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日曜 してください
天蓋ベッド
日曜。
私は昨夜の自分の行動を思い出し、ベッドの上で縮こまっている。
雰囲気の呑まれ、泡まみれであんなことやこんなことを……。
水川は私の横に寝そべって、嬉しそうに頭を撫でてくる。
「また誠二くんって呼んで欲しいな」
やら
「泡の入浴剤をいっぱい使えば同じことが家でもできますね」
とか
「温子さんがお客様のシチュエーションもやりたい」
と言っている。
今いる部屋はというと……
昨夜の部屋のチェックアウトをすると、返金口からいつものようにメモが出てきた。
~当ホテルで最も人気のお部屋にご案内いたします。以下の番号を受付パネルで入力して鍵をお受け取りください。既にお部屋のクリーニングは完了しておりますのでご入室いただけます。~
いつもは夜にチェックインしているが、すぐに鍵を受け取ろうと受付のパネルのある場所に行く。
そして番号を入力すると、このホテルでまだ入っていない最後の部屋が選択できて鍵を取る。
最も人気の部屋とはどんな部屋か。
ワクワクしながらガチャリと開けた部屋は、今までの部屋よりもとても広い部屋。
リゾートホテルのようにリビングやベッドルーム、簡易キッチン。ベッドルームには大きな天蓋付きベッドだ。
そして肝心な温泉はというと、ベッドルームのすぐ横にガラス張りになったバスルーム。
そのバスルームはまだ開けることができず、おそらく"注文"をこなさないとダメだろう。
しかし注文のことよりも天蓋付きベッドに寝そべって楽しんでいると、そこに水川も横になる。そして昨日のおさらいが始まったのだ。
後ろから抱きしめられながら耳元で言われる恥ずかしい内容。そしてお腹に回された手が服越しとはいえ意味ありげに摩るものだから、たまらずに手を払ってベッドから抜け出す。
「水川くんのエッチ!!」
手元にあったクッションを自棄になって投げつける。
しかし事もなげに避けて「可愛い」とへらへらする水川だった。
◆◆◆◆
夕方。
ルームサービスで昼食をとったり、お昼寝をしたり、テレビを見たりしているとすっかり窓から夕陽がさしている。
ちなみにラブホテルのテレビといえば……と興味津々にリモコンを私が押そうとしたところ、慌てて水川が止めに入った。
いわく、「急に過激な映像出てくることもあるのに!」と言うが、「詳しいんだね」と返すと、うぐぐとリモコンが返された。
結局テレビから流れるのは各地の温泉大特集で、私的には大満足な内容。水川が心配するような過激な映像は何もなかった。
もし流れたらそれはそれで興味が……
この部屋の"注文"は何かと部屋をくまなく探すが、それらしいものはない。
「お腹ちょっと減ってきちゃった」
まだ夕食の時間には早いが、もう探す場所もないしただ単に夜になればお風呂に入れるかもしれない。
「う~ん、そうですね。ルームサービス取りましょう」
「何にしよっかなぁ」
メニューを二人で見ていると、水川が「あっ」と声を出す。
「これ、この部屋限定メニューですよ」
ページの目立たないところに書かれてあるスペシャルセット。昼には気づかなかったが、どうやらこの部屋に泊まる人しか注文できないメニューらしい。
スペシャルセットの説明を読むと、とある地域の名産品をふんだんに使った料理。お手頃な値段でいただけるのが嬉しい。
「じゃあこれにしよう。調理に時間かかるらしいし、お腹もいい感じに減るよ」
そういえばこの名産品って……と思い出す。
水川とまだ付き合う前に混浴フレンドとして訪れた渓谷の温泉。確かあの辺りの名産品だ。
水川が手際よく注文してくれたので、あとは待つだけ。
私は昨夜の自分の行動を思い出し、ベッドの上で縮こまっている。
雰囲気の呑まれ、泡まみれであんなことやこんなことを……。
水川は私の横に寝そべって、嬉しそうに頭を撫でてくる。
「また誠二くんって呼んで欲しいな」
やら
「泡の入浴剤をいっぱい使えば同じことが家でもできますね」
とか
「温子さんがお客様のシチュエーションもやりたい」
と言っている。
今いる部屋はというと……
昨夜の部屋のチェックアウトをすると、返金口からいつものようにメモが出てきた。
~当ホテルで最も人気のお部屋にご案内いたします。以下の番号を受付パネルで入力して鍵をお受け取りください。既にお部屋のクリーニングは完了しておりますのでご入室いただけます。~
いつもは夜にチェックインしているが、すぐに鍵を受け取ろうと受付のパネルのある場所に行く。
そして番号を入力すると、このホテルでまだ入っていない最後の部屋が選択できて鍵を取る。
最も人気の部屋とはどんな部屋か。
ワクワクしながらガチャリと開けた部屋は、今までの部屋よりもとても広い部屋。
リゾートホテルのようにリビングやベッドルーム、簡易キッチン。ベッドルームには大きな天蓋付きベッドだ。
そして肝心な温泉はというと、ベッドルームのすぐ横にガラス張りになったバスルーム。
そのバスルームはまだ開けることができず、おそらく"注文"をこなさないとダメだろう。
しかし注文のことよりも天蓋付きベッドに寝そべって楽しんでいると、そこに水川も横になる。そして昨日のおさらいが始まったのだ。
後ろから抱きしめられながら耳元で言われる恥ずかしい内容。そしてお腹に回された手が服越しとはいえ意味ありげに摩るものだから、たまらずに手を払ってベッドから抜け出す。
「水川くんのエッチ!!」
手元にあったクッションを自棄になって投げつける。
しかし事もなげに避けて「可愛い」とへらへらする水川だった。
◆◆◆◆
夕方。
ルームサービスで昼食をとったり、お昼寝をしたり、テレビを見たりしているとすっかり窓から夕陽がさしている。
ちなみにラブホテルのテレビといえば……と興味津々にリモコンを私が押そうとしたところ、慌てて水川が止めに入った。
いわく、「急に過激な映像出てくることもあるのに!」と言うが、「詳しいんだね」と返すと、うぐぐとリモコンが返された。
結局テレビから流れるのは各地の温泉大特集で、私的には大満足な内容。水川が心配するような過激な映像は何もなかった。
もし流れたらそれはそれで興味が……
この部屋の"注文"は何かと部屋をくまなく探すが、それらしいものはない。
「お腹ちょっと減ってきちゃった」
まだ夕食の時間には早いが、もう探す場所もないしただ単に夜になればお風呂に入れるかもしれない。
「う~ん、そうですね。ルームサービス取りましょう」
「何にしよっかなぁ」
メニューを二人で見ていると、水川が「あっ」と声を出す。
「これ、この部屋限定メニューですよ」
ページの目立たないところに書かれてあるスペシャルセット。昼には気づかなかったが、どうやらこの部屋に泊まる人しか注文できないメニューらしい。
スペシャルセットの説明を読むと、とある地域の名産品をふんだんに使った料理。お手頃な値段でいただけるのが嬉しい。
「じゃあこれにしよう。調理に時間かかるらしいし、お腹もいい感じに減るよ」
そういえばこの名産品って……と思い出す。
水川とまだ付き合う前に混浴フレンドとして訪れた渓谷の温泉。確かあの辺りの名産品だ。
水川が手際よく注文してくれたので、あとは待つだけ。
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