図書館は職場なので迫らないでください

ミネ

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それからしばらくして俺たちは唯継のマンションで暮らし始めた。

一緒に暮らしてからというもの、唯継は俺が仕事の日はほぼ毎日図書館までお見送りとお迎えをしてくれるし、少し料理の腕も上がったし(外食か、買って食うか、頼むかの方が多いけど、俺も別に手料理にこだわりがあるわけじゃない)、下着とタオル以外の洗濯と三日に一度の掃除は業者だし、一緒に風呂に入ってはそのあと髪の毛を乾かしてくれるし、お風呂の後に軽いマッサージとかしてくれるし、お休みのキスしてるのに、そのあと寝させてくれないし、はっきり言って至極快適である。

唯継は俺に自分のことを「いつ」って呼んでってほしいって言ってきて俺はそれに素直に従った。やってる最中に俺はいつって呼ぶ時があるのだが、唯継はそれが好きらしい。






「もも、眠い?」

夕飯の後、一緒にお風呂に入ったあとソファで唯継に膝枕されながらスマホでゲームをしてる俺。

「今ゲームしてるから眠くない」

「眠いよ、眠い眠い」

唯継は横たわる俺の少し伸びてきて耳にかかる髪の毛をそっと掻き分けてキスしながらじゃれてくる。

「くすぐったい」

俺がゲームから目を離さず答えると唯継はそのままはむっ、と耳を唇で噛んできた。俺は身体をぶるっ、と震わせてスマホから目を離す。

「いつ邪魔すんな──」

身体を起こそうとする俺と俺の言葉を唯継ががっちりホールド。

「もも、寝よ」

耳元で低音で囁くの反則だと思う。


結局、唯継の誘惑に負けた俺はベッドで唯継の上にまたがって首に腕を回しておしり振ってる。

「ももちゃん、ここ好き?」

「ん♡すき♡そこ、すき♡♡いっぱいこすって‥♡♡」

「あぁ、ももちゃん好き。かわいい、愛してる、かわいいかわいい」

「いつ、いつ、すき♡すき♡♡あっ、あっ、あっあっ♡♡♡もっと、突いて♡そこっ♡あっ♡あっ♡」

おしりセックスって慣れると本気で気持ちいい。唯継が上手いのもあるんだろうけど、あの凶悪ちんぽが前立腺から奥の方までとにかくどこもかしこもいちいち刺激してくれて、よがっておしっこ漏れそうになる。あ、言っとくけど潮は吹いたことないからな。

唯継は跨がる俺を簡単に抱き上げるとベッドに寝かせ激しくラストスパートをかけてきた。

「あっ‥♡いつ♡♡いっちゃう、いっちゃう‥♡」

おちんちんでいくのではない。というか射精はさっきした。だからおしりでいくのだ。そう、俺はもううしろだけでいける。

大好きなところを何度も何度もこすり上げられた俺の中はさっきからきゅんきゅんしてる。ああ、もういく。

びくりと震え、俺は大きな快感の波に身体を委ねると唯継もまた俺の中で達した。そのまま気だるく指先まで届きそうなじんわりとした余韻を感じていると、横になった唯継がこちらを見て鼻頭をつんつんしてくる。

「いったあとのももちゃん、かわいい」

「かわいい」と言われるのももう慣れた。最初のうちは違うだろせめてかっこいいと言え、って思っていたが、言われ続けているとそんなものかと自分の中で落ち着いてしまった。

セックスのあとのうっとりした気分の時に唯継にかわいいと言われるのは好きだ。

ベッドで向かい合って横になりながら、俺は唯継に唇を突き出す。

「ん」

「ももちゃん‥」

深くて長いキス。

「いつ、好き」

「うん。ずっと一緒にいようね」

一緒に暮らすようになって唯継はこのセリフをよく言う。俺のこと大好きって目で見てきてほんと可愛い。

「うん‥」

唯継の甘い声を聞いてると、とろとろとまぶたが下がってくる。出すとだめだな。すぐ眠くなる。

「もも、寝ちゃった?」

もう返事のない俺にふふっ、って唯継は笑うと閉じた目もとにおやすみのキスを落とした。

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