今夜、泊めて

陽紫葵

文字の大きさ
5 / 17

今夜、泊めて

しおりを挟む
筑前煮と、煮魚と、お味噌汁を作った。
出来上がってから、将史さんに声をかけた。
一緒に食卓を囲み、
「うん、美味しい」
「よかった」
「こうゆうの久しく食べてないからなぁ。うん、味付けもちょうどいい」
「ホントに?」
「あぁ。料理は合格点だな」
「採点されてたんですね」
「もちろん」
食べ終わってから、私は洗い物をしていると、
「俺、先にお風呂入るから」
「お湯は?」
「自分で入れる。その後、充枝ちゃんが入ってから、掃除とかしておいて」
「はい、わかりました」
「俺は、もう少し仕事するけど、充枝ちゃんは休んでいいから」
「え、私も手伝わなくていいんですか?」
「夜はいいから。また明日頼む」
徹夜覚悟で考えてたのに、いいんだぁ?
将史さんがお風呂に入った後、私も入り、出てきたのは9時頃だった。
まだ、寝るには早い。
でも、ここにいても落ち着かない。
将史さんに声かけてから、自分の部屋に入った。
スマホのチェックしたり、本を読んだり、自分の時間に使った。
11時になってから、ベッドに入った。
翌朝は、6時に目が覚めた。
起きて、顔を洗ったり、身支度してから、将史さんに声をかけようとしたけど、静かだし、多分まだ寝てるだろうから、止めておいた。
近くを散歩に出かけ、コンビニで朝食べるものを買ってきて食べた。
あまり音を立ててはいけない。
何事も、そっと。
10時頃、将史さんは起きてきた。
「おはよう」
「おはようございます」
将史さんは身支度してから、
「モーニング行ってくる」
と、出て行った。
1時間程してから帰ってきて、
「あの、私、夜や朝にも仕事欲しいです」
「仕事って、打ち込みの?」
「はい」
「夜は一人の方がいいから。朝は、やることがない」
「でも・・・」
「1週間。1週間したら、考えるから」
「はい」
そう言われたら何も言えない。
「じゃ、今から頼むよ」
一緒に仕事場に入った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ウインタータイム ~恋い焦がれて、その後~

さとう涼
恋愛
カレに愛されている間だけ、 自分が特別な存在だと錯覚できる…… ◇◇◇ 『恋い焦がれて』の4年後のお話(短編)です。 主人公は大学生→社会人となりました! ※先に『恋い焦がれて』をお読みください。 ※1話目から『恋い焦がれて』のネタバレになっておりますのでご注意ください! ※女性視点・男性視点の交互に話が進みます

有名俳優の妻

うちこ
恋愛
誰もが羨む結婚と遺伝子が欲しかった そこに愛はいらない

戦いの終わりに

トモ
恋愛
マーガレットは6人家族の長女13歳。長く続いた戦乱がもうすぐ終わる。そんなある日、複数のヒガサ人、敵兵士が家に押し入る。 父、兄は戦いに出ているが、もうすぐ帰還の連絡があったところなのに。 家には、母と幼い2人の妹達。 もうすぐ帰ってくるのに。なぜこのタイミングで… そしてマーガレットの心には深い傷が残る マーガレットは幸せになれるのか (国名は創作です)

【完結/番外追加】サリシャの光 〜憧れの先へ〜

ねるねわかば
恋愛
彼女は進む。過去に囚われた者たちを残して── 大商会の娘サーシャ。 子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。 華々しい活躍の裏で、着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし時には心ないことを言う者もいた。 そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。 けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。 サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。 新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、彼女が夢を諦めることはない。 一方、光に囚われた者たちは後悔と執着を募らせていき── 夢を諦めない少女が、もがきながら光を紡いでいく軌跡。 ※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。 ※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

村娘あがりの娼婦ですが、身請けされて幸せです

春月もも
恋愛
村を飛び出して王都に来たリリアは、いまは高級娼婦として生きている。 ここは通過点のはずだった。 誰かに選ばれて終わる物語なんて、わたしには関係ないと思っていたのに。 触れない客。 身体ではなく、わたしの話を聞きに来るだけの商人。 「君と話す時間を、金で買うのが嫌になった」 突然の身請け話。 値札のついた自分と向き合う三日間。 選ばれるのではなく選ぶと決めたとき、 通過点は終わりになる。 これは救いではなく対等な恋の話。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

【完結】断罪された占星術師は、処刑前夜に星を詠む

佐倉穂波
恋愛
 星は、嘘をつかない。嘘をついていたのは——わたし自身だった。  王宮の卜部に勤める十七歳の占星術師リュシア・アストレアは、ある日、王太子妃候補の婚儀に「凶」の星を読んだ。星が告げるままに報告したに過ぎなかったのに、翌朝には牢に入れられていた。罪状は「占星術を用いて王家を惑わせ、王太子暗殺を画策した」こと。  言いがかりだ。  しかし、証明する術がない。  処刑は五日後の朝と告げられ、リュシアは窓もない石の牢に閉じ込められた。  そこで彼女は気づいてしまう。占いが外れ続けていた本当の理由に。  道具も星図もない暗闇の中で、生まれて初めて、星の声を正しく聞いた。  瞼の裏に広がる夜空が、告げる。  【王太子が、明後日の夜に殺される】  処刑前夜に視た予言を、誰が信じるというのか。それでも、若き宰相クラウス・ベルシュタインは深夜の牢へ足を運び、断罪された少女の言葉に耳を傾けた。  二人の出会いは、運命をどう変えていくのかーー。

処理中です...