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和カフェでお茶をしているとヒューからメッセージがきた。普段通りの調子で今晩の夕食は何を食べたいかと問うものだった。
連れていた美人の女性とは、夜まで過ごさないことに少し安堵して、瀧も知らぬふりでいつものような返事を返した。
いつもと変わらず二人は食事をしてマンションに帰る。
エレベーターではヒューからほんの僅かに指先を左手に当てられた。いつもはそのまま握り返すのだが、今日はしらんぷりをした。
瀧が玄関ドアを開けてヒューが続く。ドアを閉めるとヒューが背中から抱きしめて来た。
「ただいまのキスしよう」
エレベーターでのそっけない瀧の態度が気になり、振り向いて欲しいとばかりにちゅっ、ちゅっと耳もとに唇を落とす。
瀧が振り向いて軽いキスで応えるとヒューは長い口付けをしてベッドに誘った。
瀧は顔を少し傾け、ふわりと官能的な香りのするヒューの首筋に顔を寄せた。
「シャワー浴びたい」
「‥ベッドの後でもいい?」
ヒューは待ちたく無かった。すぐに肌を合わせていつも通り愛しい瀧を口で喜ばせて思う存分キスを繰り返し、一緒に達したかった。
瀧は黙ったままさらに深く胸で息を吸い込む。ヒューの時間を掛けて混じった香水と肌に匂いが、瀧の欲望を強く鼻腔から刺激した。
瀧は悩ましげに息を吐く。
「シャワーでお尻洗って」
身体を寄せたヒューの胸がピクリと動いた。大きく息を吐き興奮を堪えていつもとは違い大胆な瀧を窺う。
「めずらしいね」
「‥いいだろ?嫌なの?」
「まさか。抱き上げてバスルームまで行きたいくらい」
「やだよ」
照れたような仕草の瀧が可愛くて、ヒューの欲望も溢れそうだ。今日はとても積極的な彼の気持ちを知りたかったが、あまり余計な詮索をして瀧の気分が変わるのを恐れ、それ以上踏み込むのをやめると嬉しそうに瀧のこめかみ辺りに二度キスをした。
服を脱がせ合い、何度も唇を重ねながら二人は浴室に入った。
ボディソープを泡立てるとヒューの形の良い美しい手が瀧の胸を擦り、突起を刺激する。
むずむずとした快感に瀧はキスをせがみ、舌を絡めた。
やがて胸で遊んでいた手は降りていき兆しを見せる瀧の性器を包み込んだ。
「瀧のはすっごく形がきれいだ」
握ったまま親指で裏筋をこすりながらゆるゆると扱く。すぐに瀧の性器は硬さを増し、大きくなる。
「好きだよ。瀧」
「‥ヒュー、今日は挿れて。‥もう入る?」
瀧の言葉に触れてすらいないヒューのそこも膨張した。
「瀧‥」
以前と打って変わって性急に身体の繋がりを求める瀧の気持ちの変化に訝しげる気持ちはあったが、恋人からの誘いに理性が負けた。自然とヒューの声は上擦り、収まりがつかない興奮を宥めるようにキスを求めると、瀧もそれに応えてくれる。
瀧は唇を静かに離すと硬いタイルに四つん這いになりヒューに尻を向ける姿勢を取った。
勢いのあるシャワーのお湯を当てると緩んだ蕾にゆっくりと指を沈める。さらに泡立てたソープで洗いながら弄り、程よくそこが解けてくるとヒューはコックを捻りシャワーを止めた。
「ここじゃ辛いだろう。ベッドに行こう、瀧」
連れていた美人の女性とは、夜まで過ごさないことに少し安堵して、瀧も知らぬふりでいつものような返事を返した。
いつもと変わらず二人は食事をしてマンションに帰る。
エレベーターではヒューからほんの僅かに指先を左手に当てられた。いつもはそのまま握り返すのだが、今日はしらんぷりをした。
瀧が玄関ドアを開けてヒューが続く。ドアを閉めるとヒューが背中から抱きしめて来た。
「ただいまのキスしよう」
エレベーターでのそっけない瀧の態度が気になり、振り向いて欲しいとばかりにちゅっ、ちゅっと耳もとに唇を落とす。
瀧が振り向いて軽いキスで応えるとヒューは長い口付けをしてベッドに誘った。
瀧は顔を少し傾け、ふわりと官能的な香りのするヒューの首筋に顔を寄せた。
「シャワー浴びたい」
「‥ベッドの後でもいい?」
ヒューは待ちたく無かった。すぐに肌を合わせていつも通り愛しい瀧を口で喜ばせて思う存分キスを繰り返し、一緒に達したかった。
瀧は黙ったままさらに深く胸で息を吸い込む。ヒューの時間を掛けて混じった香水と肌に匂いが、瀧の欲望を強く鼻腔から刺激した。
瀧は悩ましげに息を吐く。
「シャワーでお尻洗って」
身体を寄せたヒューの胸がピクリと動いた。大きく息を吐き興奮を堪えていつもとは違い大胆な瀧を窺う。
「めずらしいね」
「‥いいだろ?嫌なの?」
「まさか。抱き上げてバスルームまで行きたいくらい」
「やだよ」
照れたような仕草の瀧が可愛くて、ヒューの欲望も溢れそうだ。今日はとても積極的な彼の気持ちを知りたかったが、あまり余計な詮索をして瀧の気分が変わるのを恐れ、それ以上踏み込むのをやめると嬉しそうに瀧のこめかみ辺りに二度キスをした。
服を脱がせ合い、何度も唇を重ねながら二人は浴室に入った。
ボディソープを泡立てるとヒューの形の良い美しい手が瀧の胸を擦り、突起を刺激する。
むずむずとした快感に瀧はキスをせがみ、舌を絡めた。
やがて胸で遊んでいた手は降りていき兆しを見せる瀧の性器を包み込んだ。
「瀧のはすっごく形がきれいだ」
握ったまま親指で裏筋をこすりながらゆるゆると扱く。すぐに瀧の性器は硬さを増し、大きくなる。
「好きだよ。瀧」
「‥ヒュー、今日は挿れて。‥もう入る?」
瀧の言葉に触れてすらいないヒューのそこも膨張した。
「瀧‥」
以前と打って変わって性急に身体の繋がりを求める瀧の気持ちの変化に訝しげる気持ちはあったが、恋人からの誘いに理性が負けた。自然とヒューの声は上擦り、収まりがつかない興奮を宥めるようにキスを求めると、瀧もそれに応えてくれる。
瀧は唇を静かに離すと硬いタイルに四つん這いになりヒューに尻を向ける姿勢を取った。
勢いのあるシャワーのお湯を当てると緩んだ蕾にゆっくりと指を沈める。さらに泡立てたソープで洗いながら弄り、程よくそこが解けてくるとヒューはコックを捻りシャワーを止めた。
「ここじゃ辛いだろう。ベッドに行こう、瀧」
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