魔族のペット(ネコちゃん)の調教記録

えい

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4.ボクの主人はご隠居様

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そこは広い、とてつもなく広い屋敷だった。
大きな門を潜ると池のある広い庭にの向こうに、家というより部屋が連なっているような屋敷で、そこではたくさんのヒトが生活しているようだった。
庭から見える部屋で二匹のネコが昼間から交尾に耽っていた。それ自体はもう不思議でも何でもないが、不安になる。
きちんと馴染めるだろうか。

「来たか。お嬢」

金髪の美丈夫は番傘片手に現れる。
歩いて来たとかではなくぱっと現れたので魔術や妖術の類なのだろう。
片手で軽々と抱き抱えられた。

「今日はいつも以上に愛い格好をしておるな。良き良き」

褒められて嬉しくなる。
それはそうだ、お兄様のご主人様も自分も気合をいれた。
お兄様にもたくさん可愛いと言ってもらえた。大丈夫。ボクはできる子だ。
ボクは息を吸った。

「ご隠居さま、これからお世話になります」





ご隠居さま。
お兄様のご主人様がそう呼んでいた。深くは知らないけれど、そのご主人様が言うには。
『遥か昔にヤンチャして、今は実権を譲ってるからめちゃくちゃ暇してるジジイよ』
とのこと。
暇人、金持ち、道楽主義者。
それ以外の情報はないけれど、こちら側の仕組みはいまいちわからないのでふーんと聞いていた。
ボクはただ、お兄様みたいに、誰かに夢中になって、夢中になられたい。それだけだった。



お兄様に教えられたことは全部覚える。それがボクの人生の全てだった。
それがこのヒトに効果があるのかは全くわからない。
服を着たまま、ご隠居さまの上に座らされていた。形を覚えるまでそうされていた。
ご隠居さまは煙管を吸い吐く。その匂いは独特でクラクラした。

「ご隠居、さま?ボクはどうすれば、お許し…いただけ、ますか?」

ご隠居さまはボクに与えた新しい首輪をいじり、満足そうではあったが、ボクはペニスのリングが食い込んで射精ができない。射精せずにイキすぎて、頭が回らない。脚にも力が入らない。
大きすぎるソレは、締め付けても締め付けても効果があるのかわからない。
でもずっとドクドクとしているのはわかる。胎が熱い。中の形が変わると思った。

「さて、お嬢。“お兄様”以外のコレはどうだ?イイのか、嫌なのかオレはそれに興味はある」

やはりまず気にするのはそれなのか。
調教中はお兄様以外のペニスはほとんど受け入れていない。
たまに慣らすために他の子とすることがあってもお兄様ほどではなく、それも数えるくらいだった。
お兄様以外では圧倒的に玩具で遊んでいる方が多かった。
だから、これは、お兄様以外で初めてイイと思えるモノだった。ただ、ボクには大きすぎて、怖い。

「いい、のはわかって、らっしゃるでしょう?……でも、動けないの、うごいたら、ひっ」
「己の締め付けだけでイっておると思うて、眺めておったが、そういうことか」

少し動かされただけで、全部が良くて。身体が仰反る。少し動かされたおかげでそれがスイッチになった。腰を動かすと全身が甘く痺れる。それに夢中なる。
リングを外される。それだけで貯めていた大量の精液が吹き出して服を汚した。さらに潮も漏らす。

「このようなモノつけなくてよい。イキたい時にイけ」
「……それですと、すぐに服が、汚れてしまいます」
「良いではないか」

煙管を置いて、口を、口の中を舌で舐められる。

「服は汚れるものだ」

一度ペニスが引き抜かれて、倒されて再度犯される。ずぶずぶと埋め込まれる感覚に意識を失いかける。

「さて名前を聞こうか」
「………シィロ」
「良い子だ。ご隠居さまというのも悪くないが、褥の中では、ヤシャと呼べ」
「はい、ヤシャさま」

ボクはそうしてご隠居さま…ヤシャさまのネコになった。






これは、虐めなのか。
視線を感じることは多々あった。それこそ、ご隠居さまに遊んでいただいている時も、見られているような気はしていた。
ご隠居さまが何も言わないので気づかないフリはしている。
物珍しさに見られているだけであれば、放っておいてもいいと思った。
だけれどここ数日。
虫が落ちてくる、服を汚される、なにか知らないけれど笑われる。陰険、低レベル。
それもあって他のネコたちとは交流しなかった。
1人であれば1人で遊べる。
大好きな玩具でその行為に耽る。
ご隠居さまに作り替えられてから余計敏感になっている気がして、今まで以上に気持ちが良かった。
そうしているうちにご隠居さまが現れる。
「あ」
「良い、続けろ」
ご隠居さまはボクを眺めるのが好きらしい。
視線を独り占めできるのは、とても良かった。



そして、事件は起こる。
たくさん遊んでもらったあとで気分が良くて、日向で微睡んでいた。そう、気が緩んでいたのだ。
それに気づいて起き上がったときにはすでに遅く。複数のネコに草むらに連れ込まれた。
手足を拘束されて、目隠しをされた。
ここはたくさんのヒトがいるので、その分ネコも多い。何匹いるかはわからない。覚える気もなかった。

「新人のくせに、挨拶もないの?」
「ご隠居さまのネコだからって」
「調子にのるなよ?」

そういうことか。どの世界にもこういうのってあるんだなと冷静になった。
何されるかと思ったら、スカートを割かれてペニスを咥えられる。
「おんなのこ、みたいなのにちゃんとある」
「なにこのえっちな下着。媚び売ってんの?」
四つん這いにされて後腔に乱暴にペニスを突っ込まれる。
「こいつすげぇ。中すげぇいい」
すごいこっちは全然良くない。良くないので、良くなるように動く。
「腰振ってやがる」
身体を複数人に犯される。
口にも突っ込まれたのでそれを吸う。
それをしばらく続けた。
5人全員空っぽになるまで吸い尽くす。

「あれぇ?もうおわり?つまらない」

ひぃと怯えられて、身体を拘束されたまま誰もいなくなった。


いや、1人いる。
そのコは手足の拘束を解いてくれた。



「声がすると思うて来てみれば、このようなことを。単に嫌がらせのつもりでやったようじゃが、おぬしには無意味なようじゃの」

声は同じくらいの少年だと思うのに、随分古風な話し方をする。
目隠しもとってくれようとするけれど、もうそれはどうでもよかった。
その子の顔を掴んで口に舌をねじ込む。舌を舐って吸う。

「うぅ、足りない、足りないの、お兄様、たすけて、ほしくて、しかたないの」

首輪のない、見知らぬ綺麗な子に縋り付いてボクは惨めに泣いた。
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