今夜、泊めて

陽紫葵

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今夜、泊めて

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私が使う部屋も1室用意してくれた。
6畳くらいの部屋に、ベッドとタンスが置いてあった。
「そのタンス、今は俺の入ってるけど、そのうち片付かるから」
「いえ、私のは少ないですから」
「早速だけど、お願いしていい?」
「はい。あの、先生って呼べばいいですか?」
「いや、もっとフランクにさ。名前で呼んで、将史って」
「将史さん」
瀧谷将史さん、32歳。私は24歳だから、8歳上になる。
小説など書くときは【焚 比呂也】って名前で書いてる。
将史さんの仕事部屋に行き、
「この文を打ち込んで」
「はい」
デスクが2つと、ソファーが置かれてた。
「俺は大抵、このソファーで寝てる」
「もしかして、あの部屋、将史さんの寝室?」
「まぁ、そうゆうときもあったけど」
「いいんですか?」
「仕事の合間に寝る感じだから、ここで充分」
1時間程、仕事をして、夕飯を作るのに、買い物に出かけることにした。
将史さんは、コンビニくらいしか買い物に出ないので、スーパーとかはよく知らないと言っていて、なので、その辺で適当に買ってきて、と言われた。
「1週間分ね」
と、5万円を預かった。
「足りなかったらいつでも言って」
財布には万札の束が入ってて、
「カードとかじゃなくて、現金なんですね」
「カードって、クレジットは持ってない。作る審査とか面倒だろ?コンビニで使うような電子マネーのカードは持ってるけど」
「あ、私も同じです」
「他に、充枝ちゃんの物でいるものあったら使って」
と、もう1万円を。
「まぁ、小遣いのようなものって思ったらいい」
「え、小遣いまでいただけるんですか?」
「これは、手始めね。これからも歩合で考えるから」
ぶらっと歩きながら買い物し、帰って夕飯の用意をした。
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