魔族のペット(ネコちゃん)の調教記録

えい

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1.凶暴なネコの調教記録

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その男は高名な騎士だったという。

強ければ強い人間ほど高く売れる。
欠損がない状態で擬似子宮を埋められたその男は自分が知る中でも最高値をつけられて売られていた。
ただ玩具にするには危険でペットにするには凶暴だった。
そういうコこそ仕込み甲斐がある。
調教師のベルはその男を買い取ることにした。


調教用の人型玩具で仕込もうと思えば簡単に壊された。
子宮が疼くだろうに、一切雄を受け入れず欲しがりもしない。
このままではせっかく高い金をだして買ったのに死ぬ。

「仕方ないわね。アタシが仕込むとしましょうか」

こういうタイプは押さえつけようとすると逆効果。恋人のようにとことん甘やかす。

「軽いキスは効果ありね。撫でられるのもいいの?可愛いじゃない。そう、良い子ね。そうやって大人しくしてなさい」

少しずつ快いを植え込んでいく。
手を繋ぎながらキスをして、広げた後腔を犯していく。

「大丈夫、大丈夫よ?こわくないわ。深呼吸して、そうよ。ちゃんとよさそうにできるじゃない」

長い時間をかけて快楽に溶かしていく。
子宮に直接射精すると、びくびくと身体を震わす。思ったよりすんなり受け入れたようだった。

「これがオトコの味よ。覚えた?そう偉いわね。アナタはこれが大好き。これがないと生きていけないわよ」

脳にすり込む。一度味を覚えさせれば、教育はしやすくなる。
その行為に慣れ、後ろを覚えるまで何度も何度も犯した。



後腔にはアナルプラグ。そこにペニスが欲しければ自分で抜いて腰を振って交尾の合図をするように教え込んだ。
ペニスには射精管理用のリングを嵌めた。
乳首にはリングを挟み、遊べるようにしておく。
裸では美しくないので体の線がわかる程度の服を着せておいた。
遊ばせながら他のペットの教育をしている。
ディープキスやフェラもちゃんと覚えた。飲み込みは早い。
ただし、自分以外だとまだ噛み切ってしまうことはあるのは難点だった。

「なんで、アタシ以外はダメなのかしらね」

食事…ペニスを舐めさせながら聞いても返ってこない。
言葉を忘れてしまったかのように話さない。
あーとかうーとかは言えるので声を発せないわけではなかった。
口の中に吐き出せばごっくんと喉を鳴らして飲み干す。それで満足したのか、足元で丸くなって寝始めた。口の周りは涎と精液がべっとりついていて、リングのついたペニスは勃起したままだ。

「まぁ、お行儀が悪いわね。甘やかしすぎたかしら。こら起きなさい」

デコピンして起こす。「なに?」と言った顔をしたので、口の周りを指で拭いてそのまま口に入れる。ちうちうと赤ちゃんのように吸った。
「口の周りは拭きなさい。あとコレも放置しない。プラグ自分で抜きなさい」

何故かくすくす笑う。

「何故笑うの…」

にっとして開脚してプラグを抜いた。
はいどーぞ、とでもいう風に広げる。

「その顔、憎たらしいほど可愛いわね」

ペニスを入れるときゅうとそこが吸い付く。とても覚えが良い。

「アタシが喜ぶように仕込みすぎたかしら」

ふ、ふと息を漏らしながらきゅうきゅう締め付けてくるそこは我ながら良い具合だ。



 
自分の前では本当に可愛らしいネコちゃんだ。
精液が大好きで、すぐ勃起させて、お尻で遊ぶのも大好き。乳首で遊んで1人でイってる。
可愛いので色んなヒトに見てもらいたいし、色んなヒトに可愛がってもらいたいのが親心。
そう思って試しに遊んでもらったのだがだめだった。
触られた瞬間、あっという間に脚が周り相手を気絶させた。
気絶でよかった。下手したら殺してる。

「なんで?なんでなのォ?」

戯れてくるネコの喉奥を抉ると、苦しそうにしたがそれも好きなのはわかっている。

「喜んでるんじゃないわよ!もう。憎たらしいのに可愛いわ……うちの子最高」

ちゃんと飲み干したのでよしよしする。
カシャカシャと写真を撮り、アップロードした。




色々試行錯誤して、わかったことがある。

「この子。男のコなんだわ……」

ベルには何されても怒らない。刃向かわない。だけれど他の男が自分に触るのは極端に嫌がる。
もしかしてと思い、慎重に他の商品。調教済みの子を充てがってみたところ、とても上手に可愛がり始めた。
キスして全身舐めて、それこそペニスも穴も。
リングの付いたペニスでそのまま犯して、喜ぶように腰を振る。

「いつ、覚えたのかしら?……違うわこれ。全部アタシの真似だわ」

それはそうだ。ずっと側にいて、ずっと抱かれて、調教している自分を見ていたのだ。
さらに言うと、あの抱かれている子がどう喜ぶかも知っている。

「か……かわいすぎるじゃないの」

カシャカシャカシャカシャ…
汚れた身体をぺろぺろ舐めて、アフターまで完璧。
そのあとはベルのところに戻って来てアナルプラグを抜いた。
最高とはこのことか。

「そうね。ご褒美たくさんあげるわね」



それからは、調教自体を手伝わせた。
可愛がるのは大好きなようでよろこんで可愛がっていたし、怯える子をあやすのも上手い、乱暴なコを手なづけるのも上手い。
いたずらでアナルプラグを外された時は焦ったが、可愛がっている子たちが入れたがると少し戸惑いながらも受け入れた。
それを見た時は泣いた。

「アタシにしか許さなかったあの子が…」

カシャカシャカシャカシャ。
でもやっぱり最後はベルに甘える。これまで以上に可愛らしく。
ベルはめろめろだった。


 


調教が終われば、大事にしてくれる飼い主か、可愛がってもらえるお店に売るのが常ではあったが、そのまま自分のペットにすることに決める。

「アタシ以上にこの子を可愛がれるヒトはいないもの」

そうと決まれば、名前をつけなければいけない。
記憶を失っているのと言葉も話せないので実際の名前は知らない。

「名前何が良いかしら?アナタの名前」

コテンと首を傾げる。

「ナマエよナマエ」
「なぁ、まぁ、ぇ?」
「そうそう。上手ね」

少し考えるような仕草をする。
ややあって。

「…く」
「ク?」
「ろ」
「ロ。クロ?」

ふるふると首をふる。

「と」

頑張って絞り出したようで、疲れ切っていた。

「ーークロトね?」

それは騎士の、本当の名前。
記憶のトリガーでもあった。
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