17 / 21
16 思い出に耽った
しおりを挟む
「………はぁ」
ミラが見たら『幸せが逃げる』と言われそうなほど深い溜息をついて、私は町を散歩――もとい、徘徊する。
カンパニュラのことは、ある程度は覚悟していた。現に、ああ言った反応をされても、予想を上回るダメージを受けることは無かった。
以前の私だったら、その場で泣きじゃくっていたかもしれないけど――今は、何よりミラの存在が大きかった。
1週間前、あの夜、彼女は『私の側に居て、私を支えてくれる』と言っていた。
だからもうカンパニュラが居なくても平気、彼女に拒絶されても何の問題もない。今の私には、手を繋いで一緒に走ってくれる仲間がいるから。
そう、思ってたんだけど。
「……やっぱ、ショックなもんはショック……」
どんな罵倒でも、仮に暴力を振るわれるとしても、耐えられるつもりではいた。当然、無視されることも視野に入れていた。
けれど、いざやられると流石に多少なりは落ち込んでしまう。どれだけ覚悟してても、やっぱりああいうのには弱いのが私だ。
それも、相手がカンパニュラなら尚更そう。彼女は、私が4歳くらいの時から付き合いのある幼馴染で、歳も3つくらい離れてる。友達、仲間、そのどちらも否。言わば、姉とでも呼ぶべき立場の存在だった。
私の頭の中に、小さい頃共に過ごしてきた記憶が蘇る。
『うぁぁぁん、お姉ちゃぁあぁん! トードがめっちゃ足にくっついてくる~~!』
『うぁぁぁん、お姉ちゃぁぁあん! 男子が私に石投げてくる~~!』
『ぅぁぁあん、お姉ちゃぁぁあん! 犬に噛まれたぁぁぁあ!』
……泣いてばっかだな、私!
まだ物心ついて間もない頃とはいえ、泣いてカンパニュラに頼りきる思い出しか浮かんでこないのはどういうことだ。逆にカンパニュラの方から泣きついてきた記憶は………ダメだ、どれだけ記憶を探っても出てこない。
……思えばこの頃は私、カンパニュラのこと『お姉ちゃん』って呼んでたんだなぁ。パーティ結成してから、さすがに甘えっぱなしじゃダメだと思って、呼び捨てに変えたんだよなぁ。
ちょうどその日からカンパニュラが謎の体調不良で3日寝込んだっけなぁ。今となっては懐かしい記憶だけど。
関係ないけど、今私が頭につけてるカチューシャも、パーティ結成祝いでカンパニュラに貰ったものだ。『銀髪には黒が似合うから』って理由をつけて、カンパニュラが髪を結んでるリボンと同じ色の黒いカチューシャを買ってもらったっけ。
パーティを結成してからのクエストでも、戦闘でもてんで役には立ててなかった私を、カンパニュラが必死にカバーしてくれたっけ。
カンパニュラは、治療から攻撃まで幅広い魔法を人の倍以上使いこなせる本当に優秀な魔法使いだった。
私と来たらそれと大違いで、治療とかおつかいとかそんなことぐらいしか出来ず、大した役には立ててなかった。
けれどカンパニュラはそんな私を、一言も責めることは無かった。足手まといなはずの私の頭をポン、と叩いて言ってくれたあの言葉は、私にとって何よりの励みになっていた。
『大丈夫、あんたはアタイが守ってやるからさ』
私が魔法を使えないのに魔法にこだわった理由も、身体能力が貧弱なのも勿論あるが、何よりカンパニュラに憧れたのが大きい。
彼女のようにカッコいい魔法を使いたい、彼女のように強くなりたい。
その一心で魔法の勉強を続けてきたものの、結果はお察しだった。
……まぁそのおかげで、今はミラと一緒なら、という条件つきで魔法を使うことが出来るんだけど。
今なら、カンパニュラに少しなりとも、恩返しが出来るかもしれない。
そう思って話しかけたけど、まぁ駄目だった。殴る蹴るをされなかっただけマシ、といったところだろうか。
「……いたっ!」
などと考えながら歩いていたら、ボーっとしてしまっていたのだろう、ドンっ、と前から歩いてきた人にぶつかってしまった。
「あっ……ごめんなさ………」
その相手を見て、私は凍りついた。
「ろ、ロベリアっ………」
「…………あァ?」
ロベリアはギロリと、まるで悪魔でも宿ってるのかと思うほど厳つい目で私を睨みつける。
よりにもよって、古今東西全て含めたとしても右に並ぶものがいないほど私が苦手とする人物にぶつかってしまった。体から血の気が引く。
前も言ったが、パーティにいた頃からロベリアは私に執拗な嫌がらせ……いや、それ以上の行為を行ってきた。いつ頃から居たかは忘れたが、とにかく入ってきたからずっとだ。いくらミラのおかげで自信がついても、苦手なやつは苦手だ。
それに今回に限っては、ボーっとしててぶつかった私の方が悪いし、ここは謝るしかない。
「ごっ、ごめんロベリア、じゃあ……」
「待てやコラ」
そそくさと去ろうとするも、呼び止められた。ヒィッ、やっぱり!! 殺される!!
い、いやでも、流石に天下の往来でそこまでやるほどロベリアも馬鹿じゃないだろうし……。とにかく謝ろう!
「ごっ、ごめんなさいっ! 慰謝料と命だけは………」
「ちょうど良かった……探してたんだ、アンタを」
「……へぇっ?」
ポカン、と、驚愕に口を開いてしまう。
ロベリアが、私を? 私から話すことはあっても、こいつから話しかけてくることなんて今まで無かったのに。も、もしかして、この間のお礼参りとか?
「な、なんで私を……」
「やっと完成したんだよ……テメェらが街を出て行く前で助かったぜ、間に合わないかと思ってた」
「え?」
「御誂え向きに1人で居やがるし、絶好のタイミングだ……アタシらの復讐のためだ、悪く思うんじゃねェぞ」
ロベリアはそう言うと、服の右ポケットから拳より大きな黒いクリスタルを、そして服の内ポケットから魔道書を取り出し、それを左手に持った。
「っ……………!?」
それを見て、私の頬を冷や汗がつたった。
未来のためとか、完成したとか、正直よくわからない。
けど、彼女が今握りしめているものについては、よく知っている。
あれは、《封獣のクリスタル》……凶悪なモンスターを封印するのに使う、超高級魔道具だ!
「ロッ、ロベリア、何を考えてっ!?」
「《主たる我が名を以って命ずる 我が手よ 我が足よ 最愛なる我が僕よ 今こそ戒めを解き放ちて 我に害なす不遜の穢れに 従順なる牙を突き立てろ》……!」
ロベリアは魔道書を開き、魔法発動に必要なその文言を詠う。
すると、彼女の右手に持ったクリスタルが不気味に光り輝き、ピシピシと音を立ててひび割れていく。
間違いない、あの魔法は……!
「やめてっ! こんなところで――」
「《従獣召喚》ッ!!」
口をニヤァ、と不気味に歪め、ロベリアはクリスタルを宙高くに放り投げる。
そして、詠唱が完了したその瞬間、クリスタルが完全に砕け散り、中から眩しいのにドス黒い、という矛盾した《闇》が溢れ出る。
「うわっ、なんだ………おっ、おいアレッ!?」
「えっ………? ……キャァァアァアァァアァアァアァァァアッッッ!!!」
爆音と光と共に現れたモノを見て、街中が阿鼻叫喚に包まれる。
今まで普通に生活していた人々は、雪崩のような勢いでその場から一目散に逃げ出した。冒険者と見受けられる装備を纏った人たちさえ、足を震わせながら一般人に紛れて逃走していく。
無理もない、そこに現れたのは……人間とは、あまりにもレベルが違いすぎる存在なのだから。
「グゥルル…………」
バサ、バサと翼をはためかせ、高いところからこちらを見下しているその巨大な存在は――ドラゴン。
100人単位の冒険者の力を用いなければダメージを与えることすら困難なその《恐怖》は、我が物顔で空中へ鎮座している。
「なっ、なんで………」
なんで、いくら私に恨みを持ってるとしても、こんなところで、こんな、人を大量に虐殺しかねない怪物を――!?
ロベリアはクックッと肩を震わせ、更に不気味に口元を歪ませる。
「さァ、第一試練開始だ――頑張って耐えろよ、手を繋げるまで」
ミラが見たら『幸せが逃げる』と言われそうなほど深い溜息をついて、私は町を散歩――もとい、徘徊する。
カンパニュラのことは、ある程度は覚悟していた。現に、ああ言った反応をされても、予想を上回るダメージを受けることは無かった。
以前の私だったら、その場で泣きじゃくっていたかもしれないけど――今は、何よりミラの存在が大きかった。
1週間前、あの夜、彼女は『私の側に居て、私を支えてくれる』と言っていた。
だからもうカンパニュラが居なくても平気、彼女に拒絶されても何の問題もない。今の私には、手を繋いで一緒に走ってくれる仲間がいるから。
そう、思ってたんだけど。
「……やっぱ、ショックなもんはショック……」
どんな罵倒でも、仮に暴力を振るわれるとしても、耐えられるつもりではいた。当然、無視されることも視野に入れていた。
けれど、いざやられると流石に多少なりは落ち込んでしまう。どれだけ覚悟してても、やっぱりああいうのには弱いのが私だ。
それも、相手がカンパニュラなら尚更そう。彼女は、私が4歳くらいの時から付き合いのある幼馴染で、歳も3つくらい離れてる。友達、仲間、そのどちらも否。言わば、姉とでも呼ぶべき立場の存在だった。
私の頭の中に、小さい頃共に過ごしてきた記憶が蘇る。
『うぁぁぁん、お姉ちゃぁあぁん! トードがめっちゃ足にくっついてくる~~!』
『うぁぁぁん、お姉ちゃぁぁあん! 男子が私に石投げてくる~~!』
『ぅぁぁあん、お姉ちゃぁぁあん! 犬に噛まれたぁぁぁあ!』
……泣いてばっかだな、私!
まだ物心ついて間もない頃とはいえ、泣いてカンパニュラに頼りきる思い出しか浮かんでこないのはどういうことだ。逆にカンパニュラの方から泣きついてきた記憶は………ダメだ、どれだけ記憶を探っても出てこない。
……思えばこの頃は私、カンパニュラのこと『お姉ちゃん』って呼んでたんだなぁ。パーティ結成してから、さすがに甘えっぱなしじゃダメだと思って、呼び捨てに変えたんだよなぁ。
ちょうどその日からカンパニュラが謎の体調不良で3日寝込んだっけなぁ。今となっては懐かしい記憶だけど。
関係ないけど、今私が頭につけてるカチューシャも、パーティ結成祝いでカンパニュラに貰ったものだ。『銀髪には黒が似合うから』って理由をつけて、カンパニュラが髪を結んでるリボンと同じ色の黒いカチューシャを買ってもらったっけ。
パーティを結成してからのクエストでも、戦闘でもてんで役には立ててなかった私を、カンパニュラが必死にカバーしてくれたっけ。
カンパニュラは、治療から攻撃まで幅広い魔法を人の倍以上使いこなせる本当に優秀な魔法使いだった。
私と来たらそれと大違いで、治療とかおつかいとかそんなことぐらいしか出来ず、大した役には立ててなかった。
けれどカンパニュラはそんな私を、一言も責めることは無かった。足手まといなはずの私の頭をポン、と叩いて言ってくれたあの言葉は、私にとって何よりの励みになっていた。
『大丈夫、あんたはアタイが守ってやるからさ』
私が魔法を使えないのに魔法にこだわった理由も、身体能力が貧弱なのも勿論あるが、何よりカンパニュラに憧れたのが大きい。
彼女のようにカッコいい魔法を使いたい、彼女のように強くなりたい。
その一心で魔法の勉強を続けてきたものの、結果はお察しだった。
……まぁそのおかげで、今はミラと一緒なら、という条件つきで魔法を使うことが出来るんだけど。
今なら、カンパニュラに少しなりとも、恩返しが出来るかもしれない。
そう思って話しかけたけど、まぁ駄目だった。殴る蹴るをされなかっただけマシ、といったところだろうか。
「……いたっ!」
などと考えながら歩いていたら、ボーっとしてしまっていたのだろう、ドンっ、と前から歩いてきた人にぶつかってしまった。
「あっ……ごめんなさ………」
その相手を見て、私は凍りついた。
「ろ、ロベリアっ………」
「…………あァ?」
ロベリアはギロリと、まるで悪魔でも宿ってるのかと思うほど厳つい目で私を睨みつける。
よりにもよって、古今東西全て含めたとしても右に並ぶものがいないほど私が苦手とする人物にぶつかってしまった。体から血の気が引く。
前も言ったが、パーティにいた頃からロベリアは私に執拗な嫌がらせ……いや、それ以上の行為を行ってきた。いつ頃から居たかは忘れたが、とにかく入ってきたからずっとだ。いくらミラのおかげで自信がついても、苦手なやつは苦手だ。
それに今回に限っては、ボーっとしててぶつかった私の方が悪いし、ここは謝るしかない。
「ごっ、ごめんロベリア、じゃあ……」
「待てやコラ」
そそくさと去ろうとするも、呼び止められた。ヒィッ、やっぱり!! 殺される!!
い、いやでも、流石に天下の往来でそこまでやるほどロベリアも馬鹿じゃないだろうし……。とにかく謝ろう!
「ごっ、ごめんなさいっ! 慰謝料と命だけは………」
「ちょうど良かった……探してたんだ、アンタを」
「……へぇっ?」
ポカン、と、驚愕に口を開いてしまう。
ロベリアが、私を? 私から話すことはあっても、こいつから話しかけてくることなんて今まで無かったのに。も、もしかして、この間のお礼参りとか?
「な、なんで私を……」
「やっと完成したんだよ……テメェらが街を出て行く前で助かったぜ、間に合わないかと思ってた」
「え?」
「御誂え向きに1人で居やがるし、絶好のタイミングだ……アタシらの復讐のためだ、悪く思うんじゃねェぞ」
ロベリアはそう言うと、服の右ポケットから拳より大きな黒いクリスタルを、そして服の内ポケットから魔道書を取り出し、それを左手に持った。
「っ……………!?」
それを見て、私の頬を冷や汗がつたった。
未来のためとか、完成したとか、正直よくわからない。
けど、彼女が今握りしめているものについては、よく知っている。
あれは、《封獣のクリスタル》……凶悪なモンスターを封印するのに使う、超高級魔道具だ!
「ロッ、ロベリア、何を考えてっ!?」
「《主たる我が名を以って命ずる 我が手よ 我が足よ 最愛なる我が僕よ 今こそ戒めを解き放ちて 我に害なす不遜の穢れに 従順なる牙を突き立てろ》……!」
ロベリアは魔道書を開き、魔法発動に必要なその文言を詠う。
すると、彼女の右手に持ったクリスタルが不気味に光り輝き、ピシピシと音を立ててひび割れていく。
間違いない、あの魔法は……!
「やめてっ! こんなところで――」
「《従獣召喚》ッ!!」
口をニヤァ、と不気味に歪め、ロベリアはクリスタルを宙高くに放り投げる。
そして、詠唱が完了したその瞬間、クリスタルが完全に砕け散り、中から眩しいのにドス黒い、という矛盾した《闇》が溢れ出る。
「うわっ、なんだ………おっ、おいアレッ!?」
「えっ………? ……キャァァアァアァァアァアァアァァァアッッッ!!!」
爆音と光と共に現れたモノを見て、街中が阿鼻叫喚に包まれる。
今まで普通に生活していた人々は、雪崩のような勢いでその場から一目散に逃げ出した。冒険者と見受けられる装備を纏った人たちさえ、足を震わせながら一般人に紛れて逃走していく。
無理もない、そこに現れたのは……人間とは、あまりにもレベルが違いすぎる存在なのだから。
「グゥルル…………」
バサ、バサと翼をはためかせ、高いところからこちらを見下しているその巨大な存在は――ドラゴン。
100人単位の冒険者の力を用いなければダメージを与えることすら困難なその《恐怖》は、我が物顔で空中へ鎮座している。
「なっ、なんで………」
なんで、いくら私に恨みを持ってるとしても、こんなところで、こんな、人を大量に虐殺しかねない怪物を――!?
ロベリアはクックッと肩を震わせ、更に不気味に口元を歪ませる。
「さァ、第一試練開始だ――頑張って耐えろよ、手を繋げるまで」
0
あなたにおすすめの小説
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる