雌化した僕らは。

永矢めぎ

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アンリ=ハルトの親友の弟

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アンリ=ハルトは唇を噛んだ。
どうにかして、欲情を押さえつけたいのに。
せめて怖がらせないように、丁寧に。
溢れてしまったものは止められず、そのまろやかな体をベッドに押さえつけて、ペニスをぶち込んだ。
準備も何もいらないほどに濡れたそこは簡単に奥へと誘って、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
突然のことに驚いたようではあったが、素直に快楽を拾っている雌は、喘ぎながら笑う。
「アンリ、さん……ルウに種付けしてくれる?たくさんたくさんしてっそこたくさん、ぱこぱこして… かき混ぜて、イキたい、アンリさんの雄でルウをたくさんイカして?ね?」
友人の弟はどうしようもなく卑猥で可愛いくて、これを拒否できる雄なんていない。
枯れるまで交尾した。





友人であるロイの弟、ルウは幼い頃から知っていた。
運動は全くできず、人付き合いも苦手で、いつも隠れるように本を読んでいる子だった。
それなのに、ロイがよく無理矢理外に連れ出してくるので、「可哀想」にと思いながら見ていた。

「嫌なら逃げればいいのに」
「ロイ兄さん、しつこいんだよ。逃げてもすぐ追いかけてくるし、そのあとは説教が長いし。オレのことは放っておいていいのに」
「…まぁ、たしかに放っておけないのかもだけど」
「なに?」
「なんでもないよ。それよりアイス食べいこうよ。あいつが戻ってくる前に。僕と一緒なら大丈夫でしょ」
「……いく」

ロイから聞いた話では、ルウは身体があまり丈夫でない上に、父親や母親から虐待を受けていた。背中は鞭打ちが酷く腕や足は痣だらけだという。それを隠すような服を着ているので年中長袖だ。
怪我だらけなので体を動かすのも億劫そうで、あまり動きたがらない。
ロイはどうにかルウを連れ出して剣の稽古や、体力作りをさせていた。
アンリはどうにかしてあげたくても、手出しはできない。ロイとルウの父親に目をつけられるのは避けたかった。自分は他人で何の力もない。だから、気づかないふりをするしかない。


いつも俯き気味で他人の目を気にしながら影に隠れるように生きていたルウはもういなかった。
傷だらけの身体だったのに、今や傷一つ、痣ひとつない。
夢中になって後腔を弄り、脚を広げてうっとりとしている。注目されると喜んだ。
「見てて、じょうずにめすいきするからね…?兄さんにおしえてもらったから、たくさんれんしゅうしたの」
笑いながら客を引き寄せて、好きな玩具に跨って腰を振って見せた。
「いくいくいくっあ、あっああっ、や、そっちじゃ、な…っっあん、おすいきしちゃう。雌なのに、おちんぽでいっちゃう…だめっだめっとまんないっっ」
ペニスから大量の白濁を飛ばしてぐったりする。
「いっちゃったぁ、だめなのに」
ひくひくとしながら、こてんと倒れる。
それを見ていたクレイが「仕方がない子」と言いながら舌で出したそれを舐めとる。
ルウは苦手だったはずの兄であるクレイにべったり懐き、お返しとばかりにペニスや乳首を吸っていた。
アンリの中でなにかが壊れる。おかしくなっていく。
覚悟していたはずだった。
ルウも雌化されて、交尾のことしか頭にない雌に成り下がったと。
ロイもこうしておかしくなっていったのか。
昔の記憶がちらつく中に思うのはただただ、アレを犯したい。
雌として孕ませてやりたい。
気持ちいいことだけをしてやりたい。
そうすれば、アレは幸せになるんだと。
「いや、この思考、おかしいでしょ…」
アンリはそこから逃げるように立ち去った。

妊娠したクレイは、精液を異常なほど摂取したがった。
くれる雄がくれば、自分の部屋に行くがそれ以外はルウの所でルウにあらゆることを教えている。
ルウはそれを一つずつ覚えていく。教えてもらったことは何度も練習する。
ルウはもともと自分は出来が良くないと思っていた。一度では覚えることができず何度もなんども練習して覚える。本も何度も何度も読んで覚える。やりすぎることもあり、何度も読まれた本は擦り切れていたし、得意じゃない剣技はだれもいないところで何度も何度も練習してよく手豆を作っていた。
ロイに何度も同じことを聞かないように、たまにアンリのところにやってきて教えてほしいと俯きながら言ってくる。
ロイの弟だけれど、それはアンリにとっても弟みたいなものだった。
よくアンリはサボるついでにルウを見ていたので良く知ってる。
ルウは一度教えてもらったことは、やりすぎるほど練習する。うまくできるまで何度も何度も。
だから、クレイがいればクレイのペニスを咥えるようになってしまったし、いなければ玩具をずっと咥えてる。その指はずっと後腔に入れられたままで、休むことも忘れて何度も何度もメスイキできるように練習する。
「うまくできない」
なんでうまくできないのかわからない、教えて教えてとクレイに強請る。
昔はその相手は自分だったのに。
嫉妬に似た何かが芽生えた。



ロイとアンリは王に呼ばれることが増えてきた。ロイはリーヒベルト伯爵であり領地持ちだ。アンリもまた次期ハルト家を継ぐ。父は健在なので、今はまだ騎士団には属していた。
2人とも王の内部改革に噛んでいる。雌政策を抜きにすれば王としての素質は随一で、貧民対策や飢餓対策、隣国やら、魔物やらの対策、前王の時代に好き勝手やった教会の力も削ぎ、その手腕を発揮していた。余分なものを排除して手っ取り早い方法を取る。そこに感情はない。雌政策こそ、と王は言う。
「面倒な恋愛のあれこれがない。家のしがらみもない。雄は気に入った雌と交尾していれば、雌は効率良く子供を生み見落とす。…雌は狂わないように愛情かけてやれば、母のように呪いを撒き散らすこともない」
もし自分の雌にしたいと思って雌を連れ去ることになったら、雌が雄に恋をしてしまったら。
「雌を連れ去れば死罪だ。雌は雄に恋することはありえるだろうな。恋することは良いストレス発散だろう。それ自体は推奨している。ただ、1人の雄では満足しないのを自分でわかっているし、雌はたくさんの雄に愛されたいと思うように作られている」
お前たちも変な真似はするなよと釘を刺された。
王への謁見が終わりロイに捕まる。
「顔色悪くない?」
「………悪かったな。最近眠れてないんだよ。騎士団も人員不足だし、悩みは尽きないし。そういう君は順調そうでよかったね」
「順調?」
「おにいさん」
「あぁ…まぁ」
「1人目は養子にもらうんだろ?」
「そうだね。血縁には権利があるから、もらう。兄さんの子だから大事に育てるよ」
「………弟の子もか?」
ロイは少し考えた。
「出来たら考える。そもそもルウはまだ雌になりきってないし」
ロイは本当になにも思ってないのか。
あんなに面倒を見ていた弟があんな変わり果ててしまって。
それが顔に出ていたのだろう。ロイは気まずそうにした。
「アンリが何を見てどう思っているかは、察しはついている。正直、兄さんも、ルウも、助けてと一言でも言ってくれれば違っていたかもしれない。なにかできるか考えたかもしれない」
それは全て過去だ。
「えっとそれで、アンリはルウのこと、わりと気に入って…いった」
足を踏んだ。
「気に入ってたさ。それをあんな、あんな……」
「すまん」
「お前が謝ることでもない。いいよ、もう。僕も同罪だ。…兄の方はともかく、ルウくんは僕、我慢できないから」
それはもう宣言だった。



3ヶ月だ。ルウがショーケースに飾られてから、調教期間を経て、処女を失い、雌になったのは。
クレイですら半年かけた。
それだけ、従順に、あらゆることを覚えたのだろう。
交尾部屋は、高級なホテルのような作りで、中央には大きなベッドがある。ベッドの上で脚を広げて、次の雄を待っていた。
一日に何人もの雄に抱かれているわりには、それほど汚れていない。飼育員がマメに手入れをしているからのようだった。
とろんとした目を開く。
「ご主人様ぁ?ルウをはやく……」
そこでルウの声が止まった。
忘れていてくれれば、ただの雌として抱けた。忘れたふりをしてくれれば、それに付き合えたのに。
「アンリさん…」
驚きの声は弾んでいた。ベッドを這って、アンリの手首を掴む。
「アンリさんが、ルウに種付けしてくれるの、すごくうれしい」
少しだけ俯いて、恥ずかしそうに言う。
何も反応出来ないでいると、ルウが首を傾げる。
「アンリさん、ルウのこと忘れちゃった?」
「………忘れるわけが、ない」
絞り出した声は震えていた。
「そ。よかった。アンリさんは変わらないね。安心したよ。……ルウはちょっとだけ変わっちゃったけど、大丈夫。アンリさんにたくさん種付けしてもらえるようにがんばるよ」
ルウはアンリのペニスを布の上から触って、匂いを嗅いでから、バックルを外した。
「おっきぃ、おいしそう。ちゅうして、おおきくするね?ぺろぺろもするう」
喜んで咥え始めるルウに、アンリは唇を噛む。その様子にルウが悲しそうな顔をした。
「アンリさん、オレとしたくない?」
その表情と声は以前のルウで。
「……したくなかったら、こんなとこにはこない」
アンリはその小さな身体を抱えてベッドに縫いつけた。

後ろから犯して、子宮に種付けした後、そのまま、騎乗位させていた。何度も何度も口付けして、舌をずっと繋いでいる。
ルウはM字脚を広げて上下に腰を揺すった。
ちゅうっと吸って口を離した。
「きもち、いい、きもち、んむっ、アン…の雄ち、や、腰、とけ、しゃべ、させて」
口を離すたびに追いかけたので、ルウがこまる。
「だめ、ずっとキスしよ」
「んむ、しゅ、る、しゅる、けど、んん」
キスしてると力が抜けるようでぺたんと座り込んだ。キスだけで中が痙攣してお漏らしする。
「おも、らし、とま、んん、んぐ、まっ、て」
「またない」
口を咥えたまま、下から突き上げて、また子宮に射精する。射精が終わっても抜かない。ルウは快感を声で逃すことができずに中に溜まる一方で、ずっとメスイキしていた。
気持ちいい気持ちいい気持ちいい。
アナルプラグなしでずっと塞がってるそれにただただ善がった。
ちゃんと言葉で伝えたいのに、それは許されない。だからたくさんキスして、舌を舐めて、中で締め付けて、メスイキして、お漏らししてどれだけ良いかを伝えなければいけなかった。
「ん、すごい、よさそう」
口を離してもらえた頃には、言葉がもう出てこないほど溶かされた。
最高だった。ずっと上も下も咥えてたい。
息を整えて、まだ入ってるペニスを奥に擦り付けながら、言う。
「アンリ、さん」
「ん?」
「これ、ぜったい、孕んだでしょ」
これで、孕んでなかったら雌として失格だとすら思う。
「まぁ、僕孕ませるつもりでしたし」
「~~~~」
「あははは」
アンリは悶えているルウの尻の中を再び探り始めた。
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