私は勇者でした。今は魔物の雌です。

えい

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私は勇者でした。今は魔物の雌です。

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私は勇者でした。

故郷を魔物たちに滅ぼされて剣を取り、各地を周り仲間たちと共に魔物を退治する充実な日々。
数年の年月を経て国中から勇者と呼ばれ、王女と恋に落ち婚約もしました。
その矢先。現れた魔物の王は言ったのです。

「魔物が人間を殺すのは人間たちが魔物を殺したからだ。魔物を殺した数だけ人間が死ぬ。魔物をもっとも多く殺したものの身体を引き渡せ。償い次第では人間の命を助けてやろう」

その言葉は国中に響き、人々の心を乱しました。魔物を多く殺したものは誰だ。魔物が殺された分人間は死ぬ。であれば人間を、家族を、恋人を殺したのはそいつだ。
勇者と崇められた私の身柄は魔物の王に引き渡されました。
勇者でなくなった私は必死に闘いましたが、それはすべて人間にかえる。それであれば無意味だと悟りそのまま自害しようと思いました。
それは叶いませんでした。

「多くの魔物を殺したのだから、多くの魔物を産め」

それは最悪の罪滅ぼしでした。





想像を絶する痛みと畏怖の中数えきれないありとあらゆる魔物とまぐわいました。
人型やら獣型ならまだわかりやすく楽でしたが、形のないものやら得体の知れないものまでいて、そんな彼等と行為を繰り返すうちに精神がおかしくなりました。
子種が欲しくて自ら足を開くようになり、怖いという感情もなくなりました。

最初に出来た子の父親と番うこと。それは魔物たちのルールでした。
もっとも強い子種が胎に残り、注がれた子種を栄養として育つらしく、おそらく子種が欲しくてたまらなくなったのは、子を胎で育てるために必要だったからのようです。
胎が大きくなる頃にはたくさんの魔物とまぐわうことは当たり前になっていましたが、できれば、一番気持ちよくしてくれる雄とずっとまぐわいたいと思うようになってきました。
数ヶ月、たくさんの魔力を宿した子どもが生まれました。人間の子のような形を取ったかとおもえば溶けて別の形になり、また人間の子のような形を取ります。それは私が触手と呼んでいる魔物との子でした。

まともであった頃はその魔物が嫌でした。
赤と黒と紫の無数の触手を生やした魔物で見るからにゲテモノの類で人間であれば容赦なく嫌悪を抱きます。
それに全身愛撫されて、子種を直接子宮に注がれ続けるという苦行でした。ただそれは身体が慣れたのか回数を重ねるごとに悦くなっていきました。
触手の類は他にもたくさんいましたが、それは何度も何度も子種をくれた雄で、結果最も気持ちよくしてくれた雄でもありました。
子を産んだばかりの私を労るように身体に巻きつき、口を触手で触れられます。

「カリエの森の王であれば多くの子が産めるだろう。そのタイプは性欲も強いし、種も強い」
よかったな、と魔物の王に祝福されます。

ぽっかり空いた子宮が疼き始めると、触手…旦那様があやすように腹を撫でます。
そこからはカリエの森という旦那様の守護地で過ごすことになりますので、移動することになりました。とは言っても一瞬で移動して子どもも勝手についてきました。魔物の子は勝手に育つらしいです。
カリエの森はゲテモノの類が多いものの奥まったところには色とりどりの花畑と精霊の住む地がありました。
少し興味はそそられたものの今ははやく子種が欲しくて脚を広げて強請ります。
丁度いい大きさの突起が無数についた触手が雄膣に入っては出て入っては出てと繰り返し、ピンと立った乳首を吸い上げられ、ペニスも包まれて管で弄られます。
気持ち良すぎてすぐに達してしまいます。

「旦那様、口にも欲しいのと、早く子種を頂きたいのですが」

言葉にすればそれは伝わったらしく、キスを何度かされて口の中に触手が入り込みます。雄膣を犯す動きと酷似していて興奮し、胎が子種を搾り取るような動きして、口でも吸うと子種をたくさん与えられました。

「んく、ふ、ぁーーーッッあ、たくさん、溢れちゃ、ぅ」

口から溢れさせると身体を舐め上げられて、雄膣からは溢れた子種が流れ出します。
触手のベッドの上で子種を仕込まれ続けてました。足が閉じないように触手に開脚されて固定され、変わる変わる触手が入り込み子種を与えていきます。
絶頂に気を失ってもその行為は続けられました。目が覚めては全身愛撫されて、永遠と雌としての悦びに耽りました。

たまに休まないと旦那様が散歩に連れ出してくれます。そのときは人間の服を着て小さな旦那様の分身と一緒に森を歩きます。
子どもはすくすくと育っており、「お母さま」「お父さま」とちゃんと言葉にできるようでした。
ただ、半日持たずに胎が子種を欲しがったので小さい旦那様に慰められながら木の影で自慰行為をしてしまいました。

次の子自体はすぐに孕むことができました。今度は旦那様だけの子種で育てるのだと思っていたところ森に住む青く淡く発光する人型の魔物が現れました。
魔物というより精霊に近しい方で見目麗しい姿をしていました。

「わたしの子を産んでいただきたい」

魔物を産める胎は多くはない。それは魔物の王が言っていたので知っていました。
これだけ魔物がいるのに、その力を、血を残す方法はあまりないとのことでした。

「人間の感覚で言うと、わたしはそろそろ死にますので、記憶と力を移したいということになります」
「……人間の感覚で言うと、怖いですね、それ」

それはもはやクローンと呼ばれるものです。
自分の子どもでありながら子どもでないということでしょう。

「“形を持たないもの”と魔物と相性が良い人間の胎であれば都合が良いんですよ」

種が旦那様の形がないものだからクローンを作るのに適しているということかな、と自己解釈すると、旦那様の触手が頷きます。

「旦那様が良いなら良いですよ。私は魔物の子を産めればそれでいいです」

生かされている意味がそれしかないので、それが満たされれば良いのです。
旦那様はそもそも私を森の魔物たちの母胎にするつもりもあるようでしたので、お喜びのようでした。

久々に旦那様以外の子種を受け入れることにしましたが、雄膣以外は旦那様に弄られていました。雄膣も旦那様の子種を注がれた後なので実質大体は旦那様と交尾しています。
それなのに萎えるところか猛り尖ったそれに腰が引けます。
旦那様が逃げないよう腰を捕まえて入れやすいように腰を高く上げます。
子種がたっぷり詰まったそこにゆっくりと入れられて、胎が吸い付くように動きます。
奥に届いても動くことはせずにじっとしています。
焦ったいので腰を動かそうとすると、魔物の腕にがっしりと捕まれ固定されました。

「あ、の、動いてくださいませんか…?熱くて、おかしく、なる。ひ、ぁ、なに、これぇッッ、いっちゃ、いってる」

胎が収縮して雄の子種を絞り出そうとしているのに全然貰えません。それなのに中でイッてしまってい旦那様に助けを求めます。
動きたい、中に子種を注いでほしいのに。
旦那様はペニスや乳首にしゃぶりついていてそれも余計おかしくさせます。

「ちゃんと、子種を与えてますよ。少しずつですが」

一滴一滴を丁寧に子宮に届けているそれに、中が痙攣するように震えます。
物足りなさすぎておかしくなりそうでした。

「これ、いつま、で、続くんですか?」
「一季節が終わる頃までです」

3ヶ月ですか。それは長いですが、最初に聞かなかった自分も悪いとは思います。
旦那様に縋りつきながら、意識を飛ばしました。

その魔物は色々な話をしてくれました。
数百年で身体にガタが来るのでその度にこうして記憶と力を受け継いでいること。千年以上経っても人間も魔物も大して変わらずお互いを殺し合っていること。
人間の雌は気持ち良いこと。
私は雌として優秀らしいこと。

「雄を悦ばせようとする雌は優秀ですし、それに見た目では惑わされないでしょう?」

魔物の反応は薄いものの私の身体はちゃんと良いらしいです。
私としては物足りないと魔物のペニスを締め付けることしかできてないので不満ではあるのですが、旦那様といちゃいちゃしてるのでそのあたりの不満は他で気晴らししています。

「見た目ですか?最初は惑わされましたけどね。怖いとか、気持ち悪いとかは思いましたし…でもそれよりも自分を悦くしてくれる雄の方を好みました。旦那様の種付けは気持ちいいです」
「惚気ですか」
「惚気です。あとはやく旦那様に種付けされたいんです」

旦那様にちゅっちゅと口づけされて気分は良いです。
大きくなったお腹も撫で回されて、中で動きます。

「そろそろ生まれそうですね」

魔物はにこりと笑い、程なくして光に溶けるようにサラサラと消えていきました。
産気づいたのはその直後でした。
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