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②
アオに染まる💙
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1か月が経った頃、廊下で赳央くんを見かけた。
「た、」あ、名前じゃダメだ。「青・・・」
呼びかけられなかった。
振り返ると、佐藤さんがいて、
「青木さんに声かけるなんて、100年早い」
と言って、行ってしまった。
そっか、今の私は、そんな感じだ。
遠藤さんが、
「戸鞠さんって、青木さんと知り合いなの?」
「青木さんって、青木赳央、さん?」
「下の名前、そんなだっけ?同じ大卒でしょ?」
「はい」
「佐藤さんね、あの芸大卒の人が、どうも気に食わないみたいで。自分は経験積んでても、うまくいかないようで。ただ、青木さんだけは別みたいね。年下でも、才能認めてるみたいよ」
やっぱ、赳央くんは凄いんだなぁ。
6月、昼休憩の後、
「戸鞠」
と声をかけられ、振り向くと、赳央くんだった。
「ちょっと来て」
と言われ、後をついて行くと、突き当りの部屋のドアを開けた。
「さ、入って」
中に入り、ドアを閉めてから、
「元気にやってるか?」
「まぁ、それなりに」
「少し痩せたか?」
「え、そう?怒られてばっかいるし」
「あ、もしかして、佐藤さん?」
「うん。前、青木さんに声かけようと思ったら、100年早いとも言われた」
「え、いつ?」
「入社して、1か月の頃かな」
「気付かなかった」
「同じ会社にいても、中々、会えないんだね」
「ま、そうだな」
部屋を見渡すと、マネキンが1体置かれてて、作りかけの服を着せられていた。
「これなんだけど、ここ、どう思う?」
首周りを指さして、聞いてきた。
「ここは・・・」
と、私の意見を言うと、
「なるほど。うん」
納得したように見つめている。
「あ、もう戻っていいよ」
「失礼します」
と出て来た。
もっと一緒にいたかった。でも、仕事中だ。
戻ると、佐藤さんに、
「何処行ってたの?もう時間過ぎてるわよ」
「すみません。あの、」
やっぱ、言えない。
「何?」
「いえ」
「もういいわ。早く取り掛かりなさい」
「はい」
赳央くん、こんな近くにいた。
きっと、また会える。
私は、赳央くんのアシスタントを目指して入社したんだから。
それからも、何度か見かけたが、話すことは出来なかった。
考えてみたら、これまでも頻繁に会えてたわけじゃない。
でも、同じ会社に入社したら、もっと会えると思っていた。
「た、」あ、名前じゃダメだ。「青・・・」
呼びかけられなかった。
振り返ると、佐藤さんがいて、
「青木さんに声かけるなんて、100年早い」
と言って、行ってしまった。
そっか、今の私は、そんな感じだ。
遠藤さんが、
「戸鞠さんって、青木さんと知り合いなの?」
「青木さんって、青木赳央、さん?」
「下の名前、そんなだっけ?同じ大卒でしょ?」
「はい」
「佐藤さんね、あの芸大卒の人が、どうも気に食わないみたいで。自分は経験積んでても、うまくいかないようで。ただ、青木さんだけは別みたいね。年下でも、才能認めてるみたいよ」
やっぱ、赳央くんは凄いんだなぁ。
6月、昼休憩の後、
「戸鞠」
と声をかけられ、振り向くと、赳央くんだった。
「ちょっと来て」
と言われ、後をついて行くと、突き当りの部屋のドアを開けた。
「さ、入って」
中に入り、ドアを閉めてから、
「元気にやってるか?」
「まぁ、それなりに」
「少し痩せたか?」
「え、そう?怒られてばっかいるし」
「あ、もしかして、佐藤さん?」
「うん。前、青木さんに声かけようと思ったら、100年早いとも言われた」
「え、いつ?」
「入社して、1か月の頃かな」
「気付かなかった」
「同じ会社にいても、中々、会えないんだね」
「ま、そうだな」
部屋を見渡すと、マネキンが1体置かれてて、作りかけの服を着せられていた。
「これなんだけど、ここ、どう思う?」
首周りを指さして、聞いてきた。
「ここは・・・」
と、私の意見を言うと、
「なるほど。うん」
納得したように見つめている。
「あ、もう戻っていいよ」
「失礼します」
と出て来た。
もっと一緒にいたかった。でも、仕事中だ。
戻ると、佐藤さんに、
「何処行ってたの?もう時間過ぎてるわよ」
「すみません。あの、」
やっぱ、言えない。
「何?」
「いえ」
「もういいわ。早く取り掛かりなさい」
「はい」
赳央くん、こんな近くにいた。
きっと、また会える。
私は、赳央くんのアシスタントを目指して入社したんだから。
それからも、何度か見かけたが、話すことは出来なかった。
考えてみたら、これまでも頻繁に会えてたわけじゃない。
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