外国人御曹司と結婚を前提にお付き合いすることになりました。が、

ミネ

文字の大きさ
9 / 43

9

しおりを挟む
呼び出されたイタリアンのお店でヒューは今週末の予定を話した。どうやら同僚が退職をするため金曜日の夜は送別会をするらしい。そのためその日は帰りが遅くなるとのことだった。

瀧は了承し、二人は家路へと着く。

二人以外誰も乗っていないエレベーターで軽くヒューからキスをされ、玄関の扉を開けると同時にそのまま深い口付けを交わした。

「このままベッド行く‥?」
瀧がヒューの耳もとに手を当てて尋ねるとヒューもその手の上から手を重ね頷いた。

ベッドに絡まりながらキスを続ける二人の吐息だけが部屋に響き、世界は二人っきりになってしまったかのようにすら思えた。キスの合間に覗く情熱的なヒューの瞳は瀧の心を燃え立たせる。

上手なヒューのキスに負けないようにこちらからも吸ったり、甘噛みしたりする。ワイシャツ越しにヒューの胸の粒を触るとぴくりと反応を示した。

瀧はもっと感じて欲しくてネクタイに手を伸ばし、解くと現れた綺麗に浮かび上がる鎖骨に強く吸い付いた。

その間にヒューは瀧のベルトに手を掛け、ボトムスを脱がしてしまう。

下着の上からヒューが慣れた手付きで愛撫すると、瀧の身体はすぐに応えた。

ヒューは優雅な仕草で瀧の身体の下に降り、下着の上から唇を当てる。


「ヒュー‥、するならシャワー浴びてから‥」

「終わったら一緒に浴びよう」

「んっ‥」

下着を取られ、ヒューの熱い口腔に含まれると瀧は快感へ身を任せた。







「‥なあ、俺もフェラしよっか?」

二人で身体を寄せ合って互いに迸りを上げた後、大の男が二人で入るには少し窮屈なバスタブ
で瀧はヒューと向かい合わせになりながら問う。

ヒューの帰りがよっぽど遅い日以外は二日に一遍ほど二人はこうして肌を重ねているが、互いに抜き合うだけで未だに瀧はヒューのそれを受け入れることはしていなかった。

そしてほぼ毎回、ヒューは口で奉仕してくれる。気持ちがよいのでつい流されてしまうが、なんだか自分だけ都合よく気持ちよくなっているようで悪い気がしてきたのだ。

「してくれるの?」

ヒューは濡れた前髪を後ろに流した色気のあるスタイルで瀧に微笑む。

「んー‥、今ならやってみてもいい」

まずは清潔なところからチャレンジを始めてみたい。

ヒューはそんな瀧の心を知ってか知らずかクスクスと笑う。

「無理しなくてもいいよ」

「でもさー、俺だってヒューに気持ちよくなって欲しいし」

「今だって十分気持ちいいし、幸せだよ」

そうは言ってくれるが、瀧だって男だ。最初のやり取りで知った通り、ヒューは自分に挿れたいと思っているのだ。その気持ちを理解できないわけじゃない。

なんだか貰ってばっかりの自分もヒューに何かしてあげたい気持ちもあるのだ。

しかし、瀧は男に挿入する喜びも知らなければされる喜びも理解できない。ただ、ここ一ヵ月の間によく知ることとなったヒューのモノの大きさに躊躇もしている。

「じゃあ、今日も瀧のココ洗わせて?」

暮らし始めてほどなく、抜きあって一緒にお風呂に入った後、ヒューは瀧の蕾を洗わせて欲しいと言ってきた。練習にもなるからと。

瀧は洗うくらいならいいかと受け入れたがシャンプーのぬめりを借りて指が入ってきたときはどきどきした。

「嫌な感じする?」

今日も泡立てたソープを纏わせた指で探るように刺激される。

「‥大丈夫」

違和感はあるが痛みもないし嫌ではない。

「今日は指、増やしてみようか?」

「ん‥」

ヒューに奉仕されるばかりなのを気にしていることもあり、なんだか拒めない。

それに何度も指を出し入れされているとたまにじいんと感じる時がある。それがほんの少しクセになってきて瀧は洗ってもらう行為は嫌いじゃなかった。

今日はいつもより指を入れる時間が長い、ヒューが増やした二本の指でぐるりと円を描くように回したり、ゆっくり抜き差しをする。

くいくいっと瀧の腹の方向に指を曲げられると足の先にビリッと震えるような快感がきた。だけどそれは一瞬で、瀧が反応を見せるとヒューの指はまた浅いところに戻り、広げてくる。そしてその場所も何度も繰り返して刺激されると快感を得ることのできる部分なのだと、瀧は分かり始めていた。

「瀧、ココ洗われるの好き?嫌い?」

「‥‥多分、好き」

「よかった」

甘い声がバスルームに響いた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

悪魔はかわいい先生を娶りたい

ユーリ
BL
天界にて子供達の教師を勤める天使のスミレは、一人だけ毎日お弁当を持ってこない悪魔のシエルという生徒を心配していた。ちゃんと養育されているのだろうかと気になって突撃家庭訪問をすると…?? 「スミレ先生、俺の奥さんになってくれ」一人きりの養育者×天使な教師「いくらでも助けるとは言いましたけど…」ふたりの中を取り持つのは、小さなかわいい悪魔!

元カノの弟と同居を始めます?

結衣可
BL
元カノに「弟と一緒に暮らしてほしい」と頼まれ、半年限定で同居を始めた篠原聡と三浦蒼。 気まずいはずの関係は、次第に穏やかな日常へと変わっていく。 不器用で優しい聡と、まっすぐで少し甘えたがりな蒼。 生活の中の小さな出来事――食卓、寝起き、待つ夜――がふたりの距離を少しずつ縮めていった。 期限が近づく不安や、蒼の「終わりたくない」という気持ちに、聡もまた気づかないふりができなくなる。 二人の穏やかな日常がお互いの存在を大きくしていく。 “元カノの弟”から“かけがえのない恋人”へ――

【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】

彩華
BL
 俺の名前は水野圭。年は25。 自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで) だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。 凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!  凄い! 店員もイケメン! と、実は穴場? な店を見つけたわけで。 (今度からこの店で弁当を買おう) 浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……? 「胃袋掴みたいなぁ」 その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。 ****** そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています お気軽にコメント頂けると嬉しいです ■表紙お借りしました

ヒメ様が賊にさらわれました!

はやしかわともえ
BL
BLです。 11月のBL大賞用の作品です。 10/31に全話公開予定です。 宜しくお願いします。

優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―

無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」 卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。 一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。 選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。 本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。 愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。 ※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。 ※本作は織理受けのハーレム形式です。 ※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください

【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】

紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。 相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。 超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。 失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。 彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。 ※番外編を公開しました(2024.10.21) 生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。 ※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。

【完結】生まれ変わってもΩの俺は二度目の人生でキセキを起こす!

天白
BL
【あらすじ】バース性診断にてΩと判明した青年・田井中圭介は将来を悲観し、生きる意味を見出せずにいた。そんな圭介を憐れに思った曾祖父の陸郎が彼と家族を引き離すように命じ、圭介は父から紹介されたαの男・里中宗佑の下へ預けられることになる。 顔も見知らぬ男の下へ行くことをしぶしぶ承諾した圭介だったが、陸郎の危篤に何かが目覚めてしまったのか、前世の記憶が甦った。 「田井中圭介。十八歳。Ω。それから現当主である田井中陸郎の母であり、今日まで田井中家で語り継がれてきただろう、不幸で不憫でかわいそ~なΩこと田井中恵の生まれ変わりだ。改めてよろしくな!」 これは肝っ玉母ちゃん(♂)だった前世の記憶を持ちつつも獣人が苦手なΩの青年と、紳士で一途なスパダリ獣人αが小さなキセキを起こすまでのお話。 ※オメガバースもの。拙作「生まれ変わりΩはキセキを起こす」のリメイク作品です。登場人物の設定、文体、内容等が大きく変わっております。アルファポリス版としてお楽しみください。

側仕えに選ばれた少年は、伴侶として愛される

すいかちゃん
BL
家紋を持たず生まれたため、家族に疎まれて育った真人(まなと)。そんな真人の元に、貴梨家から側仕えの話がくる。自分を必要としてくれる存在に、真人は躊躇いながらも了承する。 貴梨家に着いた真人は、当主である貴梨隆成から思いがけない事実を知らされる。最初は隆成を拒む真人。だが、「愛している」と真摯に告白されその身を委ねた。 第一話 「望まれる喜び」では、家族に冷たくされている真人が側仕えに選ばれるまでが描かれています。 第二話 「すれ違う心と身体」 抱かれる事に不安を覚える真人。そんな真人に焦れた隆成は、強引に…。 第三話 「重なる心と身体」 花火大会の夜。隆成と真人は、伴侶として1つになる。 第四話 「譲れない想い」 除籍のために梅咲家へ戻った真人。が、父親によって桐野と共に囚われてしまい…。 第五話 「愛を誓う夜」 王宮に挨拶に行く真人。 その夜。隆成から改めてプロポーズされる。 第6話 「生真面目な秘書は、苦手だった男の腕に甘く抱かれる」 隆成の秘書である桐野と、普段はお調子者の拓磨の話となっています。

処理中です...