体と、その老成体が接近してきております!!」
「なにっ!!?」
撤退で先頭を走っていたクルセイダーの方なのか、何故かこちらに戻って来たかと思うと、絶望したような声が背後からしてきた。その報告に、ジェシカ様も悲壮な声を漏らしていた。この状況で老成体に挟み撃ちされては、全滅の可能性も高いからだ。
「くそっ!カウディザスターが悠然とこちらに接近してきたのは、別動隊の体勢が整うための時間稼ぎだったか!!」
まるで自らの失策を嘆くように、ジェシカ様は怒りに震えた声を吐き捨てていた。普段聞いたことの無いジェシカ様の声に、現在の危機的状況を表しているようだった。しかし、ここまで害獣が組織的な動きを見せ、あまつさえこれほど戦略に富んだ方法を選択してくるとは誰も思わなかったことだろう。
(このままじゃダメだ!何とか活路を開かないと・・・でも、どうすれば・・・)
このまま手をこまねいていれば、前後から挟撃されて部隊は瓦解し、全滅の憂き目にあってしまう。さすがに前方と後方の離れた場所に、同時に盾を具現化することは不可能だ。相手が害獣の成体だけであれば、クルセイダーの皆さんで何とかなるだろうが、前後に1体づつ居座る老成体の存在が、ここからの撤退を一段と困難にさせていた。
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