ミックスド★バス~注文の多いラブホテル~

taki

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日曜 してください

アノ温泉

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ベッドでぐったりしつつ、窓をふと見ると夕陽ではなく暗くなっていた。

水川はせっせとタオルで汗を拭いてくれたり、水を持ってきてくれたりと甲斐甲斐しく構われる。自分でできると言いたいが、悪い気はしないので甘えてしまう。

体に力が入るようになってきて、ようやく起き上がる。
服を着るのはまだ億劫で二人とも素肌にバスローブを羽織った。

「ふぅ……眠い……」
少しでも気を抜けばまたベッドに吸い込まれそう。

「頑張って下さい、ルームサービスも温泉も今からですよ」
そう言いながら頭を優しく撫でる水川。うう、そんな風にされると眠たくなっちゃうぅ





ピンポーンッ

とドアのところから呼び鈴が鳴る。

「ルームサービス来ましたね」
水川が素早くドアへと歩く。ドアの所には小さなボックスがあり、そのボックスで外と物のやり取りできて人と顔を合わさないで済む。

水川がボックスを開けて料理を取り出し、テーブルへと運んでくれた。美味しそうな料理の香り、そして”事後”で体がエネルギーを求めていたのか、眠気がぱっと覚めた。


しかも……

「バスルームのガラス……曇ってる?」

ソファ前のテーブルに料理を運び終えた水川に声を掛ける。バスルームはガラス張りという恥ずかしい設計だが、そのガラスの内側が少し曇っている。

「本当だ、温泉になったんですかね」

今まで開かなかったバスルームのドアが開くかもとドアノブを回すが、まだ開かない。しかし確実に湯気がバスルーム内に立ち込めていることが分かる。

「料理食べているうちに開くかもね、食べよっか」

「ええ、そうですね」





食事を一通り終えるころには、バスルームのガラスの曇りが濃くなっている。ドアはまだ開かないが、しばらくすれば開くだろうと食事の後片付けをしたり、お風呂に入ったらすぐ寝れるようにと歯磨きをしたりと準備万端でドアが開くのを待つ。

そしてようやくドアがガコっという音をたてたのを聞き、急いでドアノブを回す。

「開いた!」

「じゃあホテル最後の温泉、入りましょう」

「うん!」



◆◆◆◆



ガラス張りのバスルームだから私一人で入るよりも水川と一緒に入る方が恥ずかしさは少ないと判断し、二人で入った。ガラスは曇っているとはいえ、お風呂に入っているところをガラス越しに見られるなんて恥ずかしすぎる!

バスルームはたっぷりの湯気と温泉独特の香りが充満している。すぅと吸い込むと全身がリラックスする。


広いバスルーム内でささっと体と髪を洗ってしまう。

隙あらば体を洗うとかでイチャイチャな雰囲気を醸し出す水川に気づかないふりをして、「早く早く」と急かした。
だってガラス越しに見える天蓋ベッドで、ほんの少し前にシたことを思い出しながらは恥ずかしすぎる。


二人とも手早く洗い終わり、いざ。




ちゃぷん……、ちゃぷん……



私の体に異変が起こったのは、お湯に入って数分もしないうちだった。水川と向い合わせに座って、温泉の感触や香りを満喫していると、妙に下腹部に熱がこもり始めた。

内腿の奥が何度かひくつく。水川に気づかれないように膝をすり合わせた。


あれ、この感覚、どこかで……。


記憶を遡ろうとするが、体のうずきが思考を止めてしまう。

「あ~、気持ちいいですね」

「う、うん……そうだね」

「このお湯って……ですよね、……だから……」
水川が温泉の感想を言っているが肌全体がざわめきだし、ちゃんと聞くことができない。

どうしよう、きゅん……とお腹の奥が何かを訴える。

でもなんでっ?
別にそんな雰囲気じゃないし、温泉に入っただけ。天蓋ベッドで愛しあったけど、ご飯も食べて落ち着いていたのに、

頭の中は……

触られたいっ
目の前の恋人に触られたいっ

という思考で埋め尽くされていく。

「温子さん……?」
黙り込んだ私を水川が不審に思ったのか、手が伸ばされ私の上気する頬に触れた。




触れた瞬間。

ビリッッッ!

体に何かが走り抜けた



「あんっっっっっ!」


バスルーム内に高い声が響いた。


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