アオに染まる💙

陽紫葵

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アオに染まる💙

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戻ると、私のデスクの椅子に赳央くんが座っていた。
「外で食べてたの?」
「うん」
「何も進んでないみたいだな」
「うん」
「じゃあ、一緒に考えよう」
赳央くんは自分の椅子に座り直し、私も座ってから、
「最初に思い付いたのは?」
「中学生の女の子、かな」
「理由は?」
「おしゃれってワードで、私が最初にマリさんの美容院で切ってもらったときの事を思い出したの。洋服はその前から好きだったけど、おしゃれを意識したのはあの頃かな、って」
「なるほどね。じゃあ、その女の子を主役で考えよう」
「青木さんは?」
「俺はまだ決まってない」
「この仕事って、2人だけなんですか?」
「そうだよ。何、不満か?」
「ううん?」
本当に私、赳央くんのアシスタントになったんだ?
「補助的にはやってもらわなければいけないこともあるけどな」
「補助って、装飾品とかですか?」
「それもある。あ、やっぱ変更だ」
「変更って?」
「それぞれ別々に考えようと思ったけど、一緒に全体を決めて、担当だけを分担して作ろう。主役は中学生の女の子だろ?あとの家族構成はどう思う?」
「家族構成?」
「兄弟は?」
「弟がいいな」
「弟か。ってゆうと、小学生かな」
「うん。小5くらい?」
「なるほどな。あとは?」
「私が決めていいの?」
「俺も意見するから言ってみて」
「両親でしょ」
「おじいちゃん、おばあちゃんは?」
「多い方がいいのかなぁ?」
「多い方がいいってわけじゃないけど」
「想像できなくて」
「そこを想像するんだよ。妄想働かせて、未知の世界だな」
「未知の世界かぁ」
「ちょっと待ってな」
赳央くんは、スケッチブックにデッサンし始めた。
「どう、これ?」
子供2人を前に、両親、祖父母、そして足元に子犬がいた。
「記念撮影の写真風な」
みんなスーツ姿だった。
「うん、いい」
「じゃあ、取り敢えず、莉楽は女の子のデッサンをしてみて」
「はい」
「俺は、また出なきゃいけないけど、」
「忙しいんだね」
「まぁ、今はな。その分、戸鞠に負担かけちゃうけど、頑張ってくれ」
「はい」
赳央くんが出て行ってから、デッサンを始めた。
楽しい。
時間を忘れてしまうくらい熱中していた。
ドアをノックする音で我に返った。
「戸鞠さん、時間よ」
と、足立さんだった。
「遅くならないうちに帰ってね」
「はい、お疲れ様です」
「あと、聞いていると思うけど、仕事は持ち帰っちゃダメよ」
「はい、わかってます」
やりかけのスケッチブックは、鍵付きの引き出しに入れた。あらゆる所の鍵は、ネームカードを使う。
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