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留学編
決戦 5
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―――第二防衛ライン―――
「伝令!!第一防衛ラインの者達が合流開始しました!」
「害獣の状況はどうなっている!?」
第二防衛ラインでは、高さ10mからなる障壁が建築されており、第一防衛ラインと同様、害獣の進行上に対して半円状に囲むようになっている。大きな違いは、その障壁の上部に6つの大砲のような武器が鎮座していることだろう。ドーラル王国の秘匿武器であるアルマ砲だ。
「後方より老成体6体が接近中!更にその後方から、多数の害獣の接近が確認されております!正確な数は不明ですが、最低でも200は下らないと報告がありました!」
「っ!?第一防衛ラインで失敗があったのか!?」
「いえ、誘い込みに成功したおよそ100体の内の9割を撃破したと聞いておりますので、増援であると思われます!」
この防衛ラインの指揮権を任されているのは、ドーラル王国序列1位の女性だった。彼女は障壁上部に仁王立ちするように周辺を監視しており、遠目に見える土煙から、伝令の報告と照らし合わせて現状を予想していた。そのため、報告から老成体以外の害獣の多さに地雷作戦の失敗を推察したが、帰ってきた返事は頭の痛くなる内容だった。
「・・・事前に聞いていた報告よりも多いな。とはいえ、これも想定の範囲内か・・・退避状況は!?」
「第一防衛ラインの者達の退避完了まで、もう少し掛かるとのことです!」
「分かった。アルマ砲の発射準備は?」
「いつでもいけます!」
「よし!目標は事前の作戦通り老成体だ!後方から来る害獣どもは放っておけよ!!」
「了解しました!!」
その命令に、伝令のサポーターは敬礼すると、足早に去っていく。続けて、先の伝令と入れ替わるように、次の伝令が階段を全速力で駆け登ってくる。
「伝令!!ダイス王国の第一王女が負傷!」
「何っ?容態は!?」
「まだ到着しておりませんので、具体的な容態は分かりかねますが、全身を強打しているということです!ただし、ご自身で行動可能と報告されております!!」
「分かった。医療班を待機させ、到着次第治療を開始せよ!」
「了解しました!」
命令を受けた伝令が去っていくと、序列一位の彼女は厳しい表情を浮かべた。ダイス王国の第一王女といえば、武勇で名の知られた存在だからだろう。決闘の場においても、彼女が膝を屈する場面を見たことがないと言えるほど実力のある存在だった。
そんな人物が負傷し、あまつさえその後の戦闘に参加出来ないとなれば、全体の士気にも影響してしまう。そう考え、すぐさまの治療を指示したのだが、今はとにかく第一王女が軽症であることを祈るしか出来ない。
しかし、残念ながら現状はそんな事に思いを馳せるような余裕もなく、眼前に見えてきた老成体達の対処を優先せざるを得なかった。
「・・・来たか・・・カウディザスターにピッグディザスター、バードディザスターの老成体が2体づつ・・・圧巻だな」
序列一位の彼女は、これまでに老成体との交戦経験が無いわけではない。ただ、今までの経験では、単騎の老成体に対して最上位序列の7人が協力して討伐を成していたのに対して、今目の前には6体もの老成体を同時に相手にするという、想像の斜め上を行く最悪の光景が広がっている。
人数は揃えているが、ミュータント・1に操られているということから、何かしらの連携した動きを見せる可能性が高い。ある程度の死傷者は覚悟せねばなるまいが、一人の部下も死なせるつもりはないと彼女は決意してこの場に立っている。
そして、老成体がアルマ砲の射程圏内に入ったのを確認して、彼女は声を上げた。
「射撃部隊用意!!照準、老成体の下腹部!・・・撃てっ!!!」
『ーーーーーー』
閃光が迸ると、光輝く砲撃が向かってきていた老成体達に直撃する。周囲一体が何も見えなくなるほどの砂煙が舞い、可聴域を逸脱した耳鳴りのような音が鳴り響く中、序列一位の彼女は厳しい表情を変えること無く、その結果を確認すべく注視していた。
「・・・素晴らしい威力だが、それでも老成体に止めをさすには至らないか・・・」
土煙が晴れると、そこには全身を負傷した老成体達が地面に倒れていた。下腹部を狙った砲撃だった為、中には足が吹き飛んでいる個体もいるが、それでも死んではおらず、老成体の生命力の高さが窺えた。また、アルマ砲の方はたった一度の砲撃だったにもかかわらず、既に砲身が変形しており、再度の攻撃が不可能なのは一目瞭然だった。確かにこれでは実用的とは言えないだろう。威力は申し分なくとも使い捨てで、使用するだけでも相当のアルマ結晶を必要とするのだ、費用対効果で考えれば完全に見合わない。
「老成体を一撃で屠る攻撃力を持つか・・・奴との子供なら、素晴らしい力を持った娘が生まれてくるかもしれんが・・・やれやれ、既に殿下達に唾を付けられているとなると難しいか・・・」
アルマ砲の成果に感嘆の吐息を漏らすも、報告書で聞くジール・シュライザーの実力の高さに舌を巻く。叶うなら、彼を自分の妾として囲い込み、子を成したいと考えるが、現状でそれは非現実的だった。何故なら、彼に手を出そうものなら、各国の王女殿下達を敵に回すことに他ならないからだ。
「実に惜しいが、今はやるべきことをやらねばな」
盛大なため息と共に意識を切り替えると、序列一位の彼女は大きく息を吸い込んで声を上げた。
「第一班、突撃!!援軍の害獣共が来る前に老成体に止めをさせ!!」
その号令とともに、障壁から具現化した武器を手に持つクルセイダー達が50人ほど飛び降り、地面に倒れる老成体へと殺到した。この防衛ラインには約200人のクルセイダーが待機しており、50人づつの4班体制を敷いている。全員で老成体に突撃しないのは、いくら相手が巨体だからといっても、一度に攻撃を仕掛けられる人数には限度があり、あまりに密になり過ぎると、同士討ちの恐れがあるからだ。
「はぁぁぁ!!!」
「せあぁぁ!!!」
「おらぁぁ!!!」
雄々しい掛け声とともに武器を振るい、老成体の頭部目掛けて斬撃を加えているのは各国でもの最上位のクルセイダー達だ。序列がある程度下の元達は、老成体が完全に動けないように足や腹部を狙って攻撃を仕掛けている。
しかしーーー
「くっ!硬いっ!!」
「駄目だ攻撃が通らん!」
クルセイダー達が放つ斬撃の数々は、老成体が身体に纏うアルマエナジーによって完全に止められていた。辺りには剣戟を跳ね返される甲高い衝撃音が鳴り響くだけだった。
「怯むな!!相手が消耗するまで攻撃を続けろ!!第2班、突撃用意!!」
この場の指揮権を持つ彼女は檄を飛ばし、老成体に止めを刺さんとするクルセイダー達を叱咤激励する。その言葉に呼応するように攻撃は苛烈さを増すのだが、なかなか老成体の防御を突破できないでいた。更に攻撃の密度を増すべく、増援を送り込もうと判断した時だった。
「っ!ちっ!具現化の攻撃だ!!第一班退避!!」
老成体の身体に纏っていたアルマエナジーが牙や角の形に変形していくと、その異変をいち早く察知した指揮官の彼女は大声で注意を促すと、クルセイダー達は蜘蛛の子を散らすように障壁の後方へと退避していく。さすがに経験豊富な者達だけあってかその動きに戸惑いや淀みなどはなく、あっという間に退避を完了し、次の瞬間には老成体の具現化攻撃が大量に障壁に降り注ぐも、人的被害はゼロだった。
障壁は老成体の攻撃に曝されると、なんとか形を保っているという状態で、さすがに徐々にではあるが壁が削られている。
「くっ!さすがは老成体の具現化攻撃か・・・威力は並みではないな・・・しかし、老成体の攻撃ですら簡単には破壊できないこの壁を、たったの一撃で粉砕するとは・・・彼の攻撃力はどれ程と言うのだ・・・」
攻撃に曝され続けている障壁を見つめながら、司令官である彼女は感心した表情を浮かべながらそんなことを呟いていると、背後からサポーターが階段を駆け上がってきていた。
「で、伝令!後方から迫っていた害獣の群れが2手に別れ、この防衛ラインを挟み込むように迫ってきております!!」
「ちっ!真っ正面から来てくれれば良いものを・・・仕方ない、部隊を2つに分ける。第一防衛ラインから合流した部隊と第4班を左翼に、第2、第3班を右翼にーーー」
「で、伝令!!」
司令官の彼女が指示を出している言葉を遮って、伝令が息を切らせながら駆け込んできた。その焦りの表情に、司令官の彼女は嫌な予感に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて口を開いた。
「何事だっ!?」
「害獣の群れの後方から、老成体が多数接近中です!数は最低10体以上!散開してこちらに向かってきております!!」
「くそっ!想定していた中でも最悪の展開か!こうなれば、この場での老成体の止めを刺すという目的は破棄する!予定を繰り上げ、ここから部隊を3つに分け、それぞれの指示されている最終防衛ラインへ後退する!全体に通達!作戦を次段階へ移行!!」
「了解しました!!」
伝令のサポーターはその指示に敬礼でもって応えると、すぐさまこの場をあとにして、この防衛ラインにいる全てのクルセイダー達への周知に奔走しだした。
「さぁ、これで相手は餌に喰い付いてきた。あとは頼むぞ・・・」
ここではない、どこか遠くの方を見つめながら、司令官の彼女は小さな声で呟いたのだった。
「伝令!!第一防衛ラインの者達が合流開始しました!」
「害獣の状況はどうなっている!?」
第二防衛ラインでは、高さ10mからなる障壁が建築されており、第一防衛ラインと同様、害獣の進行上に対して半円状に囲むようになっている。大きな違いは、その障壁の上部に6つの大砲のような武器が鎮座していることだろう。ドーラル王国の秘匿武器であるアルマ砲だ。
「後方より老成体6体が接近中!更にその後方から、多数の害獣の接近が確認されております!正確な数は不明ですが、最低でも200は下らないと報告がありました!」
「っ!?第一防衛ラインで失敗があったのか!?」
「いえ、誘い込みに成功したおよそ100体の内の9割を撃破したと聞いておりますので、増援であると思われます!」
この防衛ラインの指揮権を任されているのは、ドーラル王国序列1位の女性だった。彼女は障壁上部に仁王立ちするように周辺を監視しており、遠目に見える土煙から、伝令の報告と照らし合わせて現状を予想していた。そのため、報告から老成体以外の害獣の多さに地雷作戦の失敗を推察したが、帰ってきた返事は頭の痛くなる内容だった。
「・・・事前に聞いていた報告よりも多いな。とはいえ、これも想定の範囲内か・・・退避状況は!?」
「第一防衛ラインの者達の退避完了まで、もう少し掛かるとのことです!」
「分かった。アルマ砲の発射準備は?」
「いつでもいけます!」
「よし!目標は事前の作戦通り老成体だ!後方から来る害獣どもは放っておけよ!!」
「了解しました!!」
その命令に、伝令のサポーターは敬礼すると、足早に去っていく。続けて、先の伝令と入れ替わるように、次の伝令が階段を全速力で駆け登ってくる。
「伝令!!ダイス王国の第一王女が負傷!」
「何っ?容態は!?」
「まだ到着しておりませんので、具体的な容態は分かりかねますが、全身を強打しているということです!ただし、ご自身で行動可能と報告されております!!」
「分かった。医療班を待機させ、到着次第治療を開始せよ!」
「了解しました!」
命令を受けた伝令が去っていくと、序列一位の彼女は厳しい表情を浮かべた。ダイス王国の第一王女といえば、武勇で名の知られた存在だからだろう。決闘の場においても、彼女が膝を屈する場面を見たことがないと言えるほど実力のある存在だった。
そんな人物が負傷し、あまつさえその後の戦闘に参加出来ないとなれば、全体の士気にも影響してしまう。そう考え、すぐさまの治療を指示したのだが、今はとにかく第一王女が軽症であることを祈るしか出来ない。
しかし、残念ながら現状はそんな事に思いを馳せるような余裕もなく、眼前に見えてきた老成体達の対処を優先せざるを得なかった。
「・・・来たか・・・カウディザスターにピッグディザスター、バードディザスターの老成体が2体づつ・・・圧巻だな」
序列一位の彼女は、これまでに老成体との交戦経験が無いわけではない。ただ、今までの経験では、単騎の老成体に対して最上位序列の7人が協力して討伐を成していたのに対して、今目の前には6体もの老成体を同時に相手にするという、想像の斜め上を行く最悪の光景が広がっている。
人数は揃えているが、ミュータント・1に操られているということから、何かしらの連携した動きを見せる可能性が高い。ある程度の死傷者は覚悟せねばなるまいが、一人の部下も死なせるつもりはないと彼女は決意してこの場に立っている。
そして、老成体がアルマ砲の射程圏内に入ったのを確認して、彼女は声を上げた。
「射撃部隊用意!!照準、老成体の下腹部!・・・撃てっ!!!」
『ーーーーーー』
閃光が迸ると、光輝く砲撃が向かってきていた老成体達に直撃する。周囲一体が何も見えなくなるほどの砂煙が舞い、可聴域を逸脱した耳鳴りのような音が鳴り響く中、序列一位の彼女は厳しい表情を変えること無く、その結果を確認すべく注視していた。
「・・・素晴らしい威力だが、それでも老成体に止めをさすには至らないか・・・」
土煙が晴れると、そこには全身を負傷した老成体達が地面に倒れていた。下腹部を狙った砲撃だった為、中には足が吹き飛んでいる個体もいるが、それでも死んではおらず、老成体の生命力の高さが窺えた。また、アルマ砲の方はたった一度の砲撃だったにもかかわらず、既に砲身が変形しており、再度の攻撃が不可能なのは一目瞭然だった。確かにこれでは実用的とは言えないだろう。威力は申し分なくとも使い捨てで、使用するだけでも相当のアルマ結晶を必要とするのだ、費用対効果で考えれば完全に見合わない。
「老成体を一撃で屠る攻撃力を持つか・・・奴との子供なら、素晴らしい力を持った娘が生まれてくるかもしれんが・・・やれやれ、既に殿下達に唾を付けられているとなると難しいか・・・」
アルマ砲の成果に感嘆の吐息を漏らすも、報告書で聞くジール・シュライザーの実力の高さに舌を巻く。叶うなら、彼を自分の妾として囲い込み、子を成したいと考えるが、現状でそれは非現実的だった。何故なら、彼に手を出そうものなら、各国の王女殿下達を敵に回すことに他ならないからだ。
「実に惜しいが、今はやるべきことをやらねばな」
盛大なため息と共に意識を切り替えると、序列一位の彼女は大きく息を吸い込んで声を上げた。
「第一班、突撃!!援軍の害獣共が来る前に老成体に止めをさせ!!」
その号令とともに、障壁から具現化した武器を手に持つクルセイダー達が50人ほど飛び降り、地面に倒れる老成体へと殺到した。この防衛ラインには約200人のクルセイダーが待機しており、50人づつの4班体制を敷いている。全員で老成体に突撃しないのは、いくら相手が巨体だからといっても、一度に攻撃を仕掛けられる人数には限度があり、あまりに密になり過ぎると、同士討ちの恐れがあるからだ。
「はぁぁぁ!!!」
「せあぁぁ!!!」
「おらぁぁ!!!」
雄々しい掛け声とともに武器を振るい、老成体の頭部目掛けて斬撃を加えているのは各国でもの最上位のクルセイダー達だ。序列がある程度下の元達は、老成体が完全に動けないように足や腹部を狙って攻撃を仕掛けている。
しかしーーー
「くっ!硬いっ!!」
「駄目だ攻撃が通らん!」
クルセイダー達が放つ斬撃の数々は、老成体が身体に纏うアルマエナジーによって完全に止められていた。辺りには剣戟を跳ね返される甲高い衝撃音が鳴り響くだけだった。
「怯むな!!相手が消耗するまで攻撃を続けろ!!第2班、突撃用意!!」
この場の指揮権を持つ彼女は檄を飛ばし、老成体に止めを刺さんとするクルセイダー達を叱咤激励する。その言葉に呼応するように攻撃は苛烈さを増すのだが、なかなか老成体の防御を突破できないでいた。更に攻撃の密度を増すべく、増援を送り込もうと判断した時だった。
「っ!ちっ!具現化の攻撃だ!!第一班退避!!」
老成体の身体に纏っていたアルマエナジーが牙や角の形に変形していくと、その異変をいち早く察知した指揮官の彼女は大声で注意を促すと、クルセイダー達は蜘蛛の子を散らすように障壁の後方へと退避していく。さすがに経験豊富な者達だけあってかその動きに戸惑いや淀みなどはなく、あっという間に退避を完了し、次の瞬間には老成体の具現化攻撃が大量に障壁に降り注ぐも、人的被害はゼロだった。
障壁は老成体の攻撃に曝されると、なんとか形を保っているという状態で、さすがに徐々にではあるが壁が削られている。
「くっ!さすがは老成体の具現化攻撃か・・・威力は並みではないな・・・しかし、老成体の攻撃ですら簡単には破壊できないこの壁を、たったの一撃で粉砕するとは・・・彼の攻撃力はどれ程と言うのだ・・・」
攻撃に曝され続けている障壁を見つめながら、司令官である彼女は感心した表情を浮かべながらそんなことを呟いていると、背後からサポーターが階段を駆け上がってきていた。
「で、伝令!後方から迫っていた害獣の群れが2手に別れ、この防衛ラインを挟み込むように迫ってきております!!」
「ちっ!真っ正面から来てくれれば良いものを・・・仕方ない、部隊を2つに分ける。第一防衛ラインから合流した部隊と第4班を左翼に、第2、第3班を右翼にーーー」
「で、伝令!!」
司令官の彼女が指示を出している言葉を遮って、伝令が息を切らせながら駆け込んできた。その焦りの表情に、司令官の彼女は嫌な予感に苦虫を噛み潰したような表情を浮かべて口を開いた。
「何事だっ!?」
「害獣の群れの後方から、老成体が多数接近中です!数は最低10体以上!散開してこちらに向かってきております!!」
「くそっ!想定していた中でも最悪の展開か!こうなれば、この場での老成体の止めを刺すという目的は破棄する!予定を繰り上げ、ここから部隊を3つに分け、それぞれの指示されている最終防衛ラインへ後退する!全体に通達!作戦を次段階へ移行!!」
「了解しました!!」
伝令のサポーターはその指示に敬礼でもって応えると、すぐさまこの場をあとにして、この防衛ラインにいる全てのクルセイダー達への周知に奔走しだした。
「さぁ、これで相手は餌に喰い付いてきた。あとは頼むぞ・・・」
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