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アオに染まる💙
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2週間経った頃、仕事中に佐藤さんが来て、
「戸鞠さん、ちょっと借りるわね」
と言い、会議室に連れて行かれた。
「戸鞠さん、青木さんと連絡取れる?」
「はい」
「辞めないように説得してくれない?」
「え、青木さん、辞めるって言ってるんですか?」
「聞いてないの?」
「はい」
「3課の閉鎖で所属先が無くなったからね。人員削減もあったから、戸鞠さんが辞めなくていいように考えてくれたのよ。自分はいいからみたいな」
私たちの部署は『製作3』で、3課と言われていた。
「え、それはおかしいよ。私なんかより」
「そう思うわよね」
「あの、」
「人事も新しく変わって、青木さんの今までの成果もわかってない。だから、青木さんの辞表届受理しようとして、私たちが止めたのよ」
「辞表出したの?」
「そうね。私たちは人事の方を説得した。だから、戸鞠さん、青木さんを説得してきてくれない?」
「え?何で私が?」
「戸鞠さんしかいないじゃない?」
そう言われても・・・。
「これ持って行ってきて」
と、封書を渡された。
「今から?」
「そうよ。仕事の方は言っておくから」
渋々行くことにした。
マリ美容室に行くと、店にはマリさんしかいなくて、
「赳央くんは?」
「部屋にの方にいると思うから、入って」
「はい、お邪魔します」
部屋に探しに行くと、
「こんな時間に何?仕事は?」
「仕事だよ、これも」
「は?」
「頼まれたんだもん、佐藤さんに。はい、これ」
と、預かった封書を渡した。
何て書いてあるかはわからない。
「辞表出したってホント?」
「あぁ」
「これからどうする気?」
「どうしようかな?海外でも行くか?」
「本気?」
「何でだろ?」
「え?」
「こんなに、いい加減で、自由人の俺がさ、組織の中で通用しないって思ってた。才能とかってさ、誰かが決めるだけで、自分ではわからない」
「何て書いてあったの?」
「俺のポストを用意したから戻って来てって。何人もの署名まである」
「それだけ、赳央くんは頼られてるんだよ」
「そうか?」
「私の事を辞めさせないようにしてくれたの?」
「まぁ、それはさ、莉楽が辞めるよなことになったら申し訳ないだろ?俺が誘ったのに」
「なのに、自分は辞めるって?私は、赳央くんのアシスタントをしたくて、あの会社に入社したんだよ。なのに・・・」
思わず、涙が出てきて、赳央くん抱き寄せてくれた。
「しょうがないなぁ」
「え?」
「辞めるの止めた」
「って、辞めないってこと?」
「そう、なるかな」
「赳央くん」
私は抱きついた。
「おい、痛いじゃんか」
佐藤さんに連絡するようにと、番号を聞いていた。
電話したら、辞表は破棄してもらうと言っていた。
その日は会社に戻らず、赳央くんと一緒に、マンションに帰った。
夜は、別々に寝て、次の日、一緒に出社した。
そう言えば、赳央くんのポストって?聞きそびれていた。
私は、いつもの所へ、赳央くんは社長室へと行った。
「戸鞠さん、ちょっと借りるわね」
と言い、会議室に連れて行かれた。
「戸鞠さん、青木さんと連絡取れる?」
「はい」
「辞めないように説得してくれない?」
「え、青木さん、辞めるって言ってるんですか?」
「聞いてないの?」
「はい」
「3課の閉鎖で所属先が無くなったからね。人員削減もあったから、戸鞠さんが辞めなくていいように考えてくれたのよ。自分はいいからみたいな」
私たちの部署は『製作3』で、3課と言われていた。
「え、それはおかしいよ。私なんかより」
「そう思うわよね」
「あの、」
「人事も新しく変わって、青木さんの今までの成果もわかってない。だから、青木さんの辞表届受理しようとして、私たちが止めたのよ」
「辞表出したの?」
「そうね。私たちは人事の方を説得した。だから、戸鞠さん、青木さんを説得してきてくれない?」
「え?何で私が?」
「戸鞠さんしかいないじゃない?」
そう言われても・・・。
「これ持って行ってきて」
と、封書を渡された。
「今から?」
「そうよ。仕事の方は言っておくから」
渋々行くことにした。
マリ美容室に行くと、店にはマリさんしかいなくて、
「赳央くんは?」
「部屋にの方にいると思うから、入って」
「はい、お邪魔します」
部屋に探しに行くと、
「こんな時間に何?仕事は?」
「仕事だよ、これも」
「は?」
「頼まれたんだもん、佐藤さんに。はい、これ」
と、預かった封書を渡した。
何て書いてあるかはわからない。
「辞表出したってホント?」
「あぁ」
「これからどうする気?」
「どうしようかな?海外でも行くか?」
「本気?」
「何でだろ?」
「え?」
「こんなに、いい加減で、自由人の俺がさ、組織の中で通用しないって思ってた。才能とかってさ、誰かが決めるだけで、自分ではわからない」
「何て書いてあったの?」
「俺のポストを用意したから戻って来てって。何人もの署名まである」
「それだけ、赳央くんは頼られてるんだよ」
「そうか?」
「私の事を辞めさせないようにしてくれたの?」
「まぁ、それはさ、莉楽が辞めるよなことになったら申し訳ないだろ?俺が誘ったのに」
「なのに、自分は辞めるって?私は、赳央くんのアシスタントをしたくて、あの会社に入社したんだよ。なのに・・・」
思わず、涙が出てきて、赳央くん抱き寄せてくれた。
「しょうがないなぁ」
「え?」
「辞めるの止めた」
「って、辞めないってこと?」
「そう、なるかな」
「赳央くん」
私は抱きついた。
「おい、痛いじゃんか」
佐藤さんに連絡するようにと、番号を聞いていた。
電話したら、辞表は破棄してもらうと言っていた。
その日は会社に戻らず、赳央くんと一緒に、マンションに帰った。
夜は、別々に寝て、次の日、一緒に出社した。
そう言えば、赳央くんのポストって?聞きそびれていた。
私は、いつもの所へ、赳央くんは社長室へと行った。
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