9 / 21
2日目:動作測定
ベッドに寝そべりながら
しおりを挟む室内着から検査着に手早く着替えゲストルームを出る。昨日は検査着の下は下着も何もなく、恥ずかしい思いをしながらビル内を移動した。しかし今日はブラとショーツを付けているので幾分かマシだ。
阪部に案内されて5階に行き、動作調整室という部屋に通された。
部屋は昨日の測定室とは違ってこじんまりした部屋だ。しかし部屋のサイズに合わないキングサイズのベッドが中央に置かれていた。
それも天蓋ベッドだ。
銀色のフレームでできた天蓋ベッドはシンプルな造りだ。よくイメージするレースのカーテンのようなものはなく、ただ金属のフレームがあって天井部分は様々な機械のケーブルが走っている。
「おはようございます」
「あっ、おはようございます」
部屋には尾嵜が既にスタンバイしていて挨拶を交わす。
「準備をするので座っていてください」
「えっと、ここですか」
指示されたのはベッド。椅子もない部屋で、座れるのはベッドだけ。指示通りにちょこんと腰かけて待つことにする。
(今日は何をするんだろう……)
尾嵜と阪部は天蓋ベッドの周辺に設置された機械を弄っている。
桃香はそれを横目で見ながら、そわそわと両足を擦り合わせながら待つ。
◆◆◆◆
準備ができたようで、尾嵜が今日の予定を伝える。
「昨日撮らせてもらった寺方さんの身体データを元に、専門のスタッフが全身スーツを作成中です」
(身体データ……、、私の色んなところが測定されたデータ……)
「明日の午前中には完成予定です」
「そんなに早くできるんですか」
「ええ、精密な3Dスキャンデータを取り込んで、首から下の全身スーツが1日で作れるよう特殊な装置を開発したので。もちろん明日、寺方さんに着てもらってフィットするかのチェックもします」
「はい……分かりました」
「スーツを作るためのデータは昨日できていますが、今日はVR空間で身体の動きを再現するための基礎データを取ります。明日全身スーツを着てVRを体験してもらいますが、よりリアリティを高めるために寺方さんの身体の動き方のデータを収集します」
「はぁ、動き方ですか……」
「といっても、歩いたり走ったり動き回るわけじゃないです。寺方さんはベッドに寝そべっていれば良いです」
(身体の動き方を調べるのに寝そべっていればいいなんて、不思議……)
「では……。検査着を脱いで寝てください」
桃香はまたしても二人が見つめる中、検査着を脱いだ。桃香は抵抗する様子もなく、しかし頬を赤らめながら可愛らしいブラジャーとショーツ姿でゆっくりとベッドに横たわった。
◆◆◆◆
尾嵜はこの部屋を出て、ベッドに取り付けられた機器のデータを集約する機械がある部屋に移動した。その部屋と桃香たちがいる部屋は通話ができるようにマイクやスピーカーが取り付けられていて、尾嵜の声がスピーカーから聞こえる。
「阪部、こっちの準備はできた。ベッドの機器の測定をONにしてほしい」
「分かりました」
阪部がベッドの下をごそごそと何かを動かす。
ベッドに寝そべっている桃香は、何が今から始まるのだろうという好奇心と不安が入り混じる。
パチン
という音と共に、ベッドの天蓋の5カ所ほどが赤く光る。仰向けで寝ている桃香にもはっきりのその光が見える。
まるで昨日のカメラやセンサーのライトと似た、小さな赤い光だ。
するとまたスピーカー越しに尾嵜の声がする。
「OKだ。よく見えている」
(見えている……?……もしかしてあの赤い光って……カメラ……!?)
桃香の予想通り、天蓋についているのはカメラだ。カメラで撮っている映像が尾嵜のいる部屋で表示されている。尾嵜が見ているディスプレイには、下着だけで寝ている桃香を真上から撮影している映像が流れている。
「あぁ……っ」
桃香は全身に視線を感じ、足を擦り合わせる。
ギシリっ
「え?」
ベッドに阪部が乗ってきて、マットレスのスプリングが鈍い音を立てる。
「寺方さん、、、、失礼します」
桃香の足元に膝をついている阪部が、桃香の両足を持ち上げた。
「え、ちょっ!」
足が上がった状態で、阪部が自分の体を桃香の方へぐっと近づける。
更に桃香の両足をぱかりと開き、阪部の肩に足を引っかけたのだ。正常位を変形したような恰好になり、桃香の全身が震える。
「では、乳房の揺れを計測します」
1
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる